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河川敷
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とある4人組のキャンパー。
彼らは高校生時代からの友人だという。
その日、彼らがキャンプに選んだのは、千葉にある「河川敷」だった。
その「河川敷」には、目立った噂や事件・事故は一切なかったという。
しかし、心霊マニアの一部からは
その「河川敷」が「出る」事で知られている。
彼らは、キャンピングカーを一台とテントを用意していた。
「河川敷」に到着後
夕方ごろから、テントやBBQの準備に取り掛かり
7時ころには一息ついたそうだ。
それから約1時間は釣りやたき火でまったりと過ごした。
夜8時
本格的にBBQを開始し、夕飯へ移行。
思い出話やそれぞれの生活などを語らい、ゆっくりと時間が過ぎる筈だった。
BBQも程よく終わりを迎える頃
メンバーの一人「原田(仮名)」が
「河川敷」上にある土手に、人影を見つけた。
「おい、アレ見ろよ。何か困ってるんじゃね?」
原田の指さす方向には、暗闇の中
うっすらと、乳母車を押す女性の姿が見えたそうだ。
その女性は、土手の真ん中でじっと動かず
シルエットだけしか見えていないのにも関わらず
その場に居た全員が「こちらを見ている。」と感じたそうだ。
「俺、ちょっと見て来るわ。」
原田はそういうと、間髪入れずに立ち上がり
土手の女性の元へ駆け寄っていったそうだ。
暫く見守っていると、原田は軽快にこちらに戻って来た。
「何か、道に迷っててルートを聞こうか迷ってたみたいだったぜ。」
女性が訪ねた場所は、その河川敷から徒歩でも十分に向かうことが出来るほど近い町だった。
道案内を終えた原田は、再びたき火を囲み
夜が更けたという。
夜11時頃・・・。
土手には、また人影が合ったそうだ。
それも、先ほど道を教えた乳母車の女性だ。
「おい、原田・・・。アレってさっきの人だよな?」
「ん?」
「あぁ、さっきの人だよな。」
「そんな・・・。俺の説明、足りてなかったのかな。もう一度話を聞いて来るわ。」
再び、女性の元に駆けた原田はしばらく話し込んで
女性と共に歩き出したという。
「説明だけじゃ足らなかったか。」
「まぁ、暗いしな。道案内くらいしてやるのもいいんじゃね?」
残ったメンバーはそう話すと、原田の分も寝支度を整え、休む事にしたそうだ。
そして・・・。
夜中の2時過ぎ。
キャンピングカーの中で寝ていた運転手の「吉岡(仮名)」が
テントの中に入り、騒ぎ出した。
「おい!二人とも!起きろ。起きろよ!」
その声におこされたメンバーが事情を聞くと
「さっき、車に数回ノックされてさ!周囲を確認しても誰も居ないから
気のせいかと思って、もう一度寝ようとしたんだよ。
そしたら、ほら!・・・あれ!」
吉岡が指差しら方向には
土手の上で、こちらを見つめる乳母車の女が居たそうだ。
・・・その後、原田はそのまま消息不明となっているそうだ。
彼らは高校生時代からの友人だという。
その日、彼らがキャンプに選んだのは、千葉にある「河川敷」だった。
その「河川敷」には、目立った噂や事件・事故は一切なかったという。
しかし、心霊マニアの一部からは
その「河川敷」が「出る」事で知られている。
彼らは、キャンピングカーを一台とテントを用意していた。
「河川敷」に到着後
夕方ごろから、テントやBBQの準備に取り掛かり
7時ころには一息ついたそうだ。
それから約1時間は釣りやたき火でまったりと過ごした。
夜8時
本格的にBBQを開始し、夕飯へ移行。
思い出話やそれぞれの生活などを語らい、ゆっくりと時間が過ぎる筈だった。
BBQも程よく終わりを迎える頃
メンバーの一人「原田(仮名)」が
「河川敷」上にある土手に、人影を見つけた。
「おい、アレ見ろよ。何か困ってるんじゃね?」
原田の指さす方向には、暗闇の中
うっすらと、乳母車を押す女性の姿が見えたそうだ。
その女性は、土手の真ん中でじっと動かず
シルエットだけしか見えていないのにも関わらず
その場に居た全員が「こちらを見ている。」と感じたそうだ。
「俺、ちょっと見て来るわ。」
原田はそういうと、間髪入れずに立ち上がり
土手の女性の元へ駆け寄っていったそうだ。
暫く見守っていると、原田は軽快にこちらに戻って来た。
「何か、道に迷っててルートを聞こうか迷ってたみたいだったぜ。」
女性が訪ねた場所は、その河川敷から徒歩でも十分に向かうことが出来るほど近い町だった。
道案内を終えた原田は、再びたき火を囲み
夜が更けたという。
夜11時頃・・・。
土手には、また人影が合ったそうだ。
それも、先ほど道を教えた乳母車の女性だ。
「おい、原田・・・。アレってさっきの人だよな?」
「ん?」
「あぁ、さっきの人だよな。」
「そんな・・・。俺の説明、足りてなかったのかな。もう一度話を聞いて来るわ。」
再び、女性の元に駆けた原田はしばらく話し込んで
女性と共に歩き出したという。
「説明だけじゃ足らなかったか。」
「まぁ、暗いしな。道案内くらいしてやるのもいいんじゃね?」
残ったメンバーはそう話すと、原田の分も寝支度を整え、休む事にしたそうだ。
そして・・・。
夜中の2時過ぎ。
キャンピングカーの中で寝ていた運転手の「吉岡(仮名)」が
テントの中に入り、騒ぎ出した。
「おい!二人とも!起きろ。起きろよ!」
その声におこされたメンバーが事情を聞くと
「さっき、車に数回ノックされてさ!周囲を確認しても誰も居ないから
気のせいかと思って、もう一度寝ようとしたんだよ。
そしたら、ほら!・・・あれ!」
吉岡が指差しら方向には
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