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エピソード《花厳布良乃の世界》
花は折りたし梢は高し
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……なんでだろう。周囲のバカみたいに浮かれた様子が妙に懐かしく感じた。
宿題の多さに対する不満の声。如何に自分たちが華々しい夏休みを送るか、のマウント大会にそれを心にも無いのに羨慕するスクールカースト二軍の子たち。
……くだらない。
非常にくだらないけど、この感覚を何処かで……。
「――ちゃん。おーい、メラちゃん?」
ふと、聞き慣れた穏やかな声音が耳を擽る。と、同時に程よく日焼けした細長い指先がアタシの目先で軽く揺れた。
「っ……ごめん、ジュン。また、アタシ……」
謝罪と共に呆然とした思考がようやく働き出す。
七月二十四日、金曜日。
夏休み前日にして、自習中の教室内は非常に騒がしい。
この自由に設けられた時間帯は課題に励む者と会話に徹底するのどちらかで、アタシとジュン――幼馴染みの一人、板本潤一は前者に区分される。
要するに勉強を教えて貰う立場に置いて、上の空だったなんて最低な態度でしかない。……にも関わらず、ジュンはにこやかな笑みを浮かべる。
「構わないよ。少し、手を休めてお喋りでもしようか」
ジュンは宣言通りに、ペンを手から離してはあまり似合っていない眼鏡も一緒に外す。裸眼となった彼の瞳はよく見慣れた、紫眼。タレ目とも相まってミステリアス且つ、誰に対しても日当たりの良い人物で……アイツ、リツとはまるで正反対とも言える。
恐らく、アタシの異変も察してながらも敢えて聞かなかったのだろう。まったく、彼の些細な配慮には頭が上がらない。
「……ジュン。気遣い、ありがとう」
「ふふ、一体何のことかな。でも、どういたしまして」
ふわり、とした柔らかい表情。
見た目通りの温厚さと幼い頃から頼りになる、アタシたち駆け出しバンドのリーダー。一般的に目立ちはしないが、体力とリズム感。そして音楽の基盤と先導を担う、ドラマーにとって彼が一番の適任者だと思う。
……相談、してみるべきか。けど、気味の悪い夢について諮詢したところで……。
「……ねえ、ジュン。変なこと聞いていい?」
彼は迷いも一切見せず、頷く。
相変わらず周りは煩いのに、ここだけ静寂に満たされたような不思議な空気。
「勿論だよ、僕に答えられることなら」
「あの、さ……。リツに厭悪や妬みを抱いている人に、心当たりとかない、よね?」
「え?」
妥当な反応、合理的な驚き。当然だ、アタシは明らかに意味不明なことを口走ったのだから。前触れもなく、それでも。
「昔――何歳の頃だったかは、忘れたけど。一回、話したことあったよね。……怖い夢のこと」
酷い、抽象的な昔語り。……いや、詳しくは思い出したくはなかったのかもしれない。
ここ数日の曖昧な感覚と少しの違和感。それに不吉な、縁起の悪い夢境。奇しくも、似ているという表現が正しい。腐れ縁の隣人、乙町律が何者かによって殺される夢を。
「覚えて、る……。君が肩を震わせて、恐怖心を語ってくれたの初めてだったから……。あ、もしかして」
「……ただの夢なら、いい。いい、のだけど……明確な理由、証拠とかは一切ない。でも……嫌な予感が。ううん、ごめん。何でもない、やっぱ忘れて」
沈黙。たがが瞬き一つ程度の時間が、長く感じた。
困惑。ジュンは複雑そうな表情を軽く浮かべながらも、いつもみたいに華やかな笑顔がすぐに開花される。事故で両親を失っても、育った孤児院が急遽閉鎖しても……彼の泣く姿は見たことない。常に明るくて誰よりも前向きな。
「――強い憎しみと底知れぬ深い、嫌忌」
「……え。ジュン、今……何て?」
鐘が鳴る、授業終了の合図が。
昼飯を求めて疎らに散り、生徒に隠れるようにジュンは何事も無かったように笑顔で立ち上がった。
「メラちゃん、僕たちもお昼行こうか」
「え……あ、うん」
気のせい、だろうか……。
普段とは違う雰囲気に感じたのは。
そんな不安気をよそに、アタシたちは教室を後にする。最早、習慣とも言えるべきことを行う為に。
旧校舎の上階。
委員会や何かしらの用事でない限り、アタシたち四人は昼休みを共に過ごすことが日課になっている。
集合場所はいつも通り、閑散とした学校の屋上。昨年までは賑わっていた昼食スポットが、今年に入って……否、四月から悪評ばかりが蔓延るようになった。理由は至極単純……幼馴染みの小城原姫々が入学したからだ。
「――そうそう! でね、その時のジュンちゃんが……あっ、二人とも遅いよー!」
高くて甘い声がアタシたちに降り注ぐ。
小学生のような背丈でこちらに向かって跳ねる姿は、同性から見ても愛らしいと思ってしまう……先まで、誰も居ない壁に向かって淡々と会話していたことを除けば。
「ごめんね、きぃちゃん。購買、意外と混んでて。……今日も視えないトモダチとお喋りしてたいたの?」
「うん! 二人を待ってる間退屈だからねー。お話相手になって貰ってた!」
キラキラと輝く屈託のない笑顔。金色の髪と黄金の瞳は太陽とでも例えるべきか。
キキは例えるなら元気を具現化したような存在。
アタシとリツがくだらない喧嘩をしても、持ち前の愛想の良さといい意味で空気の読めなさで中立の立場を担い。年下らしい可愛さもアタシには無いものだと思う。また彼女も孤児院出身だが、ジュンとは決定的に違うのがひとつある。
どうやらキキは、視えて聴くことが出来るらしい。
……何を、って――死人となった魂の可視を。
「……キキ。リツは」
あからさまな話の切り替えに反応がひとつ。
と、同時にジュンは理解した。この話題は不用に広げるべきではない。幼少の頃から誰にも理解されなかった少女は、いつしか変わり者や電波呼びされていたのだから。
「うーんとね、りっくんなら今日も来ないって。何でも『――ベースが上手くねぇバンドはいつまで経っても成長しねぇよ……練習する』だってー」
「ふふ、似てる」
「いや全然似てないでしょ。ジュンはキキに対して甘過ぎ……ったく、リツのヤツ」
何でも称賛するジュンと、それで調子に乗るキキ。そこに手早く軽い突っ込みを入れて愛想の無い表情がアタシたちを見詰める。いつもの流れだ、いつもの流れなのに……。
「メラちゃん、お昼終わっちゃうよ」
「……うん」
座る。アタシたち以外誰も居ない今、指定席の位置に。
「めーちゃん、元気ないね。めーちゃんがどよーんってしてると、姫々までハツラツじゃなくなっちゃう。姫々のおかず食べる? はい、あーん」
「だっ、大丈夫だから……! ってか、どさくさに紛れて自分の嫌いな物を――」
「えへへ、バレた? だって野菜嫌いなんだもーん。ねえねえ、ジュンちゃんも協力して食べてよー。このまま何もせずに廃棄は可哀想でしょ?」
「っえ。そ、そうだね……少しだけなら、その、頂こうかな」
運ばれる野菜。口を大きく開ける、幼馴染みの男子。それを恥じらいもなく、口元まで見届ける小悪魔な女子。……っ、気まずい。
「はい、偉い偉い。流石ジュンちゃん! 美味しく頂きました、と」
「ご、ごちそうさま……でした。え、ええっと、合宿計画の話でもしようか!」
不自然な導入に複雑な感情を抱きつつも、明るい話題の切り替えに本心はホッとする。
合宿。文字通り、旅行に最も近くて練習する為の――。
アタシとリツ、それにジュンとキキ。この幼馴染み四人……バンド名『彼岸花と黒蝶』のメンバーで過ごせる、唯一無二の時間だ。
宿題の多さに対する不満の声。如何に自分たちが華々しい夏休みを送るか、のマウント大会にそれを心にも無いのに羨慕するスクールカースト二軍の子たち。
……くだらない。
非常にくだらないけど、この感覚を何処かで……。
「――ちゃん。おーい、メラちゃん?」
ふと、聞き慣れた穏やかな声音が耳を擽る。と、同時に程よく日焼けした細長い指先がアタシの目先で軽く揺れた。
「っ……ごめん、ジュン。また、アタシ……」
謝罪と共に呆然とした思考がようやく働き出す。
七月二十四日、金曜日。
夏休み前日にして、自習中の教室内は非常に騒がしい。
この自由に設けられた時間帯は課題に励む者と会話に徹底するのどちらかで、アタシとジュン――幼馴染みの一人、板本潤一は前者に区分される。
要するに勉強を教えて貰う立場に置いて、上の空だったなんて最低な態度でしかない。……にも関わらず、ジュンはにこやかな笑みを浮かべる。
「構わないよ。少し、手を休めてお喋りでもしようか」
ジュンは宣言通りに、ペンを手から離してはあまり似合っていない眼鏡も一緒に外す。裸眼となった彼の瞳はよく見慣れた、紫眼。タレ目とも相まってミステリアス且つ、誰に対しても日当たりの良い人物で……アイツ、リツとはまるで正反対とも言える。
恐らく、アタシの異変も察してながらも敢えて聞かなかったのだろう。まったく、彼の些細な配慮には頭が上がらない。
「……ジュン。気遣い、ありがとう」
「ふふ、一体何のことかな。でも、どういたしまして」
ふわり、とした柔らかい表情。
見た目通りの温厚さと幼い頃から頼りになる、アタシたち駆け出しバンドのリーダー。一般的に目立ちはしないが、体力とリズム感。そして音楽の基盤と先導を担う、ドラマーにとって彼が一番の適任者だと思う。
……相談、してみるべきか。けど、気味の悪い夢について諮詢したところで……。
「……ねえ、ジュン。変なこと聞いていい?」
彼は迷いも一切見せず、頷く。
相変わらず周りは煩いのに、ここだけ静寂に満たされたような不思議な空気。
「勿論だよ、僕に答えられることなら」
「あの、さ……。リツに厭悪や妬みを抱いている人に、心当たりとかない、よね?」
「え?」
妥当な反応、合理的な驚き。当然だ、アタシは明らかに意味不明なことを口走ったのだから。前触れもなく、それでも。
「昔――何歳の頃だったかは、忘れたけど。一回、話したことあったよね。……怖い夢のこと」
酷い、抽象的な昔語り。……いや、詳しくは思い出したくはなかったのかもしれない。
ここ数日の曖昧な感覚と少しの違和感。それに不吉な、縁起の悪い夢境。奇しくも、似ているという表現が正しい。腐れ縁の隣人、乙町律が何者かによって殺される夢を。
「覚えて、る……。君が肩を震わせて、恐怖心を語ってくれたの初めてだったから……。あ、もしかして」
「……ただの夢なら、いい。いい、のだけど……明確な理由、証拠とかは一切ない。でも……嫌な予感が。ううん、ごめん。何でもない、やっぱ忘れて」
沈黙。たがが瞬き一つ程度の時間が、長く感じた。
困惑。ジュンは複雑そうな表情を軽く浮かべながらも、いつもみたいに華やかな笑顔がすぐに開花される。事故で両親を失っても、育った孤児院が急遽閉鎖しても……彼の泣く姿は見たことない。常に明るくて誰よりも前向きな。
「――強い憎しみと底知れぬ深い、嫌忌」
「……え。ジュン、今……何て?」
鐘が鳴る、授業終了の合図が。
昼飯を求めて疎らに散り、生徒に隠れるようにジュンは何事も無かったように笑顔で立ち上がった。
「メラちゃん、僕たちもお昼行こうか」
「え……あ、うん」
気のせい、だろうか……。
普段とは違う雰囲気に感じたのは。
そんな不安気をよそに、アタシたちは教室を後にする。最早、習慣とも言えるべきことを行う為に。
旧校舎の上階。
委員会や何かしらの用事でない限り、アタシたち四人は昼休みを共に過ごすことが日課になっている。
集合場所はいつも通り、閑散とした学校の屋上。昨年までは賑わっていた昼食スポットが、今年に入って……否、四月から悪評ばかりが蔓延るようになった。理由は至極単純……幼馴染みの小城原姫々が入学したからだ。
「――そうそう! でね、その時のジュンちゃんが……あっ、二人とも遅いよー!」
高くて甘い声がアタシたちに降り注ぐ。
小学生のような背丈でこちらに向かって跳ねる姿は、同性から見ても愛らしいと思ってしまう……先まで、誰も居ない壁に向かって淡々と会話していたことを除けば。
「ごめんね、きぃちゃん。購買、意外と混んでて。……今日も視えないトモダチとお喋りしてたいたの?」
「うん! 二人を待ってる間退屈だからねー。お話相手になって貰ってた!」
キラキラと輝く屈託のない笑顔。金色の髪と黄金の瞳は太陽とでも例えるべきか。
キキは例えるなら元気を具現化したような存在。
アタシとリツがくだらない喧嘩をしても、持ち前の愛想の良さといい意味で空気の読めなさで中立の立場を担い。年下らしい可愛さもアタシには無いものだと思う。また彼女も孤児院出身だが、ジュンとは決定的に違うのがひとつある。
どうやらキキは、視えて聴くことが出来るらしい。
……何を、って――死人となった魂の可視を。
「……キキ。リツは」
あからさまな話の切り替えに反応がひとつ。
と、同時にジュンは理解した。この話題は不用に広げるべきではない。幼少の頃から誰にも理解されなかった少女は、いつしか変わり者や電波呼びされていたのだから。
「うーんとね、りっくんなら今日も来ないって。何でも『――ベースが上手くねぇバンドはいつまで経っても成長しねぇよ……練習する』だってー」
「ふふ、似てる」
「いや全然似てないでしょ。ジュンはキキに対して甘過ぎ……ったく、リツのヤツ」
何でも称賛するジュンと、それで調子に乗るキキ。そこに手早く軽い突っ込みを入れて愛想の無い表情がアタシたちを見詰める。いつもの流れだ、いつもの流れなのに……。
「メラちゃん、お昼終わっちゃうよ」
「……うん」
座る。アタシたち以外誰も居ない今、指定席の位置に。
「めーちゃん、元気ないね。めーちゃんがどよーんってしてると、姫々までハツラツじゃなくなっちゃう。姫々のおかず食べる? はい、あーん」
「だっ、大丈夫だから……! ってか、どさくさに紛れて自分の嫌いな物を――」
「えへへ、バレた? だって野菜嫌いなんだもーん。ねえねえ、ジュンちゃんも協力して食べてよー。このまま何もせずに廃棄は可哀想でしょ?」
「っえ。そ、そうだね……少しだけなら、その、頂こうかな」
運ばれる野菜。口を大きく開ける、幼馴染みの男子。それを恥じらいもなく、口元まで見届ける小悪魔な女子。……っ、気まずい。
「はい、偉い偉い。流石ジュンちゃん! 美味しく頂きました、と」
「ご、ごちそうさま……でした。え、ええっと、合宿計画の話でもしようか!」
不自然な導入に複雑な感情を抱きつつも、明るい話題の切り替えに本心はホッとする。
合宿。文字通り、旅行に最も近くて練習する為の――。
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