45 / 184
触れる唇
しおりを挟む
それからはあの事件があったということもあって、(今は)恋人の誰かがなるべく私の傍に居るということになった。
「今日は俺がついてるから!何かあったら言ってね」
ラグトさんは私を膝に乗せて椅子に座りながらニコニコと笑顔を向ける。
「ありがとうございます。でもこの体勢は辛くないですか?流石に重いかと……」
「サキちゃん全然重くないよ?むしろもっと体重増えてくれた方が安心する」
「そうですか……?」
戸惑いながら言うものの、ラグトさんとくっついていられるのはとても幸せだ。
「ずっと一緒に居れるのは嬉しいんですけどお仕事は大丈夫なんでしょうか?最近忙しそうだったし……」
「あ、えっとー……ちょうど仕事の区切りがついて終わりそうなんだ。とりあえずはもう忙しくないから大丈夫だよ!」
それを聞いて皆もこれからはゆっくり休めるのだと安心する。本当に疲れていた様子だったし、私を助ける為にも一日中頑張っていてくれたのだろうから。
「お菓子食べる?はい、あーん」
「あ、あーん……」
餌付けされるように次々とお菓子を与えられる。
あーんなんて……子供みたいで恥ずかしい……。
しかも時々唇に触れるラグトさんの指に反応してしまって、以前にも彼に触れられたことを思い出し顔が熱くなる。
あの時はまだ意識していなかったけど……ラグトさんももう覚えてないかな?
「ラグトさん……」
「ん?」
「最初に会った日にしてくれたこと……その……」
もし覚えていないと言われたらちょっと悲しいのでやっぱり止めようかと思ったら、彼の親指があの時と同じように唇と頬を掠めた。
「……!」
「覚えてるよ」
顔を上げて見ると照れて笑う彼と目が合う。
「あの時にはもうサキちゃんのこと好きだったんだから」
「えっ!?そうだったんですか?」
「うん、今はもっと好きだよ」
ラグトさんは私の顔を手で包み、今まで指で触れていたところにそっと口付けをした。
「サキちゃん……」
「はい……」
「どうしよう……キスしちゃったぁ」
「え?」
彼は急にへにゃっと顔を歪める。
「だ、駄目だったんですか?」
「嬉しすぎてどうしたらいいか分からない……」
手で顔を抑え喜びを噛み締めている彼がなんだか可笑しくて。
「ふふ、私も嬉しいです。……ずっとしたかった」
「!」
「もっとしたら慣れますか?」
「そしたらもっと嬉しくなっちゃうよ」
ラグトさんは私を横向きに座らせて抱きしめながらまたキスをくれた。
「ん……」
一度離れてもう一度。啄むようなキスが心地よい。吐息を零した後、茶色のふわふわな髪が肩に押し付けられる。
「もう駄目……これ以上すると我慢できない」
「……ごめんなさい、もう少し待っててくれますか?」
「うん、いつまででも待つよ!ちゃんとお利口にしてるから頭撫でて?」
「はい、ありがとうございます」
よしよしと撫でながらも、私としたいと思ってくれているのが嬉しくて恥ずかしくてどうにかなりそうだった。
ど、どんな感じなのかな……そんな事とは無縁だったし……。
なにをどうするかは分かっているものの、いざ自分が出来るかと言われたら自信はあまり無い。普通の……スキンシップ?は当たり前にしているけど、それとは違うのだろうか。
でもきっと、もっと愛が伝わる気がして……。
「ラグトさん、私頑張ります!」
「え、うん、頑張って……?」
しばらくして夕方の鐘が鳴った。
オレンジ色の空……。
そういえばと気づき、早速ご飯を作りに行こうとしたらラグトさんに止められた。
「怪我してるんだから駄目だよ!」
「でも……」
「勿論皆サキちゃんのご飯楽しみにしてるけど逆に気遣っちゃうよ」
「……」
そう言われると何も返せない。迷惑をかけちゃったし少しでも役に立てたらと思ったのだけど。
「しばらくはヴェルストリアが作ってくれてるから大丈夫!あいつ、サキちゃんの料理勉強してるんだよ」
「えっ、私の?」
「ちょっとでも近づきたいんだって。後で会いに行って一緒に食べよ?」
「はい!」
彼の作ったご飯が楽しみで浮き足立ちながら夕食までの時間を過ごした。
「ヴェルストリアくん!」
「サキさん!来てくれたんですね」
出来上がったおかずを運んでいた彼は、直ぐにそれを置いて私の元へ駆けてきた。
「一人でやらせちゃってごめんね」
「いえ!全然気にしないでください。今日はハンバーグなんです。サキさんには敵いませんが僕なりに作ってみたので、良かったら食べてください」
「うん、一緒に食べよう!」
ヴェルストリアくんが取り分けてくれたご飯を三人分横に並べる。
「以前教えていただいたテリヤキの味付けにしてみたんですが……」
「わぁ、美味しそう!」
「形も綺麗だな。俺、前作った時崩れちゃったから炒め物になった……」
「私もたまにそうなります……」
不安そうなヴェルストリアくんの視線を感じながら私はハンバーグを一口食べる。
「ん、美味しい!大きくて食べ応えあるけど火もちゃんと通ってるし、ヴェルストリアくん凄いね!」
「ほんとですか!味付けも何か改善点があれば……」
「味付けに正解は無いからこれも良いと思う。改善点ではないけど砂糖を蜂蜜に変えてもまた違って美味しいよ」
「なるほど……」
私の言ったことをメモしていくヴェルストリアが一生懸命で可愛くて、つい頭を撫でる。
「ありがとう。今度は一緒に作ろうね」
「っ……はい!」
その夜、私の部屋で話しているとラグトさんは少し戸惑いながら言った。
「今日うなされてたってヴェルストリアから聞いたからさ。夜も誰かは傍に居たほうが良いかなって思ったんだけど……」
一晩中部屋に居ても問題ないか、ということらしい。それ自体は私は全然良いのだけれど……。
「でも……夜もだなんて、皆にそんな負担はかけたくないです」
「負担だなんて思わないで。サキちゃんは嫌?」
「ううん!嫌じゃない……居て欲しい。昨日どんな夢見てたかは分からないけど凄く苦しかった……」
大きい手が私を抱き寄せ、背を優しくさすってくれる。
「サキちゃんが苦しいと俺も、先輩たちも苦しいんだ。結婚するんだからそういうのも分かち合わなきゃでしょ?」
そっか……家族ってそういうものだよね。
「……お願いしていいですか?」
「うん!今日はもう遅いし寝ようか」
頷くとラグトさんは私を横抱きにしてベッドまで運んでくれる。
彼の胸元に近づいて鼓動を感じた。トクンと鳴るのが少し速い気がして彼らしいなと思うとなんだか安心して眠気がやってくる。
「まだ布団は暑いよね、ブランケットにしようか」
「ん……」
瞼が閉じかけた私を見てラグトさんは微笑み、お腹が冷えないようにブランケットをかけて頭を撫でてくれる。
「手……繋いでください……」
「うん、他にして欲しいことある?」
ぼうっとしていた私はもうすぐに寝てしまいそうだった。
「……きす……して」
「!」
唇に何かが触れた感触を残して、私は深い眠りについた。
「今日は俺がついてるから!何かあったら言ってね」
ラグトさんは私を膝に乗せて椅子に座りながらニコニコと笑顔を向ける。
「ありがとうございます。でもこの体勢は辛くないですか?流石に重いかと……」
「サキちゃん全然重くないよ?むしろもっと体重増えてくれた方が安心する」
「そうですか……?」
戸惑いながら言うものの、ラグトさんとくっついていられるのはとても幸せだ。
「ずっと一緒に居れるのは嬉しいんですけどお仕事は大丈夫なんでしょうか?最近忙しそうだったし……」
「あ、えっとー……ちょうど仕事の区切りがついて終わりそうなんだ。とりあえずはもう忙しくないから大丈夫だよ!」
それを聞いて皆もこれからはゆっくり休めるのだと安心する。本当に疲れていた様子だったし、私を助ける為にも一日中頑張っていてくれたのだろうから。
「お菓子食べる?はい、あーん」
「あ、あーん……」
餌付けされるように次々とお菓子を与えられる。
あーんなんて……子供みたいで恥ずかしい……。
しかも時々唇に触れるラグトさんの指に反応してしまって、以前にも彼に触れられたことを思い出し顔が熱くなる。
あの時はまだ意識していなかったけど……ラグトさんももう覚えてないかな?
「ラグトさん……」
「ん?」
「最初に会った日にしてくれたこと……その……」
もし覚えていないと言われたらちょっと悲しいのでやっぱり止めようかと思ったら、彼の親指があの時と同じように唇と頬を掠めた。
「……!」
「覚えてるよ」
顔を上げて見ると照れて笑う彼と目が合う。
「あの時にはもうサキちゃんのこと好きだったんだから」
「えっ!?そうだったんですか?」
「うん、今はもっと好きだよ」
ラグトさんは私の顔を手で包み、今まで指で触れていたところにそっと口付けをした。
「サキちゃん……」
「はい……」
「どうしよう……キスしちゃったぁ」
「え?」
彼は急にへにゃっと顔を歪める。
「だ、駄目だったんですか?」
「嬉しすぎてどうしたらいいか分からない……」
手で顔を抑え喜びを噛み締めている彼がなんだか可笑しくて。
「ふふ、私も嬉しいです。……ずっとしたかった」
「!」
「もっとしたら慣れますか?」
「そしたらもっと嬉しくなっちゃうよ」
ラグトさんは私を横向きに座らせて抱きしめながらまたキスをくれた。
「ん……」
一度離れてもう一度。啄むようなキスが心地よい。吐息を零した後、茶色のふわふわな髪が肩に押し付けられる。
「もう駄目……これ以上すると我慢できない」
「……ごめんなさい、もう少し待っててくれますか?」
「うん、いつまででも待つよ!ちゃんとお利口にしてるから頭撫でて?」
「はい、ありがとうございます」
よしよしと撫でながらも、私としたいと思ってくれているのが嬉しくて恥ずかしくてどうにかなりそうだった。
ど、どんな感じなのかな……そんな事とは無縁だったし……。
なにをどうするかは分かっているものの、いざ自分が出来るかと言われたら自信はあまり無い。普通の……スキンシップ?は当たり前にしているけど、それとは違うのだろうか。
でもきっと、もっと愛が伝わる気がして……。
「ラグトさん、私頑張ります!」
「え、うん、頑張って……?」
しばらくして夕方の鐘が鳴った。
オレンジ色の空……。
そういえばと気づき、早速ご飯を作りに行こうとしたらラグトさんに止められた。
「怪我してるんだから駄目だよ!」
「でも……」
「勿論皆サキちゃんのご飯楽しみにしてるけど逆に気遣っちゃうよ」
「……」
そう言われると何も返せない。迷惑をかけちゃったし少しでも役に立てたらと思ったのだけど。
「しばらくはヴェルストリアが作ってくれてるから大丈夫!あいつ、サキちゃんの料理勉強してるんだよ」
「えっ、私の?」
「ちょっとでも近づきたいんだって。後で会いに行って一緒に食べよ?」
「はい!」
彼の作ったご飯が楽しみで浮き足立ちながら夕食までの時間を過ごした。
「ヴェルストリアくん!」
「サキさん!来てくれたんですね」
出来上がったおかずを運んでいた彼は、直ぐにそれを置いて私の元へ駆けてきた。
「一人でやらせちゃってごめんね」
「いえ!全然気にしないでください。今日はハンバーグなんです。サキさんには敵いませんが僕なりに作ってみたので、良かったら食べてください」
「うん、一緒に食べよう!」
ヴェルストリアくんが取り分けてくれたご飯を三人分横に並べる。
「以前教えていただいたテリヤキの味付けにしてみたんですが……」
「わぁ、美味しそう!」
「形も綺麗だな。俺、前作った時崩れちゃったから炒め物になった……」
「私もたまにそうなります……」
不安そうなヴェルストリアくんの視線を感じながら私はハンバーグを一口食べる。
「ん、美味しい!大きくて食べ応えあるけど火もちゃんと通ってるし、ヴェルストリアくん凄いね!」
「ほんとですか!味付けも何か改善点があれば……」
「味付けに正解は無いからこれも良いと思う。改善点ではないけど砂糖を蜂蜜に変えてもまた違って美味しいよ」
「なるほど……」
私の言ったことをメモしていくヴェルストリアが一生懸命で可愛くて、つい頭を撫でる。
「ありがとう。今度は一緒に作ろうね」
「っ……はい!」
その夜、私の部屋で話しているとラグトさんは少し戸惑いながら言った。
「今日うなされてたってヴェルストリアから聞いたからさ。夜も誰かは傍に居たほうが良いかなって思ったんだけど……」
一晩中部屋に居ても問題ないか、ということらしい。それ自体は私は全然良いのだけれど……。
「でも……夜もだなんて、皆にそんな負担はかけたくないです」
「負担だなんて思わないで。サキちゃんは嫌?」
「ううん!嫌じゃない……居て欲しい。昨日どんな夢見てたかは分からないけど凄く苦しかった……」
大きい手が私を抱き寄せ、背を優しくさすってくれる。
「サキちゃんが苦しいと俺も、先輩たちも苦しいんだ。結婚するんだからそういうのも分かち合わなきゃでしょ?」
そっか……家族ってそういうものだよね。
「……お願いしていいですか?」
「うん!今日はもう遅いし寝ようか」
頷くとラグトさんは私を横抱きにしてベッドまで運んでくれる。
彼の胸元に近づいて鼓動を感じた。トクンと鳴るのが少し速い気がして彼らしいなと思うとなんだか安心して眠気がやってくる。
「まだ布団は暑いよね、ブランケットにしようか」
「ん……」
瞼が閉じかけた私を見てラグトさんは微笑み、お腹が冷えないようにブランケットをかけて頭を撫でてくれる。
「手……繋いでください……」
「うん、他にして欲しいことある?」
ぼうっとしていた私はもうすぐに寝てしまいそうだった。
「……きす……して」
「!」
唇に何かが触れた感触を残して、私は深い眠りについた。
262
お気に入りに追加
1,121
あなたにおすすめの小説

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
異世界の美醜と私の認識について
佐藤 ちな
恋愛
ある日気づくと、美玲は異世界に落ちた。
そこまでならラノベなら良くある話だが、更にその世界は女性が少ない上に、美醜感覚が美玲とは激しく異なるという不思議な世界だった。
そんな世界で稀人として特別扱いされる醜女(この世界では超美人)の美玲と、咎人として忌み嫌われる醜男(美玲がいた世界では超美青年)のルークが出会う。
不遇の扱いを受けるルークを、幸せにしてあげたい!そして出来ることなら、私も幸せに!
美醜逆転・一妻多夫の異世界で、美玲の迷走が始まる。
* 話の展開に伴い、あらすじを変更させて頂きました。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています

美醜逆転異世界で、非モテなのに前向きな騎士様が素敵です
花野はる
恋愛
先祖返りで醜い容貌に生まれてしまったセドリック・ローランド、18歳は非モテの騎士副団長。
けれども曽祖父が同じ醜さでありながら、愛する人と幸せな一生を送ったと祖父から聞いて育ったセドリックは、顔を隠すことなく前向きに希望を持って生きている。けれどやはりこの世界の女性からは忌み嫌われ、中身を見ようとしてくれる人はいない。
そんな中、セドリックの元に異世界の稀人がやって来た!外見はこんなでも、中身で勝負し、専属護衛になりたいと頑張るセドリックだが……。
醜いイケメン騎士とぽっちゃり喪女のラブストーリーです。
多分短い話になると思われます。
サクサク読めるように、一話ずつを短めにしてみました。
訳ありな家庭教師と公爵の執着
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝名門ブライアン公爵家の美貌の当主ギルバートに雇われることになった一人の家庭教師(ガヴァネス)リディア。きっちりと衣装を着こなし、隙のない身形の家庭教師リディアは素顔を隠し、秘密にしたい過去をも隠す。おまけに美貌の公爵ギルバートには目もくれず、五歳になる公爵令嬢エヴリンの家庭教師としての態度を崩さない。過去に悲惨なめに遭った今の家庭教師リディアは、愛など求めない。そんなリディアに公爵ギルバートの方が興味を抱き……。
※設定などは独自の世界観でご都合主義。ハピエン🩷 さらりと読んで下さい。
※稚拙ながらも投稿初日(2025.1.26)から、HOTランキングに入れて頂き、ありがとうございます🙂 最高で26位(2025.2.4)。

転生したら美醜逆転世界だったので、人生イージーモードです
狼蝶
恋愛
転生したらそこは、美醜が逆転していて顔が良ければ待遇最高の世界だった!?侯爵令嬢と婚約し人生イージーモードじゃんと思っていたら、人生はそれほど甘くはない・・・・?
学校に入ったら、ここはまさかの美醜逆転世界の乙女ゲームの中だということがわかり、さらに自分の婚約者はなんとそのゲームの悪役令嬢で!!!?

女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。

異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる