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第三章 戦争なんて真っ平御免だ
フライパンが一番効果的だ
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「クソボケ大魔王おおおおおおお! 三バカあああああああ! 何時まで寝てる気だ! さっさと起きろやハゲエエエエエエエエエエ!!!!」
パトリック様とグレース様に誓いを立てて三人であたしが作った朝食を食べ終わった後で、あたしは早速行動に出ることにした。
そのために、あたしはベタにフライパンとお玉を使って魔王城中に騒音を響かせてクソボケ大魔王と三バカを叩き起こすことにした。
「うううるっっせえんだよ⁉︎ 朝から何なんだ!」
「普通に起こせないのか⁉︎ 聴覚に異常をきたしたらどうしてくれる⁉︎」
「寝不足は肌への大敵なんだぞ⁉︎ この野蛮人が!」
「グスタフ、お前が一番うるせえよクソ豚! ウキョウ、これっぽっちで異常を起こす聴覚なら切り取ってしまえ! ブロワーズ、トカゲの肌事情なんか知るか! つーか、そもそもこのあたしが起きているのに、お前らは寝てるってこの状況が許されると思ってんのか! ああん⁉︎」
そうすればたちまち湧いて出てくるモンスターの連中、そしてもれなくこのあたしにモンスターの分際で罵声を浴びせてくるので、とりあえず黙らせておいた……固まって震えるくらいならイキんな、カス!
「お前……‼︎ この城に来て早々、何のつもりだ……?」
そしてやって来た、ラスボスことタービュランスことクソボケ大魔王……不機嫌だということをこれでもかと丸出しにして、そいつはあたしの後ろに立っていた。
「おお、おお! 朝から見たくない悪人面してるわね? 仮面でも被ってくれないかしら、ハゲ?」
「喧嘩売ってんのか⁉︎ あと、俺様はハゲてないだろうが!」
「売ってるわよ、わからないの⁉︎ とにかく、この状況を説明する義務があんたにはあるわよ! クソボケ大魔王!」
嫌だ嫌だ、無駄に整っている顔が歪んで、数段恐ろしく仕上がっているのを三バカが怯えているってことに関しては心底どうでもいいけど、そんな顔を朝っぱらから見せられるこっちの身にもなってほしいわ。
不機嫌なのが世界で自分だけだとでも思ってるんかね? ああ、これだから自分本位のクソボケ大魔王は嫌なのよ、あたしの方が五倍は不機嫌だっての!
まあ、そんなことを全部言ってたら話は永遠に進まないので、今のところは六分の一くらいの本音で留めておくとして……
「状況? 何のことだ……?」
しかし、あたしが投げかけた質問に対して、このクソボケ大魔王は心底ムカつくキョトン顏で返してきたので四分の一くらいの本音を浴びせてみることにした……身に覚えがないってか? マジでふざけんな!
「あんたが無理矢理攫ってきた婚約破棄予定な一応の婚約者のこの国の姫グレース様と、この国の王子パトリック様へのひどい扱いについてよ!」
「待てコラ、何が無理矢理攫ってきた婚約破棄予定だ!」
「は? 誰も言わないだろうから、このあたしが直接あんたに言ってやってんじゃないの! このまたとない経験に感謝しろ! 夢を見るのは自由だけどね、あんたとグレース様じゃ絶対に無理よ? そこのところ現実見ませんか?」
「はあ⁉︎ お前、寝惚けてんのか? この何でも持ってる俺様が嫁に来いって言ってんだ、むしろ光栄に思うべきだろ。どんな奴だって俺様に惚れる、あのお姫さんが俺に落ちるのも時間の問題だって……聞け!」
「ああ、終わった? ごめんよ、あんたの話を聞くより天井の汚れを数える方が有意義だったもんで」
「このクソ女……‼︎ 少し魔法が効かないからって調子に乗るな!」
「え? それ言っちゃうの? あんたからご自慢の魔法取ったら何が残るの? ただの人だよ? つまり、あたしの前ではあんたはただの人なんだよ? そんなあたしにどんな奴だって俺様に惚れるとかドヤ顔でほざける神経がわからないわ! そんな非常識だから、婚約破棄予定な一応の婚約者とその親族にあんなひどい扱いできるわけね⁉︎」
とりあえず話せば話すほど、このクソボケ大魔王には殺意しか湧かないし、そのうすら寒い言葉を聞くだけで頭痛がしてきたから、今日の夜にでもアニキには水晶玉を通して頭痛薬を送ってもらうように頼もう。
「どっ……何、こんの……ああああ‼︎」
「タービュランス様、どうかお鎮まりを!」
「どうかお気を確かに!」
そして、どうやらこのクソボケ大魔王は図々しいにもほどがあることに、あたしに対して怒りの感情を覚えたようで、絶賛暴れ出しそうなのをグスタフとウキョウの二人がかりで止められていた。
あらまそんなに顔を真っ赤にして、まるで茹でダコ……タービュランスなんて無駄にオシャレで分不相応な名前なんてやめて、茹でダコ大魔王にでも改名すればいいのに?
「この召使いめ、よくも……‼︎」
「誰がテメーの召使いだ?」
「申し訳ありません……‼︎ ノラ・ハスミ様! 口が過ぎました!」
そんな茹でダコ大魔王と豚と鬼の格闘を見守っていれば、横からブロワーズことトカゲが聞き捨てならないことを言ってきたので軽く睨んだおいた……そうすれば、途端にトカゲは直角に頭を下げる。
昨日から思っていたけど、あたしはパトリック様とグレース様のお世話係になったのであって、お前らモンスターの世話を……ましてや召使になる気など毛頭ないわ、勘違いするな。
「まあ、とにかく! あんた達なんかと、こんなとこでくだらない言い合いをしてる暇はないの! この劣悪な環境の改善を要求する! この魔王城を大掃除します!」
さてと、これ以上グダグダと話をしていたらあっという間に日が暮れそうなので、あたしは改めてさっさと話を進めるために結論を述べる。
ここに来て、まず一番にしなければいけないことは生活環境の改善であり、その手始めがこの無駄に広くてセンス皆無な魔王城の大掃除、クリーニングと言ってもいいな!
こんな一体いつの時代から掃除してないかわからないお化け屋敷も同然のところにいたら、ただでさえびっくり箱みたいな連中と顔を合わせてストレス溜めこまなきゃいけないんだから、せめて暮らしやすくしたってバチは当たらないはずだ……このままだとストレスで病気になる!
「大掃除⁉︎ 何で、俺達がそんな面倒なことをしなきゃならねえんだ!」
「そんなくだらないことに貴重な時間を使う気はないし、絶対に御免だ!」
「掃除なんて……汚いし、疲れるし、俺には程遠いもの故に、却下だ!」
しかし、その答えはどこまでも予想通りで面白みの欠片もないものばかり……グスタフは大げさでウザい身振り手振りつきで、ウキョウはあからさまに軽蔑の目をして、ブロワーズにいたってはちょっと何を言っているかよくわからなかったが、それぞれに断固拒否の反応を見せる。
ついでにクソボケ大魔王は、わざわざ聞こえるように舌打ちをかましてくる始末……性格悪っ!!!!
「ああ、そう? そうやって拒否るのね? わかったわ。それじゃあ、今後のあんた達の食事は一切なしってことね! あー、作る量が減って助かるわ!」
まあ、そっちがその気ならこっちにだって考えはあるわけでね? はっきり言って餓死なんて残酷なのは趣味じゃないから特別な理由がない限りはクソボケ大魔王と三バカの分の食事もこの優しいあたしは作ってやろうと思っていたが……まあ、しょうがないよね? これはいじめじゃないし、ただの罰だからね?
「は? それはどういう意味だ⁉︎」
「そのままでございますけど? あたしがここに来た理由忘れたの? お世話係よ、あんた達の言い方に変えると召使いなんだっけか? 今日から炊事家事一切のことはあたしが預かりますのでね。ちなみにあたしの方針は働かざるもの食うべからず! よって、大掃除を手伝わなかった奴は食事抜き!」
「そんなお前のご機嫌取りみたいな生活は真っ平御免だ! 今すぐにここから出て行け!」
あたしの言葉に真っ先に噛み付いてきたのはクソボケ大魔王であり、三バカは途端に顔を青ざめてその場に座り込んでいる。
一方であたしはどういう意味だと問われたので、こういう意味だと答えてやればクソボケ大魔王は出て行けと叫び出す……ああ、うるさいな。
「じゃあ、パトリック様とグレース様にかけた絶対服従の呪いを今すぐに解いて! そうすればお望み通り、すぐにでもこんなとこ出て行ってあげるわよ! 一生、あのお二人のことを自分のものだとでも思ってるんだったら、本当に寂しいわよ?」
こんなに出て行けと言われて嬉しいこともなかなかないが、それならばあの二人を真っ先に自由にしろとあたしはクソボケ大魔王に吐き捨てたのだが……
「チッ……‼︎ 俺様は寝る! お前の飯なんて食わない方がマシだ!」
途端にクソボケ大魔王は言葉を押し込めたかと思えば、これ見よがしに舌打ちをした後であたしを睨むことを忘れず、さらに罵声もかましてからその場を後にしたのだった。
パトリック様とグレース様に誓いを立てて三人であたしが作った朝食を食べ終わった後で、あたしは早速行動に出ることにした。
そのために、あたしはベタにフライパンとお玉を使って魔王城中に騒音を響かせてクソボケ大魔王と三バカを叩き起こすことにした。
「うううるっっせえんだよ⁉︎ 朝から何なんだ!」
「普通に起こせないのか⁉︎ 聴覚に異常をきたしたらどうしてくれる⁉︎」
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そうすればたちまち湧いて出てくるモンスターの連中、そしてもれなくこのあたしにモンスターの分際で罵声を浴びせてくるので、とりあえず黙らせておいた……固まって震えるくらいならイキんな、カス!
「お前……‼︎ この城に来て早々、何のつもりだ……?」
そしてやって来た、ラスボスことタービュランスことクソボケ大魔王……不機嫌だということをこれでもかと丸出しにして、そいつはあたしの後ろに立っていた。
「おお、おお! 朝から見たくない悪人面してるわね? 仮面でも被ってくれないかしら、ハゲ?」
「喧嘩売ってんのか⁉︎ あと、俺様はハゲてないだろうが!」
「売ってるわよ、わからないの⁉︎ とにかく、この状況を説明する義務があんたにはあるわよ! クソボケ大魔王!」
嫌だ嫌だ、無駄に整っている顔が歪んで、数段恐ろしく仕上がっているのを三バカが怯えているってことに関しては心底どうでもいいけど、そんな顔を朝っぱらから見せられるこっちの身にもなってほしいわ。
不機嫌なのが世界で自分だけだとでも思ってるんかね? ああ、これだから自分本位のクソボケ大魔王は嫌なのよ、あたしの方が五倍は不機嫌だっての!
まあ、そんなことを全部言ってたら話は永遠に進まないので、今のところは六分の一くらいの本音で留めておくとして……
「状況? 何のことだ……?」
しかし、あたしが投げかけた質問に対して、このクソボケ大魔王は心底ムカつくキョトン顏で返してきたので四分の一くらいの本音を浴びせてみることにした……身に覚えがないってか? マジでふざけんな!
「あんたが無理矢理攫ってきた婚約破棄予定な一応の婚約者のこの国の姫グレース様と、この国の王子パトリック様へのひどい扱いについてよ!」
「待てコラ、何が無理矢理攫ってきた婚約破棄予定だ!」
「は? 誰も言わないだろうから、このあたしが直接あんたに言ってやってんじゃないの! このまたとない経験に感謝しろ! 夢を見るのは自由だけどね、あんたとグレース様じゃ絶対に無理よ? そこのところ現実見ませんか?」
「はあ⁉︎ お前、寝惚けてんのか? この何でも持ってる俺様が嫁に来いって言ってんだ、むしろ光栄に思うべきだろ。どんな奴だって俺様に惚れる、あのお姫さんが俺に落ちるのも時間の問題だって……聞け!」
「ああ、終わった? ごめんよ、あんたの話を聞くより天井の汚れを数える方が有意義だったもんで」
「このクソ女……‼︎ 少し魔法が効かないからって調子に乗るな!」
「え? それ言っちゃうの? あんたからご自慢の魔法取ったら何が残るの? ただの人だよ? つまり、あたしの前ではあんたはただの人なんだよ? そんなあたしにどんな奴だって俺様に惚れるとかドヤ顔でほざける神経がわからないわ! そんな非常識だから、婚約破棄予定な一応の婚約者とその親族にあんなひどい扱いできるわけね⁉︎」
とりあえず話せば話すほど、このクソボケ大魔王には殺意しか湧かないし、そのうすら寒い言葉を聞くだけで頭痛がしてきたから、今日の夜にでもアニキには水晶玉を通して頭痛薬を送ってもらうように頼もう。
「どっ……何、こんの……ああああ‼︎」
「タービュランス様、どうかお鎮まりを!」
「どうかお気を確かに!」
そして、どうやらこのクソボケ大魔王は図々しいにもほどがあることに、あたしに対して怒りの感情を覚えたようで、絶賛暴れ出しそうなのをグスタフとウキョウの二人がかりで止められていた。
あらまそんなに顔を真っ赤にして、まるで茹でダコ……タービュランスなんて無駄にオシャレで分不相応な名前なんてやめて、茹でダコ大魔王にでも改名すればいいのに?
「この召使いめ、よくも……‼︎」
「誰がテメーの召使いだ?」
「申し訳ありません……‼︎ ノラ・ハスミ様! 口が過ぎました!」
そんな茹でダコ大魔王と豚と鬼の格闘を見守っていれば、横からブロワーズことトカゲが聞き捨てならないことを言ってきたので軽く睨んだおいた……そうすれば、途端にトカゲは直角に頭を下げる。
昨日から思っていたけど、あたしはパトリック様とグレース様のお世話係になったのであって、お前らモンスターの世話を……ましてや召使になる気など毛頭ないわ、勘違いするな。
「まあ、とにかく! あんた達なんかと、こんなとこでくだらない言い合いをしてる暇はないの! この劣悪な環境の改善を要求する! この魔王城を大掃除します!」
さてと、これ以上グダグダと話をしていたらあっという間に日が暮れそうなので、あたしは改めてさっさと話を進めるために結論を述べる。
ここに来て、まず一番にしなければいけないことは生活環境の改善であり、その手始めがこの無駄に広くてセンス皆無な魔王城の大掃除、クリーニングと言ってもいいな!
こんな一体いつの時代から掃除してないかわからないお化け屋敷も同然のところにいたら、ただでさえびっくり箱みたいな連中と顔を合わせてストレス溜めこまなきゃいけないんだから、せめて暮らしやすくしたってバチは当たらないはずだ……このままだとストレスで病気になる!
「大掃除⁉︎ 何で、俺達がそんな面倒なことをしなきゃならねえんだ!」
「そんなくだらないことに貴重な時間を使う気はないし、絶対に御免だ!」
「掃除なんて……汚いし、疲れるし、俺には程遠いもの故に、却下だ!」
しかし、その答えはどこまでも予想通りで面白みの欠片もないものばかり……グスタフは大げさでウザい身振り手振りつきで、ウキョウはあからさまに軽蔑の目をして、ブロワーズにいたってはちょっと何を言っているかよくわからなかったが、それぞれに断固拒否の反応を見せる。
ついでにクソボケ大魔王は、わざわざ聞こえるように舌打ちをかましてくる始末……性格悪っ!!!!
「ああ、そう? そうやって拒否るのね? わかったわ。それじゃあ、今後のあんた達の食事は一切なしってことね! あー、作る量が減って助かるわ!」
まあ、そっちがその気ならこっちにだって考えはあるわけでね? はっきり言って餓死なんて残酷なのは趣味じゃないから特別な理由がない限りはクソボケ大魔王と三バカの分の食事もこの優しいあたしは作ってやろうと思っていたが……まあ、しょうがないよね? これはいじめじゃないし、ただの罰だからね?
「は? それはどういう意味だ⁉︎」
「そのままでございますけど? あたしがここに来た理由忘れたの? お世話係よ、あんた達の言い方に変えると召使いなんだっけか? 今日から炊事家事一切のことはあたしが預かりますのでね。ちなみにあたしの方針は働かざるもの食うべからず! よって、大掃除を手伝わなかった奴は食事抜き!」
「そんなお前のご機嫌取りみたいな生活は真っ平御免だ! 今すぐにここから出て行け!」
あたしの言葉に真っ先に噛み付いてきたのはクソボケ大魔王であり、三バカは途端に顔を青ざめてその場に座り込んでいる。
一方であたしはどういう意味だと問われたので、こういう意味だと答えてやればクソボケ大魔王は出て行けと叫び出す……ああ、うるさいな。
「じゃあ、パトリック様とグレース様にかけた絶対服従の呪いを今すぐに解いて! そうすればお望み通り、すぐにでもこんなとこ出て行ってあげるわよ! 一生、あのお二人のことを自分のものだとでも思ってるんだったら、本当に寂しいわよ?」
こんなに出て行けと言われて嬉しいこともなかなかないが、それならばあの二人を真っ先に自由にしろとあたしはクソボケ大魔王に吐き捨てたのだが……
「チッ……‼︎ 俺様は寝る! お前の飯なんて食わない方がマシだ!」
途端にクソボケ大魔王は言葉を押し込めたかと思えば、これ見よがしに舌打ちをした後であたしを睨むことを忘れず、さらに罵声もかましてからその場を後にしたのだった。
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