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視える友人「絢女」の話
長い一軒家 1
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この話は彼女(絢女)の友人から、彼女に相談という形で舞い込んだ。
その友人の名は「米山さん(仮名)」
年齢は40代後半の女性だそうだ。
聞けば、その一軒家は米山さんの祖父母が住んでいたそうだ。
早い段階で祖父が亡くなり、その家は祖母が一人で住んでいた。
平屋建ての家屋で、子供の頃は良く遊びにも行っていたという。
ある山の一部を代々受け継いでいたそうで、土地はかなり広かったそうだ。
米山さんが10代後半に差し掛かる頃
祖父母の家は修繕の為に長期間、遊びに行くことが出来なくなった。
数か月後、修繕を終えると時を同じくして
祖父が持病の為、亡くなったらしい。
葬儀の為、親戚一同が揃う。
しかし・・・。
その親戚一同が見たのは、変わり果てた実家だった。
修繕なんてものではない。
傍目からも分かる、増改築の結果
実家は、家三つ分ほど延長された「長い一軒家」になっていたのだ。
だが、奇妙な事に
内部は昔のまま、変わっておらず
増改築された部分への入り口等は一切存在しなかったそうだ。
祖母の話によれば、この増改築は
元大工である祖父が、且つての職人仲間と共に行ったそうで
詳しい話は聞かされていないのだという。
ただ一言「改築するからな。」という確認だけで・・・。
その数年後、祖母は認知症を発症。
酷くならない内に。と施設へ身を寄せる事になったそうだ。
実家については、米山さんの弟が整理も兼ねて住む事になったそうだ。
・・・その半年後。
米山さんの所に弟から一報が入った。
「爺ちゃん、地下まで作ってたよ。この間、入り口を見つけた。」
実家の裏手に存在していた、枯れ井戸を利用して作られた地下。
どうやら、その地下から増改築した家の一部へと移動する事が出来るそうだ。
弟によってそこまでは確認が取れたそうだが
彼は、増改築した家の一部へ踏み込むことを躊躇い
結局の所、中に何が有るのかまでは分からなかった。
姉弟間で「確認してよ」「嫌だよ」の問答を続ける中
弟もまた、祖父と同じ病でこの世を去った。
その事に不信感を抱いた米山さんは
親族との話し合いの末、誰も立ち入れない様にと
実家・井戸共に蓋をしてしまう。
そして・・・十数年の時が経ち
実家の事など忘れ去っていた時
自宅に一本の電話が入る。
見慣れない番号に、米山さんは出る事を躊躇った。
直ぐに電話は切れたそうだが、その日以降
時折、その番号から連絡が入る事があったそうだ。
ある日の事だ。
叔母が米山さん宅へ遊びに来ていた。
・・・タイミングでも図っていたのかと疑う様に
「あの番号」から連絡が入る。
そして、その番号を見た叔母は、血相を変えて逃げる様に帰ったという。
・・・後に聞いた話だが
「あの番号」は封印されたはずの実家で使われていた番号だったそうだ。
そして・・・その話が知り合いである絢女へと伝わったのだ・・・。
その友人の名は「米山さん(仮名)」
年齢は40代後半の女性だそうだ。
聞けば、その一軒家は米山さんの祖父母が住んでいたそうだ。
早い段階で祖父が亡くなり、その家は祖母が一人で住んでいた。
平屋建ての家屋で、子供の頃は良く遊びにも行っていたという。
ある山の一部を代々受け継いでいたそうで、土地はかなり広かったそうだ。
米山さんが10代後半に差し掛かる頃
祖父母の家は修繕の為に長期間、遊びに行くことが出来なくなった。
数か月後、修繕を終えると時を同じくして
祖父が持病の為、亡くなったらしい。
葬儀の為、親戚一同が揃う。
しかし・・・。
その親戚一同が見たのは、変わり果てた実家だった。
修繕なんてものではない。
傍目からも分かる、増改築の結果
実家は、家三つ分ほど延長された「長い一軒家」になっていたのだ。
だが、奇妙な事に
内部は昔のまま、変わっておらず
増改築された部分への入り口等は一切存在しなかったそうだ。
祖母の話によれば、この増改築は
元大工である祖父が、且つての職人仲間と共に行ったそうで
詳しい話は聞かされていないのだという。
ただ一言「改築するからな。」という確認だけで・・・。
その数年後、祖母は認知症を発症。
酷くならない内に。と施設へ身を寄せる事になったそうだ。
実家については、米山さんの弟が整理も兼ねて住む事になったそうだ。
・・・その半年後。
米山さんの所に弟から一報が入った。
「爺ちゃん、地下まで作ってたよ。この間、入り口を見つけた。」
実家の裏手に存在していた、枯れ井戸を利用して作られた地下。
どうやら、その地下から増改築した家の一部へと移動する事が出来るそうだ。
弟によってそこまでは確認が取れたそうだが
彼は、増改築した家の一部へ踏み込むことを躊躇い
結局の所、中に何が有るのかまでは分からなかった。
姉弟間で「確認してよ」「嫌だよ」の問答を続ける中
弟もまた、祖父と同じ病でこの世を去った。
その事に不信感を抱いた米山さんは
親族との話し合いの末、誰も立ち入れない様にと
実家・井戸共に蓋をしてしまう。
そして・・・十数年の時が経ち
実家の事など忘れ去っていた時
自宅に一本の電話が入る。
見慣れない番号に、米山さんは出る事を躊躇った。
直ぐに電話は切れたそうだが、その日以降
時折、その番号から連絡が入る事があったそうだ。
ある日の事だ。
叔母が米山さん宅へ遊びに来ていた。
・・・タイミングでも図っていたのかと疑う様に
「あの番号」から連絡が入る。
そして、その番号を見た叔母は、血相を変えて逃げる様に帰ったという。
・・・後に聞いた話だが
「あの番号」は封印されたはずの実家で使われていた番号だったそうだ。
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