ことばのウラにあるもの

シンゴ

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伝わらない優しさ

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なぜあの時、言葉の裏にある思いを感じることができなかったのだろう。
本当は、気持ちを押し殺して言葉を発しているのに、なぜ真意に気づいてやれなかったのだろう。
悲しい顔から出た冷淡な言葉には、私が知らない圧力による、彼女のせめてもの優しさだったと気づいたのは、10年も先のことであった。
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