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長編特集
はしご。 5 「熱」
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ホテルに戻った我々は、睡眠をとった翌朝
ロビーにて、朝食をどうするか語っていた。
その時だ。
「そういえばさ、昨日。あの後思い出した事があるんだが。」
遠藤のその一言。
つい今し方、笑顔であった私の顔は引き攣っていた事だろう。
「クポーの言ってた画の事で、似たような話を聞いた覚えがあるんだが・・・。」
「遠藤!!・・・それより飯・・・どうするかって話をな?先に・・・。」
「いや、でも確か記憶が正しければこの近くの・・・。」
「いい加減にしろ!」
「・・・そこまで怒らなくても・・・。」
「何?その話。面白そう?」
私が大声を上げた事で、返って小島の興味を引いてしまった。
こうなってしまっては止められない・・・。
それは且つて、とある番組で見た「神社」だ。
番組自体は至って普通の旅番組だった。
しかし、その番組の中で訪れた「とある神社」。
その境内が映し出された時、私は思わずテレビの電源を落としていた。
何故か?
キャスト達が話すその奥で、キャストよりも遥かに大きな声で
女性の声で「痛い~~~!いだい゛ぃぃぃぃ!」と
言葉にならない程の苦痛な悲鳴を上げていたのだ。
テレビの音量を上げた訳でもないのに、耳を塞ぎたくなる大声だった事を
良く覚えている。
まるで、境内のその場で悶え苦しみ、転がりまわって助けを求めている。
そんなイメージが容易に出来てしまう恐怖。
後に、その神社について調べた所
ある事件の現場となっていたそうだ。
それだけ調べ、詳細まで知ろうとしなかった故に
その事件の概要については殆ど知らない。
だが、当時の私はそれを「遠藤」に話していたのだ。
「絶対に行きたくないわ、あんな神社。」と・・・。
その日は、せっかく遠距離を遥々やって来た事も有り
小旅行気分で、午後を満喫するはずだった。
しかし、今朝の一件もあり
私一人、ホテルの部屋に戻り引きこもっていた。
居室で昼食も終わり、昼寝でもしようと横になった時
遠藤から連絡が入った。
「もしもし!?小島が急に倒れた!今、病院に運ばれてる!」
慌てて、小島が運ばれた病院へ向かったが、小島の容態は普通な様子だった。
しかし、点滴を打つ彼を見て、ふと疑問をぶつけた。
「だ、大丈夫だったんだろ?・・・なのに・・・点滴?」
「大丈夫って言うか・・・高熱が出てる。41度。でも原因が分からないって。」
「・・・は?」
「そうなるよな?そこの2人も同じ感じだったよ。」
病室に座る遠藤・伊藤。
二人も何が何やらという表情だ。
「とにかく、辛くはないんだな?」
「あぁ。不思議な事に全く・・・。」
「・・・そうか。・・・遠藤、ちょっと。」
「おう。」
私は、状況を聞く為に遠藤を呼び出した。
ロビーにて、朝食をどうするか語っていた。
その時だ。
「そういえばさ、昨日。あの後思い出した事があるんだが。」
遠藤のその一言。
つい今し方、笑顔であった私の顔は引き攣っていた事だろう。
「クポーの言ってた画の事で、似たような話を聞いた覚えがあるんだが・・・。」
「遠藤!!・・・それより飯・・・どうするかって話をな?先に・・・。」
「いや、でも確か記憶が正しければこの近くの・・・。」
「いい加減にしろ!」
「・・・そこまで怒らなくても・・・。」
「何?その話。面白そう?」
私が大声を上げた事で、返って小島の興味を引いてしまった。
こうなってしまっては止められない・・・。
それは且つて、とある番組で見た「神社」だ。
番組自体は至って普通の旅番組だった。
しかし、その番組の中で訪れた「とある神社」。
その境内が映し出された時、私は思わずテレビの電源を落としていた。
何故か?
キャスト達が話すその奥で、キャストよりも遥かに大きな声で
女性の声で「痛い~~~!いだい゛ぃぃぃぃ!」と
言葉にならない程の苦痛な悲鳴を上げていたのだ。
テレビの音量を上げた訳でもないのに、耳を塞ぎたくなる大声だった事を
良く覚えている。
まるで、境内のその場で悶え苦しみ、転がりまわって助けを求めている。
そんなイメージが容易に出来てしまう恐怖。
後に、その神社について調べた所
ある事件の現場となっていたそうだ。
それだけ調べ、詳細まで知ろうとしなかった故に
その事件の概要については殆ど知らない。
だが、当時の私はそれを「遠藤」に話していたのだ。
「絶対に行きたくないわ、あんな神社。」と・・・。
その日は、せっかく遠距離を遥々やって来た事も有り
小旅行気分で、午後を満喫するはずだった。
しかし、今朝の一件もあり
私一人、ホテルの部屋に戻り引きこもっていた。
居室で昼食も終わり、昼寝でもしようと横になった時
遠藤から連絡が入った。
「もしもし!?小島が急に倒れた!今、病院に運ばれてる!」
慌てて、小島が運ばれた病院へ向かったが、小島の容態は普通な様子だった。
しかし、点滴を打つ彼を見て、ふと疑問をぶつけた。
「だ、大丈夫だったんだろ?・・・なのに・・・点滴?」
「大丈夫って言うか・・・高熱が出てる。41度。でも原因が分からないって。」
「・・・は?」
「そうなるよな?そこの2人も同じ感じだったよ。」
病室に座る遠藤・伊藤。
二人も何が何やらという表情だ。
「とにかく、辛くはないんだな?」
「あぁ。不思議な事に全く・・・。」
「・・・そうか。・・・遠藤、ちょっと。」
「おう。」
私は、状況を聞く為に遠藤を呼び出した。
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