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想いを伝えたい
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自分の気持ちを理解し、私を好きだと言ってくれた彼らを受け入れることが出来た。
ラグトさん、リューク、ミスカさんに好きだと伝えて彼らも私を受け入れてくれた。
つまり……初めて彼氏が出来ました……。
まさか突然三人とは思わなかったけど!私に五人好きな人がいることにも驚きだけど!
変なのかな……私。
この世界だから許されているのであって、日本だったらたとえ本人たちの同意の上であっても白い目で見られることだろう。
でも好きな人の中から一人選べなんて言われても私は無理。優劣を付けるものでもないし皆それぞれのことが好きなのだ。
しかし、だからこそこうしてお互い好きになって付き合えるって奇跡みたいなことだと思う。
私の好きな人が私のことを好きでいてくれている……もう嬉しくて、胸がキュンキュンしぱなっしで。
そんなことを照れ照れと考えていると例の三人がこちらに来てくれた。
「サキ~!今日も可愛い~」
「ありがとう。リュークも可愛いよ」
「複雑!」
ミスカさんが私を励ますように頭を撫でてくれる。
「もうすぐだな」
「はい……」
「サキちゃんなら大丈夫!ヴェルストリアも凄く嬉しいと思うから!」
「っ頑張ります!」
ヴェルストリアくんは今日予定通りに帰ってきた。私の話はすぐにとはいかないから夕方に時間が欲しいと、約束を取り付けることは出来た。
やっぱりドキドキするけど……前とは違う、もう悩まない。好きって分かったからちゃんと伝えるんだ。
しばらく待ってヴェルストリアくんが来た。私と少し距離を置いたところで彼は止まった。
「サキさん」
「!ヴェルストリアくん」
気まずい雰囲気が流れる。
どうしよう……目も合わないし、私と会うの嫌だったかもしれない。
「ヴェルストリアくん久しぶりだね。その、お仕事お疲れ様。怪我とかは無い?」
「……はい。大丈夫です、ありがとうございます」
どう言えば私の気持ちが全部彼に伝わるかは分からないけどヴェルストリアくんは私よりももっと緊張して不安で、それでも頑張って想いを伝えてくれたんだ。
だから、私もそれに応えたい。
私が覚悟を決めて口を開いた時、ヴェルストリアくんが頭を下げた。
「この間はすみませんでした!」
「えっ」
「僕、自分勝手で嫌われても当然です。でも話せなくなるのは辛くて……当番は他の人に交代してもらいますし、なるべく会う頻度は減らしますから……」
俯いたヴェルストリアくんはそう言いながら少し後ろに下がった。
離れていかないで。
私は思わず彼との距離を詰め、手を掴んで引き止める。
「ヴェルストリアくん!」
彼は驚いた表情で顔を上げる。
「私、ヴェルストリアくんのことが好きです!」
「!」
「自分の気持ちが分からなくて……今までヴェルストリアくんの気持ちにも全然気づけなかった、ごめんね。でも離れたくない、傍に居たいし居て欲しい」
固まって呆然と私を見つめるヴェルストリアくんはゆっくりと首を横に振る。
「嘘、好きだなんて……僕あんな酷いことを……」
「嘘じゃないよ。あのね、私ヴェルストリアくんのちょっと甘えて……その、可愛いところも好きだけど、いつも真剣な表情で鍛錬してたりしっかりしてて頼りがいあったり、弟とか思ってなくて……ちゃんと男の人として好きだよ」
「男として……」
ブワッと真っ赤になったヴェルストリアくんは片手で顔を隠す。その隙間から涙が一筋見えた。
「こんな……都合のいい夢なんじゃ……」
「夢じゃない。私ヴェルストリアくんのこと大好きなの!」
「っ……サキさん!」
私を引き寄せギュッと強く抱きしめる。
思わず涙が溢れてきた。
「僕、サキさんと出会えて幸せで、でも好き過ぎてどんどん膨らんでいって…っ………堪えきれなかったんです。どうしてもっ……好きって伝えたかった…」
「うん……っ……ヴェルストリアくんが伝えてくれたから、私自分に向き合えたの。ありがとう。好きって、恋してるって……辛くて幸せだね」
お互いを抱きしめながら泣き顔で見つめ合う。ヴェルストリアくんのエメラルド色の瞳から流れる涙は、星々のように煌めいていた。
「えぇ……でも今は幸せだけです。貴女が僕のものに……」
そう言い私の頬を彼の手が包んだ時、草陰から誰かが飛び出してきた。
「サキは俺たちの!恋人だよ!」
「リュークさん!?どういう……ミスカさんとラグトさんも居る……草の中に」
呆気に取らけ三人を見るヴェルストリアくんに私は怖々と伝える。
「ヴェルストリアくん、あのね…私三人のことも同じくらい好きなの……。皆も私に好きって伝えてくれて」
「そうなんですね…」
「ごめんなさい!皆好きなんて厚かましいし変なんだけど……」
言い訳のように言葉を並べる私をヴェルストリアくんは優しく微笑んで止めた。
「何も変じゃないですよ。当たり前のことなのに謝るなんて、サキさんらしいですね」
「……嫌になった?」
「嫌になんてなりません!サキさんが僕のことを好きってだけで充分すぎます。……でも、独り占めしたい気持ちもあるので」
「?」
「先輩方には負けません」
ヴェルストリアくんはリュークたちを一瞥したかと思うと私と顔を近づけて……口元にキスをした。
「「「!?」」」
「へ、あ、え?」
「サキさん可愛い大好き……もう一回していいですか?」
「駄目に決まってるだろ」
「ヴェルストリアずるい!」
三人に間に割り込まれヴェルストリアくんは頭を小突かれているが、なんだか嬉しそうだ。
「ふふ、皆仲良しですね」
「!」「そんなこと」
「ある」「サキが言うならあるかも」
なんだか納得した四人は楽しそうに話している。それぞれと居る時も好きだけど皆のこんな日常の風景も大好きだ。
自分の唇を触れ、顔が赤くなるのを感じながらも笑みが零れる。
私の初キスは恋人となったヴェルストリアくんに捧げて、幸せな思い出の一つとなった。
ラグトさん、リューク、ミスカさんに好きだと伝えて彼らも私を受け入れてくれた。
つまり……初めて彼氏が出来ました……。
まさか突然三人とは思わなかったけど!私に五人好きな人がいることにも驚きだけど!
変なのかな……私。
この世界だから許されているのであって、日本だったらたとえ本人たちの同意の上であっても白い目で見られることだろう。
でも好きな人の中から一人選べなんて言われても私は無理。優劣を付けるものでもないし皆それぞれのことが好きなのだ。
しかし、だからこそこうしてお互い好きになって付き合えるって奇跡みたいなことだと思う。
私の好きな人が私のことを好きでいてくれている……もう嬉しくて、胸がキュンキュンしぱなっしで。
そんなことを照れ照れと考えていると例の三人がこちらに来てくれた。
「サキ~!今日も可愛い~」
「ありがとう。リュークも可愛いよ」
「複雑!」
ミスカさんが私を励ますように頭を撫でてくれる。
「もうすぐだな」
「はい……」
「サキちゃんなら大丈夫!ヴェルストリアも凄く嬉しいと思うから!」
「っ頑張ります!」
ヴェルストリアくんは今日予定通りに帰ってきた。私の話はすぐにとはいかないから夕方に時間が欲しいと、約束を取り付けることは出来た。
やっぱりドキドキするけど……前とは違う、もう悩まない。好きって分かったからちゃんと伝えるんだ。
しばらく待ってヴェルストリアくんが来た。私と少し距離を置いたところで彼は止まった。
「サキさん」
「!ヴェルストリアくん」
気まずい雰囲気が流れる。
どうしよう……目も合わないし、私と会うの嫌だったかもしれない。
「ヴェルストリアくん久しぶりだね。その、お仕事お疲れ様。怪我とかは無い?」
「……はい。大丈夫です、ありがとうございます」
どう言えば私の気持ちが全部彼に伝わるかは分からないけどヴェルストリアくんは私よりももっと緊張して不安で、それでも頑張って想いを伝えてくれたんだ。
だから、私もそれに応えたい。
私が覚悟を決めて口を開いた時、ヴェルストリアくんが頭を下げた。
「この間はすみませんでした!」
「えっ」
「僕、自分勝手で嫌われても当然です。でも話せなくなるのは辛くて……当番は他の人に交代してもらいますし、なるべく会う頻度は減らしますから……」
俯いたヴェルストリアくんはそう言いながら少し後ろに下がった。
離れていかないで。
私は思わず彼との距離を詰め、手を掴んで引き止める。
「ヴェルストリアくん!」
彼は驚いた表情で顔を上げる。
「私、ヴェルストリアくんのことが好きです!」
「!」
「自分の気持ちが分からなくて……今までヴェルストリアくんの気持ちにも全然気づけなかった、ごめんね。でも離れたくない、傍に居たいし居て欲しい」
固まって呆然と私を見つめるヴェルストリアくんはゆっくりと首を横に振る。
「嘘、好きだなんて……僕あんな酷いことを……」
「嘘じゃないよ。あのね、私ヴェルストリアくんのちょっと甘えて……その、可愛いところも好きだけど、いつも真剣な表情で鍛錬してたりしっかりしてて頼りがいあったり、弟とか思ってなくて……ちゃんと男の人として好きだよ」
「男として……」
ブワッと真っ赤になったヴェルストリアくんは片手で顔を隠す。その隙間から涙が一筋見えた。
「こんな……都合のいい夢なんじゃ……」
「夢じゃない。私ヴェルストリアくんのこと大好きなの!」
「っ……サキさん!」
私を引き寄せギュッと強く抱きしめる。
思わず涙が溢れてきた。
「僕、サキさんと出会えて幸せで、でも好き過ぎてどんどん膨らんでいって…っ………堪えきれなかったんです。どうしてもっ……好きって伝えたかった…」
「うん……っ……ヴェルストリアくんが伝えてくれたから、私自分に向き合えたの。ありがとう。好きって、恋してるって……辛くて幸せだね」
お互いを抱きしめながら泣き顔で見つめ合う。ヴェルストリアくんのエメラルド色の瞳から流れる涙は、星々のように煌めいていた。
「えぇ……でも今は幸せだけです。貴女が僕のものに……」
そう言い私の頬を彼の手が包んだ時、草陰から誰かが飛び出してきた。
「サキは俺たちの!恋人だよ!」
「リュークさん!?どういう……ミスカさんとラグトさんも居る……草の中に」
呆気に取らけ三人を見るヴェルストリアくんに私は怖々と伝える。
「ヴェルストリアくん、あのね…私三人のことも同じくらい好きなの……。皆も私に好きって伝えてくれて」
「そうなんですね…」
「ごめんなさい!皆好きなんて厚かましいし変なんだけど……」
言い訳のように言葉を並べる私をヴェルストリアくんは優しく微笑んで止めた。
「何も変じゃないですよ。当たり前のことなのに謝るなんて、サキさんらしいですね」
「……嫌になった?」
「嫌になんてなりません!サキさんが僕のことを好きってだけで充分すぎます。……でも、独り占めしたい気持ちもあるので」
「?」
「先輩方には負けません」
ヴェルストリアくんはリュークたちを一瞥したかと思うと私と顔を近づけて……口元にキスをした。
「「「!?」」」
「へ、あ、え?」
「サキさん可愛い大好き……もう一回していいですか?」
「駄目に決まってるだろ」
「ヴェルストリアずるい!」
三人に間に割り込まれヴェルストリアくんは頭を小突かれているが、なんだか嬉しそうだ。
「ふふ、皆仲良しですね」
「!」「そんなこと」
「ある」「サキが言うならあるかも」
なんだか納得した四人は楽しそうに話している。それぞれと居る時も好きだけど皆のこんな日常の風景も大好きだ。
自分の唇を触れ、顔が赤くなるのを感じながらも笑みが零れる。
私の初キスは恋人となったヴェルストリアくんに捧げて、幸せな思い出の一つとなった。
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