272 / 336
長編特集
道連れ その3 「もう一度」
しおりを挟む
コバッチョの変化を見た、二人は
彼をお祓いに連れていく事を計画した。
しかし、そのお祓い前日
コバッチョは、病院近くの線路に飛び込んだそうだ。
病室には一枚の紙切れがあったそうだ。
その紙には一言
「もう一度」と書かれていたそうだ。
残されたヤマちゃん達二人はその紙切れを元に、議論を重ねた。
この紙が示す事。
それは「もう一度廃集落へ迎え。」という事だろう。
だが同時にそれは「呼ばれている」とも考えられるのだ。
数日間の議論の末、彼らは
人数も減ってしまった事を鑑みて、ゴールデンウィークを使い
廃集落を散策する事にしたそうだ。
勿論、その詳細は
私の元にもメールで届いた。
私は、即時に彼等を静止する文章を送ったのだ。
何が起こるか分からない。もっと人数を揃え、盤石な体制を整えた方が良い。と
二日に及ぶ説得で彼らは人数を増やす事を検討したのだ。
だが・・・
こうなってしまっては焼け石に水である。
人数が増えた所で・・・彼らに災難が降りかかる事は目に見えている。
もっと強く静止するべきであったと今でも後悔している。
彼らは新たに二人の仲間を加え、合計4人で廃集落に向かったそうだ。
廃集落到着後は、再び二手に分かれ
今度は廃屋での一泊ではなく「仏壇の家を探す」という目的を立てたそうだ。
そして、見つかっても見つからなくても
午前4時に準備されたテントの元に集まろう。そう約束をして散ったそうだ。
散策を始めて一時間。
2つの廃屋を見終えたヤマちゃんは、新しく加わった「木戸(仮名)」という男性と
行動を共にし、一服を図っていたそうだ。
予定ではもう1軒の廃屋を探索し
見落としなどが無いか周辺の確認を終えてからテントに戻る事になっていたらしい。
もう片方の2人組も同じ内容だったそうだ。
探索の結果、ヤマちゃん達が「仏壇の家」を見つける事は出来なかったそうだが
もう一つのグループの片割れが慌てて走って来たそうだ。
「仏壇の家を見つけた!でも案内してくた方が居なくなった!」
ヤマちゃん達が、日が昇るまで失踪したメンバーを探したそうだが見つかる事は無かったそうだ。
そして、仏壇の家を確認しに行くが
確かに見慣れない廃屋は確認できたそうだ。
だが、その廃屋の中に、仏壇は無かったそうだ。
そして、その翌日
仏壇の家を見つけた。と慌てて報告しに来た新たなメンバーも
突然の病死をしたそうだ。
改めて、私の元に連絡が入り
「今度は君も来てくれないか?」と誘われたのだが・・・
私は、その誘いに乗る事は無かった。
彼をお祓いに連れていく事を計画した。
しかし、そのお祓い前日
コバッチョは、病院近くの線路に飛び込んだそうだ。
病室には一枚の紙切れがあったそうだ。
その紙には一言
「もう一度」と書かれていたそうだ。
残されたヤマちゃん達二人はその紙切れを元に、議論を重ねた。
この紙が示す事。
それは「もう一度廃集落へ迎え。」という事だろう。
だが同時にそれは「呼ばれている」とも考えられるのだ。
数日間の議論の末、彼らは
人数も減ってしまった事を鑑みて、ゴールデンウィークを使い
廃集落を散策する事にしたそうだ。
勿論、その詳細は
私の元にもメールで届いた。
私は、即時に彼等を静止する文章を送ったのだ。
何が起こるか分からない。もっと人数を揃え、盤石な体制を整えた方が良い。と
二日に及ぶ説得で彼らは人数を増やす事を検討したのだ。
だが・・・
こうなってしまっては焼け石に水である。
人数が増えた所で・・・彼らに災難が降りかかる事は目に見えている。
もっと強く静止するべきであったと今でも後悔している。
彼らは新たに二人の仲間を加え、合計4人で廃集落に向かったそうだ。
廃集落到着後は、再び二手に分かれ
今度は廃屋での一泊ではなく「仏壇の家を探す」という目的を立てたそうだ。
そして、見つかっても見つからなくても
午前4時に準備されたテントの元に集まろう。そう約束をして散ったそうだ。
散策を始めて一時間。
2つの廃屋を見終えたヤマちゃんは、新しく加わった「木戸(仮名)」という男性と
行動を共にし、一服を図っていたそうだ。
予定ではもう1軒の廃屋を探索し
見落としなどが無いか周辺の確認を終えてからテントに戻る事になっていたらしい。
もう片方の2人組も同じ内容だったそうだ。
探索の結果、ヤマちゃん達が「仏壇の家」を見つける事は出来なかったそうだが
もう一つのグループの片割れが慌てて走って来たそうだ。
「仏壇の家を見つけた!でも案内してくた方が居なくなった!」
ヤマちゃん達が、日が昇るまで失踪したメンバーを探したそうだが見つかる事は無かったそうだ。
そして、仏壇の家を確認しに行くが
確かに見慣れない廃屋は確認できたそうだ。
だが、その廃屋の中に、仏壇は無かったそうだ。
そして、その翌日
仏壇の家を見つけた。と慌てて報告しに来た新たなメンバーも
突然の病死をしたそうだ。
改めて、私の元に連絡が入り
「今度は君も来てくれないか?」と誘われたのだが・・・
私は、その誘いに乗る事は無かった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる