骸行進

メカ

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霊視鑑定人X氏による鑑定など。

手作り人形　鑑定

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この話は、すべてが終わった後
私の耳に届きました。

というのも、夫婦は心霊には一切感心がなく
第一発見者である夫も
直前まで入院し、誰とも接点がなかった事。
肝心の妻は、最後には命を断ってしまうという選択に至った。

結果、心霊うんぬんより先に
警察や救急隊員などにお世話になり、すべてが落ち着いた後
知り合い伝に話が舞い込んできたのである。

そして、私からX氏に話が行ったのが、すべてが終わってから
凡そ二年後の事だった。

X氏の見立てでは以下の通りとなった。

そもそも、夫には何か悪い者が付いていたのではないか？（夢を見出した辺りから）
そして、その夢を元に具現化された「ジャン人形」
夫に憑いてしまったであろう「悪しき者」の「念」が人形に移ったのではないか？
そして、夫婦はその人形を受け入れてしまった為に
無防備な状態で霊障を受けたのではないか？
結果として、夫は精神を病み、妻は命を断つ結果となったのではないか？

日増しに霊障が酷くなった理由も
ジャン人形が量産され、念が強くなっていった為ではないか？
そして、霊障が収まったのは
売られてしまった人形が回収され、一度に処分を決めた妻の裁量による所が大きい。

しかし、処分方法などは詳しく語られていない為
いわゆる霊障の「イタチの最後っ屁」として
妻が連れていかれてしまった。という形になったのではないか？

これが今回の流れではないのか？とX氏は語ります。

同時に、彼は

「アトリエに残ったジャン人形が心配である。」
とも語ります。

今となっては誰も踏み入れる事のないアトリエで
一体寂しく残された人形。
既に、悪しき者が入り込んでいる人形である事を考えても
アトリエ自体が、いわゆる「魔窟」となる日も近いだろうと言います。

足を踏み入れただけで、人形に篭った念を持ち帰ってしまう結果となる場合も考えられる。
・・・彼はそう推論しています。

事実、X氏から
アトリエごと、お祓いをした方が良いであろう。とアドバイスを受けた夫だが
「妻を思い出してしまい辛い事」そして「トラウマであるジャン人形の存在」の二点から
未だに、お祓いは済んでいないようだ。
更に、夫は
「アトリエに入ったら、何か重大なものを奪われそうだ」とも言っているそうだ。

X氏はこの事についても鑑定しており
「重大なもの」とは「夫自身の自我」ではないか？と考えているそうです。

前述の通り
「元は夫に憑いていた者」とするのであれば・・・
今一度、彼（夫）に憑りつこうとしているのではないか？
そして、次こそは大願成就を果たす為、虎視眈々と狙っているのだろう。と言う。

・・・そんな事件ではあったが・・・
今尚、部屋のお祓いの為に、恐怖する夫を説得している状態が続いているそうだ・・・。

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