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長編特集
合コンで。 5
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一同が、あの出来事を忘れかけていた頃・・・。
メンバーの一人であったある女性が、交通事故に巻き込まれた。
幸い、軽傷で済んだそうだが・・・。
その女性の話によると
場面は上り坂、その上には軽自動車が停まっていた。
買い物から帰っていた道中、その上り坂に差し掛かったそうだ。
すると・・・先ほどまで完全に停まっていた車が
坂道を勢い良く滑り落ちて来たという。
その速度はまるで、シフトをバックに入れ狙って下がって来たように感じた。という。
・・・だが、その車には人は乗っていなかったそうだ。
電柱に激突した車の音を聞きつけ、近所の住民が助けに入ってくれたそうだ。
その一件以来、再び「例の心スポ」の話が浮上してきた。
この事から一同はお祓いを受ける運びとなった。
これですべてが終わる。
胸を撫で下ろす一同に、神主は告げた。
「・・・あぁ、安心してもらっている所、非常に申し上げにくい事なのですが・・・
貴方がたを一遍にお祓いするのは・・・難しいです。」
「え!ど・・・どういう事ですか!?」
「いえね・・・確かに、その小屋で一人二人連れ帰っている節はあるのですが・・・
その方々の姿がお見えにならないんですよ。」
神主の話によると
連れ帰って来たであろう「念」の正体は、姿を隠していると言う。
つまり、我々個人に憑いているのではなく
我々、一人一人を渡り歩いたり、我々の家に居座って居たり
何処に本体が居るのか、特定が難しい。という事だ。
「なので、個別に祓うとなるとお時間がかかってしまいます・・・。」
「そんな、何とかならないんですか?」
「中谷さん、でしたね。少し個人的なお話がありますのでお時間宜しいですか?」
「・・・構いませんけど・・・。」
そう告げると神主は奥の間へ案内する。
そして、他のメンバーを帰したのだ。
「お待たせして申し訳ない。・・・お祓いの件ですが方法はあります。」
「どうすれば・・・?」
「皆さんで二日間、このお寺に泊っていただきたいのです。」
「え?」
「憑き物は皆さんを追って必ず、此処に来るでしょう。その時、正体もはっきりします。」
「二日間泊まると言っても・・・。」
「えぇ、皆さんはまだ学生さんですから、ご予定も合わせにくいでしょうが・・・これしか。」
「・・・。」
「私は、貴方がた6人の中の誰かが憑かれているのだと確信しています。ですが
誰がそうなのか・・・いまはまだ・・・。」
「わ、分かりました・・・。皆に話して予定を組みます。」
「お願いしますね。」
一連の話を終え、谷ちゃんは美樹さんに連絡をした。
「あ、もしもし。美樹ちゃん?お祓いについてもう一度
皆に話したい事があるんだ。皆をもう一度集められないかな?」
そして、彼等はキャンパス近くのカフェで落ち合う事となった。
メンバーの一人であったある女性が、交通事故に巻き込まれた。
幸い、軽傷で済んだそうだが・・・。
その女性の話によると
場面は上り坂、その上には軽自動車が停まっていた。
買い物から帰っていた道中、その上り坂に差し掛かったそうだ。
すると・・・先ほどまで完全に停まっていた車が
坂道を勢い良く滑り落ちて来たという。
その速度はまるで、シフトをバックに入れ狙って下がって来たように感じた。という。
・・・だが、その車には人は乗っていなかったそうだ。
電柱に激突した車の音を聞きつけ、近所の住民が助けに入ってくれたそうだ。
その一件以来、再び「例の心スポ」の話が浮上してきた。
この事から一同はお祓いを受ける運びとなった。
これですべてが終わる。
胸を撫で下ろす一同に、神主は告げた。
「・・・あぁ、安心してもらっている所、非常に申し上げにくい事なのですが・・・
貴方がたを一遍にお祓いするのは・・・難しいです。」
「え!ど・・・どういう事ですか!?」
「いえね・・・確かに、その小屋で一人二人連れ帰っている節はあるのですが・・・
その方々の姿がお見えにならないんですよ。」
神主の話によると
連れ帰って来たであろう「念」の正体は、姿を隠していると言う。
つまり、我々個人に憑いているのではなく
我々、一人一人を渡り歩いたり、我々の家に居座って居たり
何処に本体が居るのか、特定が難しい。という事だ。
「なので、個別に祓うとなるとお時間がかかってしまいます・・・。」
「そんな、何とかならないんですか?」
「中谷さん、でしたね。少し個人的なお話がありますのでお時間宜しいですか?」
「・・・構いませんけど・・・。」
そう告げると神主は奥の間へ案内する。
そして、他のメンバーを帰したのだ。
「お待たせして申し訳ない。・・・お祓いの件ですが方法はあります。」
「どうすれば・・・?」
「皆さんで二日間、このお寺に泊っていただきたいのです。」
「え?」
「憑き物は皆さんを追って必ず、此処に来るでしょう。その時、正体もはっきりします。」
「二日間泊まると言っても・・・。」
「えぇ、皆さんはまだ学生さんですから、ご予定も合わせにくいでしょうが・・・これしか。」
「・・・。」
「私は、貴方がた6人の中の誰かが憑かれているのだと確信しています。ですが
誰がそうなのか・・・いまはまだ・・・。」
「わ、分かりました・・・。皆に話して予定を組みます。」
「お願いしますね。」
一連の話を終え、谷ちゃんは美樹さんに連絡をした。
「あ、もしもし。美樹ちゃん?お祓いについてもう一度
皆に話したい事があるんだ。皆をもう一度集められないかな?」
そして、彼等はキャンパス近くのカフェで落ち合う事となった。
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