【完結/BL】霊力チートのΩには5人の神格αがいる

架月ひなた

文字の大きさ
67 / 74
最終話、華守人に戻る時

3

しおりを挟む

***



 将門から始まり、キュウに代わってからも朝陽は泣かされっぱなしだった。
 正常位で揺さぶられ、埋められた陰茎と共に入れられたキュウの長い指が、朝陽の前立腺を捉えて微弱に調整した妖力を流し込む。
「や、だ。もっ、やぁあ! キュウ……ッ、それ、や……あ、もう……お願っ、イってぇえええ‼︎」
 ただでさえもヒートと媚薬入りローションで高められている熱を煽るように、妖力をまとわり付かせた長い指に前立腺を擦られる。奥の方は差し込まれた陰茎で緩く突かれ、朝陽は潮を噴きながら嬌声を上げていた。
「キュウてホントSだよね」
 そう言ったオロに向けてキュウが顔を上げる。
「そう? だって朝陽って可愛くてついついさぁ……虐めたくならない? て、朝陽……ッ、締め過ぎ」
 ビクビクと体を震わせて、朝陽が絶頂を迎える。バックに体勢を変えて、朝陽の腰を掴むとキュウは律動を早めた。
「や、ああああ! イッてる……っイッてるから、そんなに突くなぁああ‼︎」
 どんどん締め付けが酷くなる内部の動きに逆らえ切れずに、キュウが頸に噛みつきながらイクと朝陽もまた中でイッた。
「次、オロ?」
 キュウが聞くと、オロが首を振る。
「ボク、みんなに突かれてトロトロになってる朝陽見てるのが好きだから最後でいい」
 初めてセックスした時から4Pだったからか、オロはオロで妙な性癖の扉を開いていた。
「その性癖もどうかと思うんだけど」
「いいんだよ。ボクは朝陽を甘やかしたい」
 朝陽可愛い、と連発しながら蕩けた朝陽の顔中に口付け、オロが満面の笑みを浮かべている。代わりに次の晴明に後ろから突かれながら首筋を甘噛みされ、朝陽の体が戦慄く。またヒート状態になった朝陽の目がとろりと潤んだ。
「晴明~晴明~」
「ふふ。朝陽、オレは甘やかしてあげようか?」
 コクリと頷いた朝陽を確認して、ゆったりとした動きで晴明が動き始める。だが、突かれる度に朝陽の腰がユラユラと揺れ始めた。
「ああ、ん、晴明……、ふ……、あ……っ、ダメ……だ。足りなっ、ああ……ッん、もっと……ッ欲しい」
「さっき散々キュウに虐められてたのに?」
「あ、ん、いい……っ、欲しい」
 晴明が薄く笑んだと思った瞬間だった。抜けそうになる手前まで引き抜かれ、一気に奥まで押し込まれる。
「ひ、ん! あっあああ!」
 激しさを纏った動きに、朝陽がイッた。
「駄目だよ朝陽。ほら、もっと力を抜いてご覧? これでは一回だけじゃ済まなくなるよ」
「う、そ。ぁ、あああ! や……無理。無理ぃ……ッ、一回だけって……約束……ッしたぁあ!」
「でもこれじゃ具合良すぎてオレが萎えないのは知っているだろう? ほら、力を抜いて足開いてからもっとお尻も上げてごらん?」
 合図するように一度軽く尻たぶを叩かれると、朝陽の体が震えた。
 おずおずと動き出し、言われた通りに足を開いてお尻だけを高く上げると、晴明が抽挿を繰り返す。散々中に出された精液と仕込まれたローションがグチュグチュと音を立てて室内に響いた。音にまで感じてしまい朝陽の腰にまた力が入った。
「朝陽、口開けろ」
「ん、ぐっ」
 将門のモノが咥内に入り込んできて、朝陽は大きく顎を開いた。肉厚の舌が陰茎に絡みつくのに合わせて将門が腰を動かし始める。
「あ。中が締まった」
「クク、さっさとイケ」
 ニギハヤヒの手が伸びて朝陽の陰茎に絡み、オロが伸ばした手は朝陽の胸元を弄った。キュウが朝陽の頸で遊び始めて、朝陽の体が短く何度も痙攣を繰り返す。
「んっ、ん……ぅ、んんーーっ‼︎」
 同時に全ての性感帯を弄られて、朝陽が思わず将門の陰茎から口を離した。
 タイミング悪く吐き出された精液が朝陽の顔面を汚し、直後晴明が朝陽の頸に噛み付いてイった。


しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!

ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。 牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。 牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。 そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。 ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー 母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。 そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー 「え?僕のお乳が飲みたいの?」 「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」 「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」 そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー 昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!! 「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」 * 総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。 いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><) 誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。

あなたと過ごせた日々は幸せでした

蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。

平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています

七瀬
BL
あらすじ 春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。 政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。 **** 初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?

灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。 オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。 ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー 獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。 そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。 だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。 話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。 そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。 みたいな、大学篇と、その後の社会人編。 BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!! ※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました! ※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました! 旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜

COCO
BL
「ミミルがいないの……?」 涙目でそうつぶやいた僕を見て、 騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。 前世は政治家の家に生まれたけど、 愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。 最後はストーカーの担任に殺された。 でも今世では…… 「ルカは、僕らの宝物だよ」 目を覚ました僕は、 最強の父と美しい母に全力で愛されていた。 全員190cm超えの“男しかいない世界”で、 小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。 魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは── 「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」 これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。

【完結】抱っこからはじまる恋

  *  ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。 ふたりの動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵もあがります。 YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。 プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら! 完結しました! おまけのお話を時々更新しています。 BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

処理中です...