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第2章
罪と罰則2
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学園の端っこにある温室。
ここでは、魔法薬学に使われる薬草や魔法農業法の研究がされてますの。
温室と外の菜園場の広い土地で、沢山の植物が育てられていますわ。
魔法を使って栽培。
ふふふ。何だかとても面白そうですわ。
もし、没落し何もかも無くして田舎に引きこもるなら…其処で農家を営むのも楽しそうね。
ハンスは植物魔法が使えるし、私は水魔法。
二人でならきっと素晴らしい農家になれますわ!
「あーーーやっと解放されるーーー!!」
お手伝いをしていたレオニダスが、腰をあげ叫びましたわ。
「今日で二週間だもんね。うん。よく頑張ったよ。私達」
土から這い出てきたワームを、ちょんちょんとつつきながらフィロスが言いますわ。
「フィロス嬢は、ワームとか虫。平気なんだな」
「うん♪食べれる物は、なんでも平気だよ。ワームとか、干して炙ると芳ばしくて美味しいよー」
「えっ…フィロスちゃん。ワーム食べるの?」
ハンスとフィロスのやり取りに、虫が苦手なルビアナは、顔を引き攣らせ硬直していますわ。
へー。ワームって食べれますのね。
芳ばしくて美味しい?
今度試してみようかしら。
「お嬢様。チャレンジ精神が旺盛なのは結構ですが・・・・程々になさって下さいね」
「あら、ハンス。没落し追放されたとしたら、形振り構わずに生きていく必要があるのよ?食べれる食材を知っておくことも、生き抜く為に必要な知識ですわ」
「没落追放って・・・・まるでそんな予定があるみたいな言い方をするんだね。ヴィクトリア」
私の側で、無表情のまま野菜の世話をするグレイ様。ブツブツと不満気に呟いてますわ。
「・・・・なんで温室に野菜が」
うふふ。貴方、野菜を見るのも嫌いですのね。
悪魔避けに野菜のネックレスでもぶら下げようかしら。
「ヴィクトリア・・・・また斜め上な事、考えてない?」
「いえ?ただ、ここのお野菜はとっても美味しそうだなーなんて。おホホホホホホ。」
怪訝そうな顔で見てきますわ。
貴方の嫌そうな顔。眼福ものですわね。
あー愉しい。
「だから・・・・君は何故、僕が嫌がると喜ぶんだ。そんなキラキラした顔で見つめられても・・・・嬉しくないんだけれど」
「なっ!ヴィクトリア!またグレイの顔に見惚れていたのか!?お前っ俺様という者がいながら…クソっ!俺様もそこそこのイケメンなんだぞ!?何が不満なんだ!?」
あー煩い。見惚れてなどいませんわ!
オズワルド皇子やグレイ様は、文句無しの美形ですわよ!
観賞用に持ってこいですわね。
顔だけは。
そこそこのイケメンって・・・・貴方がそこメンだったら、ハンスはどーなりますの!?
私の愛しのそこメンは、ハンスだけですわ!
そこは譲らなくってよ!
「そこメンは、ハンスよ。貴方はただのイケメンですわ」
「俺様がイケメン・・・・当然だな。言われすぎて何の感動もないが・・・・」
フン!っと顔を背け草引きに戻るオズワルド皇子。心無しか耳が赤いですわよ?
「ちょっと。オズ・・・・引火するから。気持ち落ち着けて。」
プスプスと草が焦げる臭いがしますわ。うんざりしながら、オズワルド皇子の頭に雪を降らせるグレイ様。オズワルド皇子ったら、また精神不安定ですの?もう、ボヤ騒ぎはごめんですわ!
ここでは、魔法薬学に使われる薬草や魔法農業法の研究がされてますの。
温室と外の菜園場の広い土地で、沢山の植物が育てられていますわ。
魔法を使って栽培。
ふふふ。何だかとても面白そうですわ。
もし、没落し何もかも無くして田舎に引きこもるなら…其処で農家を営むのも楽しそうね。
ハンスは植物魔法が使えるし、私は水魔法。
二人でならきっと素晴らしい農家になれますわ!
「あーーーやっと解放されるーーー!!」
お手伝いをしていたレオニダスが、腰をあげ叫びましたわ。
「今日で二週間だもんね。うん。よく頑張ったよ。私達」
土から這い出てきたワームを、ちょんちょんとつつきながらフィロスが言いますわ。
「フィロス嬢は、ワームとか虫。平気なんだな」
「うん♪食べれる物は、なんでも平気だよ。ワームとか、干して炙ると芳ばしくて美味しいよー」
「えっ…フィロスちゃん。ワーム食べるの?」
ハンスとフィロスのやり取りに、虫が苦手なルビアナは、顔を引き攣らせ硬直していますわ。
へー。ワームって食べれますのね。
芳ばしくて美味しい?
今度試してみようかしら。
「お嬢様。チャレンジ精神が旺盛なのは結構ですが・・・・程々になさって下さいね」
「あら、ハンス。没落し追放されたとしたら、形振り構わずに生きていく必要があるのよ?食べれる食材を知っておくことも、生き抜く為に必要な知識ですわ」
「没落追放って・・・・まるでそんな予定があるみたいな言い方をするんだね。ヴィクトリア」
私の側で、無表情のまま野菜の世話をするグレイ様。ブツブツと不満気に呟いてますわ。
「・・・・なんで温室に野菜が」
うふふ。貴方、野菜を見るのも嫌いですのね。
悪魔避けに野菜のネックレスでもぶら下げようかしら。
「ヴィクトリア・・・・また斜め上な事、考えてない?」
「いえ?ただ、ここのお野菜はとっても美味しそうだなーなんて。おホホホホホホ。」
怪訝そうな顔で見てきますわ。
貴方の嫌そうな顔。眼福ものですわね。
あー愉しい。
「だから・・・・君は何故、僕が嫌がると喜ぶんだ。そんなキラキラした顔で見つめられても・・・・嬉しくないんだけれど」
「なっ!ヴィクトリア!またグレイの顔に見惚れていたのか!?お前っ俺様という者がいながら…クソっ!俺様もそこそこのイケメンなんだぞ!?何が不満なんだ!?」
あー煩い。見惚れてなどいませんわ!
オズワルド皇子やグレイ様は、文句無しの美形ですわよ!
観賞用に持ってこいですわね。
顔だけは。
そこそこのイケメンって・・・・貴方がそこメンだったら、ハンスはどーなりますの!?
私の愛しのそこメンは、ハンスだけですわ!
そこは譲らなくってよ!
「そこメンは、ハンスよ。貴方はただのイケメンですわ」
「俺様がイケメン・・・・当然だな。言われすぎて何の感動もないが・・・・」
フン!っと顔を背け草引きに戻るオズワルド皇子。心無しか耳が赤いですわよ?
「ちょっと。オズ・・・・引火するから。気持ち落ち着けて。」
プスプスと草が焦げる臭いがしますわ。うんざりしながら、オズワルド皇子の頭に雪を降らせるグレイ様。オズワルド皇子ったら、また精神不安定ですの?もう、ボヤ騒ぎはごめんですわ!
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