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ハインツと初めての
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仕事の合間に少し会って夜はゆっくり話しながら眠りについて。
そんな日々が過ぎていき、とうとうハインツさんとのその日がやってきた。
私はもう、一日中緊張でまともに動けなかった。
「サキ!正気に戻って!」
リュークに肩を掴んで振られ何とか動きを取り戻す。
「大丈夫ですよ!たぶん……」
「ヴェルストリア余計なこと言うな!」
ラグトさんに咎められるヴェルストリアくんと何も言わずに頷くミスカさんにも囲まれ、私はとりあえず笑って気持ちを保つ。
「み、皆ありがとう……大丈夫だよ……うん」
決して嫌とかでは無くて、むしろ楽しみなのだ。好きな人と触れ合えて喜ばないわけ無い。
ただただ緊張がどうしても解けないだけ。
そんな私は、夜になりベッドの上でちょこんと座っていた。
「準備して行くから部屋で待っていてくれ」とハインツさんに言われ、私もシャワーで体を念入りに洗いベッドを整え、照明は明るいと恥ずかしいのでつけたり消したりして調節して、無意味に棚の上などのホコリも取ってみたりして準備を済ましていた。
はわわわ……どうしよう……今更どうしようも無いんだけど、やっぱり入らなかったら……。
と、その時扉がノックされた。
「サキ、入っていいかな」
「は、はい!どうぞ!」
慌てて扉の方へ行き彼を出迎える。
中に入り扉を閉めたハインツさんは私の頬に手を当てた。ビクッと反応した私を見て少し眉を下げて笑う。
「緊張しているね」
「う……は、初めてなので……」
「私も初めてだ。そしてとても緊張している」
抱えて運ばれ、二人でベッドの上に座る。
「同じだから、大丈夫。ゆっくりやろう」
「はい……」
見つめ合い、ハインツさんの手が私を抱き寄せてキスをする。最初はやっぱり緊張で体が固くなってしまっていたが、段々といつものようにリラックスしてキスが出来ていた。
ハインツさんとくっついてると安心する……。
「少し口を開けられる?」
ハインツさんにそう言われ開くと、また唇が触れ彼の舌が口内に入り一度舌を舐められた。
「!」
「嫌?」
首を横に振るとハインツさんは私とゆっくり舌を絡ませる。
大きくて分厚い舌だけれど繊細な動きで、その一つ一つに感じてしまう。
意識が舌へ向かっている間にガウンが肩から落とされた。紐が緩んでいた腰元も取り払われ、私はブラとショーツだけの下着姿になる。
外気に触れ少しひんやりしたけれど、ハインツさんの手に撫でられて私の体はすぐに熱を取り戻した。
肩から腕、お腹から腰。いつも頭を撫でられている時とは違う、体の内側から熱が生まれているようなゾクゾクする気持ちよさ。
「んっ……はぁ……」
「……サキ……」
ようやく離れた唇は今度は私の首元に当てられる。鎖骨や胸元にも。
私は彼の肩に手をかけようとしたが身にまとっている服に気づく。ハインツさんはシャツもズボンも着ているのに私だけ下着姿になっているのは恥ずかしい。
「ハインツさんも……服脱いで?」
「っ……いや、しかし見ないほうが……」
彼は少し躊躇っていたが、意を決したようにシャツのボタンを外していき袖から腕を抜いた。
筋肉すご……こんなに綺麗に付くものなの……?
今まで男性の体をまじまじと見ることなんて無かったけれど、絶対桁違いにカッコいい。
「サキ、やっぱり……」
「触っても良いですか……?」
「えっ……あ、ああ」
綺麗に六つに割れた腹筋を指でなぞると彼の体がピクリと反応する。
暗い部屋の中、淡いライトの光でついた陰影がより色気を増して魅せている。
「カッコいい……」
「……カッコいいのか?」
「はい、凄く」
驚いている彼に気付かず私は夢中で触れていたいたが、ハインツさんはその手を取り自分の頬を擦り寄せた。
「ありがとう」
「!」
「流石に直接見たら嫌がるのではと思って……怖かったんだ」
そっか、世間的には筋肉のある体は醜い……ってことだもんね。
「……私はハインツさんの見た目も中身も大好きです。むしろ……その、ぽっちゃりしている人は好みじゃないので」
「え!?」
「すみません……早くに言えば良かったんですけど」
凄い今更感あるな……そういえば言っていなかった気がする。好き好きばっかりで……。
「いや……本当に嬉しい。私も、君は外見も内面も全てが美しいと心から思っている。出会った時からずっと思っていた。もう君以外は考えられない」
「ハインツさん……」
ハインツさんの首に手を回しキスをした私の背のホックは外され、手を離すとブラが腕から抜け膨らみが露わになる。
「っ……」
息を呑んだハインツさんは一瞬顔を背けたが向き直り、ゆっくりと私をベッドに寝かせる。
「……綺麗だ」
そう呟いたハインツさんは零れた胸を掬い上げ優しく揉む。
「ん……」
先程のように小さなキスを降らせていき、唇が胸の先端に触れた。
「あ……っ」
こんなに感覚が過敏だったのかと驚くと、いつもと違い乳首が硬くなっているのに気づく。
胸を揉まれながら舌で舐めたり指で押されて漏れる声を抑えられなかった。
「はぁ……そこ……」
「気持ちいい?」
「ん……きもちぃ……」
初めてとは思えないほど上手なハインツさんの手つきにただ翻弄されて、そんな私を見て彼は嬉しそうな顔をする。
片方の手が下へ向かっていき、太腿を撫でる。
「下も脱がすよ」
「はい……」
唯一体を隠していたショーツも取られて、私は生まれたままの姿になる。
ハインツさんにこんなところ見られちゃう……ちゃんと洗えたよね?……また心配になってきた……。
脚も目もギュッと閉じてしまった私の手を取り、ハインツさんは手のひらを指で優しく押した。
驚いて目を開けると、彼は優しい眼差しで笑う。
「大丈夫」
「っ……へ、変かもしれないです……」
「変じゃないよ、この世で一番美しいのはサキなんだから」
絶対そんなことは無いのだけど、彼がそう言ってくれるなら信じて良いと思えた。
少し開いた脚の間に彼の手が近づく。
「良かった、濡れてるね」
「へ……?」
指がアソコをなぞると確かに濡れた音がする。
この前は気持ちよく無かったからなんだ。ボディクリーム要らなかったな……。
すぐそこの棚に用意していたのだけど。
「少しずつ慣らすから、痛かったら言ってくれ」
ハインツさんの指が一本入ってくる。
いつも見て触れている彼の指が中にあるなんて、なんだか信じられない。
中を拡げるように動かしていき、指が二本に増える。
痛くない……?
ちゃんと濡れているお陰でスムーズに入れることが出来ているらしい。
安心したところで、ふと膣の一部に指が当たって体が反応した。
「んっ……」
「ここかな……続けるよ」
お腹側を重点的に押される。
「変な……感じする……」
どんどん体に熱が溜まっていく。ずっとゾクゾクが止まらない。
その感覚が怖くて思わず両手を伸ばし、ハインツさんが差し出してくれた手を握る。
「なんかきちゃう……っ」
逃げたくなって頭を振るが、逆に指の動きはどんどん速くなっていく。
「大丈夫、そのままイッて」
「んん……っ…イ……ク」
激しく中を擦られて内側の熱が破裂する。
「あぁ……っ!」
縋るように手を握りしめ、脚に力が入り体が丸まる。
「はぁ……は……っ」
一気に力が抜け目の前がぼんやりする。
今の……私、イけたってこと……?
ハインツさんが小さなキスくれる。
「偉かったね」
「ハインツさ……ん……」
「疲れたなら、今日はここまでで……」
言いかけた彼の唇を止める。
「だめ、です」
「っ……」
やっと熱が落ち着いてきて一息つく。
「最後までしましょう」
「……分かった」
ハインツさんがズボンを脱ぎ始めて、なんだか見てもいいのか分からず横を向く。
布の擦れる音がした後、服を床に落としたのだと分かってチラッと彼のほうを向くとそこにあったものに驚愕する。
「!?」
あ、あんなに大きいの!?
ハインツさんのアレは想像の二倍の大きさで、結構生々しい見た目だった。
アワアワしている私を見てハインツさんは慌てて股間を隠す。
「す、すまない!見せないほうが…」
「いえ!大丈夫です!」
……ほんとに大きい。上に反り返ってて、彼が手に持っている様子を見るとなんだか硬そう……。
それが入口にあてがわれる。
「……本当に大丈夫?」
「はい」
「……薬は飲んだ?」
「飲みました」
二人して息を呑み覚悟を決めて、ゆっくり挿入していく。
「っ……」
「痛い?」
「うう……ん」
入れてすぐのところは結構痛くて、押し込まれて無理やり広げられるような圧迫感。
それでもゆっくり奥まで進んで行った。
お腹に……ハインツさんのが……。
苦しいけど今までよりもっとずっと彼を近く感じられて、温かくて幸せで涙が流れた。
「っ……一旦抜こうか」
「ぬか……ないで」
離れたくない一心で首を横に振る。
「嬉しいんです、ちゃんと出来た……ハインツさん好き……」
「サキ……ありがとう、大好きだ」
彼は私の涙を掬い、指を絡ませ手を繋ぐ。
しばらく落ち着くまで馴染ませて、少しずつ前後に動かしていく。最初はいっぱいいっぱいだったけど、そのうち声が漏れていく。
「あ……はぁ………」
抜くのも入れるのも、中全体を擦られて気持ちいい。苦しさよりも快感を拾えるようになっていた。
「あ、ん……んぁ……っ」
「サキ……っ速くしていいか?」
「う……んっ……」
恋人繋ぎの手をベッドに押さえられて、思ったよりも速く突かれる。
「あっ……!はや…いっ……んん」
「もう止まれない……から」
「あぁ……はっ……あん!」
「可愛い……サキ、もっと……」
もっとと言われても私はもう限界だった。
「もぉ、イクからっ……」
「っ……締ま……」
ビクッと体が跳ねてまた快感が弾けた。
「あっ……んんっ!!」
「く……っ」
膣がキュッとなって、その後に何かが流れ込む感覚。
彼のものが中から抜けると急に温もりが無くなって、その寂しさを埋めるように手を伸ばして彼を抱きしめキスを求めた。
「ん……」
しばらく舌を絡ませて吐息と共に離れると、ハインツさんも私の隣に横になった。
「サキ、ありがとう。本当に……幸せだ」
「私も……ありがとうございます」
頭を撫でてくれる彼の傍に寄る。
ずっと失敗したらどうしようって緊張してたけど、ハインツさんが優しく丁寧にしてくれたからちゃんと出来たし……。
「気持ちよかった……です」
「!」
「初めてがハインツさんで良かった」
多幸感と安心、そして疲労で目を閉じてしまった。最後にハインツさんの手を握ったことは覚えている。
そんな日々が過ぎていき、とうとうハインツさんとのその日がやってきた。
私はもう、一日中緊張でまともに動けなかった。
「サキ!正気に戻って!」
リュークに肩を掴んで振られ何とか動きを取り戻す。
「大丈夫ですよ!たぶん……」
「ヴェルストリア余計なこと言うな!」
ラグトさんに咎められるヴェルストリアくんと何も言わずに頷くミスカさんにも囲まれ、私はとりあえず笑って気持ちを保つ。
「み、皆ありがとう……大丈夫だよ……うん」
決して嫌とかでは無くて、むしろ楽しみなのだ。好きな人と触れ合えて喜ばないわけ無い。
ただただ緊張がどうしても解けないだけ。
そんな私は、夜になりベッドの上でちょこんと座っていた。
「準備して行くから部屋で待っていてくれ」とハインツさんに言われ、私もシャワーで体を念入りに洗いベッドを整え、照明は明るいと恥ずかしいのでつけたり消したりして調節して、無意味に棚の上などのホコリも取ってみたりして準備を済ましていた。
はわわわ……どうしよう……今更どうしようも無いんだけど、やっぱり入らなかったら……。
と、その時扉がノックされた。
「サキ、入っていいかな」
「は、はい!どうぞ!」
慌てて扉の方へ行き彼を出迎える。
中に入り扉を閉めたハインツさんは私の頬に手を当てた。ビクッと反応した私を見て少し眉を下げて笑う。
「緊張しているね」
「う……は、初めてなので……」
「私も初めてだ。そしてとても緊張している」
抱えて運ばれ、二人でベッドの上に座る。
「同じだから、大丈夫。ゆっくりやろう」
「はい……」
見つめ合い、ハインツさんの手が私を抱き寄せてキスをする。最初はやっぱり緊張で体が固くなってしまっていたが、段々といつものようにリラックスしてキスが出来ていた。
ハインツさんとくっついてると安心する……。
「少し口を開けられる?」
ハインツさんにそう言われ開くと、また唇が触れ彼の舌が口内に入り一度舌を舐められた。
「!」
「嫌?」
首を横に振るとハインツさんは私とゆっくり舌を絡ませる。
大きくて分厚い舌だけれど繊細な動きで、その一つ一つに感じてしまう。
意識が舌へ向かっている間にガウンが肩から落とされた。紐が緩んでいた腰元も取り払われ、私はブラとショーツだけの下着姿になる。
外気に触れ少しひんやりしたけれど、ハインツさんの手に撫でられて私の体はすぐに熱を取り戻した。
肩から腕、お腹から腰。いつも頭を撫でられている時とは違う、体の内側から熱が生まれているようなゾクゾクする気持ちよさ。
「んっ……はぁ……」
「……サキ……」
ようやく離れた唇は今度は私の首元に当てられる。鎖骨や胸元にも。
私は彼の肩に手をかけようとしたが身にまとっている服に気づく。ハインツさんはシャツもズボンも着ているのに私だけ下着姿になっているのは恥ずかしい。
「ハインツさんも……服脱いで?」
「っ……いや、しかし見ないほうが……」
彼は少し躊躇っていたが、意を決したようにシャツのボタンを外していき袖から腕を抜いた。
筋肉すご……こんなに綺麗に付くものなの……?
今まで男性の体をまじまじと見ることなんて無かったけれど、絶対桁違いにカッコいい。
「サキ、やっぱり……」
「触っても良いですか……?」
「えっ……あ、ああ」
綺麗に六つに割れた腹筋を指でなぞると彼の体がピクリと反応する。
暗い部屋の中、淡いライトの光でついた陰影がより色気を増して魅せている。
「カッコいい……」
「……カッコいいのか?」
「はい、凄く」
驚いている彼に気付かず私は夢中で触れていたいたが、ハインツさんはその手を取り自分の頬を擦り寄せた。
「ありがとう」
「!」
「流石に直接見たら嫌がるのではと思って……怖かったんだ」
そっか、世間的には筋肉のある体は醜い……ってことだもんね。
「……私はハインツさんの見た目も中身も大好きです。むしろ……その、ぽっちゃりしている人は好みじゃないので」
「え!?」
「すみません……早くに言えば良かったんですけど」
凄い今更感あるな……そういえば言っていなかった気がする。好き好きばっかりで……。
「いや……本当に嬉しい。私も、君は外見も内面も全てが美しいと心から思っている。出会った時からずっと思っていた。もう君以外は考えられない」
「ハインツさん……」
ハインツさんの首に手を回しキスをした私の背のホックは外され、手を離すとブラが腕から抜け膨らみが露わになる。
「っ……」
息を呑んだハインツさんは一瞬顔を背けたが向き直り、ゆっくりと私をベッドに寝かせる。
「……綺麗だ」
そう呟いたハインツさんは零れた胸を掬い上げ優しく揉む。
「ん……」
先程のように小さなキスを降らせていき、唇が胸の先端に触れた。
「あ……っ」
こんなに感覚が過敏だったのかと驚くと、いつもと違い乳首が硬くなっているのに気づく。
胸を揉まれながら舌で舐めたり指で押されて漏れる声を抑えられなかった。
「はぁ……そこ……」
「気持ちいい?」
「ん……きもちぃ……」
初めてとは思えないほど上手なハインツさんの手つきにただ翻弄されて、そんな私を見て彼は嬉しそうな顔をする。
片方の手が下へ向かっていき、太腿を撫でる。
「下も脱がすよ」
「はい……」
唯一体を隠していたショーツも取られて、私は生まれたままの姿になる。
ハインツさんにこんなところ見られちゃう……ちゃんと洗えたよね?……また心配になってきた……。
脚も目もギュッと閉じてしまった私の手を取り、ハインツさんは手のひらを指で優しく押した。
驚いて目を開けると、彼は優しい眼差しで笑う。
「大丈夫」
「っ……へ、変かもしれないです……」
「変じゃないよ、この世で一番美しいのはサキなんだから」
絶対そんなことは無いのだけど、彼がそう言ってくれるなら信じて良いと思えた。
少し開いた脚の間に彼の手が近づく。
「良かった、濡れてるね」
「へ……?」
指がアソコをなぞると確かに濡れた音がする。
この前は気持ちよく無かったからなんだ。ボディクリーム要らなかったな……。
すぐそこの棚に用意していたのだけど。
「少しずつ慣らすから、痛かったら言ってくれ」
ハインツさんの指が一本入ってくる。
いつも見て触れている彼の指が中にあるなんて、なんだか信じられない。
中を拡げるように動かしていき、指が二本に増える。
痛くない……?
ちゃんと濡れているお陰でスムーズに入れることが出来ているらしい。
安心したところで、ふと膣の一部に指が当たって体が反応した。
「んっ……」
「ここかな……続けるよ」
お腹側を重点的に押される。
「変な……感じする……」
どんどん体に熱が溜まっていく。ずっとゾクゾクが止まらない。
その感覚が怖くて思わず両手を伸ばし、ハインツさんが差し出してくれた手を握る。
「なんかきちゃう……っ」
逃げたくなって頭を振るが、逆に指の動きはどんどん速くなっていく。
「大丈夫、そのままイッて」
「んん……っ…イ……ク」
激しく中を擦られて内側の熱が破裂する。
「あぁ……っ!」
縋るように手を握りしめ、脚に力が入り体が丸まる。
「はぁ……は……っ」
一気に力が抜け目の前がぼんやりする。
今の……私、イけたってこと……?
ハインツさんが小さなキスくれる。
「偉かったね」
「ハインツさ……ん……」
「疲れたなら、今日はここまでで……」
言いかけた彼の唇を止める。
「だめ、です」
「っ……」
やっと熱が落ち着いてきて一息つく。
「最後までしましょう」
「……分かった」
ハインツさんがズボンを脱ぎ始めて、なんだか見てもいいのか分からず横を向く。
布の擦れる音がした後、服を床に落としたのだと分かってチラッと彼のほうを向くとそこにあったものに驚愕する。
「!?」
あ、あんなに大きいの!?
ハインツさんのアレは想像の二倍の大きさで、結構生々しい見た目だった。
アワアワしている私を見てハインツさんは慌てて股間を隠す。
「す、すまない!見せないほうが…」
「いえ!大丈夫です!」
……ほんとに大きい。上に反り返ってて、彼が手に持っている様子を見るとなんだか硬そう……。
それが入口にあてがわれる。
「……本当に大丈夫?」
「はい」
「……薬は飲んだ?」
「飲みました」
二人して息を呑み覚悟を決めて、ゆっくり挿入していく。
「っ……」
「痛い?」
「うう……ん」
入れてすぐのところは結構痛くて、押し込まれて無理やり広げられるような圧迫感。
それでもゆっくり奥まで進んで行った。
お腹に……ハインツさんのが……。
苦しいけど今までよりもっとずっと彼を近く感じられて、温かくて幸せで涙が流れた。
「っ……一旦抜こうか」
「ぬか……ないで」
離れたくない一心で首を横に振る。
「嬉しいんです、ちゃんと出来た……ハインツさん好き……」
「サキ……ありがとう、大好きだ」
彼は私の涙を掬い、指を絡ませ手を繋ぐ。
しばらく落ち着くまで馴染ませて、少しずつ前後に動かしていく。最初はいっぱいいっぱいだったけど、そのうち声が漏れていく。
「あ……はぁ………」
抜くのも入れるのも、中全体を擦られて気持ちいい。苦しさよりも快感を拾えるようになっていた。
「あ、ん……んぁ……っ」
「サキ……っ速くしていいか?」
「う……んっ……」
恋人繋ぎの手をベッドに押さえられて、思ったよりも速く突かれる。
「あっ……!はや…いっ……んん」
「もう止まれない……から」
「あぁ……はっ……あん!」
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「もぉ、イクからっ……」
「っ……締ま……」
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「あっ……んんっ!!」
「く……っ」
膣がキュッとなって、その後に何かが流れ込む感覚。
彼のものが中から抜けると急に温もりが無くなって、その寂しさを埋めるように手を伸ばして彼を抱きしめキスを求めた。
「ん……」
しばらく舌を絡ませて吐息と共に離れると、ハインツさんも私の隣に横になった。
「サキ、ありがとう。本当に……幸せだ」
「私も……ありがとうございます」
頭を撫でてくれる彼の傍に寄る。
ずっと失敗したらどうしようって緊張してたけど、ハインツさんが優しく丁寧にしてくれたからちゃんと出来たし……。
「気持ちよかった……です」
「!」
「初めてがハインツさんで良かった」
多幸感と安心、そして疲労で目を閉じてしまった。最後にハインツさんの手を握ったことは覚えている。
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