骸行進

心霊「豆知識」

心霊とイマジナリーフレンド １

皆さんは「イマジナリーフレンド」なる単語を聞いた事はあるだろうか？

それは、幼少期の子供によくみられる現象だ。
其処には存在していない、架空の人物やキャラクターを自身の内部で作り上げ
「ソレ」と共に生活を行っている。

傍から見れば、虚空に向かい語り掛ける「頭のおかしい奴」な訳だが・・・。

彼らにとって「ソレ」は確実に実在していて
良くも悪くも成長への影響を見せる存在だ。

ある日の事だ。
20代を過ぎても、その「イマジナリーフレンド」の存在を認知する人物から
一通のメールが届いた。

「彼等イマジナリーフレンドと、心霊・幽霊とは何が違うのか？」

という、まるで哲学めいた文言から文章は始まっていた。

事実、他人には一切の干渉が難しい存在である事は間違いがない。

しかし、決定的に違う部分があるとすれば
「受け手」側の我々に存在する。

言い方は至極差別的ともなってしまうが
「イマジナリーフレンド」を、ある一定の年代まで見続ける事は
一種の病気・障害ともいえる。
しかし、それが分かっていても
薬でどうにか収まるものでもない。
その点については、心霊や霊視なるものも同じであろう。

では何が違うのか？

心霊に関して言えば・・・正規の手順で「修行」を行い
ある程度のコントロールが可能になる事が挙げられる。

そして、もう一つ大きな違いが存在する。

心霊に置いては、他人に憑いている者を見る事が出来るが
「ソレ」については他人が想像するイマジナリーフレンドを見る事は出来ない。

何故なら「ソレ」は
「願望」であり「環境（状況）」であり「具現」である。

心霊においては、一口にまとめてしまうが「透視」のようなものである。

例えば・・・。
そこに一枚のトランプが置かれている。
そのトランプの絵柄は？そして、数字は？という問いに対し

「ソレ」は、自己の想い込みを優先し、例え外れたとしても
「ソレ」のイタズラである。などの言い訳が立ってしまう。出来てしまう。

一方で、心霊の場合
いわゆる「本物」と呼ばれる人材は、ほぼ外す事など在り得ない。
なぜなら・・・「周りの者に聞けばいい」だけだ。

ここまで書いて、皆さんにはイマジナリーフレンドがとても曖昧なものに映るかもしれない。

だが、正直な所
私にはその違いが分からない。

生来、霊感の備わっている者・霊視の出来た者は
その殆どが、幼少の頃より何かを見ている事が多い。
それを
「霊視」と呼ぶか「イマジナリーフレンド」と呼ぶか。など
水掛け論でしかない。

「イマジナリーフレンド」とは
もしかすると、「霊視」の派生から成るものなのかも知れない。

自身の「願望」「境遇」を視覚化できる。とは
心霊における「霊視」と同じで
それこそ常人には無理な話であるからだ。