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第二章 クソボケ大魔王と魔法スキルと
正直死んだと思ったよね
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「アッツ……⁉︎ 何、何なの⁉︎」
その恐ろしいほどに揺らめき燃え盛る炎の海はまるで意思があるのかの如く、逃げ惑うパトリック様だけを執拗にどこまでも追いかけ回していく。
「イヤアアアアアアアア! パトリック、パトリック⁉︎ お願いよ、タービュランス! 炎を止めて!」
「ああ、止める。そのうちな? 俺様が少し寛大な態度を見せたからと生意気な口を聞くからだ!」
真っ赤に染まる玉座の間に悲痛なグレース様の悲鳴と懇願が響き渡るが、大魔王はそれをいとも簡単に悩む素振りなんてものは一切見せずとても残酷な言葉とともに吐き捨てた。
玉座の暗がりから顔を出したこの世界の支配者にして悪の頂点ーータービュランスのその姿に、あたしは言葉を失っていた。
何よ、あれ……まだ全然、何ならあたしと同い年くらいの子どもじゃないの⁉︎
タービュランスは、鮮やかな光沢を放つシルバーの髪は肩に付くほどの長さで毛先が外ハネにされており、血のように染まった紅色の瞳はこちらを凍りつかせるほどの目力で、その見た目はまさに支配者そのもの。
それでも、あたしが予想していた大魔王の容姿からは大きく逸脱していて……けど、この目の前の少年が今まさに一人の人間を悪意を持って殺そうとしていることだけは事実で。
あたし達は人類は、あと何回こいつに自由を捧げれば、この苦しみから解放してもらえるのだろうか?
「思い知ったか? 人間如きがこの世界で笑える場所などはないと、今一度示すためにそいつの亡骸を王国の広場に……ッ⁉︎」
「黙ってれば調子に乗ってるのは、どっちよ?」
とても愉快そうな顔、他人の不幸を心の底から楽しむなんて理解したくもない思考回路の持ち主、あたしは気付いたらそのどうしようもないクズの頬を叩いてそう吐き捨ててしまっていた。
「ノ、ラ……」
無我夢中だった……しかし、あたしは微かに聞こえたアニキの震えたその声に忘れかけていた自我を取り戻し、必死に目の前の大魔王への怒りを抑え込もうとした。
「グレース様! 早くパトリック様の治療を!」
「え……? は、はい!」
この場の誰もの時が止まっているのは自覚していたし、この有り様を誤魔化し切れるとは思っていないが、それでもあたしは炎が止まってよかったとは心の底から思っていた。
泣いてボロボロになったグレース様に声をかけて、あたしは床に倒れているパトリック様に駆け寄った。
あんまりこういうのって動かしたらダメだよね? 必死になけなしの知識をフル活用して視界に見えている部分だけでも火傷の跡を確認していく。
ああ、意識はないけど、思ったより重症じゃないのはパトリック様が逃げ回っていたからと、比較的すぐ炎の状態が最高温度に達する前に消せたのが功を奏したようだった。
これぐらいなら魔法ならすぐに治るはずだし、自然治癒でも問題なく治せるだろう……とりあえず今は。
「待てええッッ!!!! お前、今この俺様に何をした……⁉︎」
そう、今はこっちの相手をしなきゃいけなくて……どんなに必死に抑えても、あたしが一線を超えて大魔王の最大の逆鱗に触れてしまったのは事実だ。
この後の展開なんて誰だって予想できる、それならいっそあたしは言いたいことを言って死のうと思った。
「……何をした? それはこっちの台詞よ! あなたこそ、パトリック様に何をしようとしたの⁉︎ どれだけチカラがあるのか知らないけど、この世界の人間は誰もあなたのおもちゃじゃないわ!」
「ノラ、やめろ! 口を閉じろ!」
「自分以外の命を何だと思っているの⁉︎ 何がしたいの? 世界の頂点に立ちたいんだったらそのご自慢のチカラでも何でも使って、一番初めから自分の思い通りの世界を作ったら⁉︎ 何ならいっそ、あなたしかいない世界にしてしまえばいいのよ! そうしたら、あたし達みたいに生意気な口を聞いてあなたの神経を逆なでするってこともなくなるし、お互いにハッピーエンドじゃない⁉︎」
「もう黙れ! ノラ、頼むから……‼︎」
「あたし、ここでどんな理不尽な仕打ちをされても耐えようと思ってたの! そんなわけだから、あたし以外に危害を加えることは絶対に許さないわ!」
全然足りないや、こんなものじゃ全然足りないんだよ、どんな言葉を叫んだってこの大魔王には絶対に届くわけないのに、それでも最後なら死ぬほど怒らせて自尊心ズタズタに切り裂いて、あたしが死んでからも生きてる限りはずっと苛立っていればいいと、そう思った。
あたしの人生はここで終了……これ以上ないくらい幸せな時があって、その幸せは両親が死んだと同時に崩れ去って、アニキと二人だけで生き抜いて、アニキをストーカーから救って、そうだと思えばゲームオーバーになった世界に転移して、毎日が命懸けで、最後は世界の支配者を本気で怒らせて殺される。
こう振り返ると、普通じゃ絶対に味わえない波乱万丈な人生で、悪くなかったんじゃないかと思うんだよね?
「言いたいことはそれだけか……」
あたしから言われたい放題の大魔王は、その全身を怒りに震わせて顔を歪めながら、あたしのことをその紅色の……今まで殺してきた人々の怨念がそれを染めたのではないかと思うほどの紅色の瞳で、睨みつけている。
「ああ、まだあるわ」
それだけか? そんなことあると思っているのだろうか? きっと、この大魔王に対する恨みごとはあたしの本来の一生をかかっても吐き捨てられない自信があるのに。
「ノラアアアアアアアアアアアア‼︎」
けど、最後の最後にとんだ兄不孝を働いてしまったことだけはアニキには何度謝ったって足りないし、それだけが唯一の心残りでもある。
あたしが大魔王へ暴言を吐き続ける中、この場の誰もが口々にあたしへ言葉を浴びせてきたが、あたしに聞こえてきたのは水晶玉からのアニキのあたしを呼ぶ声だけだった。
怖さなんてとっくに捨てた……けど、力を抜くとあたしはきっと泣いてしまうだろう。
アニキごめんね、アニキを一人にしてごめんね、最後まで困らせてごめんね、先に逝ってごめんね? あれほど、ここに来る前にどんなことがあってもキレるなって約束したのに無理だった、守れなかった。
けどね、その約束を破って何もしないままパトリック様を見殺しにしてたら、あたし自分を許せないよ。
この世界に来てすぐの頃、右も左もわからないあたし達を助けてくれた王族の人達の大切な王子様を、こんなとこで死なせるなんてできないよ……アニキだってそうしたでしょ?
「孤独に堕ちろ! それがあなたにはお似合いよ?」
こんな奴が世界を支配してるから、あんなに優しい人達が不幸になるんだよ……本当に独りでやってろよ。
「どれくらいぶりでもないか……ああ、こんな感情は初めてかもしれんな。ここまで、何かを苦しめて死に葬り去りたいと思ったのはあああああああああああああ!!!!」
大魔王の叫びとともに、あたしは静かにこの世からの別れを告げるようにそっと目を閉じたーーそして、目を閉じていてもわかるほどの炎が生み出すあの赤に包まれた。
そう、確かに結構な長い時間包まれたはずだったんだよ? それでその赤が消えて全然熱くないな、死を覚悟したからいろいろと麻痺ったのかなんて思って目を開けたんだけど……
「……あれ? あたし、まだ生きてる?」
その恐ろしいほどに揺らめき燃え盛る炎の海はまるで意思があるのかの如く、逃げ惑うパトリック様だけを執拗にどこまでも追いかけ回していく。
「イヤアアアアアアアア! パトリック、パトリック⁉︎ お願いよ、タービュランス! 炎を止めて!」
「ああ、止める。そのうちな? 俺様が少し寛大な態度を見せたからと生意気な口を聞くからだ!」
真っ赤に染まる玉座の間に悲痛なグレース様の悲鳴と懇願が響き渡るが、大魔王はそれをいとも簡単に悩む素振りなんてものは一切見せずとても残酷な言葉とともに吐き捨てた。
玉座の暗がりから顔を出したこの世界の支配者にして悪の頂点ーータービュランスのその姿に、あたしは言葉を失っていた。
何よ、あれ……まだ全然、何ならあたしと同い年くらいの子どもじゃないの⁉︎
タービュランスは、鮮やかな光沢を放つシルバーの髪は肩に付くほどの長さで毛先が外ハネにされており、血のように染まった紅色の瞳はこちらを凍りつかせるほどの目力で、その見た目はまさに支配者そのもの。
それでも、あたしが予想していた大魔王の容姿からは大きく逸脱していて……けど、この目の前の少年が今まさに一人の人間を悪意を持って殺そうとしていることだけは事実で。
あたし達は人類は、あと何回こいつに自由を捧げれば、この苦しみから解放してもらえるのだろうか?
「思い知ったか? 人間如きがこの世界で笑える場所などはないと、今一度示すためにそいつの亡骸を王国の広場に……ッ⁉︎」
「黙ってれば調子に乗ってるのは、どっちよ?」
とても愉快そうな顔、他人の不幸を心の底から楽しむなんて理解したくもない思考回路の持ち主、あたしは気付いたらそのどうしようもないクズの頬を叩いてそう吐き捨ててしまっていた。
「ノ、ラ……」
無我夢中だった……しかし、あたしは微かに聞こえたアニキの震えたその声に忘れかけていた自我を取り戻し、必死に目の前の大魔王への怒りを抑え込もうとした。
「グレース様! 早くパトリック様の治療を!」
「え……? は、はい!」
この場の誰もの時が止まっているのは自覚していたし、この有り様を誤魔化し切れるとは思っていないが、それでもあたしは炎が止まってよかったとは心の底から思っていた。
泣いてボロボロになったグレース様に声をかけて、あたしは床に倒れているパトリック様に駆け寄った。
あんまりこういうのって動かしたらダメだよね? 必死になけなしの知識をフル活用して視界に見えている部分だけでも火傷の跡を確認していく。
ああ、意識はないけど、思ったより重症じゃないのはパトリック様が逃げ回っていたからと、比較的すぐ炎の状態が最高温度に達する前に消せたのが功を奏したようだった。
これぐらいなら魔法ならすぐに治るはずだし、自然治癒でも問題なく治せるだろう……とりあえず今は。
「待てええッッ!!!! お前、今この俺様に何をした……⁉︎」
そう、今はこっちの相手をしなきゃいけなくて……どんなに必死に抑えても、あたしが一線を超えて大魔王の最大の逆鱗に触れてしまったのは事実だ。
この後の展開なんて誰だって予想できる、それならいっそあたしは言いたいことを言って死のうと思った。
「……何をした? それはこっちの台詞よ! あなたこそ、パトリック様に何をしようとしたの⁉︎ どれだけチカラがあるのか知らないけど、この世界の人間は誰もあなたのおもちゃじゃないわ!」
「ノラ、やめろ! 口を閉じろ!」
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「もう黙れ! ノラ、頼むから……‼︎」
「あたし、ここでどんな理不尽な仕打ちをされても耐えようと思ってたの! そんなわけだから、あたし以外に危害を加えることは絶対に許さないわ!」
全然足りないや、こんなものじゃ全然足りないんだよ、どんな言葉を叫んだってこの大魔王には絶対に届くわけないのに、それでも最後なら死ぬほど怒らせて自尊心ズタズタに切り裂いて、あたしが死んでからも生きてる限りはずっと苛立っていればいいと、そう思った。
あたしの人生はここで終了……これ以上ないくらい幸せな時があって、その幸せは両親が死んだと同時に崩れ去って、アニキと二人だけで生き抜いて、アニキをストーカーから救って、そうだと思えばゲームオーバーになった世界に転移して、毎日が命懸けで、最後は世界の支配者を本気で怒らせて殺される。
こう振り返ると、普通じゃ絶対に味わえない波乱万丈な人生で、悪くなかったんじゃないかと思うんだよね?
「言いたいことはそれだけか……」
あたしから言われたい放題の大魔王は、その全身を怒りに震わせて顔を歪めながら、あたしのことをその紅色の……今まで殺してきた人々の怨念がそれを染めたのではないかと思うほどの紅色の瞳で、睨みつけている。
「ああ、まだあるわ」
それだけか? そんなことあると思っているのだろうか? きっと、この大魔王に対する恨みごとはあたしの本来の一生をかかっても吐き捨てられない自信があるのに。
「ノラアアアアアアアアアアアア‼︎」
けど、最後の最後にとんだ兄不孝を働いてしまったことだけはアニキには何度謝ったって足りないし、それだけが唯一の心残りでもある。
あたしが大魔王へ暴言を吐き続ける中、この場の誰もが口々にあたしへ言葉を浴びせてきたが、あたしに聞こえてきたのは水晶玉からのアニキのあたしを呼ぶ声だけだった。
怖さなんてとっくに捨てた……けど、力を抜くとあたしはきっと泣いてしまうだろう。
アニキごめんね、アニキを一人にしてごめんね、最後まで困らせてごめんね、先に逝ってごめんね? あれほど、ここに来る前にどんなことがあってもキレるなって約束したのに無理だった、守れなかった。
けどね、その約束を破って何もしないままパトリック様を見殺しにしてたら、あたし自分を許せないよ。
この世界に来てすぐの頃、右も左もわからないあたし達を助けてくれた王族の人達の大切な王子様を、こんなとこで死なせるなんてできないよ……アニキだってそうしたでしょ?
「孤独に堕ちろ! それがあなたにはお似合いよ?」
こんな奴が世界を支配してるから、あんなに優しい人達が不幸になるんだよ……本当に独りでやってろよ。
「どれくらいぶりでもないか……ああ、こんな感情は初めてかもしれんな。ここまで、何かを苦しめて死に葬り去りたいと思ったのはあああああああああああああ!!!!」
大魔王の叫びとともに、あたしは静かにこの世からの別れを告げるようにそっと目を閉じたーーそして、目を閉じていてもわかるほどの炎が生み出すあの赤に包まれた。
そう、確かに結構な長い時間包まれたはずだったんだよ? それでその赤が消えて全然熱くないな、死を覚悟したからいろいろと麻痺ったのかなんて思って目を開けたんだけど……
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