美醜逆転の異世界で騎士様たちに愛される

志季彩夜

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リュークと初めての

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 シャワー浴びたし……ベッドも綺麗だし……多分大丈夫、多分……。
 何度確認しても足りないと思うのは私が特に心配性だからだろうか。
 きっとこれからする時はそんなに気を張らないんだろうけど、やっぱり初めてだからちゃんとしたい。
 コンコンとノックが聞こえ扉を開ける。

「ごめん、緊張してちょっと早く来ちゃって」

 えへへ、と頬をかきながら照れるリューク。

「私も……緊張してたから来てくれて嬉しい。待ってる時間が一番ドキドキする……」
「分かる!そうなんだよね……落ち着いて居られなくて」

 二人でそんな話をしていると気持ちも和らいでいく。
 部屋の中に入るとギュッと抱きしめられた。

「サキが奥さんになってから初めてのえっちだもんね!嬉しいな~」
「でも、恋人の間は一回も出来なかったね…」
「あ、確かに」

 今更気づいたのかちょっとショックを受けている。でもすぐに切り替えたみたいで笑顔になった。

「恋人でも夫婦でも、今日はサキとの初めてだから!頑張るね」
「うん、ありがとう」

 楽しい雰囲気からは変わって、急に部屋は静かになる。一つ、キスの音が鮮明に聞こえた。

「俺が最後だからって前のこと思い出しちゃ駄目だよ?」
「うん……今はもうリュークのことしか見えない」

 抱きしめ合いながらの深いキス。角度を変え何度も唇が求められる。練習した甲斐もあって、彼の伸ばしてくる舌に私も必死に追いついていた。
 そのまま私を優しく抱っこしたリュークは、ベッドに着いても未だそのキスを止めない。

「は、ん……」

 流石に……口が疲れてきた……。
 横になった私に覆い被さるリュークの肩を叩くとようやく止まってくれた。私の口の端から零れそうになった唾液を彼はペロッと舐める。

「サキの口美味しいからつい」
「美味しい……?」

 確かにキスをしてる時は嬉しくて甘い気持ちになるからそういうことかもしれない。
 ローブの上から私の体をなぞり、紐に手がかかってそっと脱がされる。
 私の下着姿を見てリュークは顔に手をやった。

「やばい……鼻血出そう……」
「え!?た、タオル……」
「大丈夫、この場面で出したら惨め過ぎるから耐える」

 前科があるから本当に心配になってしまう。
 気を取り直して、リュークもシャツを脱いで上半身を顕にした。
 しっかり筋肉は付いているけれどムキムキではなくてスラッとした感じ。凄くカッコいい。
 私はキュンキュンしながらも首元やお腹にキスを与えられて、背に回った彼の手によってブラも外された。紐が腕から抜けるとリュークは胸をゆっくり揉み始める。
 優しくも力強いその動きと先端を弄る指先に、私は声と吐息を漏らすしか無かった。

「んん……はっ……」
「サキ可愛い、ここも」

 乳首を撫でられる。

「あぁっ」
「ここも、全部可愛い」

 下着の上からアソコの割れ目もなぞられる。

「もういっぱい濡れてる」
「っ……」

 そう言われると恥ずかしくてキュッと脚を閉じてしまう。

「やだった?」
「ち、違うけど……恥ずかしいから……」
「そっかぁ……恥ずかしいのかぁ……」

 リュークはニコニコしながら頷く。

「大丈夫、これからもっとずっと恥ずかしいことしてくんだから、そのうち慣れるよ」
「え、それはそれでちょっと……」

 さらっと流された私はいつの間にかショーツを脱がされ直に触れられる。

「痛かったら言ってね」
「うん……」

 彼の長い指が膣に入れられてかき混ぜられる。

「んぁ……っ」

 柔らかい中をあちこち試すようにトントン押されて、不規則なその動きに翻弄される。

「ここ?」
「あっ……!」

 お腹側の弱い部分、どうしても気持ちよくなってしまうところを当てられる。
 何で分かるの……?

「女性はここが気持ちいいんだって」

 そうなんだ、私だけじゃないんだ……なんか安心。
 その気持ちいいところを抜き差しと共に指の腹で擦られる。

「あぁ、ん……ぁ」

 どんどん溢れてくる愛液が掻き出されて、ぐちょぐちょといやらしい音が部屋に響く。シーツにもきっといっぱい垂れてしまっているだろう。
 しかしそう考えているとなんだかまた興奮してしまって結局愛液は絶えず溢れ出してくるのだった。
 ふと顔を上げるとリュークが私をじっと見ている。

「はぁ……あっ、んん」

 たまに見せる鋭いような真剣な眼差し。見つめ合った状態で快感が溜まっていく。
 こんな顔見られるの恥ずかしいのに……その金色の瞳から離れられない。
 気分が高揚して、ぐっと波が押し寄せるような気持ちよさに耐えられなくなる。

「あぁ……ん、リュークっ……」
「サキ」
「も、だめっ……あぁ!!」

 ビクンと体が跳ね目を瞑り、やっと彼の視線から逃れることが出来た。

「ちゃんとイけた?」
「う……ん……」

 羞恥心も相まってゾクゾクした感覚が止まらなかった。

「良かった。……ね、もう……入れていい?めっちゃ限界……」
「ん……いいよ……」

 性急に下の服を脱ぎ去ったリュークは私の横に手を付き覆い被さる。
 顔を赤らめ私を求める姿が嬉しくて、彼の肩に腕を回す。

「入れるね」

 こくんと頷くと、ゆっくり押し込まれ膣が開かれていく感覚がする。そこまで苦しくは無かったけれど、リュークもだいぶ大きいのでは……?と思った。
 やだ、ちょっと考えちゃったごめんリューク……。

「サキの中気持ちいい……」
「んっ……そうなの……?」
「うん、幸せ。本当にありがとう……」
「私も……リューク、好きになってくれてありがとう」
「大好きぃ……サキ……」

 ちゅっちゅと軽い可愛らしいキスはだんだん深くなっていく。
 中もゆっくり動かされて全体を擦られる感覚を過敏に受け取っていた。

「んっ……ぁ」

 リュークの熱いの……中にある……。
 中からじわじわと体全体に広がる熱が嬉しくて、皮膚から外に出ていってしまうんじゃないかなんて心配するほど私はそれを強く欲しがっていた。
 唇で唇を噛みながら口内へ舌を伸ばし絡め合う。私もなんだか彼の口が甘く感じるようになってきた。

「サキ」
「はぁ……ふ、んん」
「好き、大好き」
「あんっ……は……すき、りゅーくっ」
「もっと言って?」
「ぁ……すき、らいすき……ふ、ぁ…んっ」
「んー、可愛い……」

 突かれながら、キスをされながら喋るのはなかなか難しいことを分かって欲しい。
 でも体が気持ちいいのでいっぱいで、好きって伝えるのは心が幸せでいっぱいだった。

「あっ……ん……リューク……」
「なあに?」
「ぎゅってして……」
「!」

 嬉しそうに笑った彼は私の要望通りに抱きしめてくれる。背に腕を回して頭を支えてキスをする。
 何も身にまとっていない状態でこれ以上無いほど密着して、その温もりを強く感じていた。

「サキが毎回こんな可愛いかったら俺、心臓がもたないよ……」
「……ぎゅ、だめ……?」
「っ可愛い……ううん、駄目じゃないよ。いっぱいするから、なんならずっとギュッとしてようね」

 抱きしめたまま、また彼は腰を動かし始める。さっきより近いからか奥の方まで彼のモノが入っている気がする。
 その状態でどんどん動きが速くなっていき堪らず声を上げる。

「あっ……!あ……んっ、ぁ」

 体が動かせないと快感も逃げ場が無く、私は彼の肩に縋り付いていた。

「あぁっ……ぁ……っ!」
「抱きしめてると気持ちいいの?」
「きもちい……っ」
「俺も気持ちいいよ……サキ、もうイキそう?」
「んぁっ……イッちゃう……」
「じゃあ一緒にイこ」

 そう言うとリュークはもっと速く突いてきて、一気に熱が上り詰めていく。

「はぁっ……ん!りゅーくっ……!」
「サキ、大好き」

 口を塞がれると同時に二人で体を震わせて果てた。

「んん……っは……」
「はぁ……」

 中からリュークのモノが抜けて少しひんやりとする。
 しばらくキスをして、リュークは私の横に倒れ込んだ。

「大丈夫?痛いところない?」
「うん……大丈夫だよ」
「気持ちよかった、ありがとサキ」
「ふふ、私も」

 私が笑うと彼は顔を手で覆った。

「こんな可愛い奥さんとこれからずっといちゃらぶ生活なんて……幸せすぎる……」
「な、なんだか恥ずかしいな……。でも確かに、こんなにカッコいい旦那さんがいるなんて凄い幸せ。今でも信じられない」
「え、サキからの旦那さん呼び……ヤバい……」

 随時喜びを噛み締めるリュークにクスクス笑う。

「旦那さん、今日はもう寝ましょ?」
「うっ……はい……寝ます……」

 大人しく布団に収まった彼は私を抱き寄せる。

「おやすみ、サキ」
「うん、おやすみリューク」

 温かい腕に包まれて、大好きな彼と初めての夜を過ごした。
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