3 / 100
月明かりに輝く銀色の髪
しおりを挟む
屋敷の外へ出たミーシャは薬を届けるために老夫婦の家、学校、診療所をまわった。最後に、戦争で親を亡くした子どもが暮らす孤児院を訪ねた。
施設は最近、建て直したばかりだ。壁は明るいレモン色。楽しそうな声が聞こえてきて敷地の中をのぞくと、緑あふれる庭で遊ぶ子どもたちの姿が見えた。
「ミーシャさん、こんにちは。いらっしゃい」
「院長先生、こんにちは」
話しかけてきたのはここの院長だ。彼女はエレノアより年上で少し身体の線が細い。子どもたちの親代わりで常にエプロン姿だ。白が混じった髪は後ろに一纏めにしている。
「少しですが、薬を持ってきました」
「まあ! ミーシャさん、本当に、いつもありがとうございます」
孤児院は国と色んな人の支援で成り立っている。院長は、薬を手にすると丁寧に頭をさげた。
彼女はミーシャが公爵令嬢だということも、クレアの生まれ変わりだということも知らないが、いつも快く出迎えてくれた。
「あ、おねえちゃんだ! こんにちは」
「見て、おねえちゃん。落ち葉、たくさんひろったよ!」
「みんな、こんにちは。元気だね」
子どもたちはミーシャに気づき、駆け寄ってきた。見つけたどんぐりや落ち葉を嬉しそうに見せてくれる。あっという間に囲まれ動けなくなった。
院長に許可をもらい、子どもたちと遊んでいくことにした。
「外で本を読んでいたの?」
庭の真ん中にあるガーデンテーブルに積まれている本が気になった。
「うん。さっき、ボランチアの人がくれたの。おねえちゃん、絵本読んで」
差しだされた本を見てミーシャは固まった。表紙には『氷の皇帝と炎の魔女』とタイトルが書かれている。
黒い服に、赤い髪をなびかせ、目つきの悪い女性がぎろりと睨んでいる。
「新作なんだって」
目を輝かせながら女の子が本のページをめくろうとしたが、横から男の子が話しかけてきた。
「エマ! これから鬼ごっこするって、行こう」
「鬼ごっこ? する!」
エマは本を置くと、呼びに来た友だちと一緒に走って行ってしまった。一人だけになったミーシャは、本を手に取り、ぱらぱらとページをめくった。
絵本には、悪い魔女クレア・ガーネットが炎で大地を焼き、魔鉱石を使って人々を操り、世界を支配しようとしたが、グレシャー帝国の英雄リアム皇子が魔女をやっつけて、平和になったと描かれていた。
――氷の皇帝は、侵入者を凍り漬けにする『流氷の結界』で国を守っている。川を流れる氷は青白く輝き、炎の魔女は近づくことができない。か……。
本の内容に複雑な気持ちになった。下を向いていると「おねえちゃーん」と呼ぶ、エマの声がして顔をあげた。
「おねえちゃんも一緒に、鬼ごっこしよう?」
子どもたちの輪の中にいるエマが、手を振って呼んでいる。ミーシャは「今行く!」と声を張ると、本を閉じた。
*
「……――いけない、もうこんな時間。私、そろそろ行くね」
鬼ごっこをして、そのあと子どもたちと一緒に花冠を作っていた。
夕方の四時を知らせる鐘が聞こえて、ミーシャは立ちあがった。
「おねえちゃん、もう帰るの?」
「うん。まだ行くところがあるの。ごめんね」
「帰らないで。もっと一緒に遊ぼうよ!」
小さな子たちに悲しそうな目を向けられると、離れがたくて胸が詰まる。ミーシャは完成した花冠をエマの頭に飾ってあげた。
「また来るね」
「次は泥だんごを作ろうね!」
「わかったわ。約束ね」
孤児院をあとにするとき、院長と子どもたちは、いつまでもミーシャを見送ってくれた。
秋になり、日が暮れるのが早くなった。遅くなると書き置きはしてきたが、今ごろ侍女のライリーが心配しているかもしれない。ミーシャは西日に染まる道を駆けだした。
十六年前、クレア・ガーネットは炎の鳥と一体になってこの世から姿を消した。
彼女の身体は見つからなかったが、ミーシャとして生まれ変わったと気づいたエレノアは、ガーネット公爵邸から歩いて十分ほどの、街から離れた北の森にクレアを偲ぶための石碑を作った。今はそこへ向かっていた。
「手が、かじかむ……」
耳と鼻先が冷たすぎて痛い。ミーシャは大きく息を吸うと、空に向かって話しかけた。
「炎の鳥よ。私を温めて」
しばらくすると、小さな炎の鳥が飛んできた。手の甲を高く差しだすと、ふわりと留まった。
「来てくれてありがとう」
ミーシャはクレアだったころのように火を自在に操ることはできないが、炎の鳥を呼び、力を借りることはできる。
羽を閉じた炎の鳥が小首をかしげる。手の甲がじんわりと温まっていく。だけどまだ寒い。フードを深く被り直して先を急ぐ。この辺りは自然公園だが、悪魔女を偲ぶ者は少なく人気はなかった。
突然、炎の鳥が手から飛び立った。頭上を旋回すると、北の方向へ飛んで行く。
「こっちに来いってこと?」
呼ばれているみたいだった。鳥の姿が見えなくなった方角はクレアの石碑がある自然公園だ。
「おかしい。寒すぎる」
冷たい風が吹いていた。満月のお陰でうっすらと足元が見えるが、近づくほどに温度が下がっていく。
「まさか……」
クレアの命日は明日だ。あの子がここに、いるはずがない。と、一瞬浮かんだ考えを、頭を振って否定する。見て確かめようと、ミーシャは足を進めた。
石碑へ行くには森を横切ったほうが近道だった。炎の鳥を呼び戻し、そのまま腰ほどまで伸びた茂みの中へ入る。とくとくと逸る胸の鼓動を感じながら草をかきわけ、道なき道を行く。
目の前の枝葉を手で押しのけたミーシャは、そのまま固まった。
自然公園の隅にひっそりと建てられているクレアの石碑は二メートルほどで、左右にはかがり火と中央に供花台がある。その前に一人の男性がいた。
――リアム・クロフォード皇帝陛下。
月明かりに輝く銀色の髪を見た瞬間、かつての弟子だとわかった。
リアムは丈の長い黒色の外套を羽織っている。煌びやかな装飾品は身につけていない。質素な装いだ。侍従や護衛の姿は見当たらない。たった一人。知らない人が見れば、隣国の王だとは気づかないだろう。
「誰だ」
すぐに振り向かれ、隠れる暇がなかった。
空を閉じ込めたような青い瞳と目が合い、息を呑んだ。
施設は最近、建て直したばかりだ。壁は明るいレモン色。楽しそうな声が聞こえてきて敷地の中をのぞくと、緑あふれる庭で遊ぶ子どもたちの姿が見えた。
「ミーシャさん、こんにちは。いらっしゃい」
「院長先生、こんにちは」
話しかけてきたのはここの院長だ。彼女はエレノアより年上で少し身体の線が細い。子どもたちの親代わりで常にエプロン姿だ。白が混じった髪は後ろに一纏めにしている。
「少しですが、薬を持ってきました」
「まあ! ミーシャさん、本当に、いつもありがとうございます」
孤児院は国と色んな人の支援で成り立っている。院長は、薬を手にすると丁寧に頭をさげた。
彼女はミーシャが公爵令嬢だということも、クレアの生まれ変わりだということも知らないが、いつも快く出迎えてくれた。
「あ、おねえちゃんだ! こんにちは」
「見て、おねえちゃん。落ち葉、たくさんひろったよ!」
「みんな、こんにちは。元気だね」
子どもたちはミーシャに気づき、駆け寄ってきた。見つけたどんぐりや落ち葉を嬉しそうに見せてくれる。あっという間に囲まれ動けなくなった。
院長に許可をもらい、子どもたちと遊んでいくことにした。
「外で本を読んでいたの?」
庭の真ん中にあるガーデンテーブルに積まれている本が気になった。
「うん。さっき、ボランチアの人がくれたの。おねえちゃん、絵本読んで」
差しだされた本を見てミーシャは固まった。表紙には『氷の皇帝と炎の魔女』とタイトルが書かれている。
黒い服に、赤い髪をなびかせ、目つきの悪い女性がぎろりと睨んでいる。
「新作なんだって」
目を輝かせながら女の子が本のページをめくろうとしたが、横から男の子が話しかけてきた。
「エマ! これから鬼ごっこするって、行こう」
「鬼ごっこ? する!」
エマは本を置くと、呼びに来た友だちと一緒に走って行ってしまった。一人だけになったミーシャは、本を手に取り、ぱらぱらとページをめくった。
絵本には、悪い魔女クレア・ガーネットが炎で大地を焼き、魔鉱石を使って人々を操り、世界を支配しようとしたが、グレシャー帝国の英雄リアム皇子が魔女をやっつけて、平和になったと描かれていた。
――氷の皇帝は、侵入者を凍り漬けにする『流氷の結界』で国を守っている。川を流れる氷は青白く輝き、炎の魔女は近づくことができない。か……。
本の内容に複雑な気持ちになった。下を向いていると「おねえちゃーん」と呼ぶ、エマの声がして顔をあげた。
「おねえちゃんも一緒に、鬼ごっこしよう?」
子どもたちの輪の中にいるエマが、手を振って呼んでいる。ミーシャは「今行く!」と声を張ると、本を閉じた。
*
「……――いけない、もうこんな時間。私、そろそろ行くね」
鬼ごっこをして、そのあと子どもたちと一緒に花冠を作っていた。
夕方の四時を知らせる鐘が聞こえて、ミーシャは立ちあがった。
「おねえちゃん、もう帰るの?」
「うん。まだ行くところがあるの。ごめんね」
「帰らないで。もっと一緒に遊ぼうよ!」
小さな子たちに悲しそうな目を向けられると、離れがたくて胸が詰まる。ミーシャは完成した花冠をエマの頭に飾ってあげた。
「また来るね」
「次は泥だんごを作ろうね!」
「わかったわ。約束ね」
孤児院をあとにするとき、院長と子どもたちは、いつまでもミーシャを見送ってくれた。
秋になり、日が暮れるのが早くなった。遅くなると書き置きはしてきたが、今ごろ侍女のライリーが心配しているかもしれない。ミーシャは西日に染まる道を駆けだした。
十六年前、クレア・ガーネットは炎の鳥と一体になってこの世から姿を消した。
彼女の身体は見つからなかったが、ミーシャとして生まれ変わったと気づいたエレノアは、ガーネット公爵邸から歩いて十分ほどの、街から離れた北の森にクレアを偲ぶための石碑を作った。今はそこへ向かっていた。
「手が、かじかむ……」
耳と鼻先が冷たすぎて痛い。ミーシャは大きく息を吸うと、空に向かって話しかけた。
「炎の鳥よ。私を温めて」
しばらくすると、小さな炎の鳥が飛んできた。手の甲を高く差しだすと、ふわりと留まった。
「来てくれてありがとう」
ミーシャはクレアだったころのように火を自在に操ることはできないが、炎の鳥を呼び、力を借りることはできる。
羽を閉じた炎の鳥が小首をかしげる。手の甲がじんわりと温まっていく。だけどまだ寒い。フードを深く被り直して先を急ぐ。この辺りは自然公園だが、悪魔女を偲ぶ者は少なく人気はなかった。
突然、炎の鳥が手から飛び立った。頭上を旋回すると、北の方向へ飛んで行く。
「こっちに来いってこと?」
呼ばれているみたいだった。鳥の姿が見えなくなった方角はクレアの石碑がある自然公園だ。
「おかしい。寒すぎる」
冷たい風が吹いていた。満月のお陰でうっすらと足元が見えるが、近づくほどに温度が下がっていく。
「まさか……」
クレアの命日は明日だ。あの子がここに、いるはずがない。と、一瞬浮かんだ考えを、頭を振って否定する。見て確かめようと、ミーシャは足を進めた。
石碑へ行くには森を横切ったほうが近道だった。炎の鳥を呼び戻し、そのまま腰ほどまで伸びた茂みの中へ入る。とくとくと逸る胸の鼓動を感じながら草をかきわけ、道なき道を行く。
目の前の枝葉を手で押しのけたミーシャは、そのまま固まった。
自然公園の隅にひっそりと建てられているクレアの石碑は二メートルほどで、左右にはかがり火と中央に供花台がある。その前に一人の男性がいた。
――リアム・クロフォード皇帝陛下。
月明かりに輝く銀色の髪を見た瞬間、かつての弟子だとわかった。
リアムは丈の長い黒色の外套を羽織っている。煌びやかな装飾品は身につけていない。質素な装いだ。侍従や護衛の姿は見当たらない。たった一人。知らない人が見れば、隣国の王だとは気づかないだろう。
「誰だ」
すぐに振り向かれ、隠れる暇がなかった。
空を閉じ込めたような青い瞳と目が合い、息を呑んだ。
0
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
軽はずみで切ない嘘の果て。【完結】
橘
恋愛
※注意※ 以前公開していた同名小説とは、設定、内容が変更されている点がございます。
私は、10年片思いをした人と結婚する。軽はずみで切ない嘘をついて――。
長い長い片思いのせいで、交際経験ゼロの29歳、柏原柚季。
地味で内気な性格から、もう新しい恋愛も結婚も諦めつつあった。
そんなとき、初めて知った彼の苦悩。
衝動のままに“結婚“を提案していた。
それは、本当の恋の苦しみを知る始まりだった。
*・゜゜・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゜・*

私は《悪役令嬢》の役を降りさせて頂きます
めぐめぐ
恋愛
公爵令嬢であるアンティローゼは、婚約者エリオットの想い人であるルシア伯爵令嬢に嫌がらせをしていたことが原因で婚約破棄され、彼に突き飛ばされた拍子に頭をぶつけて死んでしまった。
気が付くと闇の世界にいた。
そこで彼女は、不思議な男の声によってこの世界の真実を知る。
この世界が恋愛小説であり《読者》という存在の影響下にあることを。
そしてアンティローゼが《悪役令嬢》であり、彼女が《悪役令嬢》である限り、断罪され死ぬ運命から逃れることができないことを――
全てを知った彼女は決意した。
「……もう、あなたたちの思惑には乗らない。私は、《悪役令嬢》の役を降りさせて頂くわ」
※全12話 約15,000字。完結してるのでエタりません♪
※よくある悪役令嬢設定です。
※頭空っぽにして読んでね!
※ご都合主義です。
※息抜きと勢いで書いた作品なので、生暖かく見守って頂けると嬉しいです(笑)

立派な王太子妃~妃の幸せは誰が考えるのか~
矢野りと
恋愛
ある日王太子妃は夫である王太子の不貞の現場を目撃してしまう。愛している夫の裏切りに傷つきながらも、やり直したいと周りに助言を求めるが‥‥。
隠れて不貞を続ける夫を見続けていくうちに壊れていく妻。
周りが気づいた時は何もかも手遅れだった…。
※設定はゆるいです。

【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
【完結】不貞された私を責めるこの国はおかしい
春風由実
恋愛
婚約者が不貞をしたあげく、婚約破棄だと言ってきた。
そんな私がどうして議会に呼び出され糾弾される側なのでしょうか?
婚約者が不貞をしたのは私のせいで、
婚約破棄を命じられたのも私のせいですって?
うふふ。面白いことを仰いますわね。
※最終話まで毎日一話更新予定です。→3/27完結しました。
※カクヨムにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる