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当て馬と悪役令嬢は震える
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妹が過保護を拗らせて物語が一向に進まないので、私は強行手段に出ることにした。
そんな訳で、今私はとある屋敷の応接間に通されている。
「本当に申し訳ありません。突然の訪問になってしまって……」
「いや、気にしなくて大丈夫だ。まったく問題はないのでな」
そう言って紅茶を飲んだのは、アンドリュース・ドレイパー。
第一王子、ランス・ローレンシアの側近で、侯爵家の跡継ぎであり、恋ラビの当て馬的ポジションのキャラクターだ。
そう、ここはドレイパー侯爵家だ。
黒髪のストレートヘアと、男にしては透き通るような白い肌、眼鏡の奥に光る深い青の瞳。
ミステリアスな頭脳派イケメンだ。
第一王子とヒロインを取り合うという立ち位置だが、一途に片思いするそのあまりに切なげな姿と、ヒロインにしか見せない優しい言動で多くの女性読者を魅了した。
最終回目前では、アンドリュースと幸せになってほしいという声が殺到したほどの人気っぷりだった。
そして、もう一人の私の目の前に座る人物は……
「しかし、マッケンジー様、どのようなご用件ですの?」
リヴィア・サンドバーグ、真っ赤な燃えるような綺麗に巻かれた髪、今にもこぼれ落ちそうな大きな茶色の瞳。
あと、完璧なそのプロポーションは世の男が放っておかないだろう。
全ての令嬢のトップに君臨する公爵家の令嬢だで、年下とは思えない雰囲気。
補足として、私、第一王子、アンドリュースの三人と、妹、リヴィアの二人はそれぞれ同級生である。
そんな彼女は、恋ラビでの悪役令嬢のポジションにあたるキャラクターだ。
第一王子の婚約者で、ヒロインに数々の悪質な嫌がらせを繰り返す。
アンドリュースとリヴィアは、恋ラビには必要不可欠なキャラクターだ。
けど、少し疑問なのは、どうしてリヴィアがここにいるかだ。
突撃でアンドリュースを訪ねると、そこにはリヴィアがいた。
二人は確か幼なじみって設定はあったと思うけど、そんな仲良かったか?
まあ、どっちみちこの後でリヴィアを訪ねる予定だったし、結果オーライか。
それにそんなことよりも、今の私には大切なことがある。
「ほとんど初対面の分際で、こんなことをお願いするのは非常識だと、重々承知しております……しかし、お二人にしか頼めないことなのです!」
私は拳を握りながら、勢いをつけて頭を下げた。
「え、マッケンジー様!? そんな……急にどうなさったのでございますか!?」
「一先ず、頭を上げてくれないか!」
頭の上でリヴィアとアンドリュースが慌てる声が聞こえる。
けど、申し訳ないが、私はそのままの体制で一気にまくし立てた。
「アンドリュース様、我が妹をローレンシア殿下と取り合ってください!」
「……は?」
「リヴィア様、ローレンシア殿下を我が妹と取り合ってください!」
「え? あの……?」
「ご不明点があればお伺いします!」
先ほどと一変して困惑してる二人の声を聞き、私は頭を上げてから質疑応答を投げかける。
案の定、二人の顔には何言ってんだこの女と書かれてる。
けど、しょうがない、今日の私の一番の大仕事はこれなのだから。
妹は十六歳となり、今年の春に物語の舞台となる学園に入学した。
補足だが、私も病弱設定を守るために休学していたので、ついでに復学した。
社交界も復帰を果たした。
まあ、この時も妹の過保護っぷりは健在で、最後まで反対されたけど……
とにかく、本来なら妹の学園の入学と同時に物語が始まるはずなのだが、この半年間そんな気配はさらさらなかった。
それもこれも、妹が私に構いきりで全然原作通りに動いてくれないからだ。
そうなると、他のキャラクター達も別の行動をとるようになり、物語が一向に進まないという悪循環が生まれる。
そこで、私は主要キャラクター達に無理矢理だとしても、原作と同じ行動をとってもらえば何かいい方向に変わるのではないかという、結論にいたった。
無茶苦茶たとは思うが、私の乏しい想像力ではこれが精一杯だ。
「不明というより……申し訳ないが、僕はシャリーナを恋愛的な対象として見ることはできないと思う……きっと、ランスも同じだ」
「え……?」
「私もなのですが……ランスとは長い付き合いですが、そういう対象で見たことはありませんし……何より、シャリーナと取り合うというのが……」
「……えーと、え?」
しかし、私は二人が整ったその顔を盛大に引きつらせながら発した言葉に、耳を疑うことになった。
「お待ちくださいませ。ローレンシア殿下を含めた皆様は、我が妹とは親しい間柄なのですか?」
「まあ、もうかれこれ、七年ほどの付き合いになるかと……」
「なっ、七年ですか!?」
アンドリュースの答えに、思わず私は叫んでしまった。
もう全然スタートからして原作と違うじゃんよ。
三人とシャリーナが出会うのは学園に入学してからなのに、もう既に結構仲良しな感じなんですか!?
しかも、二人ともが原作の相手を恋愛対象として見れないときた、何事!?
「あ、それにも驚きましたが……リヴィア様はローレンシア殿下と、ご婚約をされているのではないのですか?」
「私とランスが!? 天と地がひっくり返ってもありえないですわ!」
「そこまで拒否ですか!?」
「あ、拒否というか……ランスが……」
リヴィアの必死な否定に望みは薄いと知り、私は絶望した。
おかげで、その後のリヴィアの言葉は見事に入ってこなかった。
何てこった、リヴィアは原作ではランスにぞっこんラブだったのに!
けど、私が頭を抱えていると……
「どっ、どうしたんだ!? あまり顔色が良くないぞ……!!」
「マッケンジー様!? あ、あの、どこか体調がお悪いのですか!?」
なぜか、真っ青な顔でアンドリュースとリヴィアは私を気遣い始めたのだ。
「あ、体調は大丈夫なんです! 申し訳ありません! おそらく、妹から少しは私のことを聞いているかと……」
「少しどころか、僕達は君のことをよく知っているよ……この前、社交界に復帰したあの夜も、生涯忘れることはないだろう……!!」
「私やアンドリュース、シャリーナの近くの人物は、一方的にマッケンジー様のことをご存知かと……本当に申し訳なく思っています!」
「あ、あの……!?」
そして、私のことを気遣ってくれた優しい二人にその必要はないと伝えようとした時、なぜか食い気味に恐怖を思い出したような顔で、アンドリュースが私の言葉を遮った。
それに続くようにリヴィアが、さらに真っ青な顔で発言し、私に謝った。
意味がわからなくて、質問をしようとしたその時、突然二人は決意したように立ち上がって私に詰め寄ってきた。
「どうか頼む! 僕の一生の願いだ! ランスに一度でいいから、会ってみてはくれないか!?」
「あの二人のことを抑えて、この状況を変えられるのはマッケンジー様しかおりませんわ! どうか……!!」
「楽しそうなお話ですわね?」
必死に縋るようなアンドリュース、今にも泣きそうなリヴィア。
そんな二人に左右からそれは強く手を握られ、わけわからなくなっていた時に聞き覚えのありすぎる声が聞こえた。
そして、その声を聞いた途端、目の前の二人の顔色はさらに悪化したのだ。
「や、やあ! シャリーナ、今日もご機嫌麗しゅうというか……その……」
「今日は……あの、お、お日柄もよくとは違いますわよね……オホホ……」
え? 待って? 明らか我が妹に目の前の二人が怯えきっているんだけど!?
ヒロインに怯える、当て馬と悪役令嬢って何!? ホワイ!?
「何を話していたのですか?」
「それは……特に?」
「世間話を少々……」
「そうですか? ランス、という単語が聞こえた気がしたのですが?」
シャリーナが何かを発する度に、体がビクってなってるよ!?
細胞レベルで怯えてるよね!?
我が妹よ、私が病弱設定で屋敷に引きこもってる間に何をしたの!?
私は、原作通りの単語が崩れていく気配を感じながら、妹に流されるまま帰路についたのだった。
そんな訳で、今私はとある屋敷の応接間に通されている。
「本当に申し訳ありません。突然の訪問になってしまって……」
「いや、気にしなくて大丈夫だ。まったく問題はないのでな」
そう言って紅茶を飲んだのは、アンドリュース・ドレイパー。
第一王子、ランス・ローレンシアの側近で、侯爵家の跡継ぎであり、恋ラビの当て馬的ポジションのキャラクターだ。
そう、ここはドレイパー侯爵家だ。
黒髪のストレートヘアと、男にしては透き通るような白い肌、眼鏡の奥に光る深い青の瞳。
ミステリアスな頭脳派イケメンだ。
第一王子とヒロインを取り合うという立ち位置だが、一途に片思いするそのあまりに切なげな姿と、ヒロインにしか見せない優しい言動で多くの女性読者を魅了した。
最終回目前では、アンドリュースと幸せになってほしいという声が殺到したほどの人気っぷりだった。
そして、もう一人の私の目の前に座る人物は……
「しかし、マッケンジー様、どのようなご用件ですの?」
リヴィア・サンドバーグ、真っ赤な燃えるような綺麗に巻かれた髪、今にもこぼれ落ちそうな大きな茶色の瞳。
あと、完璧なそのプロポーションは世の男が放っておかないだろう。
全ての令嬢のトップに君臨する公爵家の令嬢だで、年下とは思えない雰囲気。
補足として、私、第一王子、アンドリュースの三人と、妹、リヴィアの二人はそれぞれ同級生である。
そんな彼女は、恋ラビでの悪役令嬢のポジションにあたるキャラクターだ。
第一王子の婚約者で、ヒロインに数々の悪質な嫌がらせを繰り返す。
アンドリュースとリヴィアは、恋ラビには必要不可欠なキャラクターだ。
けど、少し疑問なのは、どうしてリヴィアがここにいるかだ。
突撃でアンドリュースを訪ねると、そこにはリヴィアがいた。
二人は確か幼なじみって設定はあったと思うけど、そんな仲良かったか?
まあ、どっちみちこの後でリヴィアを訪ねる予定だったし、結果オーライか。
それにそんなことよりも、今の私には大切なことがある。
「ほとんど初対面の分際で、こんなことをお願いするのは非常識だと、重々承知しております……しかし、お二人にしか頼めないことなのです!」
私は拳を握りながら、勢いをつけて頭を下げた。
「え、マッケンジー様!? そんな……急にどうなさったのでございますか!?」
「一先ず、頭を上げてくれないか!」
頭の上でリヴィアとアンドリュースが慌てる声が聞こえる。
けど、申し訳ないが、私はそのままの体制で一気にまくし立てた。
「アンドリュース様、我が妹をローレンシア殿下と取り合ってください!」
「……は?」
「リヴィア様、ローレンシア殿下を我が妹と取り合ってください!」
「え? あの……?」
「ご不明点があればお伺いします!」
先ほどと一変して困惑してる二人の声を聞き、私は頭を上げてから質疑応答を投げかける。
案の定、二人の顔には何言ってんだこの女と書かれてる。
けど、しょうがない、今日の私の一番の大仕事はこれなのだから。
妹は十六歳となり、今年の春に物語の舞台となる学園に入学した。
補足だが、私も病弱設定を守るために休学していたので、ついでに復学した。
社交界も復帰を果たした。
まあ、この時も妹の過保護っぷりは健在で、最後まで反対されたけど……
とにかく、本来なら妹の学園の入学と同時に物語が始まるはずなのだが、この半年間そんな気配はさらさらなかった。
それもこれも、妹が私に構いきりで全然原作通りに動いてくれないからだ。
そうなると、他のキャラクター達も別の行動をとるようになり、物語が一向に進まないという悪循環が生まれる。
そこで、私は主要キャラクター達に無理矢理だとしても、原作と同じ行動をとってもらえば何かいい方向に変わるのではないかという、結論にいたった。
無茶苦茶たとは思うが、私の乏しい想像力ではこれが精一杯だ。
「不明というより……申し訳ないが、僕はシャリーナを恋愛的な対象として見ることはできないと思う……きっと、ランスも同じだ」
「え……?」
「私もなのですが……ランスとは長い付き合いですが、そういう対象で見たことはありませんし……何より、シャリーナと取り合うというのが……」
「……えーと、え?」
しかし、私は二人が整ったその顔を盛大に引きつらせながら発した言葉に、耳を疑うことになった。
「お待ちくださいませ。ローレンシア殿下を含めた皆様は、我が妹とは親しい間柄なのですか?」
「まあ、もうかれこれ、七年ほどの付き合いになるかと……」
「なっ、七年ですか!?」
アンドリュースの答えに、思わず私は叫んでしまった。
もう全然スタートからして原作と違うじゃんよ。
三人とシャリーナが出会うのは学園に入学してからなのに、もう既に結構仲良しな感じなんですか!?
しかも、二人ともが原作の相手を恋愛対象として見れないときた、何事!?
「あ、それにも驚きましたが……リヴィア様はローレンシア殿下と、ご婚約をされているのではないのですか?」
「私とランスが!? 天と地がひっくり返ってもありえないですわ!」
「そこまで拒否ですか!?」
「あ、拒否というか……ランスが……」
リヴィアの必死な否定に望みは薄いと知り、私は絶望した。
おかげで、その後のリヴィアの言葉は見事に入ってこなかった。
何てこった、リヴィアは原作ではランスにぞっこんラブだったのに!
けど、私が頭を抱えていると……
「どっ、どうしたんだ!? あまり顔色が良くないぞ……!!」
「マッケンジー様!? あ、あの、どこか体調がお悪いのですか!?」
なぜか、真っ青な顔でアンドリュースとリヴィアは私を気遣い始めたのだ。
「あ、体調は大丈夫なんです! 申し訳ありません! おそらく、妹から少しは私のことを聞いているかと……」
「少しどころか、僕達は君のことをよく知っているよ……この前、社交界に復帰したあの夜も、生涯忘れることはないだろう……!!」
「私やアンドリュース、シャリーナの近くの人物は、一方的にマッケンジー様のことをご存知かと……本当に申し訳なく思っています!」
「あ、あの……!?」
そして、私のことを気遣ってくれた優しい二人にその必要はないと伝えようとした時、なぜか食い気味に恐怖を思い出したような顔で、アンドリュースが私の言葉を遮った。
それに続くようにリヴィアが、さらに真っ青な顔で発言し、私に謝った。
意味がわからなくて、質問をしようとしたその時、突然二人は決意したように立ち上がって私に詰め寄ってきた。
「どうか頼む! 僕の一生の願いだ! ランスに一度でいいから、会ってみてはくれないか!?」
「あの二人のことを抑えて、この状況を変えられるのはマッケンジー様しかおりませんわ! どうか……!!」
「楽しそうなお話ですわね?」
必死に縋るようなアンドリュース、今にも泣きそうなリヴィア。
そんな二人に左右からそれは強く手を握られ、わけわからなくなっていた時に聞き覚えのありすぎる声が聞こえた。
そして、その声を聞いた途端、目の前の二人の顔色はさらに悪化したのだ。
「や、やあ! シャリーナ、今日もご機嫌麗しゅうというか……その……」
「今日は……あの、お、お日柄もよくとは違いますわよね……オホホ……」
え? 待って? 明らか我が妹に目の前の二人が怯えきっているんだけど!?
ヒロインに怯える、当て馬と悪役令嬢って何!? ホワイ!?
「何を話していたのですか?」
「それは……特に?」
「世間話を少々……」
「そうですか? ランス、という単語が聞こえた気がしたのですが?」
シャリーナが何かを発する度に、体がビクってなってるよ!?
細胞レベルで怯えてるよね!?
我が妹よ、私が病弱設定で屋敷に引きこもってる間に何をしたの!?
私は、原作通りの単語が崩れていく気配を感じながら、妹に流されるまま帰路についたのだった。
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