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初めての×××

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 ——コイツ……転移魔法を使う余力があったのか。

 この力まで使われていたら負けていたのは確実に自分だった。

「先に言っておくけど手加減はしてないよ。初めに言った通り、調整がまだ上手く出来ないだけ」

 納得した。

「とりあえず魔法力が回復する大風呂があるから一緒に入ろうか?」
「……」

 無言でアルフレッドを見上げる。

「ねえ、何で!? その顔は笑えるけど、実践するって言ったのエドだよね?」

 スッと視線を逸らす。

「前のは一人の時にするものじゃなかったのか……あれは一人でやっていても恥ずかしいんだよな。それなのに、またお前にやられるのか……参ったな」

 顎に手を当てて考えていると、手を引かれて大風呂へと連れて行かれた。
 決闘でついた埃や汚れを先に洗い流して、隣り合わせで湯に浸かる。

「アルフ、準備はしなくて良かったのか?」
「良いよ。ベッドの上で俺がやるから。エドは感じてるだけでいい」

 ——ベッド? 準備は体を洗った後にそのままシャワールームでするものじゃなかったのか?

 訳が分からない。首を傾げていると、持ち上げられて湯の中で横向きに抱きかかえられた。

「……」

 無言で見上げれば、影が落ちてきて口付けられる。すぐに口内に潜り込んできた舌に舌を絡め取られた。

「ん……、ん、ぁ?」

 何だろう。前と違って舌がザラついている気がして、アルフレッドの頬を両手で挟んだまま押して口付けから逃れる。

「あーー、今魂現化してるから舌がザラついてるでしょ? もしかして痛い?」
「いや、前と感触が違っていたから驚いただけだ……、ひっ?」

 伸びてきた尻尾に胸元をこそぐられ、前のめりになってしまう。
 小さな突起を集中的に擦られたかと思えば、首筋から脇腹まで移動してきた。

「エド、尻尾好きでしょ?」
「違……っ、触るのが好き……、んん! これじゃな……ッ」

 その状態でまた口付けられ、余す事なく舌で蹂躙される。

「ふっ、ぅ」

 上顎を舐められ歯列の内側を刺激される度に、ビクビクと体が揺れて力も抜けてきた。
 口を離されたかと思いきや、鎖骨に吸い付かれる。

「アルフ……っ」

 体を支える為にアルフレッドの肩に両手を乗せて、腰に生まれ始めている甘ったるい快感を逃すように腰を引いた。
 ちょうどお尻のあたりに肉感のある硬いモノを押し当てられ息を呑む。
 前向きに抱え直されると、勃ち上がった陰茎が視界に入りこんできたので、気まずくてすぐに視線を逸らした。

「前みたいに一度抜こうか」

 半分勃ち上がりかけている陰茎を握られ上下に擦られる。直接的な刺激耐えきれなくて、アルフレッドの肩に額を預けた。

「あ……んぁ、ッあ」

 自分の声とは思えない鼻にかかった声が恥ずかしくて口を閉じようとした時に、アルフレッドの首筋に歯を立ててしまう。

「ア、ぁ、ごめ……っ」
「ん、良いよ。平気。エド、気持ち良いの?」

 コクコクと頭を上下させる。
 先端を指の腹で擦られ、体を竦ませた。膝をもたつかせると上下する手の動きを早められる。

「駄目だ。アルフ……っ、お湯の中に……出る」
「ここ俺専用だから出していいよ。俺も……イキそう」
「んんんーーー、んっ!!」

 必死に声を押し殺して吐精する。
 出している間も一緒に扱かれていて、射精感が止まらずに暴れてしまった。

「アルフ……ッ、いや、だ。手……離して、くれ!」
「もう少しだからッ、我慢ね」
「ふ、ぁ、ア、ああ、あーーっ!」

 アルフレッドが欲をはき出す頃には、感じたことのない疲労感でぐったりしていて、体を預けたままボンヤリしてしまった。

「エド気持ち良かった?」
「え、うん……」
「顔蕩けてるね。可愛い。でもこれからもっと恥ずかしくて気持ち良くて凄い事するんだけど大丈夫?」
「やっぱり無……「じゃ、ベッドに行こうか」……おい」

 態と言葉を被せられて横抱きにされたまま足早に進まれる。
 あらかた回復してきている魔法力を使って髪の毛を乾かせられた。

 ——心臓が煩い。

 飛び出てくるんじゃないと疑うくらいに音が大きくて、痛くて苦しい。自分の体じゃないみたいだった。
 やたら大きくて広い部屋に入り、屈強な男が三人は寝れそうなくらいに大きなベッドの上にゆっくりと下ろされる。
 装飾された金色の壁の柱や天井が視界いっぱいに広がった。

 ——僕は本当にここに居ても良かったのか?

 場違いな気がして視線を左右に彷徨わせていると、外の日を遮断するように窓についている布製の幕が一人でに降りていった。
 視界が悪い中でも、アルフレッドの絹糸のように白くてきめの細かい髪の毛やまつ毛が浮き立っているようで、眩しくて目を細める。
 引き締まった肉厚の肉体が艶めかしいと思ってしまい、そんな感想を持った自分にも気恥ずかしくなった。

「中、慣らすから足開いててくれる?」
「アルフ……やっぱり自分でやる」
「それは今度見せてね」

 ——見せる? は? 見せる?

 自分でやるのもやられるのも恥ずかしいくらいなのに、それを見せるとなるともう羞恥の域を超えている。



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