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既視感しかない。
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「あいりちゃん‼︎わたしが、たけとくんが好きって知ってるのに、ひどぉい」
〝ドン〟
と園庭で同じ組の女の子に突き飛ばされ、私は、その拍子で、遊具に頭をぶつける。
出血はしなかったが大きなタンコブができ、気を失った為、病院に運ばれた。
〝脳に異常は見られませんでしたが、まだ目を覚さないので様子を見ましょう〟
〝この度は、うちの娘が、お嬢さんを怪我させてしまい、申し訳ございません。どう、お詫びしたら良いのか…ほら、〇〇謝りなさい‼︎〟
〝だってぇ、あいりちゃんが…〟
〝お友達を怪我させるなんて、もっての外‼︎〇〇謝りなさい‼︎〟
〝貝崎さん、愛莉ちゃんの事故は私達の監督不行き届きです。誠に申し訳ございません〟
遠い意識の中で、大人達の話し声が聞こえ、私は目を覚ました。
「「愛梨‼︎」」
「待ってね。すぐに先生呼ぶから」
真っ白な天井を見つめ手を伸ばすと、あまりの手の小ささに、自分自身が、また新たな人生を歩んでいる事に気付く。
「ここは?」
「ここは、病院よ。愛莉。痛かったねー」
多分、私の頭を撫でる女性は母親だろう…
一気に記憶が混濁して頭が痛くなる。
今の小さな体では痛みに耐えることができず泣き叫んだ。
「あたまがいたいよぉ」
涙がポロポロ出て私は寝落ちる。
ーーーーーーーー
入院してい2日間で、状況整理をすると、私の名前は貝崎愛莉。こばと幼稚園、ひまわり組の年中で5歳になったばかりと言うことは分かったんだけど。
恐らくここは〝狭間の神〟が言っていた〝あの人〟が生まれ育った世界…
衣服は軽装で私が居た時代では、女性が素肌を出す事を〝はしたない〟とされていたのに肩を出したり膝より、もっと上の丈まで上がった服に髪型は長い人も居るが短い人がいたり、1番驚いたのは魔法も魔術も無いし、どうやって生活するのかしら?と考えたけど、この世界は魔法や魔術が必要無いって事を思い知る。
「愛莉、来週から、幼稚園に行こうね」
病院て呼ばれる診療所みたいだところを出る日、私の母親らしい女性が迎えに来た。
「これは何の箱なの?」
「愛莉…これは〝自動車〟よ。これに乗って、お家に帰るの」
そう言って私を乗せ、母親がおかしな輪っかを握りながら、添えつけてある突起物を触ると〝自動車〟と言うものが動いた。
これは〝馬車〟のかわり?不思議ぃ。
母親が御者になって運転するね?
馬車より乗り心地も良く早し。
「愛莉~お家に着いたわよ」
えっ?これが家ぇ?
小さくない?な何かの動物の小屋じゃ無いの?
母親にしがみつき、恐る恐る家に入るとバタバタバタバタっと足音がきこえる。
「「愛莉おかえり」」
同じ顔した兄2人と男女の老人…そして
「一緒に迎えにいきたかったけど、急な仕事が入って来れずにゴメン。愛莉」
そう言って抱き抱えたのは父親と思われる人物だった。
前世でも父親に抱き抱えてもらう事をしてもらった事が無い私は不思議な感じ。
それに、今までに見た事ない物ばかりに囲まれて戸惑うしかなかった…
〝お医者さんの話では記憶が抜け落ちていて、慣れるまで時間がかかるだろうって言われたの〟
〝…そうか、見守るしかないか〟
父親と母親の話を欹てる。
ただ、状況について行けないだけだけど、まぁいいわよね。
今までも、それでやっていけたし、誰かが私を助けてくれるでしょ。
ーーーーーーーー
「あいりちゃん。だいじょうぶぅ?もう、いたくなあい?」
今週から幼稚園に登園すると同じクラスの子達が集まる。
「心配してくれて、ありがとぉ」
前世の記憶が戻り中身が20代の私は子供達に話を合わせる事に苦労するかなと思いきや、自身よりしっかりしていた。
この幼稚園にはナニーと同じ仕事をする〝保育士〟が、数名おり、学園の先生みたいに複数の〝園児〟と呼ばれる生徒に、読み書きと計算、歌、シーズンにより催し物に合わせ音楽、踊りを教えたり、喧嘩の仲裁に入り、問題が大きければ園児を集め、問題点を話し合う事までする。
前世でも、指導する立場の先生は居なかったし、そこまでなかったし、身分制度も無く、平等に扱われる。
因みに私の家は一般家庭に比べたら、裕福な方だと思う。
それにしても、この世界ってお茶会もないし、綺麗なドレス、宝石さえ身につけさせてもらえず〝制服〟と呼ばれる皆とお揃いの服を着て過ごす事が何より私には辛かった。
ーーー数年後ーーー
「愛莉‼︎このゲームやってみない?」
記憶を取り戻した私は、何とか同性の友人をゲットし、思春期真っ盛りの年齢を迎えた。
苦痛だった制服もアレンジしたりしてオシャレを楽しむ事もできる様になったり、前世は侍女任せの化粧も自分で好きな様に出来て毎日が楽しい。
「何のゲーム?」
「愛莉、疎っ。今流行りの恋愛ゲーム。もぅマジ出てくるキャラがイケメンばかりでリアル男子がゴミみたいに感じる」
「なにそれ?言い方酷くなあい?」
「女子の憧れをギュッと詰まっているから試しにやってみなよ」
そう言われてアプリをダウンロードしたのは既視感宛らのストーリー。
貴族が通う学園に平民上がりの下位貴族のヒロインが編入して様々なイケメンキャラクター達と好感度上げていくゲーム。
しかも、このゲーム、Aiが搭載されており、定型の選択文の他に〝入力機能〟付きときている。
〝学園に編入したら溺愛されちゃいました♡〟通称〝学デキ〟キャラクターは固定されているがヒロインの名前は好きな様につけられ、しかも自分が付けた名前で愛を囁かれるら女子達に人気が高い。
そして、隠れキャラに歳の離れた王弟をクリアするのは至難の業と言われる。
「…ねぇ愛莉、あんた天才?隠れキャラまで好感度マックスして逆ハークリアって神?」
目をまんまるにして友達は驚く。
「えっ?選択文を使わなかっただけだよ」
「それにしても…じゃぁコレもやってみない?」
その他にも色々と乙女ゲームを私に勧めた。
「エグっ愛莉チートすぎるでしょ?でもリアルでもモテるし」
本能的に、どのゲームも手に取るように分かる…
〝傾国の…と呼ばれるくらいの力があるのに自分での都合良く生きてきたから宝の持ち腐れ〟
ふと〝狭間の神〟に言われた言葉が頭をよぎった。
前世とは比べ物にならない程、充実した私の生活に影を落とす出来事が起きる。
ーーーーーーーー
「愛莉、意外と音痴で笑えた」
「だって初めてカラオケしたんだから仕方ないじゃん」
「てか、あの車の中の人って愛莉の、お父さんじゃない?」
「?」
友達と街ブラしてカラオケ帰り、見慣れない車を友達が指を指す。
車内に父と父の仕事場で秘書をしている鈴木さんが抱き合ってキスをしているのを目の当たりにした。
「「「ウソ」」」
見ちゃいけない現場で固まった私達と2人目が合う。
慌てて父は車から出てきて弁明をしようとするも、秘書の鈴木さんが父の腕を絡め得意気に微笑む。
「貴女のお父様と私は、こういう関係なの分かった?それに私のお腹の中に、貴女の弟妹になる赤ちゃんがいるのよ」
父は不倫をしていたのだ。
私は父の言葉に耳を貸さず侮蔑して家族に話した。
秘書の鈴木も呼ばれ母と祖父母、2人の兄達だけで話し合い私は蚊帳の外。
「もう、お前は私の息子じゃない‼︎金はやる。さっさとこの女と出て行け‼︎そして〇〇さん。バカ息子のせいで、あんたを傷つけてしまい悪かった。アイツは追い出すから、家に居てくれ」
いい歳した父は離婚後、勘当され、秘書と一緒に会社を追い出され、いい笑い者となった。
元嫁になった母と兄達と私は家を出ず変わらない生活を送る事になる…このシチュエーションも何だか既視感があるんだけど?
〝ドン〟
と園庭で同じ組の女の子に突き飛ばされ、私は、その拍子で、遊具に頭をぶつける。
出血はしなかったが大きなタンコブができ、気を失った為、病院に運ばれた。
〝脳に異常は見られませんでしたが、まだ目を覚さないので様子を見ましょう〟
〝この度は、うちの娘が、お嬢さんを怪我させてしまい、申し訳ございません。どう、お詫びしたら良いのか…ほら、〇〇謝りなさい‼︎〟
〝だってぇ、あいりちゃんが…〟
〝お友達を怪我させるなんて、もっての外‼︎〇〇謝りなさい‼︎〟
〝貝崎さん、愛莉ちゃんの事故は私達の監督不行き届きです。誠に申し訳ございません〟
遠い意識の中で、大人達の話し声が聞こえ、私は目を覚ました。
「「愛梨‼︎」」
「待ってね。すぐに先生呼ぶから」
真っ白な天井を見つめ手を伸ばすと、あまりの手の小ささに、自分自身が、また新たな人生を歩んでいる事に気付く。
「ここは?」
「ここは、病院よ。愛莉。痛かったねー」
多分、私の頭を撫でる女性は母親だろう…
一気に記憶が混濁して頭が痛くなる。
今の小さな体では痛みに耐えることができず泣き叫んだ。
「あたまがいたいよぉ」
涙がポロポロ出て私は寝落ちる。
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入院してい2日間で、状況整理をすると、私の名前は貝崎愛莉。こばと幼稚園、ひまわり組の年中で5歳になったばかりと言うことは分かったんだけど。
恐らくここは〝狭間の神〟が言っていた〝あの人〟が生まれ育った世界…
衣服は軽装で私が居た時代では、女性が素肌を出す事を〝はしたない〟とされていたのに肩を出したり膝より、もっと上の丈まで上がった服に髪型は長い人も居るが短い人がいたり、1番驚いたのは魔法も魔術も無いし、どうやって生活するのかしら?と考えたけど、この世界は魔法や魔術が必要無いって事を思い知る。
「愛莉、来週から、幼稚園に行こうね」
病院て呼ばれる診療所みたいだところを出る日、私の母親らしい女性が迎えに来た。
「これは何の箱なの?」
「愛莉…これは〝自動車〟よ。これに乗って、お家に帰るの」
そう言って私を乗せ、母親がおかしな輪っかを握りながら、添えつけてある突起物を触ると〝自動車〟と言うものが動いた。
これは〝馬車〟のかわり?不思議ぃ。
母親が御者になって運転するね?
馬車より乗り心地も良く早し。
「愛莉~お家に着いたわよ」
えっ?これが家ぇ?
小さくない?な何かの動物の小屋じゃ無いの?
母親にしがみつき、恐る恐る家に入るとバタバタバタバタっと足音がきこえる。
「「愛莉おかえり」」
同じ顔した兄2人と男女の老人…そして
「一緒に迎えにいきたかったけど、急な仕事が入って来れずにゴメン。愛莉」
そう言って抱き抱えたのは父親と思われる人物だった。
前世でも父親に抱き抱えてもらう事をしてもらった事が無い私は不思議な感じ。
それに、今までに見た事ない物ばかりに囲まれて戸惑うしかなかった…
〝お医者さんの話では記憶が抜け落ちていて、慣れるまで時間がかかるだろうって言われたの〟
〝…そうか、見守るしかないか〟
父親と母親の話を欹てる。
ただ、状況について行けないだけだけど、まぁいいわよね。
今までも、それでやっていけたし、誰かが私を助けてくれるでしょ。
ーーーーーーーー
「あいりちゃん。だいじょうぶぅ?もう、いたくなあい?」
今週から幼稚園に登園すると同じクラスの子達が集まる。
「心配してくれて、ありがとぉ」
前世の記憶が戻り中身が20代の私は子供達に話を合わせる事に苦労するかなと思いきや、自身よりしっかりしていた。
この幼稚園にはナニーと同じ仕事をする〝保育士〟が、数名おり、学園の先生みたいに複数の〝園児〟と呼ばれる生徒に、読み書きと計算、歌、シーズンにより催し物に合わせ音楽、踊りを教えたり、喧嘩の仲裁に入り、問題が大きければ園児を集め、問題点を話し合う事までする。
前世でも、指導する立場の先生は居なかったし、そこまでなかったし、身分制度も無く、平等に扱われる。
因みに私の家は一般家庭に比べたら、裕福な方だと思う。
それにしても、この世界ってお茶会もないし、綺麗なドレス、宝石さえ身につけさせてもらえず〝制服〟と呼ばれる皆とお揃いの服を着て過ごす事が何より私には辛かった。
ーーー数年後ーーー
「愛莉‼︎このゲームやってみない?」
記憶を取り戻した私は、何とか同性の友人をゲットし、思春期真っ盛りの年齢を迎えた。
苦痛だった制服もアレンジしたりしてオシャレを楽しむ事もできる様になったり、前世は侍女任せの化粧も自分で好きな様に出来て毎日が楽しい。
「何のゲーム?」
「愛莉、疎っ。今流行りの恋愛ゲーム。もぅマジ出てくるキャラがイケメンばかりでリアル男子がゴミみたいに感じる」
「なにそれ?言い方酷くなあい?」
「女子の憧れをギュッと詰まっているから試しにやってみなよ」
そう言われてアプリをダウンロードしたのは既視感宛らのストーリー。
貴族が通う学園に平民上がりの下位貴族のヒロインが編入して様々なイケメンキャラクター達と好感度上げていくゲーム。
しかも、このゲーム、Aiが搭載されており、定型の選択文の他に〝入力機能〟付きときている。
〝学園に編入したら溺愛されちゃいました♡〟通称〝学デキ〟キャラクターは固定されているがヒロインの名前は好きな様につけられ、しかも自分が付けた名前で愛を囁かれるら女子達に人気が高い。
そして、隠れキャラに歳の離れた王弟をクリアするのは至難の業と言われる。
「…ねぇ愛莉、あんた天才?隠れキャラまで好感度マックスして逆ハークリアって神?」
目をまんまるにして友達は驚く。
「えっ?選択文を使わなかっただけだよ」
「それにしても…じゃぁコレもやってみない?」
その他にも色々と乙女ゲームを私に勧めた。
「エグっ愛莉チートすぎるでしょ?でもリアルでもモテるし」
本能的に、どのゲームも手に取るように分かる…
〝傾国の…と呼ばれるくらいの力があるのに自分での都合良く生きてきたから宝の持ち腐れ〟
ふと〝狭間の神〟に言われた言葉が頭をよぎった。
前世とは比べ物にならない程、充実した私の生活に影を落とす出来事が起きる。
ーーーーーーーー
「愛莉、意外と音痴で笑えた」
「だって初めてカラオケしたんだから仕方ないじゃん」
「てか、あの車の中の人って愛莉の、お父さんじゃない?」
「?」
友達と街ブラしてカラオケ帰り、見慣れない車を友達が指を指す。
車内に父と父の仕事場で秘書をしている鈴木さんが抱き合ってキスをしているのを目の当たりにした。
「「「ウソ」」」
見ちゃいけない現場で固まった私達と2人目が合う。
慌てて父は車から出てきて弁明をしようとするも、秘書の鈴木さんが父の腕を絡め得意気に微笑む。
「貴女のお父様と私は、こういう関係なの分かった?それに私のお腹の中に、貴女の弟妹になる赤ちゃんがいるのよ」
父は不倫をしていたのだ。
私は父の言葉に耳を貸さず侮蔑して家族に話した。
秘書の鈴木も呼ばれ母と祖父母、2人の兄達だけで話し合い私は蚊帳の外。
「もう、お前は私の息子じゃない‼︎金はやる。さっさとこの女と出て行け‼︎そして〇〇さん。バカ息子のせいで、あんたを傷つけてしまい悪かった。アイツは追い出すから、家に居てくれ」
いい歳した父は離婚後、勘当され、秘書と一緒に会社を追い出され、いい笑い者となった。
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