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長編特集
宿題 その3 「白い目」
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現地の宿に着いた我々は、まず
宿の店員に、取材の名目で「キリシタン塚」の話を聞きました。
所が・・・
純粋に「知らない」のか、店員はきょとんとしていました。
続いて、宿付近にあるお土産屋にて話を聞いた所
「子供が行く場所ではない」とバッサリ切られてしまったのです。
・・・後に分かった事ですが
「キリシタン塚」は心霊スポットとして有名な場でした。
その日、我々は周辺にて聞き込みを密に行いましたが、皆一様に門前払い。
まるで、遊びに行く場所じゃないのだと言わんばかりに白い目を向けて来る大人に
私は違和感を覚えていました。
普通に話をする分には、明るく対応してくれる現地の人たち。
しかし、その場の話を出すと皆雲行きが怪しくなり突き返す・・・。
ネットで住所などは、分かっていた物の
やはり現地では詳しい場所も分からず、困り果てていました。
その日の夕方。
3人で立ち寄ったとある駄菓子屋。
其処には、年老いたおじいさんが一人で店を切り盛りしていた。
そして、そのおじいさんだけが我々に
「キリシタン塚」について、教えてくれたのです。
その時、心霊スポットとして、周辺住民は忌み嫌っていたという事実も知る。
しかし、その宿からでは距離があり、時間的な事も考え
翌日、現地へ向かう事になりました。
そして、夜が明け
我々は、現地へ。
ここで不幸な出来事の第一歩として
遠藤の両親は別件で、我々とは別行動となってしまったのです。
現場に着いた時
人通りは殆どありませんでした。
比較的、明るい立地にある小高い丘。そんなイメージです。
しかし、木々が林道の様に茂り、夏としては涼しくもありました。
ですが・・・。
私はその入り口にたった時
「あぁ・・・来てしまった。」と怯えていた事を覚えています。
そもそも人気がない。その一点においても、私は引き返すべきだと思っていたのです。
しかし、そんな事はお構いなしに、二人は進んで行きます。
渋々、付いて行くと
途中、マリア像があり、そこで一休みをすることになりました。
ですが、ここで魔の扉が開いてしまったのです・・・。
「1・・・3、8,2・・・6・・・。」
突然、増田が意味不明な数字の羅列を発し始めたのです。
それは、凡そ1分間も続き我々2人は呆然とするしかありませんでした。
暫く様子を伺っていても、増田の奇行は止まる事無く
漸く「まずい」と判断した我々は、慌てて彼の頬を叩いたり肩を揺すって見たり
とにかく、正気に戻そうと必死でした。
何とか正気に戻った増田は、体調不良を訴え
調査続行は不可能だと思いました。
しかし、増田は「せっかくここまで来たんだから。」と無理を押して
先に進む事になったのです。
遠藤が柔道部経験者であった為、彼の肩を借りる形で増田は先へ進みました。
※ここで、遠藤についてですが
彼は最初のお話「始まりは、とあるトンネルで・・・。」で出て来た「友人B」です。
補装道をトボトボ歩いていると、途中から補装道から砂利道へと変わりました。
この境界線を越えてはいけない。そんな思いを抱えつつ
我々は、宿題の為に先を進んだのです。
宿の店員に、取材の名目で「キリシタン塚」の話を聞きました。
所が・・・
純粋に「知らない」のか、店員はきょとんとしていました。
続いて、宿付近にあるお土産屋にて話を聞いた所
「子供が行く場所ではない」とバッサリ切られてしまったのです。
・・・後に分かった事ですが
「キリシタン塚」は心霊スポットとして有名な場でした。
その日、我々は周辺にて聞き込みを密に行いましたが、皆一様に門前払い。
まるで、遊びに行く場所じゃないのだと言わんばかりに白い目を向けて来る大人に
私は違和感を覚えていました。
普通に話をする分には、明るく対応してくれる現地の人たち。
しかし、その場の話を出すと皆雲行きが怪しくなり突き返す・・・。
ネットで住所などは、分かっていた物の
やはり現地では詳しい場所も分からず、困り果てていました。
その日の夕方。
3人で立ち寄ったとある駄菓子屋。
其処には、年老いたおじいさんが一人で店を切り盛りしていた。
そして、そのおじいさんだけが我々に
「キリシタン塚」について、教えてくれたのです。
その時、心霊スポットとして、周辺住民は忌み嫌っていたという事実も知る。
しかし、その宿からでは距離があり、時間的な事も考え
翌日、現地へ向かう事になりました。
そして、夜が明け
我々は、現地へ。
ここで不幸な出来事の第一歩として
遠藤の両親は別件で、我々とは別行動となってしまったのです。
現場に着いた時
人通りは殆どありませんでした。
比較的、明るい立地にある小高い丘。そんなイメージです。
しかし、木々が林道の様に茂り、夏としては涼しくもありました。
ですが・・・。
私はその入り口にたった時
「あぁ・・・来てしまった。」と怯えていた事を覚えています。
そもそも人気がない。その一点においても、私は引き返すべきだと思っていたのです。
しかし、そんな事はお構いなしに、二人は進んで行きます。
渋々、付いて行くと
途中、マリア像があり、そこで一休みをすることになりました。
ですが、ここで魔の扉が開いてしまったのです・・・。
「1・・・3、8,2・・・6・・・。」
突然、増田が意味不明な数字の羅列を発し始めたのです。
それは、凡そ1分間も続き我々2人は呆然とするしかありませんでした。
暫く様子を伺っていても、増田の奇行は止まる事無く
漸く「まずい」と判断した我々は、慌てて彼の頬を叩いたり肩を揺すって見たり
とにかく、正気に戻そうと必死でした。
何とか正気に戻った増田は、体調不良を訴え
調査続行は不可能だと思いました。
しかし、増田は「せっかくここまで来たんだから。」と無理を押して
先に進む事になったのです。
遠藤が柔道部経験者であった為、彼の肩を借りる形で増田は先へ進みました。
※ここで、遠藤についてですが
彼は最初のお話「始まりは、とあるトンネルで・・・。」で出て来た「友人B」です。
補装道をトボトボ歩いていると、途中から補装道から砂利道へと変わりました。
この境界線を越えてはいけない。そんな思いを抱えつつ
我々は、宿題の為に先を進んだのです。
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