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霊視鑑定人X氏による鑑定など。
供述 矛盾点+真実
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友人「荻野」が上司から聞いたという、ある窃盗犯の男の供述。
そこには、幾つかの矛盾がある。
私が気付いたもので「3つの矛盾」がある。
尤も、当人から直接話を伺えれば、もっと多くの矛盾点を見つけられたかもしれない。
一つ
時期は「冬」だ。
にも拘らず、男が見たのは「短パンを履いた素足の小僧」なのだ。
まぁ、どの時世にもいわゆる「元気っこ」は居るもので
冬であれ「短パン小僧」なんてものは珍しくもない。
しかし、私が引っかかったのは「素足」という点だ。
百歩譲って、屋内であり短パンでも問題ないとしよう。
だが、男が少年を見たのは廊下の奥から続く階段である。
床暖房でもあるまい、廊下の床は氷の様な冷たさであった事だろう。
にも拘らず少年は「素足」であった。
可笑しいと思わないか?
二つ
男が少年を認識した階段には「暖簾」が掛かっていたはずだ。
窃盗犯が「階段から降りて来る人物」を認識して
悠長に、その相手が誰であるか認識するまで棒立ちしていたのだろうか?
普通であれば「人が降りて来る」と分かった時点で逃げ出すはずだ。
にも拘わらず、男は「短パンで素足の小僧に見られた」と出頭してきた訳だが・・・。
そもそも、暖簾が掛かっていたのなら「性別」を認識するのは難しかろう。
仮に、暖簾の下から「足元」が見えたとして、それを「小僧」と言える証拠はない。
女の子かも知れないし、大人の女性かも知れない・・・果ては大人の男性か・・・。
であるならば、男が「その人物」を「小僧」と認識できた理由は何だったのだろうか。
三つ
思い出して欲しい。
男は、目星をつけた家を入念に下調べしていた。
尚且つ、犯行当日も「日が落ちるまで」待っていた訳だが・・・。
その理由は何だ?
「老人の娘と思しき女性」を確認していたからであろう?
しかし、男はその女性の他に認識していなかった。
ほぼ丸一日を費やして様子を伺っていたであろう男が出入りしている人数を間違うだろうか?
元々、老人宅に少年が住んでいたとして
男は、何日も下調べを行っている。
なぜ気付かなかったのか・・・。
「短パン小僧」という証言から、年齢も小学生位の者であろう。
なのに、男はその子供を認識していない。・・・いくら何でも妙だろう。
結論を言おう。
上司の警官が調べた結果
その家は、凡そ1年前から空き家だったそうだ。
隣に住む主婦の証言から、老人は家で転倒し骨折。
歩行が困難となり娘と共に暮らす為、引っ越しを行ったそうだ。
つまり、男が空き巣に入った家は、とっくに蛻の空だったはずなのだ。
そして、主婦の証言から
「お孫さん?居ないよ。娘さんがバリバリのキャリアウーマンでね。結婚してないみたいよ。」
との事だそうだ。
・・・男が見た物とは一体・・・。
そこには、幾つかの矛盾がある。
私が気付いたもので「3つの矛盾」がある。
尤も、当人から直接話を伺えれば、もっと多くの矛盾点を見つけられたかもしれない。
一つ
時期は「冬」だ。
にも拘らず、男が見たのは「短パンを履いた素足の小僧」なのだ。
まぁ、どの時世にもいわゆる「元気っこ」は居るもので
冬であれ「短パン小僧」なんてものは珍しくもない。
しかし、私が引っかかったのは「素足」という点だ。
百歩譲って、屋内であり短パンでも問題ないとしよう。
だが、男が少年を見たのは廊下の奥から続く階段である。
床暖房でもあるまい、廊下の床は氷の様な冷たさであった事だろう。
にも拘らず少年は「素足」であった。
可笑しいと思わないか?
二つ
男が少年を認識した階段には「暖簾」が掛かっていたはずだ。
窃盗犯が「階段から降りて来る人物」を認識して
悠長に、その相手が誰であるか認識するまで棒立ちしていたのだろうか?
普通であれば「人が降りて来る」と分かった時点で逃げ出すはずだ。
にも拘わらず、男は「短パンで素足の小僧に見られた」と出頭してきた訳だが・・・。
そもそも、暖簾が掛かっていたのなら「性別」を認識するのは難しかろう。
仮に、暖簾の下から「足元」が見えたとして、それを「小僧」と言える証拠はない。
女の子かも知れないし、大人の女性かも知れない・・・果ては大人の男性か・・・。
であるならば、男が「その人物」を「小僧」と認識できた理由は何だったのだろうか。
三つ
思い出して欲しい。
男は、目星をつけた家を入念に下調べしていた。
尚且つ、犯行当日も「日が落ちるまで」待っていた訳だが・・・。
その理由は何だ?
「老人の娘と思しき女性」を確認していたからであろう?
しかし、男はその女性の他に認識していなかった。
ほぼ丸一日を費やして様子を伺っていたであろう男が出入りしている人数を間違うだろうか?
元々、老人宅に少年が住んでいたとして
男は、何日も下調べを行っている。
なぜ気付かなかったのか・・・。
「短パン小僧」という証言から、年齢も小学生位の者であろう。
なのに、男はその子供を認識していない。・・・いくら何でも妙だろう。
結論を言おう。
上司の警官が調べた結果
その家は、凡そ1年前から空き家だったそうだ。
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歩行が困難となり娘と共に暮らす為、引っ越しを行ったそうだ。
つまり、男が空き巣に入った家は、とっくに蛻の空だったはずなのだ。
そして、主婦の証言から
「お孫さん?居ないよ。娘さんがバリバリのキャリアウーマンでね。結婚してないみたいよ。」
との事だそうだ。
・・・男が見た物とは一体・・・。
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