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筆者(メカ)の経験談。
始まりは、とあるトンネルで・・・。
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これは、筆者であるメカが「心霊」について片足を突っ込んだきっかけのお話。
当時、中学1年。
筆者の私は、当時からホラーについては熱心な部分があったものの
実際に、そういった場へ足を運んだ。だとかそういった行為にまでは及んでいませんでした。
ただ、ホラー映画や小説などを読み漁り
知識だけが豊富になっていった頃。
当時、仲の良かった友人二人組に、とあるトンネルへ行こう。と誘われた事がきっかけです。
しかしながら、当時の私はその誘いを即答でOKしませんでした。
というのも、家庭環境が厳しく、夜に出歩くなど言語道断という家庭だった為に
家族の許可なく、そんな場に行くなど「お話にならない」事でした。
が、友人Aは執拗に私を誘い、凡そ半年が過ぎ冬になっていました。
流石に半年も断られれば、誰だって諦めそうなものですが、彼は違いました。
何度説明しても怯む事無く、翌日には「ねぇ、行こーぜぇ~」と誘ってくる始末。
そのしつこさに、私と友人Bは呆れていましたが、ここである事を思いついたのです。
それが「初詣」。
「初詣」というおめでたい大義名分を笠に着る事で、夜の外出が認められたわけです。
決行当日、私は夕方から友人Aの家に泊まる旨を家族に話し「初詣」だと念を押し
外出する機会を手に入れたのです。
しかし、当時学生だった我々には、車などの便利な交通手段などある訳もなく・・・。
目的のトンネルまでどう行くのか、考えても居ませんでした。
暫く、3人で「どうする?」と唸った結果
「電車で移動」という無難な発想になり、現地を目指す事に・・・。
ここで、目的のトンネルについてですが・・・。
筆者の住む埼玉で「県内屈指」と名高い「畑トンネル」という場所です。
このトンネルは「人面犬」発祥の地と言われています。
が、しかし。
大きな誤算だったのは、そのトンネルが
当時、既にほとんど潰されていた為に入り口を探す事でさえも一苦労でした。
しかも、我々のやる気を削ぐに十分な「寒さ」と「最寄り駅からの距離の遠さ」に
既に嫌気が・・・。
目的地を目指し出発したのが「夜8時」。トンネル入り口に付いたのが「夜の11時」でした。
3時間も寒空の下、活動していた為もはや、何処をどう辿って入り口に付いたのか
今となっては覚えていません。
「トンネル入り口」を見た時、誰しもが「嫌な空気」を感じた。とか言いそうなものですが
私の場合、そんな事は微塵もなく・・・。
むしろ、足元に溜まっている枯葉が「ちょっと鬱陶しいなぁ!」くらいの想いでした。
友人二人も、別段何を感じた訳でもなく、どんどんと突き進んでいく中
突然、友人Aが何の前触れもなく倒れました。
それを見て、友人Bと自分は目を合わせ、一瞬ギョッとしたものの・・・冷静に
友人Aを抱き起し、意識などの確認をしましたが
やはりと言うべきでしょうか、意識を失って白目をむいていました。
これはまずい!と、柔道経験者である友人Bが
その体格の良さを活かし、彼を抱え逃げだそうとしたその時です。
友人Bは物凄い勢いで走っていくのに、私だけ走る事ができませんでした。
足を誰かに掴まれた。とかではなく
友人Aに駆け寄り、屈んで彼の顔を見た直後
逃げる為に、体を起こすのですが・・・立ち上がったその瞬間
一気に鼓動が早くなり、脈が鼓膜で分かるのです。
それと同時に「今走ったら、絶対吐く」という程、強烈な気分の悪さが・・・。
逃げる彼等に「待ってくれ」の一言も言えず、一歩一歩確実に壁を伝いながら出口へ。
すると、異変に気付いた友人Bが、私に対し「大丈夫かぁ!」と声を掛けてきました。
声が出せず、手を上げて返事を返すも・・・気分の悪さは最高潮。
「あぁ、もうダメだ。吐く」
そう思い、その場に崩れ落ちた時、友人Bが此方に走って来る姿が見えました。
「助けに来てくれるのか。有難い」
安堵し、彼の肩を借りて、出口まで向かっていました。
彼は私の左側から、小脇を抱える様に手助けをしてくれていましたが
私の青白い顔をみて「尋常じゃない」と捉えたようで
歩いている最中、声を掛けてくることはありませんでした。
しかし、私ははっきり聞こえたのです。
私の右側から老婆のような声で「おかえり」とつぶやく何者かの声を・・・。
それ以降、私の体調に変化はありませんが
心霊スポットに行った事をきっかけに副産物を手に入れてしまいました。
ごく稀に、そういった人物達の「声」が聞こえてしまう。という・・・体質を。
当時、中学1年。
筆者の私は、当時からホラーについては熱心な部分があったものの
実際に、そういった場へ足を運んだ。だとかそういった行為にまでは及んでいませんでした。
ただ、ホラー映画や小説などを読み漁り
知識だけが豊富になっていった頃。
当時、仲の良かった友人二人組に、とあるトンネルへ行こう。と誘われた事がきっかけです。
しかしながら、当時の私はその誘いを即答でOKしませんでした。
というのも、家庭環境が厳しく、夜に出歩くなど言語道断という家庭だった為に
家族の許可なく、そんな場に行くなど「お話にならない」事でした。
が、友人Aは執拗に私を誘い、凡そ半年が過ぎ冬になっていました。
流石に半年も断られれば、誰だって諦めそうなものですが、彼は違いました。
何度説明しても怯む事無く、翌日には「ねぇ、行こーぜぇ~」と誘ってくる始末。
そのしつこさに、私と友人Bは呆れていましたが、ここである事を思いついたのです。
それが「初詣」。
「初詣」というおめでたい大義名分を笠に着る事で、夜の外出が認められたわけです。
決行当日、私は夕方から友人Aの家に泊まる旨を家族に話し「初詣」だと念を押し
外出する機会を手に入れたのです。
しかし、当時学生だった我々には、車などの便利な交通手段などある訳もなく・・・。
目的のトンネルまでどう行くのか、考えても居ませんでした。
暫く、3人で「どうする?」と唸った結果
「電車で移動」という無難な発想になり、現地を目指す事に・・・。
ここで、目的のトンネルについてですが・・・。
筆者の住む埼玉で「県内屈指」と名高い「畑トンネル」という場所です。
このトンネルは「人面犬」発祥の地と言われています。
が、しかし。
大きな誤算だったのは、そのトンネルが
当時、既にほとんど潰されていた為に入り口を探す事でさえも一苦労でした。
しかも、我々のやる気を削ぐに十分な「寒さ」と「最寄り駅からの距離の遠さ」に
既に嫌気が・・・。
目的地を目指し出発したのが「夜8時」。トンネル入り口に付いたのが「夜の11時」でした。
3時間も寒空の下、活動していた為もはや、何処をどう辿って入り口に付いたのか
今となっては覚えていません。
「トンネル入り口」を見た時、誰しもが「嫌な空気」を感じた。とか言いそうなものですが
私の場合、そんな事は微塵もなく・・・。
むしろ、足元に溜まっている枯葉が「ちょっと鬱陶しいなぁ!」くらいの想いでした。
友人二人も、別段何を感じた訳でもなく、どんどんと突き進んでいく中
突然、友人Aが何の前触れもなく倒れました。
それを見て、友人Bと自分は目を合わせ、一瞬ギョッとしたものの・・・冷静に
友人Aを抱き起し、意識などの確認をしましたが
やはりと言うべきでしょうか、意識を失って白目をむいていました。
これはまずい!と、柔道経験者である友人Bが
その体格の良さを活かし、彼を抱え逃げだそうとしたその時です。
友人Bは物凄い勢いで走っていくのに、私だけ走る事ができませんでした。
足を誰かに掴まれた。とかではなく
友人Aに駆け寄り、屈んで彼の顔を見た直後
逃げる為に、体を起こすのですが・・・立ち上がったその瞬間
一気に鼓動が早くなり、脈が鼓膜で分かるのです。
それと同時に「今走ったら、絶対吐く」という程、強烈な気分の悪さが・・・。
逃げる彼等に「待ってくれ」の一言も言えず、一歩一歩確実に壁を伝いながら出口へ。
すると、異変に気付いた友人Bが、私に対し「大丈夫かぁ!」と声を掛けてきました。
声が出せず、手を上げて返事を返すも・・・気分の悪さは最高潮。
「あぁ、もうダメだ。吐く」
そう思い、その場に崩れ落ちた時、友人Bが此方に走って来る姿が見えました。
「助けに来てくれるのか。有難い」
安堵し、彼の肩を借りて、出口まで向かっていました。
彼は私の左側から、小脇を抱える様に手助けをしてくれていましたが
私の青白い顔をみて「尋常じゃない」と捉えたようで
歩いている最中、声を掛けてくることはありませんでした。
しかし、私ははっきり聞こえたのです。
私の右側から老婆のような声で「おかえり」とつぶやく何者かの声を・・・。
それ以降、私の体調に変化はありませんが
心霊スポットに行った事をきっかけに副産物を手に入れてしまいました。
ごく稀に、そういった人物達の「声」が聞こえてしまう。という・・・体質を。
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