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幼馴染の女性「飯島(仮名)」の話
楽しかったはずなのに。 1
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これは、5年ほど前の話だ。
久しぶりに私に連絡をしてきた幼馴染の飯島が
少し怯えた声で「相談がある」と連絡をしてきた。
その時点で、私は
「あぁ、もう取り返しが付かないな。」と何となく察している。
昔から勝気で姉御肌の飯島が
私に助けを求めて来る事自体、稀である。
私より半年先に生まれているという理由だけで
いろんな無茶ぶりに振り回されてきたのが昨日の様に思い出せる。
その彼女が・・・「怯えている」のだ。
しかも、他でもない「私」に助けを求めて来た。
「そういった現象」に「悩まされている」事は明白だった。
「どうしたん?何があったの?」
取りあえず、話を聞く事にした。
彼女が言うには
友人との飲み会に参加した日から、周囲で奇妙な事が起き始めたという。
始まりは些細な事だった。
飯島の友人「古森さん(仮名)」が日常生活で違和感を覚え始めたと相談があったらしい。
古森さん曰く、自宅に居ても誰かが傍に居る様な・・・息遣いなどが時折聞こえるのだという。
ある日は仕事の電話中、背後からため息が聞こえ
別の日には入浴中、脱衣所から笑い声がしたという。
最初こそ、彼女が住んでいたのがマンションという事も有り
隣近所の住民の声か?と気にしていなかったそうだが
彼女は、気付いてしまった。
「全て、自分の部屋の内側から聞こえているのだ」と・・・。
恐ろしくなった彼女は、飯島に相談を持ち掛けたそうだ。
・・・だが、彼女が漏らした内容はこれだけではなかったそうだ。
実は、彼女もまた
彼女の友人「高橋さん(仮名)」から同じような相談を受けていたという。
しかも、飯島に相談を持ち掛ける数日前から連絡が付かず
ついには、身内によって捜索願が出されていたそうだ。
・・・そう、高橋さんは奇妙な相談内容だけ残し、失踪して居たのだ。
そして
泣きながら私に助けを求める飯島もまた
「古森さんと連絡が付かなくなった。」と話していた。
ただそれだけの事ならば、飯島も怯える事は無かったことだろう。
だが、飯島本人が古森さんの家族に
「娘を知らないか?」と居場所の確認をされたそうだ。
・・・古森さんもまた、失踪を遂げていた。
まるで何かの呪いが伝播していくように・・・。
次は自分なのだと、恐怖する飯島。
私は飯島を落ち着かせるべく
予定を合わせ、詳しい話を聞く事を決めた。
彼女とは、二日後にとある駅の近くにあるカフェで落ち合う事となった。
勿論、その間もメールや電話でのやり取りは続いたが
二日後・・・待ち合わせ場所に彼女が現れる事はなかった。
久しぶりに私に連絡をしてきた幼馴染の飯島が
少し怯えた声で「相談がある」と連絡をしてきた。
その時点で、私は
「あぁ、もう取り返しが付かないな。」と何となく察している。
昔から勝気で姉御肌の飯島が
私に助けを求めて来る事自体、稀である。
私より半年先に生まれているという理由だけで
いろんな無茶ぶりに振り回されてきたのが昨日の様に思い出せる。
その彼女が・・・「怯えている」のだ。
しかも、他でもない「私」に助けを求めて来た。
「そういった現象」に「悩まされている」事は明白だった。
「どうしたん?何があったの?」
取りあえず、話を聞く事にした。
彼女が言うには
友人との飲み会に参加した日から、周囲で奇妙な事が起き始めたという。
始まりは些細な事だった。
飯島の友人「古森さん(仮名)」が日常生活で違和感を覚え始めたと相談があったらしい。
古森さん曰く、自宅に居ても誰かが傍に居る様な・・・息遣いなどが時折聞こえるのだという。
ある日は仕事の電話中、背後からため息が聞こえ
別の日には入浴中、脱衣所から笑い声がしたという。
最初こそ、彼女が住んでいたのがマンションという事も有り
隣近所の住民の声か?と気にしていなかったそうだが
彼女は、気付いてしまった。
「全て、自分の部屋の内側から聞こえているのだ」と・・・。
恐ろしくなった彼女は、飯島に相談を持ち掛けたそうだ。
・・・だが、彼女が漏らした内容はこれだけではなかったそうだ。
実は、彼女もまた
彼女の友人「高橋さん(仮名)」から同じような相談を受けていたという。
しかも、飯島に相談を持ち掛ける数日前から連絡が付かず
ついには、身内によって捜索願が出されていたそうだ。
・・・そう、高橋さんは奇妙な相談内容だけ残し、失踪して居たのだ。
そして
泣きながら私に助けを求める飯島もまた
「古森さんと連絡が付かなくなった。」と話していた。
ただそれだけの事ならば、飯島も怯える事は無かったことだろう。
だが、飯島本人が古森さんの家族に
「娘を知らないか?」と居場所の確認をされたそうだ。
・・・古森さんもまた、失踪を遂げていた。
まるで何かの呪いが伝播していくように・・・。
次は自分なのだと、恐怖する飯島。
私は飯島を落ち着かせるべく
予定を合わせ、詳しい話を聞く事を決めた。
彼女とは、二日後にとある駅の近くにあるカフェで落ち合う事となった。
勿論、その間もメールや電話でのやり取りは続いたが
二日後・・・待ち合わせ場所に彼女が現れる事はなかった。
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