23 / 72
23.事件の全容
しおりを挟む
事件から7日ほどが経った頃、ブルクハルトの部屋をジュリアンが訪れた。ジュリアンは使用人に両側を支えられながら入ってきて、運び込まれたクッションにもたれかかるように座る。
「大丈夫か? 悪い、俺が見舞いに行くべきだったな」
ブルクハルトはジュリアンの呼吸が落ち着くのを待って話しかける。無理に笑顔を作っているが相当つらそうだ。
「僕が勝手に来たんだから、気にしないでいいよ。少し話がしたかったんだ。思ったより元気そうで良かったよ」
「ティーナが心配するから大人しくしてるだけなんだ。竜人は傷の治りが早いからな」
ブルクハルトは痛み止めを飲めば、普通の生活が送れる程度に回復していた。ただ、それでも痛みは抑え切れないので、ちょっとした拍子に顔をしかめたのを見られて、クリスティーナからは安静を言い渡されている。その方が治りが早いのは分かっているが、筋力が落ちるのが心配で、ブルクハルトはじっとしていられない。
「本当に申し訳ない。自分の力を過信して君を危険な目に合わせてしまった。謝って済む問題ではないよね。本当にごめん」
ジュリアンがソファに捕まりながら、ブルクハルトにゆっくりと頭を下げる。その姿だけでも痛々しい。
「謝る必要はないよ。別に過信していたわけじゃないだろう? 冷静だったからこそ、俺達が抜けると周りが大変だと分かって言い出せなかっただけだ」
「僕のこと、過大評価し過ぎだと思うよ」
「どうかな? 俺は正当に評価してるよ」
ブルクハルトが確信を持って言うと、ジュリアンは笑うだけで否定はしなかった。あの時は本当に皆がぎりぎりの状態だった。竜騎士と竜人が全員生きていただけで奇跡だ。
「それに、俺を生かすためにジュリアンを危険に晒したようだ。俺もジュリアンに謝ら……」
「それこそ止めてほしいな。辺境伯様に頭を下げられて冷や汗かいたんだから……。それに、ヒューゴくんの話では僕に保護魔法がかけられてたみたいなんだ。危険には晒されてないよ」
ブルクハルトの謝罪は途中で遮られてしまった。ジュリアンの青い顔を見ればそれ以上は何も言えない。
あの日、辺境伯はフラフラの状態のブルクハルトから、ジュリアンを先に保護する事もできた。そうしなかったのは、ブルクハルトに自分以外の命もかかっていると思わせ、クリスティーナのいる屋敷まで気力を持たせるためだ。あの時点でブルクハルトが助かるには、クリスティーナの治癒魔法が必須だった。辺境伯の息子を助けたいという親心だ。
「具合悪そうならすぐに帰ろうと思ってたんだけど、これから時間ある?」
「ああ、大丈夫だ。何か他にあるのか?」
「うん、事件の概要が分かったんだ。ブルクハルトも気になってるんじゃない?」
「すごいな。どこで聞いたんだ?」
軽症だった竜人が何人か見舞いに来てくれたが、狩り残した魔獣への対応や砦の修復など事後処理が多すぎて、事件については情報を得る時間がないと言っていた。
「王都騎士団の団長が来たんだ。辺境伯とのつなぎを頼まれてね」
ジュリアンはそう言って苦笑する。王都騎士団の団長は、元部下の見舞いをしたいと言って、この屋敷にやってきた。しかし、どうやら見舞いは口実で、ジュリアンは大怪我をしているにも関わらず、元上司にこき使われたらしい。
「辺境伯は優しい人だから会ってくれたけど、強引すぎるよね」
王都騎士団が辺境伯領に大きな損害を与えたわけなので、早めに会っておきたかったのは分かる。ただ、辺境伯にとってジュリアンはすでに身内だ。そのジュリアンに無理をさせたなら、良い選択だったかは微妙なところだ。
ジュリアンは会談に立ち会ったおかげで情報を得られたが、疲れで二日ほど発熱して大変だったらしい。
「もう大丈夫なのか?」
「さすがに寝ているのも飽きたよ」
ジュリアンは大丈夫だとは言わずにクスリと笑う。早めに話を切り上げて部屋に帰した方が良さそうだ。
「それで?」
「僕の想像通りだったよ……」
事件は出世できずにいた人物が、無断で騎士を動かした事で起きた。
騎士団にはいくつかの隊があり、その隊はいくつもの小隊が集まって出来ている。今回の事件は小隊を束ねる小隊長7人が結託して起こしたようだ。ジュリアンのいた隊の人間ではなかったので、騎士団の先輩ではあるが直接面識はないらしい。
「結界内の弱い魔獣を討伐するときには、小隊単位で動くんだ。小さい村だと狩人だけでは戦力が足りないから騎士団に依頼が来るんだよ」
依頼を受けたふりをして王都を出発した小隊7つが、行き先を辺境伯領に変え集まった。どのような手柄を上げる予定だったのかは、生存者が見つかっていないので分かっていない。
「主犯と思われる小隊長が7名だって分かったのも、途中でおかしいと思って離反した騎士の証言からなんだ」
いつもとは違う行軍に違和感を持ち小隊から逃げ出した者や、苦言を呈して怪我を負い途中で置き去りにされた者もいたようだ。その一部が王都に報告に戻っており、事件より前に王都騎士団は騒ぎになっていたらしい。
王都で行われるはずだった会議は延期になり、ドリコリン伯爵は辺境伯領へ知らせに戻ったが間に合わなかった。
「辺境伯様は、王都に行く途中で伯爵様を見つけたって仰ってたよ」
ヴェロキラ辺境伯が思ったより早く戦場に現れたのは、そのためらしい。ブルクハルトたちが助かったのは、伯爵が辺境伯領に向かっていたからだ。ブルクハルト個人としては、伯爵が間に合ったとも言える。
「なるほど、よく分かったよ。ありがとう」
「あ、もしかして、僕のこと早く帰そうとしてるのかな?」
ジュリアンがからかうように笑う。
「当たり前だろう? 使用人を呼ぶから、さっさと部屋に戻って休め」
「仕方ないな。分かったよ」
ジュリアンが残念そうに言うので、ブルクハルトは呆れながら席を立つ。廊下にいる使用人に声をかけようと扉に向かうと、背中から躊躇いがちに声をかけられた。
「ねぇ、ブルクハルト……僕ってやっぱり首かな?」
「は? いきなり、何を言い出すんだ」
ブルクハルトが驚いて振り返ると、ジュリアンが思った以上に深刻そうな顔でこちらを見ていた。
「ほら、僕は初日に青龍を殺しかけたんだよ。緊急だったから、竜騎士になるのに団長の承認も受けていない」
「誰かに何か言われたのか?」
「そうじゃないよ……」
ジュリアンは力なく笑う。いつもはブルクハルトよりずっと大人なのに、今は弟が増えたように頼りない。
「俺の相棒はジュリアンだけだ。文句は言わせない。具合が悪いからくだらない事を考えるんだ。部屋に帰ってさっさと寝てしまえ」
「うん……」
ジュリアンは泣きそうな顔で小さく頷く。本気で首になると思っていたようだ。
ブルクハルトは様子を見に行かなかった事を密かに反省した。そういう意味ではジュリアンを過大評価しすぎていた。若くして出世してきたのだから、自分の実力に自信を持っていると思っていた。お互いをちゃんと理解するには、もう少し時間が必要だろう。
「そうだ。今度からは何かあればいつでも呼べよ。話し相手が欲しくなったときでも良いからさ。俺はティーナがうるさいから、どうせしばらく暇なんだ」
「うん、ありがとう」
ジュリアンは安心したように笑って、迎えに来た使用人とともに部屋を出ていった。もしかしたら、帰りがけの話がしたくて来たのかもしれない。
「大丈夫か? 悪い、俺が見舞いに行くべきだったな」
ブルクハルトはジュリアンの呼吸が落ち着くのを待って話しかける。無理に笑顔を作っているが相当つらそうだ。
「僕が勝手に来たんだから、気にしないでいいよ。少し話がしたかったんだ。思ったより元気そうで良かったよ」
「ティーナが心配するから大人しくしてるだけなんだ。竜人は傷の治りが早いからな」
ブルクハルトは痛み止めを飲めば、普通の生活が送れる程度に回復していた。ただ、それでも痛みは抑え切れないので、ちょっとした拍子に顔をしかめたのを見られて、クリスティーナからは安静を言い渡されている。その方が治りが早いのは分かっているが、筋力が落ちるのが心配で、ブルクハルトはじっとしていられない。
「本当に申し訳ない。自分の力を過信して君を危険な目に合わせてしまった。謝って済む問題ではないよね。本当にごめん」
ジュリアンがソファに捕まりながら、ブルクハルトにゆっくりと頭を下げる。その姿だけでも痛々しい。
「謝る必要はないよ。別に過信していたわけじゃないだろう? 冷静だったからこそ、俺達が抜けると周りが大変だと分かって言い出せなかっただけだ」
「僕のこと、過大評価し過ぎだと思うよ」
「どうかな? 俺は正当に評価してるよ」
ブルクハルトが確信を持って言うと、ジュリアンは笑うだけで否定はしなかった。あの時は本当に皆がぎりぎりの状態だった。竜騎士と竜人が全員生きていただけで奇跡だ。
「それに、俺を生かすためにジュリアンを危険に晒したようだ。俺もジュリアンに謝ら……」
「それこそ止めてほしいな。辺境伯様に頭を下げられて冷や汗かいたんだから……。それに、ヒューゴくんの話では僕に保護魔法がかけられてたみたいなんだ。危険には晒されてないよ」
ブルクハルトの謝罪は途中で遮られてしまった。ジュリアンの青い顔を見ればそれ以上は何も言えない。
あの日、辺境伯はフラフラの状態のブルクハルトから、ジュリアンを先に保護する事もできた。そうしなかったのは、ブルクハルトに自分以外の命もかかっていると思わせ、クリスティーナのいる屋敷まで気力を持たせるためだ。あの時点でブルクハルトが助かるには、クリスティーナの治癒魔法が必須だった。辺境伯の息子を助けたいという親心だ。
「具合悪そうならすぐに帰ろうと思ってたんだけど、これから時間ある?」
「ああ、大丈夫だ。何か他にあるのか?」
「うん、事件の概要が分かったんだ。ブルクハルトも気になってるんじゃない?」
「すごいな。どこで聞いたんだ?」
軽症だった竜人が何人か見舞いに来てくれたが、狩り残した魔獣への対応や砦の修復など事後処理が多すぎて、事件については情報を得る時間がないと言っていた。
「王都騎士団の団長が来たんだ。辺境伯とのつなぎを頼まれてね」
ジュリアンはそう言って苦笑する。王都騎士団の団長は、元部下の見舞いをしたいと言って、この屋敷にやってきた。しかし、どうやら見舞いは口実で、ジュリアンは大怪我をしているにも関わらず、元上司にこき使われたらしい。
「辺境伯は優しい人だから会ってくれたけど、強引すぎるよね」
王都騎士団が辺境伯領に大きな損害を与えたわけなので、早めに会っておきたかったのは分かる。ただ、辺境伯にとってジュリアンはすでに身内だ。そのジュリアンに無理をさせたなら、良い選択だったかは微妙なところだ。
ジュリアンは会談に立ち会ったおかげで情報を得られたが、疲れで二日ほど発熱して大変だったらしい。
「もう大丈夫なのか?」
「さすがに寝ているのも飽きたよ」
ジュリアンは大丈夫だとは言わずにクスリと笑う。早めに話を切り上げて部屋に帰した方が良さそうだ。
「それで?」
「僕の想像通りだったよ……」
事件は出世できずにいた人物が、無断で騎士を動かした事で起きた。
騎士団にはいくつかの隊があり、その隊はいくつもの小隊が集まって出来ている。今回の事件は小隊を束ねる小隊長7人が結託して起こしたようだ。ジュリアンのいた隊の人間ではなかったので、騎士団の先輩ではあるが直接面識はないらしい。
「結界内の弱い魔獣を討伐するときには、小隊単位で動くんだ。小さい村だと狩人だけでは戦力が足りないから騎士団に依頼が来るんだよ」
依頼を受けたふりをして王都を出発した小隊7つが、行き先を辺境伯領に変え集まった。どのような手柄を上げる予定だったのかは、生存者が見つかっていないので分かっていない。
「主犯と思われる小隊長が7名だって分かったのも、途中でおかしいと思って離反した騎士の証言からなんだ」
いつもとは違う行軍に違和感を持ち小隊から逃げ出した者や、苦言を呈して怪我を負い途中で置き去りにされた者もいたようだ。その一部が王都に報告に戻っており、事件より前に王都騎士団は騒ぎになっていたらしい。
王都で行われるはずだった会議は延期になり、ドリコリン伯爵は辺境伯領へ知らせに戻ったが間に合わなかった。
「辺境伯様は、王都に行く途中で伯爵様を見つけたって仰ってたよ」
ヴェロキラ辺境伯が思ったより早く戦場に現れたのは、そのためらしい。ブルクハルトたちが助かったのは、伯爵が辺境伯領に向かっていたからだ。ブルクハルト個人としては、伯爵が間に合ったとも言える。
「なるほど、よく分かったよ。ありがとう」
「あ、もしかして、僕のこと早く帰そうとしてるのかな?」
ジュリアンがからかうように笑う。
「当たり前だろう? 使用人を呼ぶから、さっさと部屋に戻って休め」
「仕方ないな。分かったよ」
ジュリアンが残念そうに言うので、ブルクハルトは呆れながら席を立つ。廊下にいる使用人に声をかけようと扉に向かうと、背中から躊躇いがちに声をかけられた。
「ねぇ、ブルクハルト……僕ってやっぱり首かな?」
「は? いきなり、何を言い出すんだ」
ブルクハルトが驚いて振り返ると、ジュリアンが思った以上に深刻そうな顔でこちらを見ていた。
「ほら、僕は初日に青龍を殺しかけたんだよ。緊急だったから、竜騎士になるのに団長の承認も受けていない」
「誰かに何か言われたのか?」
「そうじゃないよ……」
ジュリアンは力なく笑う。いつもはブルクハルトよりずっと大人なのに、今は弟が増えたように頼りない。
「俺の相棒はジュリアンだけだ。文句は言わせない。具合が悪いからくだらない事を考えるんだ。部屋に帰ってさっさと寝てしまえ」
「うん……」
ジュリアンは泣きそうな顔で小さく頷く。本気で首になると思っていたようだ。
ブルクハルトは様子を見に行かなかった事を密かに反省した。そういう意味ではジュリアンを過大評価しすぎていた。若くして出世してきたのだから、自分の実力に自信を持っていると思っていた。お互いをちゃんと理解するには、もう少し時間が必要だろう。
「そうだ。今度からは何かあればいつでも呼べよ。話し相手が欲しくなったときでも良いからさ。俺はティーナがうるさいから、どうせしばらく暇なんだ」
「うん、ありがとう」
ジュリアンは安心したように笑って、迎えに来た使用人とともに部屋を出ていった。もしかしたら、帰りがけの話がしたくて来たのかもしれない。
0
お気に入りに追加
261
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
私の敬愛するお嬢様は、天使の様な悪女でございます。
芹澤©️
恋愛
私がお仕えしておりますアリアナ様は、王太子殿下の婚約者で優秀な御令嬢でございます。容姿端麗、勉学も学年で上位の成績。そして何より天真爛漫で、そこが時折困りますが、それもまた魅力的な方でございます。
けれど、二つ年上の王太子殿下はアリアナ様ではなく、一般家庭出の才女、ミレニス嬢と何やら噂になっていて…私の敬愛するお嬢様に何たる態度!けれども、アリアナ様はそんな王太子殿下の行動なんて御構い無しなのです。それは純真さがさせるのか、はたまた…?
私の中では王太子殿下の好感度はごっそり削られているのですが…私は何処までもお嬢様について参ります!!
いつかの空を見る日まで
たつみ
恋愛
皇命により皇太子の婚約者となったカサンドラ。皇太子は彼女に無関心だったが、彼女も皇太子には無関心。婚姻する気なんてさらさらなく、逃げることだけ考えている。忠実な従僕と逃げる準備を進めていたのだが、不用意にも、皇太子の彼女に対する好感度を上げてしまい、執着されるはめに。複雑な事情がある彼女に、逃亡中止は有り得ない。生きるも死ぬもどうでもいいが、皇宮にだけはいたくないと、従僕と2人、ついに逃亡を決行するのだが。
------------
復讐、逆転ものではありませんので、それをご期待のかたはご注意ください。
悲しい内容が苦手というかたは、特にご注意ください。
中世・近世の欧風な雰囲気ですが、それっぽいだけです。
どんな展開でも、どんと来いなかた向けかもしれません。
(うわあ…ぇう~…がはっ…ぇえぇ~…となるところもあります)
他サイトでも掲載しています。
「お前を愛するつもりはない」な仮面の騎士様と結婚しました~でも白い結婚のはずなのに溺愛してきます!~
卯月ミント
恋愛
「お前を愛するつもりはない」
絵を描くのが趣味の侯爵令嬢ソールーナは、仮面の英雄騎士リュクレスと結婚した。
だが初夜で「お前を愛するつもりはない」なんて言われてしまい……。
ソールーナだって好きでもないのにした結婚である。二人はお互いカタチだけの夫婦となろう、とその夜は取り決めたのだが。
なのに「キスしないと出られない部屋」に閉じ込められて!?
「目を閉じてくれるか?」「えっ?」「仮面とるから……」
書き溜めがある内は、1日1~話更新します
それ以降の更新は、ある程度書き溜めてからの投稿となります
*仮面の俺様ナルシスト騎士×絵描き熱中令嬢の溺愛ラブコメです。
*ゆるふわ異世界ファンタジー設定です。
*コメディ強めです。
*hotランキング14位行きました!お読みいただき&お気に入り登録していただきまして、本当にありがとうございます!
悪役令嬢ですが、ヒロインの恋を応援していたら婚約者に執着されています
窓辺ミナミ
ファンタジー
悪役令嬢の リディア・メイトランド に転生した私。
シナリオ通りなら、死ぬ運命。
だけど、ヒロインと騎士のストーリーが神エピソード! そのスチルを生で見たい!
騎士エンドを見学するべく、ヒロインの恋を応援します!
というわけで、私、悪役やりません!
来たるその日の為に、シナリオを改変し努力を重ねる日々。
あれれ、婚約者が何故か甘く見つめてきます……!
気付けば婚約者の王太子から溺愛されて……。
悪役令嬢だったはずのリディアと、彼女を愛してやまない執着系王子クリストファーの甘い恋物語。はじまりはじまり!
異世界で王城生活~陛下の隣で~
遥
恋愛
女子大生の友梨香はキャンピングカーで一人旅の途中にトラックと衝突して、谷底へ転落し死亡した。けれど、気が付けば異世界に車ごと飛ばされ王城に落ちていた。神様の計らいでキャンピングカーの内部は電気も食料も永久に賄えるられる事になった。
グランティア王国の人達は異世界人の友梨香を客人として迎え入れてくれて。なぜか保護者となった国陛下シリウスはやたらと構ってくる。一度死んだ命だもん、これからは楽しく生きさせて頂きます!
※キャンピングカー、魔石効果などなどご都合主義です。
※のんびり更新。他サイトにも投稿しております。
この度、青帝陛下の番になりまして
四馬㋟
恋愛
蓬莱国(ほうらいこく)を治める青帝(せいてい)は人ならざるもの、人の形をした神獣――青龍である。ゆえに不老不死で、お世継ぎを作る必要もない。それなのに私は青帝の妻にされ、后となった。望まれない后だった私は、民の反乱に乗して後宮から逃げ出そうとしたものの、夫に捕まり、殺されてしまう。と思ったら時が遡り、夫に出会う前の、四年前の自分に戻っていた。今度は間違えない、と決意した矢先、再び番(つがい)として宮城に連れ戻されてしまう。けれど状況は以前と変わっていて……。
【完結】殺されたくないので好みじゃないイケメン冷徹騎士と結婚します
大森 樹
恋愛
女子高生の大石杏奈は、上田健斗にストーカーのように付き纏われている。
「私あなたみたいな男性好みじゃないの」
「僕から逃げられると思っているの?」
そのまま階段から健斗に突き落とされて命を落としてしまう。
すると女神が現れて『このままでは何度人生をやり直しても、その世界のケントに殺される』と聞いた私は最強の騎士であり魔法使いでもある男に命を守ってもらうため異世界転生をした。
これで生き残れる…!なんて喜んでいたら最強の騎士は女嫌いの冷徹騎士ジルヴェスターだった!イケメンだが好みじゃないし、意地悪で口が悪い彼とは仲良くなれそうにない!
「アンナ、やはり君は私の妻に一番向いている女だ」
嫌いだと言っているのに、彼は『自分を好きにならない女』を妻にしたいと契約結婚を持ちかけて来た。
私は命を守るため。
彼は偽物の妻を得るため。
お互いの利益のための婚約生活。喧嘩ばかりしていた二人だが…少しずつ距離が近付いていく。そこに健斗ことケントが現れアンナに興味を持ってしまう。
「この命に代えても絶対にアンナを守ると誓おう」
アンナは無事生き残り、幸せになれるのか。
転生した恋を知らない女子高生×女嫌いのイケメン冷徹騎士のラブストーリー!?
ハッピーエンド保証します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる