骸行進

心霊「豆知識」

実は怖い日中。

皆さん、心霊や肝試しと言えば「夜でしょ」という方がほとんどでしょうね。
ですが、私見で申し訳ないのですが
私の場合「夜」より「日中」の方が充分怖いです。

それは、なぜか。
「霊」といっても「元は生きていた人」です。
そして、大部分が「亡くなった事」を自覚していません。

よって
街中を日中にぶらぶらしている際も、後ろから「あの～・・・。」とか
声を掛けられ振り返っても誰も居ない。ってのがざらに起きます。
もし、そんな事を、友人などの前でやってしまったら・・・「変人」を見る目で見られます。

夜に、肝試し気分で心霊スポットに行く方がほとんどでしょうが
それはあくまでも「暗いだけ」であって、真なる恐怖とは無縁と言えます。
より恐怖なのは
「日中」に「あり得ない事」が起こるからこそ「恐怖」なのです。

例えば
夜中に、机の上のコップが勝手に動き床に落ちたとしても
「暗さ」の中、人が捉える事が出来るのは、コップの「落ちた音」だけ。
それだけであれば「風だろう」とか「ぶつかった」とか言い訳出来てしまうのが人間です。

所が、日中に
目の前で、机のコップが勝手に動き床まで落ちたとしたらどうですか？

人間の情報とは、視覚が９割を占めると言われています。
つまり、目で見た真実が９割「事実」なのです。
仮に、その事実を見た時、貴方はどう「反論」しますか？

「見えなかった恐怖」と「見てしまった恐怖」どちらが怖いでしょう？

それと同様に
暗闇の中、「誰かの声が聞こえた！」というのも十分恐怖体験ではありますが
見えない場所に「誰かいるのか！？」という恐怖が襲う事でしょう。
しかし・・・日中の明るい中で
「人が居ない」と視覚によって9割認識している中
声が聞こえた場合、貴方はどうしますか？
「誰も居ない中、声がした」恐怖と「誰かが、潜んでいるかもしれない」恐怖は紙一重です。

そして、前述した通り
大部分の霊は「亡くなった事を自覚していない」のです。
つまり、整然と同じ様に活動をしている者がほとんどです。

良く考えてください。
真夜中に、ほとんど人が寄り付かない場に、誰かの霊が居る。
其れこそ「あり得ない事」でしょう。

世に言う「地縛霊だ」とか「浮遊霊だ」とか言っても「死を自覚していない」のですよ？
いくら霊とはいえ「真夜中に行動している」方が可笑しいと思いませんか？

筆者である私、「メカ」は圧倒的に日中に声を聞く事が多いです。
しかも、ふとした拍子・無意識下で・・・。
友人との会話中、「うん、そうだな」と返事を返すと
友人が「え？何が？」という場面も何度かありました。
何かの同意を求められ、返事をしたはずが、友人はそんな事は言っていなかった。という話がざらです。
他にも、自分が聞こえた質問と友人が発した質問の内容が一致しない。など
様々な現象が起こります。

昔は、それが生者の声か、死者の声か。判別できず混乱したものです。
なぜなら、極ありふれた会話を死者もしているからです。

皆さん、真に恐ろしいのは・・・
日中、怪奇に襲われる事でしょう。夜中のソレとは比較になりません。
ぜひ、気を付けてくださいまし・・・。