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大親友「遠藤」の話
建設現場で・・・。
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私の友人「遠藤」が、これまで幾つかの現象に悩まされ入院まで経験した事は語ったが
実際、彼が今現在も「職に復帰できない理由」を今回、聞く事となった。
実の所、入院生活が終わり、暫くの療養の後
彼は一時、職場に復帰した。
そんな彼に「ある事故」が起こる。
現場で・・・彼は木材を運んでいた。
その彼目掛け、足場の上から「鉄パイプ」が降って来たという。
運悪く、その鉄パイプは胸部を直撃。
一瞬、息が詰まるほどの衝撃と共に、その場に倒れ込む。
不幸中の幸い、胸ポケットに忍ばせていたスマホによって
惨事は回避された・・・。
・・・肉体的には・・・「無事」だったものの
その一連の事故を元に、彼はトラウマを抱える事となった。
しかしだ・・・。生きていく為には働かなければならない。
再び復帰した職場で「更なる悪夢」が彼を襲う事になった。
「俺・・・見ちゃったかもしれん・・・。」
遠藤からの相談は突然だった。
「何を?」
「・・・女。」
「ん?・・・詳しく話してみ?」
彼曰く、ある建設現場に赴いた際
足場の上から、女性を見たそうだ。
自動販売機の横に立つ女性。
その後も、ちらと目をやると変わらず其処に立っている。
「もうさ、気になってしょうがないのさ。何してるのか。」
その女は、1時間以上其処に立ち続け、気付いた時には消えていたそうだ。
その日以降、建設現場で「同じ女」を目撃するようになったそうだ。
立っている場所こそ、その時々で微妙に違いはあれど
背格好は同じ女。
遠藤はそこで漸く察したようだ。
「あぁこの人、人間じゃないんだ・・・って。」
なぜなら、その女の特徴を彼に書かせると
詳細な服装や髪型はハッキリと書けるのに、顔だけは「輪郭ごと書けない」のだ。
まるで首無し人間のようなメモが出来上がる。
そして・・・彼にとって復帰を絶望視させた魔の仕事日がやって来た。
彼は、三階部分の足場で作業をしていた。
仕事は休み休みやりつつも、順調だった。
上司や同僚からも「都度、休んでいい。その日一日を安全にできればいい。」と
優しい言葉も掛けて貰っていた。
そんな中。
靴ひもが解けていた事に気付き、彼はその場で結び直そうとした。
しゃがみ込み、足元に目をやった時だ。
自分の足先の前に、こちら側を向いた素足が並んでいたそうだ。
遠藤は一瞬「ギョッとした」そうだ。
無理もない。
此処は建設現場。しかも、三階部分の足場だ。
足場は、網目状の鉄筋・・・その上を素足で歩くなど想像するだけでも「痛い」
ましてや、何が有るか分からない仕事だ。
安全靴の着用は義務付けられていた。
・・・その目の前に・・・素足が並んでいるのだ。
「あの女だ。・・・人間じゃないって気付いたから来たんだ。」
この時の事を話す彼の事を、私は危険視していた。
「分かるだろ!?あの・・・ドキッとした後に来る急な冷静さ!
あぁ、ここで顔上げちゃいけないんだろうなって!分かるんだよ!」
数秒後、素足は後ろに下がっていき
遠藤が顔を上げ、立ち上がった時・・・。
「おい!あぶねぇぞ!」
同僚が運んでいた木材が側頭部を直撃。
遠藤は3階の高さから落下した。
幸い、ケガなどはしなかったそうだが・・・
「このまま続けていたら、連れて行かれると思った・・・。」と
後に彼は語る。
・・・私がこの話を聞いた際、彼を危険視したのは
「女の素足」をみた話を
へらへらと・・・そして嬉々として興奮しながら話す彼の目が
「半分、憑かれてるな・・・。」と感じたからである。
私の強い勧めで、彼はお祓いを受けた・・・。
その後で、先に語った「連れて行かれると思った」という流れになっている。
今もまだ、彼はそのトラウマで職場に戻れないのだ・・・。
実際、彼が今現在も「職に復帰できない理由」を今回、聞く事となった。
実の所、入院生活が終わり、暫くの療養の後
彼は一時、職場に復帰した。
そんな彼に「ある事故」が起こる。
現場で・・・彼は木材を運んでいた。
その彼目掛け、足場の上から「鉄パイプ」が降って来たという。
運悪く、その鉄パイプは胸部を直撃。
一瞬、息が詰まるほどの衝撃と共に、その場に倒れ込む。
不幸中の幸い、胸ポケットに忍ばせていたスマホによって
惨事は回避された・・・。
・・・肉体的には・・・「無事」だったものの
その一連の事故を元に、彼はトラウマを抱える事となった。
しかしだ・・・。生きていく為には働かなければならない。
再び復帰した職場で「更なる悪夢」が彼を襲う事になった。
「俺・・・見ちゃったかもしれん・・・。」
遠藤からの相談は突然だった。
「何を?」
「・・・女。」
「ん?・・・詳しく話してみ?」
彼曰く、ある建設現場に赴いた際
足場の上から、女性を見たそうだ。
自動販売機の横に立つ女性。
その後も、ちらと目をやると変わらず其処に立っている。
「もうさ、気になってしょうがないのさ。何してるのか。」
その女は、1時間以上其処に立ち続け、気付いた時には消えていたそうだ。
その日以降、建設現場で「同じ女」を目撃するようになったそうだ。
立っている場所こそ、その時々で微妙に違いはあれど
背格好は同じ女。
遠藤はそこで漸く察したようだ。
「あぁこの人、人間じゃないんだ・・・って。」
なぜなら、その女の特徴を彼に書かせると
詳細な服装や髪型はハッキリと書けるのに、顔だけは「輪郭ごと書けない」のだ。
まるで首無し人間のようなメモが出来上がる。
そして・・・彼にとって復帰を絶望視させた魔の仕事日がやって来た。
彼は、三階部分の足場で作業をしていた。
仕事は休み休みやりつつも、順調だった。
上司や同僚からも「都度、休んでいい。その日一日を安全にできればいい。」と
優しい言葉も掛けて貰っていた。
そんな中。
靴ひもが解けていた事に気付き、彼はその場で結び直そうとした。
しゃがみ込み、足元に目をやった時だ。
自分の足先の前に、こちら側を向いた素足が並んでいたそうだ。
遠藤は一瞬「ギョッとした」そうだ。
無理もない。
此処は建設現場。しかも、三階部分の足場だ。
足場は、網目状の鉄筋・・・その上を素足で歩くなど想像するだけでも「痛い」
ましてや、何が有るか分からない仕事だ。
安全靴の着用は義務付けられていた。
・・・その目の前に・・・素足が並んでいるのだ。
「あの女だ。・・・人間じゃないって気付いたから来たんだ。」
この時の事を話す彼の事を、私は危険視していた。
「分かるだろ!?あの・・・ドキッとした後に来る急な冷静さ!
あぁ、ここで顔上げちゃいけないんだろうなって!分かるんだよ!」
数秒後、素足は後ろに下がっていき
遠藤が顔を上げ、立ち上がった時・・・。
「おい!あぶねぇぞ!」
同僚が運んでいた木材が側頭部を直撃。
遠藤は3階の高さから落下した。
幸い、ケガなどはしなかったそうだが・・・
「このまま続けていたら、連れて行かれると思った・・・。」と
後に彼は語る。
・・・私がこの話を聞いた際、彼を危険視したのは
「女の素足」をみた話を
へらへらと・・・そして嬉々として興奮しながら話す彼の目が
「半分、憑かれてるな・・・。」と感じたからである。
私の強い勧めで、彼はお祓いを受けた・・・。
その後で、先に語った「連れて行かれると思った」という流れになっている。
今もまだ、彼はそのトラウマで職場に戻れないのだ・・・。
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