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幼馴染の女性「飯島(仮名)」の話
楽しかったはずなのに。 2
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待ち合わせ翌日。
私は、飯島の実家を訪れていた。
その理由は、彼女の妹に会う為だ。
彼女には一つ年下の妹「杏奈(仮名)」がいた。
昔は妹共々、姉である飯島の玩具にされた同士のようなものだ・・・。
だが、社会人になり時が経つに連れ
飯島は親よりも杏奈に相談事などをする事が多くなっていた。
その為、杏奈なら何かしらの事情を知っているかもと踏んだのだ。
事情を話すと杏奈はバツが悪そうな表情へと変わった。
やはり、何か知っているのだ。
「・・・お姉ちゃん、飲み会の時に変な場所行ったって言ってた・・・。」
「変な場所?」
「うん。飲み会の席で知り合った男友達と女の子達で肝試ししようって。」
「・・・それで?」
「有名なダムに行ったんだって。」
あえて名前は伏せるが・・・そのダムは心霊マニアであれば絶対に知っている場所だ。
しかも、最悪なのは「ただ有名なだけ」ではなく・・・
個人的には一生涯、一度も行きたくない場所である。
・・・それほど危険な場所なのだ、物理的にも、心霊的にも。
「ねぇ、にーちゃん何か知ってるの?」
「・・・。」
何をどう説明すれば穏便に終わるか、言葉が出てこなかった。
不穏な空気を察してか、妹の杏奈はふいに一本の鍵を手渡してきた。
「これ、お姉ちゃんの部屋の鍵。」
「え?」
「調べてくれるんでしょ?」
「・・・お、おう。任せときなさいって。」
今はまだ、何も言わない方が良い。
後日、俺は飯島の住んでいるマンションの部屋を訪れた。
特別変わった様子はない。
以前、相談事をされた際に訪れた時の名残も何処にもなかった。
ただ、一つ気になった事がある。
「部屋の模様替え・・・したのか?」
昔から飯島は部屋の模様替えを行うタイプではなかった。
それ故、子供の頃から部屋の物の配置は殆ど変わらず
何処に何が有るかは、幼馴染とは言え他人の私でも一目瞭然だ。
だがその部屋は所々、物の配置や内容物に差があり
気まぐれで変えたにしては全体的に違和感が広がっている。
しかし、その微妙な変更点も「気にしないで」と言われればそう思えるものだ。
でも、この部屋にソレを言う家主は居ない・・・。
ちょっとの差が、妙に引っかかるのだ。
そして、机の上に一冊の手帳を見つけた。
カレンダー付の予定表だ。
最後に開かれたであろうページ。
ある二つの日付に、赤いペンで大きく何重にも丸が書かれていた。
曜日や数字に特徴的なメッセージ性はなさそうにも思える。
しかし、二つ目の丸が書きこまれた翌日が
彼女からSOSがあった日だ。
つまり、この赤い丸は何かしらの関係性がある。
私は、彼女の手帳を手掛かりに更なる調査へと出る事となった。
私は、飯島の実家を訪れていた。
その理由は、彼女の妹に会う為だ。
彼女には一つ年下の妹「杏奈(仮名)」がいた。
昔は妹共々、姉である飯島の玩具にされた同士のようなものだ・・・。
だが、社会人になり時が経つに連れ
飯島は親よりも杏奈に相談事などをする事が多くなっていた。
その為、杏奈なら何かしらの事情を知っているかもと踏んだのだ。
事情を話すと杏奈はバツが悪そうな表情へと変わった。
やはり、何か知っているのだ。
「・・・お姉ちゃん、飲み会の時に変な場所行ったって言ってた・・・。」
「変な場所?」
「うん。飲み会の席で知り合った男友達と女の子達で肝試ししようって。」
「・・・それで?」
「有名なダムに行ったんだって。」
あえて名前は伏せるが・・・そのダムは心霊マニアであれば絶対に知っている場所だ。
しかも、最悪なのは「ただ有名なだけ」ではなく・・・
個人的には一生涯、一度も行きたくない場所である。
・・・それほど危険な場所なのだ、物理的にも、心霊的にも。
「ねぇ、にーちゃん何か知ってるの?」
「・・・。」
何をどう説明すれば穏便に終わるか、言葉が出てこなかった。
不穏な空気を察してか、妹の杏奈はふいに一本の鍵を手渡してきた。
「これ、お姉ちゃんの部屋の鍵。」
「え?」
「調べてくれるんでしょ?」
「・・・お、おう。任せときなさいって。」
今はまだ、何も言わない方が良い。
後日、俺は飯島の住んでいるマンションの部屋を訪れた。
特別変わった様子はない。
以前、相談事をされた際に訪れた時の名残も何処にもなかった。
ただ、一つ気になった事がある。
「部屋の模様替え・・・したのか?」
昔から飯島は部屋の模様替えを行うタイプではなかった。
それ故、子供の頃から部屋の物の配置は殆ど変わらず
何処に何が有るかは、幼馴染とは言え他人の私でも一目瞭然だ。
だがその部屋は所々、物の配置や内容物に差があり
気まぐれで変えたにしては全体的に違和感が広がっている。
しかし、その微妙な変更点も「気にしないで」と言われればそう思えるものだ。
でも、この部屋にソレを言う家主は居ない・・・。
ちょっとの差が、妙に引っかかるのだ。
そして、机の上に一冊の手帳を見つけた。
カレンダー付の予定表だ。
最後に開かれたであろうページ。
ある二つの日付に、赤いペンで大きく何重にも丸が書かれていた。
曜日や数字に特徴的なメッセージ性はなさそうにも思える。
しかし、二つ目の丸が書きこまれた翌日が
彼女からSOSがあった日だ。
つまり、この赤い丸は何かしらの関係性がある。
私は、彼女の手帳を手掛かりに更なる調査へと出る事となった。
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