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警官の友人「荻野(仮名)」の話
県外
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荻野が働いている所轄に一本の電話が入った。
だが、その電話は普段見ているような県内ナンバーではなかったそうだ。
「もしもし。○○所です。事件ですか?」
「ザーーーーー」
受話器越しに聞こえたのはノイズ音だったという。
だが、ノイズに紛れて何かが聞こえたのは確かだそうだ。
しかし、その電話は物の数秒で切れたのだという。
その30分後
再びその電話番号から連絡が入った。
受話器を取ったが、その受話器からは先ほど同様に、ノイズ音が酷かったという。
だが、先ほどと打って変わり
その電話は、直ぐに切れなかった為に、荻野は先輩警官に電話を渡した。
「何だ?これ。何処のナンバーだよ。ノイズ音しかしないじゃん。」
「それが・・・分からないんですよ。県外らしくて・・・。」
「しかし、無下にも出来んし日誌に特徴は書き残しておいてくれよ?」
「分かりました。」
その日、電話が二本入った事、そしてその電話番号が日誌に書き残された。
だが、その日以降、同じ番号から連絡はなく
暫くは平穏な毎日が続いたという。
だが、一ヶ月が経とうとした時
三度、連絡が入ったのだ。
相変わらずの雑音。
だが、その雑音の中からはっきり「た・・・すけて」という声が聞こえたという。
慌てて、状況を問うも雑音に阻まれ
上手く聞こえない。
だが、冷静に集中して声に傾けた。
「何処に居るか・・・分からない。」
「暗い。」
そういった単語が聞こえて来たそうだ。
机に箇条書きのメモを書き、先輩と情報を共有し
発信源の特定を急いだ。
その結果、電話の発信源は彼が務める池袋の某墓地である事が分かった。
彼等が墓地に急行したが、誰一人見つけることが出来なかったという。
更に、この県外ナンバーを調べた結果
秋田県の市街地番号であったことが発覚したそうです。
私はこの話を鑑定人X氏に話し、どの様な事が考えられるのかを聞いた。
その結果
「池袋の墓地に秋田出身の誰かが眠っていたのでは?」という見解だった。
その秋田出身の誰かは、自身が死んだ事に気付いていないのではないか?
その結果、墓地から秋田ナンバーで連絡が来たのだろう。
という見解であった。
今でも、その所轄では秋田ナンバーの電話が鳴り響く時があるという話だ。
だが、その電話は普段見ているような県内ナンバーではなかったそうだ。
「もしもし。○○所です。事件ですか?」
「ザーーーーー」
受話器越しに聞こえたのはノイズ音だったという。
だが、ノイズに紛れて何かが聞こえたのは確かだそうだ。
しかし、その電話は物の数秒で切れたのだという。
その30分後
再びその電話番号から連絡が入った。
受話器を取ったが、その受話器からは先ほど同様に、ノイズ音が酷かったという。
だが、先ほどと打って変わり
その電話は、直ぐに切れなかった為に、荻野は先輩警官に電話を渡した。
「何だ?これ。何処のナンバーだよ。ノイズ音しかしないじゃん。」
「それが・・・分からないんですよ。県外らしくて・・・。」
「しかし、無下にも出来んし日誌に特徴は書き残しておいてくれよ?」
「分かりました。」
その日、電話が二本入った事、そしてその電話番号が日誌に書き残された。
だが、その日以降、同じ番号から連絡はなく
暫くは平穏な毎日が続いたという。
だが、一ヶ月が経とうとした時
三度、連絡が入ったのだ。
相変わらずの雑音。
だが、その雑音の中からはっきり「た・・・すけて」という声が聞こえたという。
慌てて、状況を問うも雑音に阻まれ
上手く聞こえない。
だが、冷静に集中して声に傾けた。
「何処に居るか・・・分からない。」
「暗い。」
そういった単語が聞こえて来たそうだ。
机に箇条書きのメモを書き、先輩と情報を共有し
発信源の特定を急いだ。
その結果、電話の発信源は彼が務める池袋の某墓地である事が分かった。
彼等が墓地に急行したが、誰一人見つけることが出来なかったという。
更に、この県外ナンバーを調べた結果
秋田県の市街地番号であったことが発覚したそうです。
私はこの話を鑑定人X氏に話し、どの様な事が考えられるのかを聞いた。
その結果
「池袋の墓地に秋田出身の誰かが眠っていたのでは?」という見解だった。
その秋田出身の誰かは、自身が死んだ事に気付いていないのではないか?
その結果、墓地から秋田ナンバーで連絡が来たのだろう。
という見解であった。
今でも、その所轄では秋田ナンバーの電話が鳴り響く時があるという話だ。
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