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第1章

天使と悪魔と私と・・・・

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レオニダス・・・・貴方・・・・何をおっしゃってるの?

「あんた等いい奴だなー。助かるぜ」

ソレは、いい奴等ではありませんわ。悪魔ですわよ?地獄の御使いよ?関わってはいけない存在No.1とNo.2でしてよ!?

「俺の名前は、レオニダス!宜しくな!」
「オズワルドだ」 
「グレイだよ」

「お久しぶりです。オズワルド皇子。グレイ様」

ちょっと、レオニダスにハンス、何をにこやかに交流してますの!?

「皇子?オズワルドは、皇子なのか!?」
「ああ。だが、アルファフォリスここでは俺が皇子という事は忘れろ。それが規定だからな」

まぁ、俺様の皇子たる存在感オーラは、隠しても溢れ出し皆自然とひれ伏してしまうのだがな。

っとオズワルド皇子俺様が、ふんぞり反って言いますわ。

「ハンスもだ。俺様を皇子として扱うなよ!敬語は廃止しろ!グレイもそうしてるからな!」
「あー。・・・・わかった。宜しくなオズワルド」

ーっ!?
ちょっと!?
ハンス、貴方なにをすんなりとオズワルドソレにため口をきいてますの!?

「ハンス!なら私にだって敬語を・・・・」
「お給金を戴いておりますので」
「ですから!それは、受け取り拒否を!!」
「生活ができません。」
「お嬢。ハンス、パンツすら買えなくなるぜ?」
「パン・・・・なっ!何をおっしゃってるの!レオニダス!」
「いや、そういう事だろ。俺達と違って、親から生活費が送られくるわけじゃねーんだから」

「ハンスは、アクヤック嬢の執事だったね。大人は、僕らと違って働かないと生活ができないから、仕方がないよね?」

ちょっと。そこの腹黒!くすくすと何を笑ってらして!?

「ああ。それと、そこにある土壁は何処のご令嬢かな?紹介してもらえる?」

 グレイ様腹黒の一言に、皆の視線がルビアナ土壁に向かいますわ。ああ!だめよ!ルビアナが悪魔共に目をつけられてしまいますわ!

「何をおっしゃってますの?グレイ様。これは、ただの土壁でしてよ?これがご令嬢に見えるだなんて・・・・オホホホホ。グレイ様の目は、とても面白い目をしていらっしゃるのね」

さぁ、今のうちよ!私が時間を稼ぎますから、今のうちに逃げるのですわ!ルビアナ!!

「ー動く土壁をただの土壁だなんて、アクヤック嬢こそ面白い事を言うね」

この能面笑顔!!バレてましてよ!!
ルビアナ!何故、壁ごと移動をなさるの!?
ソレを置いて、こっそり逃げればいいのよ!?
ルビアナー!!!

「ほら。みーつけた」
「ひゃっ!?」

あーーー!!ルビアナが!!私の可愛いルビアナ天使が!!悪魔に掴まってしまいましたわ!なんて事!!

「あれ?震えてる?もしかして、僕の事が怖い?」

可哀想なルビアナ。悪魔に腕を掴まれ、青ざめぷるぷると震えているわ。

「・・・・て」
「大丈夫だよ?僕は、優しいから。こんな可愛いらしいご令嬢に酷い事なんてしないよ?」

 極上の(嘘だらけの)笑顔と甘ったるい声で、悪魔がルビアナに迫りますわ。だめよルビアナ!騙されては!魂持ってかれますわよ!

「ん?」
「ーって下さい!近寄らないで!離して!!」
「へ?」

ードゴ!!!!!

「うわっ!!」

「「「グレイ!?」」」

ルビアナが、グレイ様悪魔を(物理的に)撃退しましたわ!
ー壁ってそのように使えますのね。勉強になりましたわ。

そして、グッジョブ!そのまま伸びてくれれば、案内話も立ち消えましてよ?オホホホホホ!!

「おい。グレイ!大丈夫か?」
「ゲホっ・・・・ああオズ・・・・なんとか・・・・ね」

ちっ。存外丈夫ですのね。聖水でも追加しておけばよかったですわ。

「アクヤック嬢、何か余計な事考えてない?」
「いえ?何も?オホホホホホ」

くっ!この悪魔。心まで読めますのね!恐ろしい男ね!!

「・・・・お嬢様が単純だからですよ」
「何か言いまして?ハンス」
「イイエ、ナンデモゴザイマセン」

「あっ・・・・あの。ごめんなさい。私」
「大丈夫、ルビアナ。私がついてますわ」

可哀想に、悪魔がよっぽど怖かったのね。もう大丈夫よ。私が貴女を守りますわ。

「ルビアナ・・・・ふーん。ルビアナ嬢ね」

はっ!うっかり悪魔にルビアナの名前を知られてしまいましたわ!!

「グレイが平気なら、そろそろ行くぞ。お前等、飯もまだなんだろ?」

「あっ!はい!はい!!俺!スゲーはら減ってる!!」

犬っころ。ご飯と聞いてそんなにはしゃいで。はしたなくってよ?騒がなくても食事は逃げませんわ。


ーぐうぅぅう。



盛大にお腹の虫が鳴りますわ。

「ヴィクトリア。お前が一番、腹が空いてるみたいだな」

呆れたような声のオズワルド皇子。
皆の視線が私に・・・・

ー何故、私のお腹が鳴るのです!!

羞恥の極みですわ!!





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