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エピソード《花厳布良乃の世界》
良くも、悪くも
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アタシの短所は……幾つもある中で、一番は表情が読みにくい所だと自負している。
「メラちゃん、本当に大丈夫?」
七月二十七日、あの日から三日後の――合宿初日。
ジュンの過保護モード発動共に大丈夫、と普段の調子を真似ては返す。
あれから彼らとは会ってない。リツとは個人チャットでやり取りを繰り返していた程度で、ギターにだって触れてすらいなく。拙い記憶のまま、本日を迎えてもいいのかと脳が問う。それでも、あの悪夢……乙町律の総ての死は現実だったというのは不思議なことに理解出来てしまっていた。
「……無理、しないでね。でも、倒れて間もないから引き返すことも」
「問題ねぇだろ。布良乃本人が行くって決めたんだから。それとも、じゃじゃ馬が行くと不都合なことでもあるのか?」
「ち、違う! そんなわけ、ないよ……」
空気が明らかに前回と違って悪い。問い詰めるような言い方は常日頃だが、恐らくリツは今から登場する人物全てを疑っている。……自分を殺した犯人を見つける為に。
「どうして、アタシだけに話すの? ジュンやキキにだって言えば、相談すれば協力」
『駄目だ』
ぴしゃり、と電話越しに停止を余儀なくされる。
それは昨晩のこと。アタシの曖昧な記憶を頼りにリツはひとつの仮説を立てた。自分の死……正確には痛みと悪夢は何かしらの関係性があると。それ故にあらゆる可能性、主に合宿期間に誰が何をしているかを把握すると言った。だから、ジュンもキキだって話せば絶対に。
『オレは、彼奴らも疑っている。無論、容疑者候補としてな』
疑心暗鬼……。今はそんな単語が最悪で、とてもよく似合う状況だと思った。
「ねえ、姫々お腹空いたー! めーちゃん、二人はほっといて姫々たちだけで行こう」
「え、ちょっと……」
小さな手に腕を急に引っ張られて、バランスが軽く崩れる。
そういえば、前回の時間軸……ループでは大雨の予報だったのに今回は特に何も無い。強いて言えば、宿泊先が既に前と同じ自然の家だったことくらいで。彼女、姫々が駄々を捏ねることもなく。……この世界線では天候によるトラブルは存在せず、別の問題が発生していると視野すべきってところか。
思考終了後、わざとらしい溜息と舌打ちが聞こえた。
「ほら、くだらねぇことほざいてないで行くぞ。姫々、布良乃から離れろ。距離を置け。不用意に固着する必要ないだろ、鬱陶しい」
「むぅ、別にいいじゃん! 姫々は今、めーちゃんと一緒に歩くのがブームなのーっ! ……今日のりっくん、ツンツンしてて怖い。何か、ヤダ」
「ガキみたいな言い訳するな。とにかく、必要最低限の距離で歩け。……潤一もな」
「……うん」
視線がバラバラだった。電車に乗車して移動の際も誰も口を開こうとはしない、静かにすることが苦手な姫々でさえも。
「あ、あの。お菓子食べる? 今日、楽しみで多く詰め込み過ぎて」
らしくないな、と思いながら明るく問う。それでもキキとジュンは首を横に振り、リツは鼻を鳴らして不機嫌な顔をするだけ。当然、負の雰囲気は練習中にも影響を及ぼす。
「はぁ、ストップ。おい、姫々。何べん同じ個所でコケれば気が済む? 難しいメロディじゃねぇんだから集中しろ」
「ぷー……。はーい」
バンド練習、何度目かの注意。キキは頬を膨らませながらキーボードで音を鳴らして、挑発するもののリツは無視を貫きドラムの方を向く。
「潤一、お前もだ。つまんねぇリズムで周囲の演奏を狂わすな。それとも……わざとか? 言いたいことあるならテメェの口で話せよ」
「……別に、何でもな」
ジュンの弁論を遮るように、凄まじい勢いの打擲音が多目的室に轟いた。――リツが、彼の頬を一発殴って。
「ジュン!」
「ジュンちゃん……っ」
殴られた勢いで床に倒れたジュンに、アタシたちは慌てて駆け寄る。出血はしていないが、グーで殴れた箇所が赤く染まっていく。
「酷い。酷いよ、りっくん! ジュンちゃん、何も悪いことしてないのに……」
涙を薄く浮かべながら訴える、キキ。ジュンとリツは無言を重ねるだけで、互いにそれ以上の言葉を交わす様子はない。
「ジュン、立てそう?」
目立つような外傷はない、が問うてみる。
リツの事情やその動機は知っているが、流石にやり過ぎである上に寂寥な感情が沸くのは致し方ないことだろう。
「ありがとう、メラちゃん。……一旦、僕達離れた方がいいかもね」
「……そう、だね。アタシは」
「はいはーい! じゃあ、姫々はジュンちゃんの方に付き添いまーす! べーだ、今日は横暴なりっくん」
二人が。キーボードとドラムが不在となり、忽ち静寂が訪れる。問題を悪化させた当人に至っては心配の一言すら発しない。
「リツ。自分がまた殺されるかも、って分かってて平常心を保てないのは仕方ない……と思う。でも、人を傷付けるのは」
「ならお前は、黙って殺されろって言うのか? 静かに死ねって……ハッ、どっちが残酷だよ」
違う、そんなことを聞きたいワケじゃない。アタシは……。
「いいか、この際はっきり言っていやる。オレは……彼奴らを疑っているが、同時に容疑を晴らしたいと思っている」
「え……?」
呆ける。だって、リツがそんなこと言うなんて。
「何度も。幾度だって検証して、有り得ねぇことを証明してやる。……その為に、お前に不要な感情と向き合うハメになっても。はぁ、一層のこと突き飛ばしてくれた方が」
楽でいいのに。リツのことだ、恐らく次に言う台詞はこうだろう。
下手くそな言い訳。普段は無感情のくせに、たまに熱いところ。何も考えていなさそうなのに、実は頭が切れるのは知っている。……あと、自己犠牲が激しい。
「リツ。……検証する為に、今回の自分を見捨てようとしてない?」
時間をループしている、と仮設を立てている現在。確定的ではないが、アタシの記憶は回数を重ねる度に安定している。良い事も悪い――悪夢だと思っていたことも。
図星を付いたつもりだった、しかし彼は驚く素振りも見せない。
「……必要な犠牲だ。それにどうせオレはお前と違って、次は何が起きる或いは起きたかなんて覚えてねぇだろうよ。死の痛みが刻まれるだけで」
「でも、アタシは。そんな方法、反対……」
「他にねぇんだ。ただでさえ、ぶっ飛んだ前提条件を相手にして正攻法が利くわけねぇ。……布良乃、お前には悪いが次のオレに今回あった出来事を。今、何が起きているのかを事実だけを話せ。多分、信じっから」
そこは自信持ってよ、なんて言葉は喉から出てこない。
リツが死ぬ。あの夢みたいに……違う、あれは全て現実だったのかもしれなくて。
「気をしっかり持て。これは、お前にしか出来ないことなんだ。いいか、絶対に繋げろ。一人で悩もうとするな。けど、彼奴らには相談は駄目だ。オレを頼れ」
曇りのない青空のような瞳は、柄に似合わず熱く語る。
これからどうすれば、とか。アタシが何か行動を起こさなければ、と思っていたのに。
「わか、った。でも、ひとつ約束して……自分の死を必要な犠牲だなんて、言わないで」
柄に似合わないのはアタシも一緒だ。こんなにも涙が溢れるなんて……。
この後、最悪な空気は転換することも変化が見込めるのもなく。最終日、前回と同様に七月二十九日を迎えた朝――乙町律の死体が小さな森林で発見された。躯は綺麗なまま、首元に呼吸の阻害を与えられたような窒息死。第一発見者は……花厳布良乃。
「メラちゃん、本当に大丈夫?」
七月二十七日、あの日から三日後の――合宿初日。
ジュンの過保護モード発動共に大丈夫、と普段の調子を真似ては返す。
あれから彼らとは会ってない。リツとは個人チャットでやり取りを繰り返していた程度で、ギターにだって触れてすらいなく。拙い記憶のまま、本日を迎えてもいいのかと脳が問う。それでも、あの悪夢……乙町律の総ての死は現実だったというのは不思議なことに理解出来てしまっていた。
「……無理、しないでね。でも、倒れて間もないから引き返すことも」
「問題ねぇだろ。布良乃本人が行くって決めたんだから。それとも、じゃじゃ馬が行くと不都合なことでもあるのか?」
「ち、違う! そんなわけ、ないよ……」
空気が明らかに前回と違って悪い。問い詰めるような言い方は常日頃だが、恐らくリツは今から登場する人物全てを疑っている。……自分を殺した犯人を見つける為に。
「どうして、アタシだけに話すの? ジュンやキキにだって言えば、相談すれば協力」
『駄目だ』
ぴしゃり、と電話越しに停止を余儀なくされる。
それは昨晩のこと。アタシの曖昧な記憶を頼りにリツはひとつの仮説を立てた。自分の死……正確には痛みと悪夢は何かしらの関係性があると。それ故にあらゆる可能性、主に合宿期間に誰が何をしているかを把握すると言った。だから、ジュンもキキだって話せば絶対に。
『オレは、彼奴らも疑っている。無論、容疑者候補としてな』
疑心暗鬼……。今はそんな単語が最悪で、とてもよく似合う状況だと思った。
「ねえ、姫々お腹空いたー! めーちゃん、二人はほっといて姫々たちだけで行こう」
「え、ちょっと……」
小さな手に腕を急に引っ張られて、バランスが軽く崩れる。
そういえば、前回の時間軸……ループでは大雨の予報だったのに今回は特に何も無い。強いて言えば、宿泊先が既に前と同じ自然の家だったことくらいで。彼女、姫々が駄々を捏ねることもなく。……この世界線では天候によるトラブルは存在せず、別の問題が発生していると視野すべきってところか。
思考終了後、わざとらしい溜息と舌打ちが聞こえた。
「ほら、くだらねぇことほざいてないで行くぞ。姫々、布良乃から離れろ。距離を置け。不用意に固着する必要ないだろ、鬱陶しい」
「むぅ、別にいいじゃん! 姫々は今、めーちゃんと一緒に歩くのがブームなのーっ! ……今日のりっくん、ツンツンしてて怖い。何か、ヤダ」
「ガキみたいな言い訳するな。とにかく、必要最低限の距離で歩け。……潤一もな」
「……うん」
視線がバラバラだった。電車に乗車して移動の際も誰も口を開こうとはしない、静かにすることが苦手な姫々でさえも。
「あ、あの。お菓子食べる? 今日、楽しみで多く詰め込み過ぎて」
らしくないな、と思いながら明るく問う。それでもキキとジュンは首を横に振り、リツは鼻を鳴らして不機嫌な顔をするだけ。当然、負の雰囲気は練習中にも影響を及ぼす。
「はぁ、ストップ。おい、姫々。何べん同じ個所でコケれば気が済む? 難しいメロディじゃねぇんだから集中しろ」
「ぷー……。はーい」
バンド練習、何度目かの注意。キキは頬を膨らませながらキーボードで音を鳴らして、挑発するもののリツは無視を貫きドラムの方を向く。
「潤一、お前もだ。つまんねぇリズムで周囲の演奏を狂わすな。それとも……わざとか? 言いたいことあるならテメェの口で話せよ」
「……別に、何でもな」
ジュンの弁論を遮るように、凄まじい勢いの打擲音が多目的室に轟いた。――リツが、彼の頬を一発殴って。
「ジュン!」
「ジュンちゃん……っ」
殴られた勢いで床に倒れたジュンに、アタシたちは慌てて駆け寄る。出血はしていないが、グーで殴れた箇所が赤く染まっていく。
「酷い。酷いよ、りっくん! ジュンちゃん、何も悪いことしてないのに……」
涙を薄く浮かべながら訴える、キキ。ジュンとリツは無言を重ねるだけで、互いにそれ以上の言葉を交わす様子はない。
「ジュン、立てそう?」
目立つような外傷はない、が問うてみる。
リツの事情やその動機は知っているが、流石にやり過ぎである上に寂寥な感情が沸くのは致し方ないことだろう。
「ありがとう、メラちゃん。……一旦、僕達離れた方がいいかもね」
「……そう、だね。アタシは」
「はいはーい! じゃあ、姫々はジュンちゃんの方に付き添いまーす! べーだ、今日は横暴なりっくん」
二人が。キーボードとドラムが不在となり、忽ち静寂が訪れる。問題を悪化させた当人に至っては心配の一言すら発しない。
「リツ。自分がまた殺されるかも、って分かってて平常心を保てないのは仕方ない……と思う。でも、人を傷付けるのは」
「ならお前は、黙って殺されろって言うのか? 静かに死ねって……ハッ、どっちが残酷だよ」
違う、そんなことを聞きたいワケじゃない。アタシは……。
「いいか、この際はっきり言っていやる。オレは……彼奴らを疑っているが、同時に容疑を晴らしたいと思っている」
「え……?」
呆ける。だって、リツがそんなこと言うなんて。
「何度も。幾度だって検証して、有り得ねぇことを証明してやる。……その為に、お前に不要な感情と向き合うハメになっても。はぁ、一層のこと突き飛ばしてくれた方が」
楽でいいのに。リツのことだ、恐らく次に言う台詞はこうだろう。
下手くそな言い訳。普段は無感情のくせに、たまに熱いところ。何も考えていなさそうなのに、実は頭が切れるのは知っている。……あと、自己犠牲が激しい。
「リツ。……検証する為に、今回の自分を見捨てようとしてない?」
時間をループしている、と仮設を立てている現在。確定的ではないが、アタシの記憶は回数を重ねる度に安定している。良い事も悪い――悪夢だと思っていたことも。
図星を付いたつもりだった、しかし彼は驚く素振りも見せない。
「……必要な犠牲だ。それにどうせオレはお前と違って、次は何が起きる或いは起きたかなんて覚えてねぇだろうよ。死の痛みが刻まれるだけで」
「でも、アタシは。そんな方法、反対……」
「他にねぇんだ。ただでさえ、ぶっ飛んだ前提条件を相手にして正攻法が利くわけねぇ。……布良乃、お前には悪いが次のオレに今回あった出来事を。今、何が起きているのかを事実だけを話せ。多分、信じっから」
そこは自信持ってよ、なんて言葉は喉から出てこない。
リツが死ぬ。あの夢みたいに……違う、あれは全て現実だったのかもしれなくて。
「気をしっかり持て。これは、お前にしか出来ないことなんだ。いいか、絶対に繋げろ。一人で悩もうとするな。けど、彼奴らには相談は駄目だ。オレを頼れ」
曇りのない青空のような瞳は、柄に似合わず熱く語る。
これからどうすれば、とか。アタシが何か行動を起こさなければ、と思っていたのに。
「わか、った。でも、ひとつ約束して……自分の死を必要な犠牲だなんて、言わないで」
柄に似合わないのはアタシも一緒だ。こんなにも涙が溢れるなんて……。
この後、最悪な空気は転換することも変化が見込めるのもなく。最終日、前回と同様に七月二十九日を迎えた朝――乙町律の死体が小さな森林で発見された。躯は綺麗なまま、首元に呼吸の阻害を与えられたような窒息死。第一発見者は……花厳布良乃。
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