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霊視鑑定人X氏による鑑定など。
壊れたオルゴール 鑑定の結果。
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仕事の同僚となった彼の怪異も無事に解決し、一息付けた頃。
私は、Xさんにいくつかの疑問をぶつけた。
主に私が聞いた事は
・素人の私が分かるほど危ない物だった。それはなぜか。
・そして、遺書の内容について考えられる文章とは?
・更に、オルゴールの外側に付いた血について。
始めに、Xさんは
今回のオルゴールについて、ある物を紹介してくれた。
それは古くは中国でも使われていた「呪法」。(本当に危険だという事で内容は控えます)
その呪法に、オルゴールが似ていたのだという。
「同僚の祖父の兄は、その呪法を簡易的に作り出そうとしたのではないか?」
というのだ。
しかし、不仲の弟である祖父だけにその品を遺すのは不自然であった為
周囲の人間にも、当たり障りない遺品を遺したのでは?という見解でした。
結果、簡易的ではあるものの「呪い」という代物であったが故に、素人の私でも
危険を感じる事に成功したのではないか?・・・との事でした。
次に
遺書の内容について。
考えられる最大の内容としては、弟である祖父とその家族に対する「恨み言や憎しみ」。
それを綴ってあったのではないか?という事でした。
つまり、遺書そのものを呪詛の念を持たせる道具「呪具」として用いたのではないか?
という見解でした。
しかし、それを聞いて私は新たな疑問を覚えたのです。
元来、呪具とは対象者に見つかってはマズイ物なのです。
本編でもお話した通り「呪詛返し」を行いやすくなります(証拠がある訳ですからね)
その呪具を用いて、念を送り返す事が容易になる為
なの元々、呪具とは隠されるべきものなのです。
これについても、Xさんはある意見を述べました。
前述した「危険な呪法」これには「ある制約」が生まれるそうです。
簡単に言えば、呪い続けるための「犠牲」が必要である。との事・・・。
その「犠牲」が払えなくなった場合、その呪いは自分へ降りかかるようです。
しかし、その呪いから逃げ出す方法が「他者へ犠牲を押し付ける」事だそうです。
(その方法も、元を語っていない為、語る事が出来ません。申し訳ありません。)
しかし、ソレが三つ目の疑問につながるのです。
箱が血に染まり、その血が乾き茶色く変色していた理由。
Xさんの見立てでは、本来のやり方とは変わって
血液を「犠牲の代償」にしていたのでは?という事でした。
そして、何らかの理由で血液が代償として使えなくなり、困った末に
弟である祖父とその一家に「呪詛の代価まで支払わせようと押し付けたのでは?」
しかし、呪具である「遺書」に気付かれなかった為に
「対価の押し付け」は失敗し、自〇という形で呪詛が返ったのではないか?
という結論に至りました。
その話を聞いた時、私は背筋が凍りました。
そこまでの強い恨みを持っていたのなら
私なら「実力行使」を選ぶと思うのです。
しかし、その兄はそうはせず「呪法」という不確かな方法に力を注いだ。
その結果、自身の身を滅ぼし何の成果も得られなかった。
まさしく「死んでも死にきれない」だろう。
理由はどうあれ、私の同僚とその家族はお祓いによって事なきを得ましたが・・・。
もしかすると・・・まだ終わっていないのかも知れません。
しかし、転職した私にはその後を確認する手立てがありません。
彼等の平穏を願うばかりです。
私は、Xさんにいくつかの疑問をぶつけた。
主に私が聞いた事は
・素人の私が分かるほど危ない物だった。それはなぜか。
・そして、遺書の内容について考えられる文章とは?
・更に、オルゴールの外側に付いた血について。
始めに、Xさんは
今回のオルゴールについて、ある物を紹介してくれた。
それは古くは中国でも使われていた「呪法」。(本当に危険だという事で内容は控えます)
その呪法に、オルゴールが似ていたのだという。
「同僚の祖父の兄は、その呪法を簡易的に作り出そうとしたのではないか?」
というのだ。
しかし、不仲の弟である祖父だけにその品を遺すのは不自然であった為
周囲の人間にも、当たり障りない遺品を遺したのでは?という見解でした。
結果、簡易的ではあるものの「呪い」という代物であったが故に、素人の私でも
危険を感じる事に成功したのではないか?・・・との事でした。
次に
遺書の内容について。
考えられる最大の内容としては、弟である祖父とその家族に対する「恨み言や憎しみ」。
それを綴ってあったのではないか?という事でした。
つまり、遺書そのものを呪詛の念を持たせる道具「呪具」として用いたのではないか?
という見解でした。
しかし、それを聞いて私は新たな疑問を覚えたのです。
元来、呪具とは対象者に見つかってはマズイ物なのです。
本編でもお話した通り「呪詛返し」を行いやすくなります(証拠がある訳ですからね)
その呪具を用いて、念を送り返す事が容易になる為
なの元々、呪具とは隠されるべきものなのです。
これについても、Xさんはある意見を述べました。
前述した「危険な呪法」これには「ある制約」が生まれるそうです。
簡単に言えば、呪い続けるための「犠牲」が必要である。との事・・・。
その「犠牲」が払えなくなった場合、その呪いは自分へ降りかかるようです。
しかし、その呪いから逃げ出す方法が「他者へ犠牲を押し付ける」事だそうです。
(その方法も、元を語っていない為、語る事が出来ません。申し訳ありません。)
しかし、ソレが三つ目の疑問につながるのです。
箱が血に染まり、その血が乾き茶色く変色していた理由。
Xさんの見立てでは、本来のやり方とは変わって
血液を「犠牲の代償」にしていたのでは?という事でした。
そして、何らかの理由で血液が代償として使えなくなり、困った末に
弟である祖父とその一家に「呪詛の代価まで支払わせようと押し付けたのでは?」
しかし、呪具である「遺書」に気付かれなかった為に
「対価の押し付け」は失敗し、自〇という形で呪詛が返ったのではないか?
という結論に至りました。
その話を聞いた時、私は背筋が凍りました。
そこまでの強い恨みを持っていたのなら
私なら「実力行使」を選ぶと思うのです。
しかし、その兄はそうはせず「呪法」という不確かな方法に力を注いだ。
その結果、自身の身を滅ぼし何の成果も得られなかった。
まさしく「死んでも死にきれない」だろう。
理由はどうあれ、私の同僚とその家族はお祓いによって事なきを得ましたが・・・。
もしかすると・・・まだ終わっていないのかも知れません。
しかし、転職した私にはその後を確認する手立てがありません。
彼等の平穏を願うばかりです。
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