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【11話】意図しない発動
しおりを挟む魔法陣なんてこの世界に転生してきてから、ほとんど見た事が無い。
精々調理室で料理人さんが、お鍋の下に展開していた小さい魔法陣くらいだ。
「ガス代の節約になんじゃん」と、お気楽な事を考えているくらいには身近に魔法がなかった。
レイがパン屋を潰した時は、無詠唱だったから分からなかったし。もしかしたら一瞬出ていたのかもしれないけれど。
だから、どれが魔法陣の普通サイズなのか正直分からないけれど、いまレイが展開しているあの大きさが普通じゃない事くらいは流石に分かる。
色で魔法を判断するのなら、赤だから火?
たぶんレイは今から火属性の大きい魔法を、こう、一発ドカンってやるつもりなのだろう。
ファイヤーボールってか。
「王宮内でファイヤーボールはまずくないですかっっ?!」
「ファイヤーボール?」
未だにお隣にいらっしゃるヴァルデにそう聞けば、語尾に何故か疑問符を付けられた。
「(もしかしてファイヤーボールとか言わないの?⋯⋯いやいやどうでもいいんだよ、そんな事はっっ?!)」
問題は至近距離でファイヤーボール(疑惑)を発動されて、あの目の前の男性使用人が無事でいられるの否かだ。
「あの使用人さん実は莫大な魔力持ってました~とか無いですか?」
「無いですねぇ。アシュレイ殿下以上に魔力が高い方はこの国にはそうそう居ない筈ですし」
主要キャラにしか見えない魔力とか、微かな期待を抱いて質問をすれば、あっさり玉砕される。
「まずいじゃないですか!」
知らないけれど!あの人の事ちっとも知らないけれど!
知らないモブのピンチ。これは同じモブとしては、見過ごせない事案だ。
例え毎日同じ事を言って、毎日同じ行動しかしないモブでも、生きているのだ!
「(無闇なモブの殺生反対!モブにも人権を!)」
焦らしているのだろうか。無駄に長い詠唱もそろそろ終わりそうで、そもそも魔法を止める方法なんて私には分からない。
魔法なんて縁がない現代日本に住んでいたんだ。知る訳がない。
でも例えば、そう。
あの魔法陣の一部分でも壊す事が出来たのならば⋯⋯。
「(一箇所だけでも崩せたのなら、止められるかもしれないのに)」
水性の絵の具で書いた文字の上から、水を掛けてぐしゃぐしゃにした時のように。
「(なーがーれーろー)」
その時無意識に私は、魔法陣の文字が溶けていく様を想像していた。
妙にリアルに。
はっきりと脳内に映し出せたぐらいに。
さしずめ怨念でも振り撒いているみたいな、とんでもない形相になっていたかもしれないけれど⋯⋯。
とにかく魔法陣が溶けて崩壊する様子が、妙に簡単に想像出来たんだ。
そうしたら、
『えっ?!』
レイのギョッとした声が聞こえた瞬間に、パチンとシャボン玉が割れるみたいに。
展開されていた魔法陣が弾け飛んで、瞬く間に消え去った。
「⋯⋯⋯⋯え?」
あまりにも呆気なく、私が想像した通りに影も形もなくなった魔法陣。
困惑した表情で自分の手を見詰めている様子から察するに、レイはあの魔法陣を消していないのだろう。
それならばヴァルデかもしれない。きっとヴァルデが何かしたんだ。
パン屋の時も即座に店主さんの事を助けていたし。
そうに違いないって隣を見れば、
「今、貴女何をしました⋯⋯?」
ヴァルデは酷く驚いた顔をして、私を凝視していたのだ。
ヴァルデじゃないの?魔法陣消したの。
ヴァルデじゃないのなら誰がやったの?
「何もしてない⋯⋯です」
何をやったって聞かれても、何もしていない。
想像しただけ、それ以外はしていない。
そもそも私はモブだし、魔力の類なんか持っている訳が無いじゃない。
それなのにヴァルデは。
「そんな筈はないです。今確かに貴女から見た事も無い魔法式が⋯⋯」
「魔法式?」
魔法式ってなんだっっ?!
ヴァルデの中ではあの魔法陣を消したのは私になっているらしいけれど、私には身に覚えがなさ過ぎた。
「(やり方も知らないのに魔法なんか使えないって!)」
訳が分からなくて距離を取ろうと後ずさったら、ふいに背中に何かが当たる。
そのまま肩をいきなり後ろから掴まれた。
「ねぇ!今のやったの君っっ?!君が僕の魔法陣消したのっっ?!」
一瞬で私の背後まで移動してきたのだろうか。
どことなく嬉しそうにさっきまで光が無かった瞳孔に、一筋の光を取り戻した目が私を覗き込む。
「⋯⋯レイ」
「ねぇどうやったのいま?!僕人に魔法止められるなんて!ううん、人の魔法陣崩す魔法なんて初めて見た!!どうやったのっっ?!」
目の前いっぱいにレイの顔が広がる。
この状況再び。違うのは前か後ろかってだけ。
後ろから両肩を掴まれたまま、思いっきり至近距離で見られている。
レイの方が背が高いから、こうやって抱え込むみたいに私のことを覗き込めるみたいなんだけれど⋯⋯。
「(近い近い近い!)」
私この人に近寄られてばかりじゃない?距離感ないの?
顔面偏差値が高過ぎる男に、こう近付いて来られて平常心なんて無理だ。
私だって一応、女の子なのだ。しかも生前ほとんど異性との接触は無い⋯⋯。
だからきっと私の顔はいま最大級に赤いけれど、それは仕方がないと思うのだ。
何かが彼のセンサーに反応したのだろう。だいぶ興奮気味なレイは、
「すごいね、君変わってる!!すごく変わってる!!あの子みたいだ!!」
と捲し立てる。
「(またレイに"変わってる"って言われた。モブなのに⋯⋯)」
あと"あの子"って誰だ、他にも変人認定された子が居るのか。⋯⋯可哀想に。
次から次へと言われても分からないし、と言うかちょっと離れて欲しいしで、
「何もしてないし何もできないです!人違いです!私じゃない!」
一息にそう言えば、
「ううん、君だよ!消された僕が言ってるんだ。間違いなく僕の魔法は、君に消されたんだよ」
心から嬉しそうな満面の笑みで、そう返ってくるではないか。
前途多難過ぎるよ~。
◆
誰かが泣いてる。
ひたすらずっと、泣いてる。
その声だけを頼りに、その言葉だけを頼りに。
僕は進むけど、届かない。
どこにでも居るようで、どこにも居ない。
幻のようなその声が、やがて僕自身の口から発せられている事に気が付いた。
何故泣いているのか分からない。
どうしてこんなにも哀しくて哀しくて、それから酷く苦しいのだろう。
「置いて行かないで⋯⋯」
抱えていたその存在にやっと目が行く。
たぶん命よりも大切だったから、失う事だけが怖かったのに⋯⋯。
やっぱりね、君に血の色は似合わないよ。
黙ったままでいるのも似合わない。
「お願い⋯⋯僕を見て、お願いだから」
遠いのだ、遠い。
すぐ傍に居るのに、遠い。
どうしてこんなに痛いのだろう。
どうして、どうして⋯⋯。
「置いて行かないで、置いて行かないでよ⋯⋯」
君はどこに行くと言うのだろうか?
そこには僕も行けるのだろうか?
君は僕が居なくても平気なの?
僕はこんなにも正気じゃなくなってしまうと言うのに⋯⋯。
冷たいね、不愉快だ。
眩しいよ、だから嫌い。
「いいよ、行っちゃっても⋯⋯⋯⋯絶対に逃がさないから」
嗚呼でも最後まで、君の姿が見えないや。
◆
それはもう清々しいまでの、笑顔。
近くには、気まずそうな顔をしたヴァルデ・ベルク。
一瞬社畜眼鏡と目が合って⋯⋯あ、逸らされた!ため息まで吐いた!
「(酷いっっ?!)」
私がレイの魔法を意図的に"消した"と思われてしまったすぐ後に、光の速さで背後のレイにとっ捕まって、このだだっ広い王宮の広間に連れて来られてからは五分も経っていない。
私は根っからの日本人だ、ごく普通の。実家も一人暮らししていた場所も、集合住宅だったし。
ご令嬢に転生とかしていればまだマシだったのだろうけれど、まぁご存知の通り残念ながら家系すらないモブだったしね!
だからこの無駄に煌びやかで無駄に広い空間のど真ん中で、何もせずにつっ立っているこの状況が、大変気まずいしお腹が痛い。
意味もなく視線をキョロキョロやってしまう。
レイはレイでそんな挙動不審な私の事をニヤニヤ眺めているだけで何も言わないし、ヴァルデはため息を吐いて何だか可哀想な物を見る目で見てくるし⋯⋯。
左右にずらって並んでいる目のあるモブご一同様も、可哀想な物を見る目で見てくる。
「(そんなに可哀想なら誰か一人くらいは助けようとしてよっっ?!)」
これはなんの拷問なんだ。
薄気味悪い笑みを浮かべて妙にウキウキしているレイが、優雅に座っていらっしゃるのは恐らく玉座。王様以外は座れない椅子だ。
まだ王位継いでいないくせに、もう王様気取りなのかいこの人は。
周りもなんか言ってあげなよー。
「ちょ、お前まだ王子じゃないかーい!」とかさ!「王様空気過ぎるー」とかさ!⋯⋯流石に不敬か。
早急に、駄目な事を駄目って教えてあげるのも優しさなのだと知り給え。
そもそも王様ってまだご健全じゃなかったけ?ゲームの中では一瞬足りとも出てこなかったから知らないけれども。
親はどうした親は?
もやもやして私がぶつぶつ考え込んでいる間にも、レイは呑気にニコニコ笑顔のまま。
「(何がそんなに面白いんだっっ)」
「まずは君の属性を教えてよ」
いい加減ちょっと腹が立つなぁと思っていれば、急にポツリとそう聞かれてうっかり「知らんがな」と返しそうになった。
「(属性なんてある訳がないでしょうが、だってモブなんだもん!)」
いや待てよ?もしかしたら、水属性のモブとか土属性のモブとかがあるのかもしれない。
仮にあっても分からないのだけれども。
「ぞく、せい⋯⋯ですか?」
「うん」
頭の中ではどれだけの事を考えていても、表には出せない。
プレイヤーとしての私は当然魔法の事もこの国の事も、人の事だってほぼ全部知っているけれど、いまここに立たされている私は、あくまでたまたま迷い込んでしまっただけの使用人見習いなのである。
魔法なんかふんわりとしか知りませんよーの体で行く事にする。実際形だけで中身知らないから、それしか出来ないとも言うけれども。
「申し訳御座いません。殿下が仰っている意味が分からないのですが⋯⋯」
「属性だよ?」
「ですから、属性とは?」
「え~⋯⋯そっかぁ。平民にはあんまり魔力持ち居ないからなぁ」
我ながらしつこく暗に「属性ってなんだ!」と聞いていれば、レイはなーんか考え込む仕草でぶつぶつ言い始めた。怖い。
「分かった。まぁ君の属性は今度調べるとして、僕が知りたいのはあの魔法式だよ。あれはどうやったの?」
「(だから知らないよ~⋯⋯)」
もっとよく考えてよ王子様!
私"自分の属性すら知らない子"なんだよ?
それが"魔法式"のやり方なんて答えられると思います?
答えは否、無理に決まってんだろがい。
「どうと言われましても、ただその⋯⋯ちょっと想像しただけでして⋯⋯」
「想像?何を?」
人に妄想内容話さなきゃいけないのって、とんでもなくキツいじゃん。しかもこんな大勢の前でさ。
「(厨二病じゃん!もう卒業したんだあの痛い日々からは!)」
なんて逃避したくなっても、当然レイは逃がしてなどくれない。言わない限り、延々と聞いてくる様しか見えない。
ここで私は初めて長い長い、それはもうさっきのヴァルデ・ベルク以上に長い溜め息を、
「はぁ~~~~~~~~~」
と吐いた。
自覚がある状態で黒歴史を更新するからには、相当数の覚悟がいるのだよ。
この世界で第1王子撒いたり、第2王子に馴れ馴れしくしたりしちゃっている時点で、黒歴史は更新され続けているのだけれども。
「あの、流れろ~って」
「流れろ?」
ありのままに思った事を言えば、まぁ更に不思議そうな顔をされたし第1王子殿下。
周りの目のあるモブさん達からも、何だか微妙な雰囲気が出ている。
だって聞かれたって分からないもの!流れろって思ったら流れちゃったんだから。
「だから魔法陣流れろって思ったら流れました」
若干不貞腐れた態度が言葉に反映されてしまった事に、言ってから気が付いた。
だけど仕組みを全く理解していないのに、説明しろなんて言われても出来るかって話なのだ。
私の発言と言うか態度に、レイは呆気に取られたような間の抜けた顔をする。流石に暴君(未来)でもそうなるのね。
「流れろって事は⋯⋯水属性なのかな?」
「さ、さぁ?」
そんな安直な事ある?流れるから水属性でしたーてへっ。とか、ある???
そんなに単純なの魔法って???
「んー⋯⋯いま鑑定士が居ないんだよなぁ」
「はぁ」
そうさらっとレイが言った事は、個人的になかなか重要な情報だった。
鑑定士って職業の人が居るようなのだ。
つまり、安易に自分のステータスが分かります!(ごく一部だけど)とは言わない方が良いと言う事である。
他の人のステータス見た事がなかったから見てみたいなぁとか、この人達のステータス後で見てやれとか思っていたけれど。
万が一この状況でまた安易に魔法式的なものをうっかり飛ばしてしまったら、もうこれ本気で後には引けなくなってしまう気がする。
いつか隙を見てやれたらやろう、そうしよう。
「君のステータス確認はいずれするとして、とりあえず僕の使用人にでもなる?」
「はい?」
将来の目標、基、未来のちっちゃな計画を立てていれば、前に聞いた事があるぶっ飛んだ提案の上位互換を言われて私は固まった。
実質別の人になっているのに、なんで同じような展開になるのだ⋯⋯。
ここは街と違って王宮内なので、撒くとしても女Aは通用しない。
街の背景担当モブが、お城に居るのは違和感を生じさせてしまうからだ。
逃げ道が無いと内心困り果てていれば、まぁあなたならそう言うでしょうね?ってところから助け舟が出る。
「それはなりません殿下」
私でもレイでもない別の方向から掛かる声。
そう、さっき目を逸らしてからのため息の2コンボを私にお見舞いして下さった、ヴァルデ・ベルクその人が物申していたのだ。
「なんでバル?僕はこの子を側に置きたいんだけど。面白そうだし」
レイは若干鋭い如何にもラスボスです的雰囲気を出し始めて、周りの目があるモブ達ご一同様は萎縮する。
そんな中、なんとヴァルデは全く引かなかった。
それどころかレイの視線と張り合うように、明らかに同種のブリザードを出現させている。怖い。
「この者は見習いです、それもまだ洗濯班です。とてもじゃありませんが、殿下の使用人としての業務がこなせるとは思えません」
「そんなのやってれば、その内覚えるよ」
「駄目です。貴方は第1王子なのですよ?例え使用人のミスですら命取りになりかねないお立場である事をご自覚下さい。ましてやこのような、素性の分からぬ者を付けるなどと」
うんうんそうだその通りだって頷いていたけれど、なんかいまさらっと貶された気がした。"このような"の意味、絶対良くない間違いなく。
けれども、口出しなんかはしない。何故ならば、ヴァルデのブリザードにレイが押されつつあるからだった。
凄いよね、この社畜眼鏡。
暴君(予定)に、反発出来るだけのポテンシャルをお持ちのようだ。尊敬する、あと怖い。
「ならなんでさっき目逸らしたの?!」って思うけれど、気にしないであげよう。だって怖いんだもん。
このままほっとけば上手い具合に勝手に進んでくれるだろうと、そう、しめしめって感情が私に、お前は動くな何もするな黙って見ていろ良い子だからと言っていた(気がする)。
つまりは、完全に人任せにしていたのに、
「素性が分からないなら聞けばいいじゃん。ねぇ、君の名前なーに?」
レイVSヴァルデを高みの見物していた私へ、レイが方向転換して爆弾投げてきたせいで、強制的に当事者に戻ってしまったじゃないか。
ラスボスとブリザードに挟まれて、丸腰で戦えとか無茶言うな神様。シンプルに怖いんだよこの二人っっ?!
馬鹿正直に「ナイ(仮)ですよー」と言ってしまっても良かったのだけれど、私ご存知の通りジョブチェンジしちゃった後で、パン屋のナイですって言ったところで同一の人間として認識してもらえない気がするのだ。
恐らく私の名前は"レイにパン屋のナイだと認識してもらう事"で、初めてロックが解除されるような気がしていて、メイドとしての私では多分ダメなのだろう。
ただの勘だけれども。
ならばどうしようかと策を練り始めたところで、なんと都合のいい事に、
「失礼致します。ヴァーレン公爵令嬢がお見えになられたのですが⋯⋯」
新たにやって来た目のあるモブが、そうレイに伝える。
「あー来るの忘れてた。⋯⋯相手しないとまずいか。すぐ行く」
ほんの少し考える素振りを見せたレイが、胡散臭い笑顔で「ごめんね一旦これでおしまい。あとでね」と言った事で、この緊急尋問イベントは終了したのだった。
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