5 / 148
ヴェルストリアとの出会い
しおりを挟む
朝日が出始めた頃、私は早速食堂へ向かっていた。
ちょっと早すぎたかな…。
慣れるまではしばらくこれまでの当番の人が手伝いをしてくれるって聞いたけどまだ来ていないかもしれない。
心配しながらも食堂の扉を開けるとそこには白髪の少年がいた。
こちらを振り返った瞬間、長めのサラサラの髪が宙に浮き、大きな瞳はエメラルド色。
あまりにも綺麗でスローに見えた、本当に。
ぽけーっと見つめていると美少年が喋った。
「はじめましてサキさん、ヴェルストリアと申します。料理のお手伝いは僕が担当させていただきます、よろしくお願いします。……あの…サキさん?」
名前を呼ばれハッと我に返る。
「あっ、ごめんなさい!思わず見とれちゃって」
「えっ」
「…ええと、こちらこそよろしくお願いします!」
初対面で急にガン見とか流石に失礼過ぎるよね…引かれてるかも…。
気まずい雰囲気が流れてしまったので慌てて話を振る。
「と、とりあえず食材見てもいいですか?」
「あ、はい!こっちにあります」
そのうちイケメン耐性つくかな…これからは気をつけよう。
じゃがいも、にんじん、玉ねぎなど見たことある食材ばかりだがどれも時間が経ってしまっているからか品質はあまり良くないようだ。調味料も種類は少ないが工夫すればなんとかなりそう。
「大体何人分作ればいいですか?」
「いつもは十人分くらいですね。騎士団の人数は五十人なんですけど決まった時間に食べに来る人はそんなにいないので」
五十人も居るんだ!そういえば私まだ四人しか関わっていないな…昨日、建物全体見て回ったのにやけに人が少なかった気がする。
貸してもらったエプロンを着けてさっそく調理していく。
ちなみに服はまだメンズものをワンピースにして着てる。定期的に来る行商人さんに頼むと持ってきてくれるらしい。
明日には届くって言ってたかな。
ヴェルストリアさんは野菜をひたすら切っていて、十人分の野菜たちがあっという間に鍋に入れられていく。
チラチラと様子を伺いながら話しかけてみる。
「ヴェルストリアさんは今日が料理担当の日なんですか?一日交代だと聞きました」
「あ…今まではそうなんですけど」
「今までは?」
私が首を傾げるとヴェルストリアさんは手を止め何故か申し訳なさそうに答える。
「サキさんのお手伝いは毎回僕が担当することになったんです…」
「え!?」
「すみません!僕なんかが…やっぱり変えてもらいますので」
よくない方向に考えが進んでる…。
「そうじゃなくて、他にお仕事があるのに毎回こっちに来ていたら大変ですよ。皆さんとても忙しいと聞きましたしヴェルストリアさんも無理しないでほしいです」
「…僕のこと心配してくれて…?あ、いや僕はまだ下っ端で雑務ばかりですから。それに…」
それに?
「実は…サキさんのお手伝い、自分から志願したんです。昨日お見かけして可愛い人だなと思って…お話してみたくて…」
耳まで真っ赤にしてどんどん小声になっていくヴェルストリアさん。さっきまでの落ち着いててしっかりとした様子とのギャップが激しすぎて、思わずキュンとしてしまった。
私のこと可愛いって…ヴェルストリアさんのほうが美人で可愛いから微妙な気持ちになるけど。
「そんな風に思ってくださったなんて嬉しいです!」
「…こんな男に近づかれて嫌じゃないんですか?」
大きな瞳が戸惑うように揺れているのを見て、私はヴェルストリアさんの手をそっと握った。
「嫌じゃないです。私もヴェルストリアさんとお話したいです」
「っ…!ありがとうございます」
見た目に関して辛いことがあったのだろうか。手が小さく震えているのを感じ、少しでも安心してくれたらと握る手に優しく力を入れた。
しばらくして料理を再開し、先程よりも会話もスムーズになった。
「でもやっぱり一人だと負担が大きいと思いますけど…。一人だと決めたのはハインツさんが?」
「はい、団長がなるべくサキさんに会わせないほうが良いから一人に決めようと。うちの騎士団は皆…そうなのでたくさんいるのは辛いだろうと言っていました」
じゃあ昨日誰ともすれ違ったりしなかったのもハインツさんの粋な計らいか…!
イケメンに避けられてたと言うと語感的になんだか悲しい。というか私一人の為にそこまでするのはやりすぎな気がする。
ちょっと口から出かけたがここで言っても仕方ないのでこの話は終わろう。
「ヴェルストリアさんはおいくつなんですか?」
「先月十八になったばかりです」
「そうなんですね、おめでとうございます!じゃあちょうど成人ですね」
「?成人は十六歳からですよね」
あ、この世界では違うんだ。
ヴェルストリアさんが不思議そうな顔をしているのを見ると私が異世界から来たことは知らないのだと思う。
そんなこと急に言われてもおかしいよね、今は隠しておいたほうがいい気がする。変なこと言わないよう気をつけなきゃ。
「そ、そういえばそうでしたね!私は二十歳なんです。結構近いですね」
「年上だったんですか!てっきり同い年かと…。あ、敬語とか敬称も気にしないで好きに呼んでください」
「うん、わかった!ヴェルストリア…くんも好きに呼んでね」
「いえ!僕はそのままで…」
そんなこんなで料理も完成したので食堂へ運ぶ。チキンと玉子サラダやフルーツを挟んだサンドウィッチ、野菜たっぷりの鶏ガラスープを作った。それぞれ自由に取ってもらって時間なったら片付ける、というシステムらしい。
「すごいですね…こんな豪華な朝食初めてです!」
「そんなに豪華って言うほどでもないと思うけど、朝はしっかり食べなきゃね」
時間にはまだ早いが皿に二人分取り分け、早速頂くことにした。
「いただきます…ん~美味しい!こんなに大人数のご飯作ったの初めてだったけどちゃんと出来て良かった!」
自画自賛しながらヴェルストリアくんのほうを見てみるとスープを一口飲んだところでピタリと止まっていた。
え、どうしよう。この世界の人の口には合わなかったのかもしれない。
「あの…ヴェルストリアくん…」
「…こんな…」
「え?」
「こんなに美味しいもの初めて食べました…!」
サンドイッチもかじり目を輝かせる。
「あの食材でここまで作れるなんて…」
美味しい美味しいと言いながら勢い良く食べ、あっという間に完食してくれた。その様子が本当に嬉しそうで思わず笑ってしまった。
「正直に言うと女性でここまで料理が出来るなんて思っていなくて…馬鹿にしていたとかでは無いんですけど、すみません」
「ううん、喜んでもらえて良かった!食事係…安心して任せてもらえる?」
「勿論です!僕に出来ることは何でもしますので、よろしくお願いします」
私も食べ終わり食器を片付けた頃にはそろそろ食堂に人が集まる時間になっていた。
「ではまた夕方に来ますね」
「ありがとう、お仕事頑張って!」
ヴェルストリア君はまた最初の落ち着いた雰囲気に戻り、爽やかな笑顔で食堂を後にした。大人っぽい人だけどさっきの嬉しそうな顔を思い出すとなんだか弟が出来た気分になった。
ちょっと早すぎたかな…。
慣れるまではしばらくこれまでの当番の人が手伝いをしてくれるって聞いたけどまだ来ていないかもしれない。
心配しながらも食堂の扉を開けるとそこには白髪の少年がいた。
こちらを振り返った瞬間、長めのサラサラの髪が宙に浮き、大きな瞳はエメラルド色。
あまりにも綺麗でスローに見えた、本当に。
ぽけーっと見つめていると美少年が喋った。
「はじめましてサキさん、ヴェルストリアと申します。料理のお手伝いは僕が担当させていただきます、よろしくお願いします。……あの…サキさん?」
名前を呼ばれハッと我に返る。
「あっ、ごめんなさい!思わず見とれちゃって」
「えっ」
「…ええと、こちらこそよろしくお願いします!」
初対面で急にガン見とか流石に失礼過ぎるよね…引かれてるかも…。
気まずい雰囲気が流れてしまったので慌てて話を振る。
「と、とりあえず食材見てもいいですか?」
「あ、はい!こっちにあります」
そのうちイケメン耐性つくかな…これからは気をつけよう。
じゃがいも、にんじん、玉ねぎなど見たことある食材ばかりだがどれも時間が経ってしまっているからか品質はあまり良くないようだ。調味料も種類は少ないが工夫すればなんとかなりそう。
「大体何人分作ればいいですか?」
「いつもは十人分くらいですね。騎士団の人数は五十人なんですけど決まった時間に食べに来る人はそんなにいないので」
五十人も居るんだ!そういえば私まだ四人しか関わっていないな…昨日、建物全体見て回ったのにやけに人が少なかった気がする。
貸してもらったエプロンを着けてさっそく調理していく。
ちなみに服はまだメンズものをワンピースにして着てる。定期的に来る行商人さんに頼むと持ってきてくれるらしい。
明日には届くって言ってたかな。
ヴェルストリアさんは野菜をひたすら切っていて、十人分の野菜たちがあっという間に鍋に入れられていく。
チラチラと様子を伺いながら話しかけてみる。
「ヴェルストリアさんは今日が料理担当の日なんですか?一日交代だと聞きました」
「あ…今まではそうなんですけど」
「今までは?」
私が首を傾げるとヴェルストリアさんは手を止め何故か申し訳なさそうに答える。
「サキさんのお手伝いは毎回僕が担当することになったんです…」
「え!?」
「すみません!僕なんかが…やっぱり変えてもらいますので」
よくない方向に考えが進んでる…。
「そうじゃなくて、他にお仕事があるのに毎回こっちに来ていたら大変ですよ。皆さんとても忙しいと聞きましたしヴェルストリアさんも無理しないでほしいです」
「…僕のこと心配してくれて…?あ、いや僕はまだ下っ端で雑務ばかりですから。それに…」
それに?
「実は…サキさんのお手伝い、自分から志願したんです。昨日お見かけして可愛い人だなと思って…お話してみたくて…」
耳まで真っ赤にしてどんどん小声になっていくヴェルストリアさん。さっきまでの落ち着いててしっかりとした様子とのギャップが激しすぎて、思わずキュンとしてしまった。
私のこと可愛いって…ヴェルストリアさんのほうが美人で可愛いから微妙な気持ちになるけど。
「そんな風に思ってくださったなんて嬉しいです!」
「…こんな男に近づかれて嫌じゃないんですか?」
大きな瞳が戸惑うように揺れているのを見て、私はヴェルストリアさんの手をそっと握った。
「嫌じゃないです。私もヴェルストリアさんとお話したいです」
「っ…!ありがとうございます」
見た目に関して辛いことがあったのだろうか。手が小さく震えているのを感じ、少しでも安心してくれたらと握る手に優しく力を入れた。
しばらくして料理を再開し、先程よりも会話もスムーズになった。
「でもやっぱり一人だと負担が大きいと思いますけど…。一人だと決めたのはハインツさんが?」
「はい、団長がなるべくサキさんに会わせないほうが良いから一人に決めようと。うちの騎士団は皆…そうなのでたくさんいるのは辛いだろうと言っていました」
じゃあ昨日誰ともすれ違ったりしなかったのもハインツさんの粋な計らいか…!
イケメンに避けられてたと言うと語感的になんだか悲しい。というか私一人の為にそこまでするのはやりすぎな気がする。
ちょっと口から出かけたがここで言っても仕方ないのでこの話は終わろう。
「ヴェルストリアさんはおいくつなんですか?」
「先月十八になったばかりです」
「そうなんですね、おめでとうございます!じゃあちょうど成人ですね」
「?成人は十六歳からですよね」
あ、この世界では違うんだ。
ヴェルストリアさんが不思議そうな顔をしているのを見ると私が異世界から来たことは知らないのだと思う。
そんなこと急に言われてもおかしいよね、今は隠しておいたほうがいい気がする。変なこと言わないよう気をつけなきゃ。
「そ、そういえばそうでしたね!私は二十歳なんです。結構近いですね」
「年上だったんですか!てっきり同い年かと…。あ、敬語とか敬称も気にしないで好きに呼んでください」
「うん、わかった!ヴェルストリア…くんも好きに呼んでね」
「いえ!僕はそのままで…」
そんなこんなで料理も完成したので食堂へ運ぶ。チキンと玉子サラダやフルーツを挟んだサンドウィッチ、野菜たっぷりの鶏ガラスープを作った。それぞれ自由に取ってもらって時間なったら片付ける、というシステムらしい。
「すごいですね…こんな豪華な朝食初めてです!」
「そんなに豪華って言うほどでもないと思うけど、朝はしっかり食べなきゃね」
時間にはまだ早いが皿に二人分取り分け、早速頂くことにした。
「いただきます…ん~美味しい!こんなに大人数のご飯作ったの初めてだったけどちゃんと出来て良かった!」
自画自賛しながらヴェルストリアくんのほうを見てみるとスープを一口飲んだところでピタリと止まっていた。
え、どうしよう。この世界の人の口には合わなかったのかもしれない。
「あの…ヴェルストリアくん…」
「…こんな…」
「え?」
「こんなに美味しいもの初めて食べました…!」
サンドイッチもかじり目を輝かせる。
「あの食材でここまで作れるなんて…」
美味しい美味しいと言いながら勢い良く食べ、あっという間に完食してくれた。その様子が本当に嬉しそうで思わず笑ってしまった。
「正直に言うと女性でここまで料理が出来るなんて思っていなくて…馬鹿にしていたとかでは無いんですけど、すみません」
「ううん、喜んでもらえて良かった!食事係…安心して任せてもらえる?」
「勿論です!僕に出来ることは何でもしますので、よろしくお願いします」
私も食べ終わり食器を片付けた頃にはそろそろ食堂に人が集まる時間になっていた。
「ではまた夕方に来ますね」
「ありがとう、お仕事頑張って!」
ヴェルストリア君はまた最初の落ち着いた雰囲気に戻り、爽やかな笑顔で食堂を後にした。大人っぽい人だけどさっきの嬉しそうな顔を思い出すとなんだか弟が出来た気分になった。
398
お気に入りに追加
1,060
あなたにおすすめの小説
女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。
婚約破棄されたので、その場から逃げたら時間が巻き戻ったので聖女はもう間違えない
aihara
恋愛
私は聖女だった…聖女だったはずだった。
「偽聖女マリア!
貴様との婚約を破棄する!!」
目の前の婚約者である第二王子からそう宣言される
あまりの急な出来事にその場から逃げた私、マリア・フリージアだったが…
なぜかいつの間にか懐かしい実家の子爵家にいた…。
婚約破棄された、聖女の力を持つ子爵令嬢はもう間違えない…
醜く美しいものたちはただの女の傍でこそ憩う
ふぁんたず
恋愛
気づけば美的感覚が間逆の異世界でした。アラサーで普通女子の縁子(ゆかりこ)は、現世のアパートに残してきた猫のため、なんとか現世に戻ろうとする。しかし美的感覚が違うために、こじれた人生を送ってきたイケメンたちにどんどん懐かれてしまう。破壊力抜群の美男に縋られて、縁子は愛する猫のため、現代に戻ることはできるのか。
タイトルはアレですが、テーマは純愛です。R18も純愛を前面に出していく予定です。
いわゆる王道の「逆ハーレム」ではないと思われます。読みづらい展開や、じれじれ、すれ違いなど、そこも含めてお楽しみいただけますと、望外の喜びです。
(R18には※をつけますが、序盤はありません。また、後半は複数とのR18もありますので、苦手な方はご注意ください)
転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
女性が全く生まれない世界とか嘘ですよね?
青海 兎稀
恋愛
ただの一般人である主人公・ユヅキは、知らぬうちに全く知らない街の中にいた。ここがどこだかも分からず、ただ当てもなく歩いていた時、誰かにぶつかってしまい、そのまま意識を失う。
そして、意識を取り戻し、助けてくれたイケメンにこの世界には全く女性がいないことを知らされる。
そんなユヅキの逆ハーレムのお話。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる