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筆者(メカ)の経験談。
招かれた先で。 4/4
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数日後の事だ。
あの忌まわしき音が、我が家で鳴り始めた。
我が家では猫を4匹飼っていた。
二階の一室を猫専用の部屋とし出入りなども自由にしていた。
故に、最初は猫の仕業だろうと結論していた家族だが、次第に異変に気付く。
それでも、猫が元気。と言い訳を付けて何もない事にしていた。
しかし、その音はとうとう昼夜を問わず響き、家族の睡眠を妨げ始めた。
しかも、その音の発信源は・・・私の部屋だったのだ。
そう、中途半端に関わったせいか、例の強い念は私に降りかかる形となった。
寝る時はきまって耳栓をする始末。
夜中にふと目覚めると、耳栓は外れ、忌々しい音が聞こえる。
人間、真に恐ろしくなるとボキャブラリーが壊滅的となる。
ただただ「怖い」としか言えないのだ。
しかし、私の場合
ホラー映画や小説といったもので「耐性」が付いている。
余程の事でも起きなければ「怖い」などとは思わず「不思議だ!」と
逆に興味をそそられる始末。
音の出所について、数日探求を重ねた。
いかし、結論から言って出所など突き止める事も出来ず
私は寝不足による体調不良を起こす。
私は、クラスメートに話をした。
すると、彼も「やっぱりか。」と言う反応だったのだ。
最初に彼が、私にしつこく懇願してきたのは
家族に不幸な事が起こり、自分も体調を崩し始め怖くなったからだそうだ。
そして、Xさんへ助けを求める形となった。
私の場合は、少し特殊だった。
家庭が厳しい関係で、青森まで行くなど夢のまた夢である。
ましてや、家族旅行などではなく「お祓い目的」など・・・
現実主義者の母には、霊やお祓いなどという単語は「妄想」の類と同義だ。
すると、Xさんは逆にこちらまで出向いてくれたのだ。
待ち合わせの駅で、私を見つけたXさん。
開口一番に
「はい、これ」
渡されたのは、ノートとお経だ。
「三日間、写経して。その後で部活友達の御寺の子?に頼んでお祓いして貰った方が良い。」
Xさん曰く
待ち合わせ場所で見た私からは「生者の念を感じなかった」そうだ。
つまり、待ち合わせ場所まで無事に辿り着いている事の方が驚き。と言わんばかりに
危険な状態だったのだと言う。
「三日間の写経中、妨害される事も十分考えられる。下手をすればクラスメートの家族みたいに・・・。
でも、写経は辞めちゃダメだよ?絶対に続けて。
また何かの時に、お互い元気な状況で会える事を楽しみにしてるよ。」
それだけ言うと、Xさんはそそくさと帰って行った。
後日分かった事だが、我々を襲った怪異は、伝染病の様に人を渡り歩く可能性があったのだと
説明を受けた。
「元が怒りで自我の無い動物霊だと思うから、恨みの対象が人間であれば誰でも良いのよ。
人の多い駅で会ったのも、多くの念の中で動物霊も人を選ぶからね。目を付けられる前に
解散できると踏んだからだよ。」
事実、Xさんと合ったのは
東京の新宿だ。私の地元と比べても、人の多さは比較にならない。
木を隠すなら森の中、人を隠すなら人ごみの中。だそうだ。
三日間の写経中
特別、邪魔が入った記憶はない。
その後のお祓いも無事終わり、私は今
こうしてピンピンしている。
あの忌まわしき音が、我が家で鳴り始めた。
我が家では猫を4匹飼っていた。
二階の一室を猫専用の部屋とし出入りなども自由にしていた。
故に、最初は猫の仕業だろうと結論していた家族だが、次第に異変に気付く。
それでも、猫が元気。と言い訳を付けて何もない事にしていた。
しかし、その音はとうとう昼夜を問わず響き、家族の睡眠を妨げ始めた。
しかも、その音の発信源は・・・私の部屋だったのだ。
そう、中途半端に関わったせいか、例の強い念は私に降りかかる形となった。
寝る時はきまって耳栓をする始末。
夜中にふと目覚めると、耳栓は外れ、忌々しい音が聞こえる。
人間、真に恐ろしくなるとボキャブラリーが壊滅的となる。
ただただ「怖い」としか言えないのだ。
しかし、私の場合
ホラー映画や小説といったもので「耐性」が付いている。
余程の事でも起きなければ「怖い」などとは思わず「不思議だ!」と
逆に興味をそそられる始末。
音の出所について、数日探求を重ねた。
いかし、結論から言って出所など突き止める事も出来ず
私は寝不足による体調不良を起こす。
私は、クラスメートに話をした。
すると、彼も「やっぱりか。」と言う反応だったのだ。
最初に彼が、私にしつこく懇願してきたのは
家族に不幸な事が起こり、自分も体調を崩し始め怖くなったからだそうだ。
そして、Xさんへ助けを求める形となった。
私の場合は、少し特殊だった。
家庭が厳しい関係で、青森まで行くなど夢のまた夢である。
ましてや、家族旅行などではなく「お祓い目的」など・・・
現実主義者の母には、霊やお祓いなどという単語は「妄想」の類と同義だ。
すると、Xさんは逆にこちらまで出向いてくれたのだ。
待ち合わせの駅で、私を見つけたXさん。
開口一番に
「はい、これ」
渡されたのは、ノートとお経だ。
「三日間、写経して。その後で部活友達の御寺の子?に頼んでお祓いして貰った方が良い。」
Xさん曰く
待ち合わせ場所で見た私からは「生者の念を感じなかった」そうだ。
つまり、待ち合わせ場所まで無事に辿り着いている事の方が驚き。と言わんばかりに
危険な状態だったのだと言う。
「三日間の写経中、妨害される事も十分考えられる。下手をすればクラスメートの家族みたいに・・・。
でも、写経は辞めちゃダメだよ?絶対に続けて。
また何かの時に、お互い元気な状況で会える事を楽しみにしてるよ。」
それだけ言うと、Xさんはそそくさと帰って行った。
後日分かった事だが、我々を襲った怪異は、伝染病の様に人を渡り歩く可能性があったのだと
説明を受けた。
「元が怒りで自我の無い動物霊だと思うから、恨みの対象が人間であれば誰でも良いのよ。
人の多い駅で会ったのも、多くの念の中で動物霊も人を選ぶからね。目を付けられる前に
解散できると踏んだからだよ。」
事実、Xさんと合ったのは
東京の新宿だ。私の地元と比べても、人の多さは比較にならない。
木を隠すなら森の中、人を隠すなら人ごみの中。だそうだ。
三日間の写経中
特別、邪魔が入った記憶はない。
その後のお祓いも無事終わり、私は今
こうしてピンピンしている。
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