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霊視鑑定人X氏による鑑定など。
偶像崇拝 1
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これは、私の師となったX氏が「かつて」遭遇した事例だ。
当時、私はまだX氏と知り合い日も浅く「師弟」と言うにはまだ早すぎた頃だ。
X氏の事務所に、ある中年男性が助けを求めて来た。
男の名前は「貝塚(仮名)」。
ある宗教団体の一員だと語ったそうだ。
男は同時に「その団体からの足抜けを考えている」と話した。
ニュースなどで良く聞く「マルチ商法」などが原因ではない。
男が語った理由は「偶像崇拝」にあった。
詳しい事は、話を伏せられてしまったが
その宗教団体では、ある「偶像」が神仏として祀られていた。
・・・ここまでは良い。
男が後に語った団体の現状。
それこそが問題であった。
「信者の信仰する神仏が、少しづつその『形』を変えているんです。
そのせいもあってか、その団体ではいくつかのトラブルが起こって居まして。」
「偶像崇拝」の尤も危険な行為。
それは信仰対象の『形』が『不定形』である事。
例えば・・・
信者Aは「犬」を祀ったとする。
しかし
信者Bは「人」を祀った。
この時、神仏の御姿というものは「実に不安定」であり「幸福のみならず災いをも呼びやすい」
そして何より、信仰対象によっては「願いにばらつき」が生まれ
願いへの力は十分には発揮されず
その差を無理やり埋める為、あらゆるトラブルを招きやすい。
「偶像崇拝」で尤も大切な事は「統一視」である。
貝塚が属した宗教団体では、長い事「統一視」が図られ
純粋に願いを祈る団体であった。
日々の小さな幸福に目を向け、感謝の祈りを捧げる。
まさしく「信じる者は救われる」。
しかし、ある時を境に彼等の信仰は『形』を失った。
ある信者の入団によって、これまで守られてきた神仏の御姿は
徐々に形を失う事となる。
その信者は、偶像崇拝が「形のない神仏」を祀る点に置いて
「自由思想」を説き、数名の信者を拐かした。
その結果、教団内で初めに起こった事が感染症の流行だった。
次に、信仰への不信を抱いた者達の脱退。
脱退した者達に降りかかる不幸の連鎖。
不幸に見舞われた者達の帰属。
帰って来た者達は「神仏の形」など気にもせず祈りだけを捧げる。
結果、団体内部でも多くの不幸を背負った者達が現れた。
借金・リストラ・家族の訃報。何でもござれの地獄絵図へと変わった。
相談者の貝塚もまた
仕事中の不慮の事故により、後遺症を抱えた。
そして・・・団体内では派閥が生まれ最早取り返しが付かない。と
貝塚は団体からの脱退を決意したという。
更に、貝塚が言うには
団体内の人間の中に「亡くなった人物を見た」と言い出す者も居たという。
彼等が言うには
「既に亡くなったはずの信者が協会に訪れていた」という事らしい。
X氏は、貝塚の強い要望でその団体が使っているという「協会」を訪れる事になった。
当時、私はまだX氏と知り合い日も浅く「師弟」と言うにはまだ早すぎた頃だ。
X氏の事務所に、ある中年男性が助けを求めて来た。
男の名前は「貝塚(仮名)」。
ある宗教団体の一員だと語ったそうだ。
男は同時に「その団体からの足抜けを考えている」と話した。
ニュースなどで良く聞く「マルチ商法」などが原因ではない。
男が語った理由は「偶像崇拝」にあった。
詳しい事は、話を伏せられてしまったが
その宗教団体では、ある「偶像」が神仏として祀られていた。
・・・ここまでは良い。
男が後に語った団体の現状。
それこそが問題であった。
「信者の信仰する神仏が、少しづつその『形』を変えているんです。
そのせいもあってか、その団体ではいくつかのトラブルが起こって居まして。」
「偶像崇拝」の尤も危険な行為。
それは信仰対象の『形』が『不定形』である事。
例えば・・・
信者Aは「犬」を祀ったとする。
しかし
信者Bは「人」を祀った。
この時、神仏の御姿というものは「実に不安定」であり「幸福のみならず災いをも呼びやすい」
そして何より、信仰対象によっては「願いにばらつき」が生まれ
願いへの力は十分には発揮されず
その差を無理やり埋める為、あらゆるトラブルを招きやすい。
「偶像崇拝」で尤も大切な事は「統一視」である。
貝塚が属した宗教団体では、長い事「統一視」が図られ
純粋に願いを祈る団体であった。
日々の小さな幸福に目を向け、感謝の祈りを捧げる。
まさしく「信じる者は救われる」。
しかし、ある時を境に彼等の信仰は『形』を失った。
ある信者の入団によって、これまで守られてきた神仏の御姿は
徐々に形を失う事となる。
その信者は、偶像崇拝が「形のない神仏」を祀る点に置いて
「自由思想」を説き、数名の信者を拐かした。
その結果、教団内で初めに起こった事が感染症の流行だった。
次に、信仰への不信を抱いた者達の脱退。
脱退した者達に降りかかる不幸の連鎖。
不幸に見舞われた者達の帰属。
帰って来た者達は「神仏の形」など気にもせず祈りだけを捧げる。
結果、団体内部でも多くの不幸を背負った者達が現れた。
借金・リストラ・家族の訃報。何でもござれの地獄絵図へと変わった。
相談者の貝塚もまた
仕事中の不慮の事故により、後遺症を抱えた。
そして・・・団体内では派閥が生まれ最早取り返しが付かない。と
貝塚は団体からの脱退を決意したという。
更に、貝塚が言うには
団体内の人間の中に「亡くなった人物を見た」と言い出す者も居たという。
彼等が言うには
「既に亡くなったはずの信者が協会に訪れていた」という事らしい。
X氏は、貝塚の強い要望でその団体が使っているという「協会」を訪れる事になった。
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