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香りの記憶
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「ふふ、喜んでくれるかなー」
今日もお菓子を持って執務室へ向かう。
「サキ、来てくれてありがとう」
「お邪魔します!」
今ではお菓子と飲み物を自分の分もちゃっかり持ってきている。長居する気満々なのがバレてしまうけど……。
週に二回程だが私が来る度にハインツさんの作業を止めてしまっているのだけど、私のお菓子のお陰(?)で本当に速くなっているから大丈夫らしい。
確かに机の書類の量は減っているんだよね……。
「今日はキャロットケーキです!どうぞ」
「ああ!……ん!やっぱり美味いな、甘さを足してくれたのか?」
「そうです!わかりました?」
ハインツさんは人参のお菓子を随分気に入ってくれたみたいだ。
「そういえば、人参どうして嫌いになっちゃったんですか?」
「……子供の頃、丸ごとかじったら苦くて…」
「丸かじり……生のままが嫌いな人は結構いますからね」
昔はだいぶやんちゃだったみたい。
クスクス笑っていると、ハインツさんの目の下にうっすら隈があるのに気づく。
「ハインツさん、昨日ちゃんと寝れましたか?」
「昨日は夜中に急に呼ばれてしまってね。少し睡眠時間が短くなっただけだよ」
そうは言っても、もともと少ないであろうハインツさんの睡眠時間をもっと短くしたらダメージが大きいと思う。
ここで私は帰ってハインツさんの仕事を邪魔しないようにするべきなんだろうけど……。まだ帰りたくないとつい欲張ってしまう。
「ちょっとだけ今から仮眠するのはどうですか?」
「仮眠か……でもサキが来てくれているのに」
「私はここに居させてもらうので、時間になったら起こしますよ。そうだ!あれ用意してきますね」
「用意?」
「少し待っててください」
私は走って部屋に行き色々持って、また執務室へ戻ってくる。
「お待たせしました!」
「これは?」
「蒸しタオルです。目にあてると気持ちいいんですよ」
ハインツさんに早速ソファに横になってもらい、目元にかける。
「温かい……目の疲れが取れるな」
「はい!あとこれはアロマです。いい匂いがするとよく眠れると思うので」
これは町へ行った時に雑貨屋で見つけた。自分用にと買ったものが役に立って良かった。
アロマを数滴布に垂らし机に置く。
「はは、すぐに眠ってしまいそうだ」
「その為のですから」
私はハインツさんの手を取って手のひらを指で押してマッサージをする。
ハインツさんは一瞬ビクッとしたが段々力が抜けてきて、そのうち穏やかな寝息が聞こえてきた。
やっぱり疲れてたよね。
仕事が速くなったと言っていたが量は変わらないわけで、ハインツさん自身も気づかず無理していたかもしれない。
触れている手はマメやタコが出来ている。団員たち皆の手も見て分かるくらいゴツゴツしていて、偉そうなことは言えないけど普段からの鍛錬の頑張りが感じられる。
町の、国の平和を守る為に毎日強くなれるよう努力している姿はカッコいい。容姿じゃなくてその努力と結果を見てくれたら、きっと周りの人たちは黒騎士団のことを好きになってくれる。
皆を守るカッコいい手。
そして、大きくて分厚い男の人の手……。意識するとなんだかドキドキして手汗をかいてしまいそうだったので、ハインツさんのお腹の上にそっと戻した。
蒸しタオルもだいぶ冷めてしまったので目元から外す。
瞼を閉じたハインツさんはまるで彫刻のよう。
初めて会った時も本当に美形だと思ったが、今は何故かその時よりも輝いて見える。いや、最近は周りが全部輝いて明るく見えている気がする。
私、何か変なのかな。
不思議に思いながら立ち上がると、ふと作業台の上の書類が目に入る。そこに書かれた文字は日本語ではなかった。
近づいてよく見てみると英語のような、でも英語としては読めない文で何が書いてあるか全く分からない。
「どういうこと……?」
聞こえるのは日本語なのに文字は違うの……?自動翻訳のような設定で耳からの情報は勝手に変換されているとか?
ご都合主義な世界なのか……私がこの世界に馴染めるように「配慮」されているみたいで何か引っかかる。
ボーッとして考えているとだいぶ時間が経ってしまい慌てて時計を見るとちょうど起こす時間だった。
「ハインツさん、時間です」
「ん……あぁ、そうか……」
のそっと起き上がったハインツさんは軽く伸びをする。
「こんなに……気持ちよく寝れたのは久しぶりだ。ありがとう」
「いえ!お役に立てたなら良かったです」
コップに注いだ水を渡し、タオルなどを片付ける。
「……サキ、何かあったか?」
「え、いいえ何もないですよ」
先程の動揺が顔に出てしまっていたのか。
しかしまだ文字の種類が違うというだけで何か分かった訳ではない。
まだ言わなくても……と伝えるのを躊躇ってしまった。
「そうか?しかし、これならスッキリして仕事も捗りそうだな」
「……ハインツさん、スッキリしてる内にお仕事に戻りませんか?」
「?だが……」
「ハインツさんがお仕事してるとこ見てみたいです」
「!?」
何度かここに来て知ってしまったのだ、ハインツさんが仕事中眼鏡をしていることを!
私が中に入るとすぐ外してしまってじっくりと見れなくて、ちょっと残念だったから……。
「大人しくしてますので……駄目ですか?」
「っ……!いや、良いんだけれど……そんなものを見ても面白くも何ともないだろう?」
「楽しくて面白いですよ!」
ハインツさんのことを新しく知れるのが嬉しい。
「……じゃあ仕事に戻るよ。作業しながらでも話くらいは出来るから」
「ありがとうございます!」
作業台の椅子に腰掛けたハインツさんはスっと眼鏡をかける。細いシルバーのフレームが知的な感じだ。
私は紅茶をすすりながらこっそりハインツさんを眺めていた。
「ハインツさん、目が悪いんですか?」
「少しね。昔から近くが見えづらいんだ」
先天的なものなんだ。
必要だからかけているものだけれど、見た目の印象がだいぶ変わるからお洒落で良いななんて思ってしまう。
「そういえば今日お土産渡したくて持ってきたんです」
「お土産?」
「はい!初めて町に行ったので嬉しくて」
「そうか、そんなに喜んでくれてたのか。今まで連れて行ってあげられなくてすまないね」
「いえ、見た目も隠さなきゃですし大変なのはよく分かりましたから。えっと、ハインツさんにはこれを……」
紙袋に入った箱を一度取り出しハインツさんに見せる。
「チョコレートです!甘いものお好きならどうかなと思って」
町のスイーツ屋さんに王都から取り寄せているというチョコレートが売っていた。なかなかいいお値段だったので美味しいのではと期待している。
「ああ、チョコレートは好きだ。最近はなかなか食べる機会がなかったから嬉しいよ。ありがとう」
笑顔で受け取ってくれて安心した。チョコが苦手かもと思って実は別のお菓子も用意していたがそれは自分で頂こう。
「だが……」
「?」
「サキの手作りに慣れてしまったからな。これではもう満足出来ないかもしれない」
「え!?結構有名なお店のだと聞きましたよ?そんな、私の手作りなんて趣味程度ですし」
「いや、サキの作るお菓子がこれまで食べてきたどんなものよりも美味しいよ。いつもありがとう」
まさかこんなところで褒められるとは思いもよらず、でも美味しいと言って貰えたことがすごく嬉しかった。
「こちらこそありがとうございます……」
またお菓子を作ってくると約束して、その後部屋に戻ってもにやけが収まらなかった。
「このチョコレートは毎日一粒ずつ食べるか……」
サキがここに来てくれるようになってから彼女は私に色々としてくれていて、この至福の時間の為に仕事を頑張っているようなものだった。
さらに最近はサキの私に対して遠慮が少しだが減った気がする。正直嬉しすぎる。
私の仕事の様子を見たいという意図は分からないが、あんな……甘えてくるような言い方をされたら……もう何でも了承してしまう。
私はサキの上目遣いに特に弱いんだ……。
アロマの残り香とともに今日のサキの可愛さがしっかり記憶された。
今日もお菓子を持って執務室へ向かう。
「サキ、来てくれてありがとう」
「お邪魔します!」
今ではお菓子と飲み物を自分の分もちゃっかり持ってきている。長居する気満々なのがバレてしまうけど……。
週に二回程だが私が来る度にハインツさんの作業を止めてしまっているのだけど、私のお菓子のお陰(?)で本当に速くなっているから大丈夫らしい。
確かに机の書類の量は減っているんだよね……。
「今日はキャロットケーキです!どうぞ」
「ああ!……ん!やっぱり美味いな、甘さを足してくれたのか?」
「そうです!わかりました?」
ハインツさんは人参のお菓子を随分気に入ってくれたみたいだ。
「そういえば、人参どうして嫌いになっちゃったんですか?」
「……子供の頃、丸ごとかじったら苦くて…」
「丸かじり……生のままが嫌いな人は結構いますからね」
昔はだいぶやんちゃだったみたい。
クスクス笑っていると、ハインツさんの目の下にうっすら隈があるのに気づく。
「ハインツさん、昨日ちゃんと寝れましたか?」
「昨日は夜中に急に呼ばれてしまってね。少し睡眠時間が短くなっただけだよ」
そうは言っても、もともと少ないであろうハインツさんの睡眠時間をもっと短くしたらダメージが大きいと思う。
ここで私は帰ってハインツさんの仕事を邪魔しないようにするべきなんだろうけど……。まだ帰りたくないとつい欲張ってしまう。
「ちょっとだけ今から仮眠するのはどうですか?」
「仮眠か……でもサキが来てくれているのに」
「私はここに居させてもらうので、時間になったら起こしますよ。そうだ!あれ用意してきますね」
「用意?」
「少し待っててください」
私は走って部屋に行き色々持って、また執務室へ戻ってくる。
「お待たせしました!」
「これは?」
「蒸しタオルです。目にあてると気持ちいいんですよ」
ハインツさんに早速ソファに横になってもらい、目元にかける。
「温かい……目の疲れが取れるな」
「はい!あとこれはアロマです。いい匂いがするとよく眠れると思うので」
これは町へ行った時に雑貨屋で見つけた。自分用にと買ったものが役に立って良かった。
アロマを数滴布に垂らし机に置く。
「はは、すぐに眠ってしまいそうだ」
「その為のですから」
私はハインツさんの手を取って手のひらを指で押してマッサージをする。
ハインツさんは一瞬ビクッとしたが段々力が抜けてきて、そのうち穏やかな寝息が聞こえてきた。
やっぱり疲れてたよね。
仕事が速くなったと言っていたが量は変わらないわけで、ハインツさん自身も気づかず無理していたかもしれない。
触れている手はマメやタコが出来ている。団員たち皆の手も見て分かるくらいゴツゴツしていて、偉そうなことは言えないけど普段からの鍛錬の頑張りが感じられる。
町の、国の平和を守る為に毎日強くなれるよう努力している姿はカッコいい。容姿じゃなくてその努力と結果を見てくれたら、きっと周りの人たちは黒騎士団のことを好きになってくれる。
皆を守るカッコいい手。
そして、大きくて分厚い男の人の手……。意識するとなんだかドキドキして手汗をかいてしまいそうだったので、ハインツさんのお腹の上にそっと戻した。
蒸しタオルもだいぶ冷めてしまったので目元から外す。
瞼を閉じたハインツさんはまるで彫刻のよう。
初めて会った時も本当に美形だと思ったが、今は何故かその時よりも輝いて見える。いや、最近は周りが全部輝いて明るく見えている気がする。
私、何か変なのかな。
不思議に思いながら立ち上がると、ふと作業台の上の書類が目に入る。そこに書かれた文字は日本語ではなかった。
近づいてよく見てみると英語のような、でも英語としては読めない文で何が書いてあるか全く分からない。
「どういうこと……?」
聞こえるのは日本語なのに文字は違うの……?自動翻訳のような設定で耳からの情報は勝手に変換されているとか?
ご都合主義な世界なのか……私がこの世界に馴染めるように「配慮」されているみたいで何か引っかかる。
ボーッとして考えているとだいぶ時間が経ってしまい慌てて時計を見るとちょうど起こす時間だった。
「ハインツさん、時間です」
「ん……あぁ、そうか……」
のそっと起き上がったハインツさんは軽く伸びをする。
「こんなに……気持ちよく寝れたのは久しぶりだ。ありがとう」
「いえ!お役に立てたなら良かったです」
コップに注いだ水を渡し、タオルなどを片付ける。
「……サキ、何かあったか?」
「え、いいえ何もないですよ」
先程の動揺が顔に出てしまっていたのか。
しかしまだ文字の種類が違うというだけで何か分かった訳ではない。
まだ言わなくても……と伝えるのを躊躇ってしまった。
「そうか?しかし、これならスッキリして仕事も捗りそうだな」
「……ハインツさん、スッキリしてる内にお仕事に戻りませんか?」
「?だが……」
「ハインツさんがお仕事してるとこ見てみたいです」
「!?」
何度かここに来て知ってしまったのだ、ハインツさんが仕事中眼鏡をしていることを!
私が中に入るとすぐ外してしまってじっくりと見れなくて、ちょっと残念だったから……。
「大人しくしてますので……駄目ですか?」
「っ……!いや、良いんだけれど……そんなものを見ても面白くも何ともないだろう?」
「楽しくて面白いですよ!」
ハインツさんのことを新しく知れるのが嬉しい。
「……じゃあ仕事に戻るよ。作業しながらでも話くらいは出来るから」
「ありがとうございます!」
作業台の椅子に腰掛けたハインツさんはスっと眼鏡をかける。細いシルバーのフレームが知的な感じだ。
私は紅茶をすすりながらこっそりハインツさんを眺めていた。
「ハインツさん、目が悪いんですか?」
「少しね。昔から近くが見えづらいんだ」
先天的なものなんだ。
必要だからかけているものだけれど、見た目の印象がだいぶ変わるからお洒落で良いななんて思ってしまう。
「そういえば今日お土産渡したくて持ってきたんです」
「お土産?」
「はい!初めて町に行ったので嬉しくて」
「そうか、そんなに喜んでくれてたのか。今まで連れて行ってあげられなくてすまないね」
「いえ、見た目も隠さなきゃですし大変なのはよく分かりましたから。えっと、ハインツさんにはこれを……」
紙袋に入った箱を一度取り出しハインツさんに見せる。
「チョコレートです!甘いものお好きならどうかなと思って」
町のスイーツ屋さんに王都から取り寄せているというチョコレートが売っていた。なかなかいいお値段だったので美味しいのではと期待している。
「ああ、チョコレートは好きだ。最近はなかなか食べる機会がなかったから嬉しいよ。ありがとう」
笑顔で受け取ってくれて安心した。チョコが苦手かもと思って実は別のお菓子も用意していたがそれは自分で頂こう。
「だが……」
「?」
「サキの手作りに慣れてしまったからな。これではもう満足出来ないかもしれない」
「え!?結構有名なお店のだと聞きましたよ?そんな、私の手作りなんて趣味程度ですし」
「いや、サキの作るお菓子がこれまで食べてきたどんなものよりも美味しいよ。いつもありがとう」
まさかこんなところで褒められるとは思いもよらず、でも美味しいと言って貰えたことがすごく嬉しかった。
「こちらこそありがとうございます……」
またお菓子を作ってくると約束して、その後部屋に戻ってもにやけが収まらなかった。
「このチョコレートは毎日一粒ずつ食べるか……」
サキがここに来てくれるようになってから彼女は私に色々としてくれていて、この至福の時間の為に仕事を頑張っているようなものだった。
さらに最近はサキの私に対して遠慮が少しだが減った気がする。正直嬉しすぎる。
私の仕事の様子を見たいという意図は分からないが、あんな……甘えてくるような言い方をされたら……もう何でも了承してしまう。
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