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オカルト好きの友人「沢木(仮名)」の話
「相棒が消えた」 6
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「話の大筋は○○(私の本名)の予想で正しいだろう。」
これは、X氏に全てを話し相談を持ち掛けた時、一番最初に放たれた言葉だ。
以下、私の「予想」と先の話で出た「津田の向かった場所」についてだ。
初めに
津田が「都内」をうろつき、ある建物に向かったのを最後に
再び足取りが掴めなくなった件だが
津田の向かった先は、都内在住の人間なら誰しも聞いた事がある程有名な場所。
「第六トー〇ビル」だ。
何故ここが有名なのか・・・。
単にこのビルが「自〇の名所」であるからだ。
そして、そういった建物は「必ずといっていい」
「心霊スポット」として名を馳せる。
私も実際に足を運んだことがある。
友人と遊んでいた時、何気なく通った場所だ。
そこで「ある音」を耳にし、その場で吐いた事を今でも覚えている。
その後、友人によってその建物が
かの有名な「ビル」であった事を知るのだ。
ハッキリ言ってしまうと、あの場には「危険はない」
だが、「そういった行為」を思い悩んでいる者は近付くべきではない。
・・・彼等はまだ繰り返している。
その音を耳にした時、一瞬「何事かと」周囲を見渡した。
通り過ぎた道の真後ろで、何かが叩きつけられた様な音を耳にしたからだ。
その音に驚き、心臓が口から飛び出そうになった。
周囲に異常を見つけられなかった私は、聴こえた音がどの様なモノだったのかを
脳内で反芻していた。
直後、分かってしまったのだ。
「何かが弾けた音だった・・・。」
まるで、「水風船」でも落とした様な・・・。
「水風船」というワードが脳内に出た時、ソレが「人」だと理解してしまったのだ。
ただただ恐ろしかった。
そして・・・。
津田も「魅せられてしまった」のだろう。
「異世界エレベーター」を調査する中
彼は此処に足を踏み入れてしまったに違いない。
そして・・・「異世界」ではない「何か違う世界」の扉を叩いてしまったのだろう。
それ以降、彼は奇行を繰り返す様になった・・・。
その結果、「我々の知る津田」と「我々の知らない津田」の溝が生まれたに違いない。
私はそう考えていたのだ。
だが、X氏は「大筋は」と前置きしている・・・。
そう、我々はもう一歩先の真実に辿り着いていなかったのだ。
「○○(私の本名)、何でもう手遅れだと思ったんだ?」
「時間が経ち過ぎている事・・・素人の自分では、もう引っ張り戻す事は不可能でしょう。」
「いやね、そもそも引っ張り戻す事自体、最初から不可能だよ。」
X氏は電話越しに、少し小馬鹿にしたように笑う。
・・・その後、X氏からもう一つの真実を聞く事となった・・・。
これは、X氏に全てを話し相談を持ち掛けた時、一番最初に放たれた言葉だ。
以下、私の「予想」と先の話で出た「津田の向かった場所」についてだ。
初めに
津田が「都内」をうろつき、ある建物に向かったのを最後に
再び足取りが掴めなくなった件だが
津田の向かった先は、都内在住の人間なら誰しも聞いた事がある程有名な場所。
「第六トー〇ビル」だ。
何故ここが有名なのか・・・。
単にこのビルが「自〇の名所」であるからだ。
そして、そういった建物は「必ずといっていい」
「心霊スポット」として名を馳せる。
私も実際に足を運んだことがある。
友人と遊んでいた時、何気なく通った場所だ。
そこで「ある音」を耳にし、その場で吐いた事を今でも覚えている。
その後、友人によってその建物が
かの有名な「ビル」であった事を知るのだ。
ハッキリ言ってしまうと、あの場には「危険はない」
だが、「そういった行為」を思い悩んでいる者は近付くべきではない。
・・・彼等はまだ繰り返している。
その音を耳にした時、一瞬「何事かと」周囲を見渡した。
通り過ぎた道の真後ろで、何かが叩きつけられた様な音を耳にしたからだ。
その音に驚き、心臓が口から飛び出そうになった。
周囲に異常を見つけられなかった私は、聴こえた音がどの様なモノだったのかを
脳内で反芻していた。
直後、分かってしまったのだ。
「何かが弾けた音だった・・・。」
まるで、「水風船」でも落とした様な・・・。
「水風船」というワードが脳内に出た時、ソレが「人」だと理解してしまったのだ。
ただただ恐ろしかった。
そして・・・。
津田も「魅せられてしまった」のだろう。
「異世界エレベーター」を調査する中
彼は此処に足を踏み入れてしまったに違いない。
そして・・・「異世界」ではない「何か違う世界」の扉を叩いてしまったのだろう。
それ以降、彼は奇行を繰り返す様になった・・・。
その結果、「我々の知る津田」と「我々の知らない津田」の溝が生まれたに違いない。
私はそう考えていたのだ。
だが、X氏は「大筋は」と前置きしている・・・。
そう、我々はもう一歩先の真実に辿り着いていなかったのだ。
「○○(私の本名)、何でもう手遅れだと思ったんだ?」
「時間が経ち過ぎている事・・・素人の自分では、もう引っ張り戻す事は不可能でしょう。」
「いやね、そもそも引っ張り戻す事自体、最初から不可能だよ。」
X氏は電話越しに、少し小馬鹿にしたように笑う。
・・・その後、X氏からもう一つの真実を聞く事となった・・・。
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