マリアがそれを愛だと言うから

 ー彼女には、いつまで経っても色褪せない記憶があった。
 その男に初めて会った瞬間に「ああ多分私はこの人とずっと一緒に居るんだろうな」なんて、運命論めいた思いを浮かべてしまう人が居た。ー


 古の魔王が倒されて何十年も経とうとも、未だに亜人差別が根強い世界。
 エルフの少女【ウゥ】は世間の厳しさを知らぬまま、ただ「逃げたい」それだけの為に魔法学園へ入学し、自分の立った道の狭さを痛感する事になった。

 持て余すばかりの癒しの力。
 唯一の友とは違い、先の見えない自分の未来。

 怯えながら辿り着いた個人ギルド「空ノ眼」。
 そこで彼女は自分と同じエルフの青年、【カルティス】と出会い、やがてとある契約を交わす事になる。


ー「お兄さん、お兄さん⋯⋯愛してる」ー


 これは彼女が見て来た世界の話。
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