霊力チートのΩには5人の神格αがいる

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第一話、俺様三大怨霊に憑かれて溺愛されるようになりまして……。

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「将門って……αなのか?」
 早鐘を打つ心臓が痛い。
「逆に問おう。俺がα以外に見えるのか?」
 質問を質問で返され、項垂れる。日本を代表する三大怨霊だ。βやΩである筈がない。どこからどう見ても圧倒的で絶対的な王者である。
「見えねえな……」
 初めっからもっと警戒しておくべきだったと今になって思ってみても、後の祭りだ。
 呑気に買い物をしている場合ではなかった。
「これは良い拾い物をした。まさかあの華守人と会えるとはな」
 将門に首筋を何度も甘噛みされ、眩暈がしてきた。
 朝陽はどんどん力が抜けていく体に鞭を打ち、将門を押し返そうと振り返って腕に力を込める。
「そこに、触るなっ」
「発情期に入って尚抵抗するか。本当に面白い男だ。ますます気に入ったぞ」
 敷いていたラグの上に押し倒され、マウントポジションを取られた。
 いよいよヤバい。
 朝陽は今込められるだけの力を振り絞って、将門の体との間に結界を張る。
 だが、いとも簡単に破られてしまった。
「まさ、かど。マジでやめろ……」
「どうしてだ? 本当はお前も触れられたくて堪らんだろう? そんなに蕩けた顔で言われても説得力がないぞ」
 喉を嚥下させる。
 本紫色の双眸に見つめられると、全身に鳥肌がたった。
 体が痺れて動かなくなり、体の熱と疼きが一気に増して行く。
 恐らくは強制発情させられている。
 頭までボンヤリしてきて、朝陽は思考が働かなくなってきていた。
 目の前の雄が欲しくて堪らないと本能が訴えている。
 Ωのヒートが、ここまで理性を揺さぶる物だとは思ってもみなかった。
「お前の事は気に入っている。大人しくしとれば酷くせん。せっかくの機会だ。お前も楽しめ、朝陽」
 言いながらシャツのボタンを引きちぎられ素肌を撫でられた。
 ついでにネクタイも引き抜かれる。
「ひ、ぁ!」
 本当に己の声なのか疑わしい程に高い音が出た。
 皮膚全てが敏感になっていて、神経がむき出しになっているようだった。
「ん、うっ」
 尻からトロリとした液体が溢れてくるのが分かって、朝陽が身を捩る。
 下着が水分を受け止めきれずに広がっていく感触が気持ち悪い。
 朝陽の心とは裏腹に、体は将門を受け入れる準備を整え始めている。
「また香りが強くなったな」
 ——香り……?
 己ではよく分からなかった。
 将門の瞳の奥に好奇心とは違った欲が孕んでいて、朝陽は咄嗟に視線を逸らした。
「将門っ、ふ、あっ……ぁ」
 喋っている途中で口を塞がれ、朝陽の言葉は将門の咥内に消える。
 捻りこまれた舌に舌を取られて、絡ませられると下肢の疼きがもっと酷くなった。
「男は分かりやすくていい」
 ズボン越しに陰茎を撫で上げられる。
 また暴れ出しそうになった朝陽の体は押さえ込まれた。
 朝陽の両腕は、将門の片腕で頭上に纏められて固定される。
 ズボンのボタンも千切られ、下履きと一緒くたに下ろされれば外気が湿った陰茎を撫でてヒヤリとした。
 指先を後孔に当てられ、潜り込まされる。
 本数を増やされる度に、淫靡な水音が立って朝陽の聴覚を犯した。
「あ、ぁっ、あ、や……ッあ」
「女の蜜壺と変わらんな。どんどん溢れてくるのが分かるか、朝陽?」
「しる、か。も……ッ、やめ……っ、ろ」
 グチュグチュとたつ音が耳に毒だ。
 内部の指が、中の上部にあるシコリを掠めた。
「ひ、あ、あああ!」
 朝陽は突然訪れた暴力的なまでの快感に逆らえずに吐精する。
「そんなに早く出していたら持たんぞ」
「うる、せー。黙れ……ッよ」
「その減らず口もいつまで聞けるか見ものだな」
 指が抜かれた後孔に、指よりも質量と肉感のあるモノを押し当てられ、朝陽が頬を引き攣らせた。
「いや、だ。やめろ、入れんな……っ、ぁ、うっあああ!」
 言葉尻を奪うように挿入され、さらに奥を開かれる。
 二回目の射精感に襲われ、朝陽は思いっきり腰に力を込めた。
「ちっ、キツイな。初物《はつもの》か。おい、もっと力を抜け朝陽」
 前後に揺り動かしながら、遠慮なく奥を割り開かれ、朝陽は首を左右に振り続ける。
「や、あっ、ムリ……ッだ、ムリぃいい! 抜けってぇええ!」
 まるで潤滑を良くするようにまた愛液が溢れ出し、将門の動きが滑らかになった。
「は、っ、あ、ああっ、あ、あ」
 打ち付けられる腰が皮膚を叩く度に、乾いた音が鳴り響く。
「ぃやっ、だ……っ、将門、動く……なぁああ!」
「嫌そうには見えんが?」
 白い素肌をピンク色に染め、朝陽の眉根は悩ましげに寄せられている。
 吐き出される吐息にさえも甘さが含まれていて官能的に映る。
「違っ、ん、あ、……っ、また……ッ、ふ、っあ、イク~~」
 内部に押し込められている陰茎で、前立腺を刺激され射精感が込み上げたのと同時に、朝陽の陰茎から白濁とした液体が散った。
 グチュグチュと中を突かれる度に飛び散り、朝陽の胸元まで汚していく。
「これはまた……っ、具合共々極上だな」
 両腰を手で固定され、荒々しく動かされる。
 今までとは違い己の快楽を貪るような将門の動きに、朝陽が目を見開いた。
 同じ男だから分かる。
 分かりたくもないが分かってしまう。
「やめ、出す……な! 将門ッ、中には……出すな!」
「クク、さて、どうするか」
 どんどん速度が上がっていく律動に、朝陽は暴れ出した。
 それを逆手に取られて、体を反転させられる。
 腰だけを高く持ち上げられ、抽挿を繰り返された。




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