美醜逆転の異世界で騎士様たちに愛される

志季彩夜

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サキと初めての(リューク)

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 緊張してきたぁ……。
 先程までは「楽しみ~!」としか思って無かったのに直前で急に心配になってくる。
 いつの間にかサキの部屋に足が向かって行って気づけば扉の前だった。
 流石にまだ早いよな……でもサキに会いたくなってきた……。
 何かあった時に一番会いたいのはサキなのだ。この状況だと矛盾しているけれど。
 軽く扉をノックするとサキがすぐに出迎えてくれた。二人で緊張を分かち合い自然と笑顔になる。
 やっぱりサキに会って緊張なんてどこかに行ってしまったので、とりあえず抱きつく。
 俺の奥さん可愛いなー。

「恋人の間は一回も出来なかったね…」

 恋人えっち……したかったな……。
 ちょっと悲しくなるけれど二日三日の誤差なんて大したことでは無い。
 今目の前のサキを求めキスをした。
 一番最後になってしまったのは少々不服だ。他の恋人……夫たちと仲良くしているのは全然良いのだけれど、二人きりの時は俺のことを考えて見ていて欲しい。

「ん……はぁ……」

 俺がサキの舌を舐めると彼女も必死に絡めてくる。最初の頃よりだいぶ上手になったな、と上から目線ながら思ってしまう。
 以前どんな練習をしているのかと聞いたら、口を手で塞いで鼻呼吸を六十秒する、と言っていた。
 可愛いなぁ……もう……。
 サキは頑張り屋なのだけれど、人にはあまり相談しないのだ。どうやったらいいとか自分で考えてやってしまう。そしてたまに失敗する。
 やる事なす事可愛いから手を出したいけど出したくない。
 そんな事を考えているとサキに肩を叩かれる。つい夢中になってキスをしてしまっていた。
 まだ味わっていたかったけれど、そうだった、今日はえっちをする日なのだ。改めて気合いを入れて……。

「やばい……鼻血出そう……」
「え!?」

 下着姿のサキはあまりにも綺麗でエロかった。
 抱きしめた時に当たる胸や触れる腰からして分かってはいたけど、実際視覚で捉えるとより一層美しいラインで完成された体であることを理解した。
 鼻血は堪え、自分の服もサッと脱ぐ。
 俺の体を見てちょっと目を逸らされたら悲しいな……と思ったが、むしろサキはガン見してきた。
 俺の体…何か付いてる?筋肉しか無いけど……。
 しかし凄いキラキラした目をしているものだから疑う気持ちもさっぱり無くなった。
 サキが良いならいっか!
 綺麗な体に口付けブラも外す。
 ふるんと零れた胸に小さく勃った乳首、触れていくとサキが感じてくれているのが分かった。
 乳首を撫でれば高い声を上げ、アソコに触れれば既にトロトロに濡れている。
 恥ずかしがってるの可愛い……初めてだからまだ慣れてないよね……。
 「そのうち慣れるよ!」と言ったが恥じらう彼女が見れなくなると思うと寂しい……のでこれ以上に恥ずかしいことをすれば良い、そういうこと。
 ショーツを脱がし直接触れたその指を中に入れる。痛くないように軽く弄っていき膨らんでいるザラザラとした部分を叩く。

「あっ……!」

 サキが大きく反応する。
 やっぱりここ気持ちいいんだ……勉強したの役にたったな。

 皆と教本を読み勉強したのだが、正直見たくないものを見せられているみたいでなかなか捗らなかった。
 団長とヴェルストリアは頑張って読んでたけど、ラグトはそういうことが恥ずかしくて全然進まないし、ミスカはサキ以外の女を大根とでも思っているからなかなか脳内変換が出来ていないようだった。

 今、サキが少しでも喜んでくれているなら報われたというものだ。
 気持ちいいところを擦ると彼女の体が小さく跳ね、中からもっと愛液が溢れてくる。
 小さく開いた口から吐息と嬌声を漏らすその様子が官能的でつい目が離せなくなっていると、伏せられていたサキの目がこちらを向く。
 その瞳に映っているのは俺。
 嬉しい。俺だけを見て。もっと意識して。
 見つめ合い、サキは俺の目を捉えたまま蕩けた表情で喘ぐ。
 可愛い、どんな顔も綺麗で可愛い。
 俺の名前を呼んで果てたサキに我慢出来なかった。さっさと服を脱いで片腕を付いて自身を入口にあてがう。彼女も求めるように俺の肩に腕を回した。
 ほんっとに……可愛いことするんだから……。
 ゆっくりと挿入していくと中が俺のモノに吸い付くようにまとわりついてくる。
 やば……。
 この未知の快感が、サキの中に入っているという現実を感じさせる。
 幸せ……嬉しすぎる……。

「リューク、好きになってくれてありがとう」

 そんなの、俺がいくら言っても足りないのに。俺の人生に恋を与えてくれたのはサキなんだよ。
 ちょっと泣きそうになってしまった。
 言葉に出来なくていっぱいキスをする。
 腰も勝手に動いてしまって、上も下も繋がって彼女を求めた。
 サキの甘い唇を離したくないけれど、どうしても伝えたくなった。

「好き、大好き」
「あんっ……は……すき、りゅーくっ」
「もっと言って?」
「ぁ……すき、らいすき……」

 俺の好きにサキは同じだけ返してくれる。俺を向いて精一杯伝えてくれる。そんなところが大好き。

「あっ……ん……リューク……」
「なあに?」
「ぎゅってして……」
「!」

 可愛い過ぎるんだよなぁ……。
 甘えたな時は抱きついてきたりおねだりしてくる。それが堪らないけど、今はその潤んだ瞳で言うものだから破壊力が半端ない。
 抱きしめた状態で突くとサキは俺に縋り付いて可愛い声を上げる。
 気持ちいい……サキも気持ちよくなってくれてる……。
 もっと一緒になりたくて、サキがイクのと同時に俺も中に出す。
 あぁ……終わっちゃった……。
 中から抜いてサキを感じられなくなってしまったのが寂しくてまたキスで間を埋める。

「気持ちよかった、ありがとサキ」
「ふふ、私も」

 まだ上気しながらも、そう微笑んだ彼女は天使みたいだった。
 俺が「可愛い奥さん」だと言ったらサキは「カッコいい旦那さん」と言う。
 旦那さん……俺が!?
 立場的にはそうなのだが何だかしっくりこない気がする。しかしこれからは夫婦なのだと思うと、もう幸せでいっぱいだった。
 ベッドの上でゴロゴロしながら悶えていた俺は大好きな奥さんに言われた通りに隣で大人しくなる。
 抱き寄せた彼女の体は温かい。
 やっぱり「サキ」と「リューク」が安心するなぁ……。
 恋人でも夫婦でも、俺たちはずっと変わらない。そう確信しながらその未来のために今日も眠りについたのだった。
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