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焦らされて
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今日は牛肉とキャベツとナッツと…。
現在、夕食を作っている最中である。
これをサラダに…あれ開かない…。
「ヴェルくん、この缶開けて貰ってもいい?」
「分かりました」
ヴェルくんはいとも簡単に開けてくれる。
「ありがとう!」
「どういたしまして」
やっぱり男の人は力が強いなぁ……ヴェルくんカッコいい……。
こういう何気ない場面でもドキドキしてしまうのだ。
ジャム無くなっちゃった、棚に新しいのがあったはず……一番上かぁ……。
「ヴェルくん、あのジャム一つ取って貰えないかな」
「はい」
ヴェルくんは手を伸ばせば当たり前に届いて渡してくれた。
「ありがとう!」
「どういたしまして」
ラズベリーのジャム美味しそう~!
と、思ったがやっぱり開かない。
……。
私が努力してないだけできっと開けられるはず。前は五分かけたら出来たもの。
瓶の開け方何かあった気がするけど忘れちゃったんだよね…。
しかし、グッと力を入れて捻ってみても一向に動く気配が無い。
「サキさん、僕が開けましょうか」
「……お願いします…」
開けて貰ったジャムをソースに混ぜる。
「あの、ごめんね……」
「いつでも気にせず頼ってください」
確かに頼るとは言ったけれど、ここまでくると何も出来ない人間だと思われてしまいそうで…。
「私に出来ることあればヴェルくんも頼ってね…何でも頑張るから…」
恩には恩で返したいものだ。出来る範囲内にはなるけれど。
「じゃあ、サキさん」
「うん…!」
早速出番が……。
「今夜したいです」
「!?」
「僕の為に空けておいてくださいね」
頼るって……そういうことじゃない気がするけど……。
シャワーも浴び終えベッドを整えていると、ヴェルくんが部屋に来た。
「準備してくれたんですか?」
「それは勿論」
「この前はラグトさんと昼にしてたのに?」
「えっ」
ば、バレてた……?
「あの挙動不審を見ていたら誰でも気づきます。二人とも分かりやすいですから」
恥ずかしい……!全然普通に丸わかりだったじゃんラグトさん!
「ご、ごめんなさい……」
「いえ、昼でも夜でもサキさんが欲しいと思う気持ちは僕も同じなので」
「えと、うん…ありがとう……?」
「日中にするのもここでは普通のことなので謝る必要はありませんよ」
この世界の性の概念緩いんだよなぁ。
そんなことを考えているうちにベッドの上に連れていかれる。
押し倒されての深いキス。
「朝でも昼でも、僕といっぱいしましょうね」
「あ、朝はちょっ……んん」
バスローブの紐が解かれて彼の手が肌に触れる。安心させるように肩から腕を撫で、それにより少しずつ気分が高まっていく。
ローブと一緒にブラも腕から抜け胸が顕になる。ヴェルくんは手で包み優しく揉んで、先端に口付けをした。
「あっ…」
「ここ好きですか?硬くなってますよ」
彼の伸ばした舌が勃ってしまった乳首を転がし弄ぶように舐めていく。
「あぁ…!はっ·…」
舌で形をなぞり、弾かれる。重点的に強く刺激されて体が震える。
しかし片胸だけ熱を与えられて、もう片方は全体を摩るだけ。近くを掠めるだけで先端に触れてくれない。
それに少しムズムズしていたその時、急にそこを指でぐりっと押された。
「っ…あ!」
「こっちも触らないと可哀想ですね」
意地悪に笑ったヴェルくんはそちらも舐め始める。先程唾液で濡れた方も指で撫でられて、大きくなった快感に堪らなくなる。
「はっ…あ……はぁ」
ヴェルくんが責めを止めた時には私は既に息も絶え絶えで、全身が熱くなっていた。
ようやく下に触れて貰い、ヴェルくんのものを中に入れようとしたところで彼は何故か一旦私から体を離す。
「こっち、試してみましょうか」
「…?」
そう言うとヴェルくんは私の体を動かしてうつ伏せの状態にする。そしてお尻だけ膝立ちで高く上げられて、顔はベッドに突っ伏したまま。
う、後ろから入れるの……?
入口に彼のモノが当てられている気がする。
「あ……んっ」
中に押し込まれる感覚。顔が見えないままの挿入にドキドキしてしまう。
前、正面から入れた時はぴったりに感じたそれは今は擦れる場所も先端が当たる場所も、まるで異なるものを入れているみたいに違く感じられる。
「大丈夫そうですか?」
「うん……」
頷くと彼の吐息が少し聞こえた気がした。
「サキさんの背中、凄く綺麗です」
「ひゃっ」
背中を上から下まですーっとなぞられる。
「やっ…もうくすぐらないって…·」
「そうでしたっけ?」
ヴェルくんは爪で脇腹を軽く引っ掻く。
「はっ……ん!や、それだめだっ……て」
くすぐったい感覚は、今この状況では全て快感に変わっていく。
「やだぁ…っ……」
「じゃあ止めますね」
「っ…はぁ……」
パッと手が離された。くすぐりから解放されて息を荒らげていたがヴェルくんが動く気配が何もしない。手で触れもしないし中も動かさない。
「ヴェルく…ん……」
中はジンジンするくらい熱いのに、外は冷たい外気だけ。
近いのに近くない、触れているのに触れていないような、もどかしさが辛い。
「サキさん、腰が揺れてますよ。どうかしましたか?」
「っ……ちが……」
入ってるのに動かして貰えず、彼の手も体も肌で感じることが出来なくて、無意識に求めるように腰が動いてしまう。
「何が欲しいですか?言ってくれたら何でもしますよ」
分かっていて自分からは何もしない。きっと爽やかな笑顔で私の言葉を待っているのだろう。
「うご、いて……」
「ふふ、分かりました」
腰を優しく押さえられてゆっくりと抽挿が始まる。
焦らさせた分一回擦られる度に体が震え、快感を鮮明に受け取ってしまう。
「はぁ…ん、ぁ……」
「気持ちいいですか?」
「うん……きもちい……」
気持ちいいけれど……イクことは出来ない。奥の方まで入ってギリギリまで抜かれる。波が寄せては返すように、後一歩のところで届かない。
もっと……。
「もっと……」
「はい」
「は……はやく、して欲し……」
すると先程より動きは速くなり、いっぱい壁を擦られる。ヴェルくんのモノが何度も私の中に来てくれる。
「んっ…あ……っ!」
口に出して望んだらしてもらえる。それを体に覚えさせられた私はもっと欲深くなっていった。
「ヴェルくっ……もっとぉ」
「っ……素直で可愛いですね」
両手でしっかり腰を掴まれて勢いよく打ち付けるように中を責められる。
「あっ!っはあ……っ」
欲しいものを手に入れた私は満足感と共に大きな快楽を得て、ようやく絶頂へと近づいていく。
「っ…イっちゃ……」
「良いですよ」
「は……っ!ん、あぁっ!」
私はベッドのシーツをギュッと握りしめ、中に熱いものが注がれるのを感じた。力が抜けてお尻も下がり、仰向けになって寝転ぶ。
「ちゃんと言えて偉かったですね」
まんまと彼の思い通りになってしまってなんだか悔しくも思うが、頭を撫でて褒められると嬉しくなってしまう。
ずっと顔が見れなかったけれど、今の彼の嬉しそうに目を細める姿が見れて幸せだった。
手を伸ばせば抱きしめて隣に横になってくれる。
「くすぐるのはもう止めてね」
「嫌です」
「え!?」
普通に拒否された!
「そこはちょっとくらい悩んだりしてくれて良いんだよ……?」
「悩む要素がありません」
……まあ、しないと言ってもするからね、ヴェルくん。口約束は信用出来ない。
とりあえず私は先程触れてもらえなかった分を供給するべく彼の体をペタペタ触っていた。
「サキさん…ちょっと……」
「ん?……もしかしてくすぐったい……?」
お腹をコショコショするとヴェルくんの体が軽く反応した。
「少しだけです、サキさんには敵いません」
「そんなことで勝っても嬉しくないよ」
これ以上くすぐると彼に何十倍返しされそうで怖かったので大人しく手を引いた。代わりに寝ている間も手に握ってもらっていたのだった。
現在、夕食を作っている最中である。
これをサラダに…あれ開かない…。
「ヴェルくん、この缶開けて貰ってもいい?」
「分かりました」
ヴェルくんはいとも簡単に開けてくれる。
「ありがとう!」
「どういたしまして」
やっぱり男の人は力が強いなぁ……ヴェルくんカッコいい……。
こういう何気ない場面でもドキドキしてしまうのだ。
ジャム無くなっちゃった、棚に新しいのがあったはず……一番上かぁ……。
「ヴェルくん、あのジャム一つ取って貰えないかな」
「はい」
ヴェルくんは手を伸ばせば当たり前に届いて渡してくれた。
「ありがとう!」
「どういたしまして」
ラズベリーのジャム美味しそう~!
と、思ったがやっぱり開かない。
……。
私が努力してないだけできっと開けられるはず。前は五分かけたら出来たもの。
瓶の開け方何かあった気がするけど忘れちゃったんだよね…。
しかし、グッと力を入れて捻ってみても一向に動く気配が無い。
「サキさん、僕が開けましょうか」
「……お願いします…」
開けて貰ったジャムをソースに混ぜる。
「あの、ごめんね……」
「いつでも気にせず頼ってください」
確かに頼るとは言ったけれど、ここまでくると何も出来ない人間だと思われてしまいそうで…。
「私に出来ることあればヴェルくんも頼ってね…何でも頑張るから…」
恩には恩で返したいものだ。出来る範囲内にはなるけれど。
「じゃあ、サキさん」
「うん…!」
早速出番が……。
「今夜したいです」
「!?」
「僕の為に空けておいてくださいね」
頼るって……そういうことじゃない気がするけど……。
シャワーも浴び終えベッドを整えていると、ヴェルくんが部屋に来た。
「準備してくれたんですか?」
「それは勿論」
「この前はラグトさんと昼にしてたのに?」
「えっ」
ば、バレてた……?
「あの挙動不審を見ていたら誰でも気づきます。二人とも分かりやすいですから」
恥ずかしい……!全然普通に丸わかりだったじゃんラグトさん!
「ご、ごめんなさい……」
「いえ、昼でも夜でもサキさんが欲しいと思う気持ちは僕も同じなので」
「えと、うん…ありがとう……?」
「日中にするのもここでは普通のことなので謝る必要はありませんよ」
この世界の性の概念緩いんだよなぁ。
そんなことを考えているうちにベッドの上に連れていかれる。
押し倒されての深いキス。
「朝でも昼でも、僕といっぱいしましょうね」
「あ、朝はちょっ……んん」
バスローブの紐が解かれて彼の手が肌に触れる。安心させるように肩から腕を撫で、それにより少しずつ気分が高まっていく。
ローブと一緒にブラも腕から抜け胸が顕になる。ヴェルくんは手で包み優しく揉んで、先端に口付けをした。
「あっ…」
「ここ好きですか?硬くなってますよ」
彼の伸ばした舌が勃ってしまった乳首を転がし弄ぶように舐めていく。
「あぁ…!はっ·…」
舌で形をなぞり、弾かれる。重点的に強く刺激されて体が震える。
しかし片胸だけ熱を与えられて、もう片方は全体を摩るだけ。近くを掠めるだけで先端に触れてくれない。
それに少しムズムズしていたその時、急にそこを指でぐりっと押された。
「っ…あ!」
「こっちも触らないと可哀想ですね」
意地悪に笑ったヴェルくんはそちらも舐め始める。先程唾液で濡れた方も指で撫でられて、大きくなった快感に堪らなくなる。
「はっ…あ……はぁ」
ヴェルくんが責めを止めた時には私は既に息も絶え絶えで、全身が熱くなっていた。
ようやく下に触れて貰い、ヴェルくんのものを中に入れようとしたところで彼は何故か一旦私から体を離す。
「こっち、試してみましょうか」
「…?」
そう言うとヴェルくんは私の体を動かしてうつ伏せの状態にする。そしてお尻だけ膝立ちで高く上げられて、顔はベッドに突っ伏したまま。
う、後ろから入れるの……?
入口に彼のモノが当てられている気がする。
「あ……んっ」
中に押し込まれる感覚。顔が見えないままの挿入にドキドキしてしまう。
前、正面から入れた時はぴったりに感じたそれは今は擦れる場所も先端が当たる場所も、まるで異なるものを入れているみたいに違く感じられる。
「大丈夫そうですか?」
「うん……」
頷くと彼の吐息が少し聞こえた気がした。
「サキさんの背中、凄く綺麗です」
「ひゃっ」
背中を上から下まですーっとなぞられる。
「やっ…もうくすぐらないって…·」
「そうでしたっけ?」
ヴェルくんは爪で脇腹を軽く引っ掻く。
「はっ……ん!や、それだめだっ……て」
くすぐったい感覚は、今この状況では全て快感に変わっていく。
「やだぁ…っ……」
「じゃあ止めますね」
「っ…はぁ……」
パッと手が離された。くすぐりから解放されて息を荒らげていたがヴェルくんが動く気配が何もしない。手で触れもしないし中も動かさない。
「ヴェルく…ん……」
中はジンジンするくらい熱いのに、外は冷たい外気だけ。
近いのに近くない、触れているのに触れていないような、もどかしさが辛い。
「サキさん、腰が揺れてますよ。どうかしましたか?」
「っ……ちが……」
入ってるのに動かして貰えず、彼の手も体も肌で感じることが出来なくて、無意識に求めるように腰が動いてしまう。
「何が欲しいですか?言ってくれたら何でもしますよ」
分かっていて自分からは何もしない。きっと爽やかな笑顔で私の言葉を待っているのだろう。
「うご、いて……」
「ふふ、分かりました」
腰を優しく押さえられてゆっくりと抽挿が始まる。
焦らさせた分一回擦られる度に体が震え、快感を鮮明に受け取ってしまう。
「はぁ…ん、ぁ……」
「気持ちいいですか?」
「うん……きもちい……」
気持ちいいけれど……イクことは出来ない。奥の方まで入ってギリギリまで抜かれる。波が寄せては返すように、後一歩のところで届かない。
もっと……。
「もっと……」
「はい」
「は……はやく、して欲し……」
すると先程より動きは速くなり、いっぱい壁を擦られる。ヴェルくんのモノが何度も私の中に来てくれる。
「んっ…あ……っ!」
口に出して望んだらしてもらえる。それを体に覚えさせられた私はもっと欲深くなっていった。
「ヴェルくっ……もっとぉ」
「っ……素直で可愛いですね」
両手でしっかり腰を掴まれて勢いよく打ち付けるように中を責められる。
「あっ!っはあ……っ」
欲しいものを手に入れた私は満足感と共に大きな快楽を得て、ようやく絶頂へと近づいていく。
「っ…イっちゃ……」
「良いですよ」
「は……っ!ん、あぁっ!」
私はベッドのシーツをギュッと握りしめ、中に熱いものが注がれるのを感じた。力が抜けてお尻も下がり、仰向けになって寝転ぶ。
「ちゃんと言えて偉かったですね」
まんまと彼の思い通りになってしまってなんだか悔しくも思うが、頭を撫でて褒められると嬉しくなってしまう。
ずっと顔が見れなかったけれど、今の彼の嬉しそうに目を細める姿が見れて幸せだった。
手を伸ばせば抱きしめて隣に横になってくれる。
「くすぐるのはもう止めてね」
「嫌です」
「え!?」
普通に拒否された!
「そこはちょっとくらい悩んだりしてくれて良いんだよ……?」
「悩む要素がありません」
……まあ、しないと言ってもするからね、ヴェルくん。口約束は信用出来ない。
とりあえず私は先程触れてもらえなかった分を供給するべく彼の体をペタペタ触っていた。
「サキさん…ちょっと……」
「ん?……もしかしてくすぐったい……?」
お腹をコショコショするとヴェルくんの体が軽く反応した。
「少しだけです、サキさんには敵いません」
「そんなことで勝っても嬉しくないよ」
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