19 / 96
町には危険がいっぱい!?
しおりを挟む
お会計を済ませて店を出た。
複雑そうな表情をしたサイラスと一緒に。
「そんなかおしないでよ。ほめられたんだからいいじゃん。」
「ん~」
店を出る少し前。
会計を終えて、買った服が入った紙袋を受け取る時に、店員さんが私にニッコリと微笑んで、こう言った。
「優しいお父様ですね。」
「ありがとーございます。」
否定するのも変だと思い、私もニッコリ笑って返事をしてから紙袋を受け取る。
その横で、複雑そうな顔をしているサイラスの手を引っ張って外に出た。
「…………俺、そんなに老けて見えるかな……。」
「おとなっぽく、みえてるんだよ。いいじゃん。」
「…………だったら、兄とかでもよくない?」
「あ、ねえねえ、さっきいってたおかしやさん、いこうよ。」
返答に困って話しを無理矢理逸らした私に、サイラスがジト目を向けてくる。
お父さんでも、お兄ちゃんでもどっちでもよくない?
だって、どっちも家族でしょ。
私的には、どっちでも嬉しいんだもん。
納得いかないといった顔のサイラスと手を繋いで、大通りを歩く。
確か、もう少し歩いて行った先に、甘い匂いを漂わせていたお菓子屋さんがあったはず。
大通りというのもあってか、人がけっこう歩いていて、気をつけて歩かないとぶつかってしまう。
ちびっこい私はサイラスとはぐれないように、手を離さないように、必死に歩いた。
「ユーカ大丈夫?抱っこしようか?」
「ううん、だいじょーぶ。」
心配そうに見つめるサイラスに、見上げてニコッと笑顔を返す。
あとちょっとでお菓子屋さんだ。
また、さっきも嗅いだ甘い匂いが漂ってきて、ホッと息を吐いた。
と、そこへ後ろからドンッと人がぶつかってきて、少しよろめく。
そして、よろめい時、今まで被っていたフードがボスンと、頭からズレて落ちてしまった。
フードがとれちゃった!!
慌ててズリ落ちたフードを被ろうとしたら、後ろからフードを力強く引っ張られ、そのまま上に持ち上げられた。
「なんだ!?この髪の色は!?」
「ユーカ!!」
厳つい顔と体のオジサンが、物凄い形相で私を睨んで高く持ち上げる。
「う…………」
フードを掴んで持ち上げられているから、首が絞まって息が出来ない。
く、苦しい……!!
ジタバタともがいていると、サイラスがフードを掴んでいるオジサンに飛び掛かり、胸ぐらを掴んで締め上げた。
「ユーカを離せ!!!」
「なんだぁ、お前は?この気持ち悪い奴の仲間か?」
オジサンが、嫌なモノを見るような、蔑むような目を私に向ける。
ーー気持ち悪い?…………私って、気持ち悪いの?
「やめろ!!ふざけるなっ!!」
サイラスが叫んで、グッと更にオジサンを締め上げようとした瞬間、私はオジサンに地面へ放り投げられた。
「きゃっ!!」
「ユーカ!!」
地面に倒れ込む私の元へ、サイラスが駆け寄り、抱き起こしてくれた。
「何をするんだっ!!」
「おい、そいつのその色はなんなんだ?黒髪に黒い目なんて不気味な色、見たことないぞ!」
「黙れっ!!」
嫌悪感をむき出しにして私を見るオジサンに、サイラスが大声で怒鳴った。
ザワザワと騒めきも大きくなり、それと同時に周囲の人達からの嫌悪感もひしひしと伝わってくる。
ガタガタと震え出した私の体を、サイラスが強く抱き締め、私を落ち着かせようとしてくれる。
それでも、周りからの憎悪はドンドン増すばかりで、私の心をずっと攻撃してくるから、震えが全然止まらない。
「わ、わたし…………ぶきみなの?」
「違う!!」
ガタガタと震える私の体を抱え込んで、サイラスは必死に首を横に振った。
「わたし…………きもちわるいの?」
「違う違うっ!!」
「違うもんかっ!見ろよ、コイツのこの黒い髪と目の色を!こんな不気味な色の奴なんて、気持ち悪いに決まってるだろ!!」
私の存在を全部拒否する言葉を吐いて、オジサンは私を見下ろし、睨んでいる。
オジサンの発言を引き鉄に、周りからも口々に罵声を浴びせられ、私は堪えきれずに泣いてしまった。
ーー怖い……怖い!!
ポロポロと涙を流す私の耳を、サイラスは両手でギュッと押さえて塞いでくれた。
涙でぼやけて見えるサイラスの顔は、怒りで赤く染まり、口をワナワナと震わせている。
ハァハァと荒かった息づかいがピタリと止まり、次の瞬間、サイラスの口の端から、グワッと狼の鋭い牙が生えた。
「その口、二度と喋れないようにしてやる……!」
サイラスからドス黒いオーラが溢れ出ていて、周りの空気を凍りつかせる。
グルルルル、と、威嚇する声が漏れ、サイラスの姿が人から狼の姿へと、徐々に変わっていく。
「ヒィッ!ば、化け物!!」
オジサンや周りの人達が叫び声を上げながら後退りをする。
着ていた服がビリビリに破れ、狼へと変身を遂げたサイラスは、牙をむき出しにして周りをグルリと見回した。
一人、また一人と、恐怖で青褪めた人達が逃げ出し、辺りはパニックに陥り、収拾がつかなくなっている。
怒りで我を忘れて周りを威嚇しまくっているサイラスの首に、私は手を伸ばしギュッとしがみ付いた。
「サイラス、サイラス…………」
グルルルルと、怒っているサイラスの声も徐々に聞こえなくなり、少し落ち着きを取り戻したサイラスは、泣きながらしがみ付いている私の頬を心配そうにペロッと舐める。
私は涙が止まらなくて…………更にギューッとサイラスにしがみ付いた。
「…………サイラス、おウチにかえりたい。」
もう、早くここからいなくなりたい。
サイラスと、二人だけになりたい。
サイラスのモフモフの毛に顔を埋めてそうお願いすると、サイラスは私の頬に顔をスリスリと寄せ、そして頷いた。
「帰ろう。俺達の家に。」
サイラスは私を背中に乗せ、騒ぎ立てる人達の間を駆け抜けて行く。
私は、走るスピードを速めたサイラスの背中に、必死に抱きついた。
ザワザワとした騒音はすぐに聞こえなくなり…………苦い経験をした町は、瞬く間に見えなくなったのだった。
複雑そうな表情をしたサイラスと一緒に。
「そんなかおしないでよ。ほめられたんだからいいじゃん。」
「ん~」
店を出る少し前。
会計を終えて、買った服が入った紙袋を受け取る時に、店員さんが私にニッコリと微笑んで、こう言った。
「優しいお父様ですね。」
「ありがとーございます。」
否定するのも変だと思い、私もニッコリ笑って返事をしてから紙袋を受け取る。
その横で、複雑そうな顔をしているサイラスの手を引っ張って外に出た。
「…………俺、そんなに老けて見えるかな……。」
「おとなっぽく、みえてるんだよ。いいじゃん。」
「…………だったら、兄とかでもよくない?」
「あ、ねえねえ、さっきいってたおかしやさん、いこうよ。」
返答に困って話しを無理矢理逸らした私に、サイラスがジト目を向けてくる。
お父さんでも、お兄ちゃんでもどっちでもよくない?
だって、どっちも家族でしょ。
私的には、どっちでも嬉しいんだもん。
納得いかないといった顔のサイラスと手を繋いで、大通りを歩く。
確か、もう少し歩いて行った先に、甘い匂いを漂わせていたお菓子屋さんがあったはず。
大通りというのもあってか、人がけっこう歩いていて、気をつけて歩かないとぶつかってしまう。
ちびっこい私はサイラスとはぐれないように、手を離さないように、必死に歩いた。
「ユーカ大丈夫?抱っこしようか?」
「ううん、だいじょーぶ。」
心配そうに見つめるサイラスに、見上げてニコッと笑顔を返す。
あとちょっとでお菓子屋さんだ。
また、さっきも嗅いだ甘い匂いが漂ってきて、ホッと息を吐いた。
と、そこへ後ろからドンッと人がぶつかってきて、少しよろめく。
そして、よろめい時、今まで被っていたフードがボスンと、頭からズレて落ちてしまった。
フードがとれちゃった!!
慌ててズリ落ちたフードを被ろうとしたら、後ろからフードを力強く引っ張られ、そのまま上に持ち上げられた。
「なんだ!?この髪の色は!?」
「ユーカ!!」
厳つい顔と体のオジサンが、物凄い形相で私を睨んで高く持ち上げる。
「う…………」
フードを掴んで持ち上げられているから、首が絞まって息が出来ない。
く、苦しい……!!
ジタバタともがいていると、サイラスがフードを掴んでいるオジサンに飛び掛かり、胸ぐらを掴んで締め上げた。
「ユーカを離せ!!!」
「なんだぁ、お前は?この気持ち悪い奴の仲間か?」
オジサンが、嫌なモノを見るような、蔑むような目を私に向ける。
ーー気持ち悪い?…………私って、気持ち悪いの?
「やめろ!!ふざけるなっ!!」
サイラスが叫んで、グッと更にオジサンを締め上げようとした瞬間、私はオジサンに地面へ放り投げられた。
「きゃっ!!」
「ユーカ!!」
地面に倒れ込む私の元へ、サイラスが駆け寄り、抱き起こしてくれた。
「何をするんだっ!!」
「おい、そいつのその色はなんなんだ?黒髪に黒い目なんて不気味な色、見たことないぞ!」
「黙れっ!!」
嫌悪感をむき出しにして私を見るオジサンに、サイラスが大声で怒鳴った。
ザワザワと騒めきも大きくなり、それと同時に周囲の人達からの嫌悪感もひしひしと伝わってくる。
ガタガタと震え出した私の体を、サイラスが強く抱き締め、私を落ち着かせようとしてくれる。
それでも、周りからの憎悪はドンドン増すばかりで、私の心をずっと攻撃してくるから、震えが全然止まらない。
「わ、わたし…………ぶきみなの?」
「違う!!」
ガタガタと震える私の体を抱え込んで、サイラスは必死に首を横に振った。
「わたし…………きもちわるいの?」
「違う違うっ!!」
「違うもんかっ!見ろよ、コイツのこの黒い髪と目の色を!こんな不気味な色の奴なんて、気持ち悪いに決まってるだろ!!」
私の存在を全部拒否する言葉を吐いて、オジサンは私を見下ろし、睨んでいる。
オジサンの発言を引き鉄に、周りからも口々に罵声を浴びせられ、私は堪えきれずに泣いてしまった。
ーー怖い……怖い!!
ポロポロと涙を流す私の耳を、サイラスは両手でギュッと押さえて塞いでくれた。
涙でぼやけて見えるサイラスの顔は、怒りで赤く染まり、口をワナワナと震わせている。
ハァハァと荒かった息づかいがピタリと止まり、次の瞬間、サイラスの口の端から、グワッと狼の鋭い牙が生えた。
「その口、二度と喋れないようにしてやる……!」
サイラスからドス黒いオーラが溢れ出ていて、周りの空気を凍りつかせる。
グルルルル、と、威嚇する声が漏れ、サイラスの姿が人から狼の姿へと、徐々に変わっていく。
「ヒィッ!ば、化け物!!」
オジサンや周りの人達が叫び声を上げながら後退りをする。
着ていた服がビリビリに破れ、狼へと変身を遂げたサイラスは、牙をむき出しにして周りをグルリと見回した。
一人、また一人と、恐怖で青褪めた人達が逃げ出し、辺りはパニックに陥り、収拾がつかなくなっている。
怒りで我を忘れて周りを威嚇しまくっているサイラスの首に、私は手を伸ばしギュッとしがみ付いた。
「サイラス、サイラス…………」
グルルルルと、怒っているサイラスの声も徐々に聞こえなくなり、少し落ち着きを取り戻したサイラスは、泣きながらしがみ付いている私の頬を心配そうにペロッと舐める。
私は涙が止まらなくて…………更にギューッとサイラスにしがみ付いた。
「…………サイラス、おウチにかえりたい。」
もう、早くここからいなくなりたい。
サイラスと、二人だけになりたい。
サイラスのモフモフの毛に顔を埋めてそうお願いすると、サイラスは私の頬に顔をスリスリと寄せ、そして頷いた。
「帰ろう。俺達の家に。」
サイラスは私を背中に乗せ、騒ぎ立てる人達の間を駆け抜けて行く。
私は、走るスピードを速めたサイラスの背中に、必死に抱きついた。
ザワザワとした騒音はすぐに聞こえなくなり…………苦い経験をした町は、瞬く間に見えなくなったのだった。
22
お気に入りに追加
649
あなたにおすすめの小説
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
お飾りの側妃ですね?わかりました。どうぞ私のことは放っといてください!
水川サキ
恋愛
クオーツ伯爵家の長女アクアは17歳のとき、王宮に側妃として迎えられる。
シルバークリス王国の新しい王シエルは戦闘能力がずば抜けており、戦の神(野蛮な王)と呼ばれている男。
緊張しながら迎えた謁見の日。
シエルから言われた。
「俺がお前を愛することはない」
ああ、そうですか。
結構です。
白い結婚大歓迎!
私もあなたを愛するつもりなど毛頭ありません。
私はただ王宮でひっそり楽しく過ごしたいだけなのです。

婚約破棄していただき、誠にありがとうございます!
風見ゆうみ
恋愛
「ミレニア・エンブル侯爵令嬢、貴様は自分が劣っているからといって、自分の姉であるレニスに意地悪をして彼女の心を傷付けた! そのような女はオレの婚約者としてふさわしくない!」
「……っ、ジーギス様ぁ」
キュルルンという音が聞こえてきそうなくらい、体をくねらせながら甘ったるい声を出したお姉様は。ジーギス殿下にぴったりと体を寄せた。
「貴様は姉をいじめた罰として、我が愚息のロードの婚約者とする!」
お姉様にメロメロな国王陛下はジーギス様を叱ることなく加勢した。
「ご、ごめんなさい、ミレニアぁ」
22歳になる姉はポロポロと涙を流し、口元に拳をあてて言った。
甘ったれた姉を注意してもう10年以上になり、諦めていた私は逆らうことなく、元第2王子であり現在は公爵の元へと向かう。
そこで待ってくれていたのは、婚約者と大型犬と小型犬!?
※過去作品の改稿版です。
※史実とは関係なく、設定もゆるく、ご都合主義です。
※独特の世界観です。
※法律、武器、食べ物など、その他諸々は現代風です。話を進めるにあたり、都合の良い世界観や話の流れとなっていますのでご了承ください。
※誤字脱字など見直して気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません。

【完結】断罪後の悪役令嬢は、精霊たちと生きていきます!
らんか
恋愛
あれ?
何で私が悪役令嬢に転生してるの?
えっ!
しかも、断罪後に思い出したって、私の人生、すでに終わってるじゃん!
国外追放かぁ。
娼館送りや、公開処刑とかじゃなくて良かったけど、これからどうしよう……。
そう思ってた私の前に精霊達が現れて……。
愛し子って、私が!?
普通はヒロインの役目じゃないの!?

華都のローズマリー
みるくてぃー
ファンタジー
ひょんな事から前世の記憶が蘇った私、アリス・デュランタン。意地悪な義兄に『超』貧乏騎士爵家を追い出され、無一文の状態で妹と一緒に王都へ向かうが、そこは若い女性には厳しすぎる世界。一時は妹の為に身売りの覚悟をするも、気づけば何故か王都で人気のスィーツショップを経営することに。えっ、私この世界のお金の単位って全然わからないんですけど!?これは初めて見たお金が金貨の山だったという金銭感覚ゼロ、ハチャメチャ少女のラブ?コメディな物語。
新たなお仕事シリーズ第一弾、不定期掲載にて始めます!
辺境は独自路線で進みます! ~見下され搾取され続けるのは御免なので~
紫月 由良
恋愛
辺境に領地を持つマリエ・オリオール伯爵令嬢は、貴族学院の食堂で婚約者であるジョルジュ・ミラボーから婚約破棄をつきつけられた。二人の仲は険悪で修復不可能だったこともあり、マリエは快諾すると学院を早退して婚約者の家に向かい、その日のうちに婚約が破棄された。辺境=田舎者という風潮によって居心地が悪くなっていたため、これを機に学院を退学して領地に引き籠ることにした。
魔法契約によりオリオール伯爵家やフォートレル辺境伯家は国から離反できないが、関わり合いを最低限にして独自路線を歩むことに――。
※小説家になろう、カクヨムにも投稿しています

【完結】公爵令嬢に転生したので両親の決めた相手と結婚して幸せになります!
永倉伊織
恋愛
ヘンリー・フォルティエス公爵の二女として生まれたフィオナ(14歳)は、両親が決めた相手
ルーファウス・ブルーム公爵と結婚する事になった。
だがしかし
フィオナには『昭和・平成・令和』の3つの時代を生きた日本人だった前世の記憶があった。
貴族の両親に逆らっても良い事が無いと悟ったフィオナは、前世の記憶を駆使してルーファウスとの幸せな結婚生活を模索する。
結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください
シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。
国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。
溺愛する女性がいるとの噂も!
それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。
それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから!
そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー
最後まで書きあがっていますので、随時更新します。
表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる