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奴隷契約2
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「籠を編むのは出来ますか」
「簡単な物なら勿論作れるぞ。あんな感じの奴だ」
「ああ。台所にもありましたね。丈夫で使い易そうですよね」
トムさんが指差したのは、棚の上にある大きな籠だった。
少し太めの蔓で編んだ持ち手付きの籠だ。台所にも似たようなのがあって野菜が入っていた。
「さとうきびもどきの繊維は丈夫ですし扱い易いです。繊維を縦に裂くのも簡単ですから細くも太くも容易に出来ると思います。いくつか見本を作ってギルドに持って行ったらどうですかね」
俺がトムさんの牛を見つけた事でこの牧場に来ることになり、トムさんは奴隷を八人も一度に買う事になってしまった。
広い牧場でやることはいくらでもありそうだけど、金貨六十四枚なんて大金を使わせてしまった原因は俺にもある気がして、なんだか凄く後ろめたい。
知らなければさとうきびもどきは、甘い汁を出すけどすぐに腐るやっかいな植物だったし。ケントさんの具合はずっと悪いままだったろう。紫毒蜂の毒は人間の治癒力では治らないから、あのまま無理を続けたら亡くなってしまう可能性も高かったけど、それとこれとは別だ。
女性でも作業が出来て、且つ少しでも収入が増える方法を考えたい。
「そうだな。野菜の収穫が減る冬の時期に蔓で編んだ籠を作って売ろうとしたんだが、あまり人気がなくてな。繊維を細くして編んだら町の人も気に入って買ってくれるかもしれないよな。よし、やってみよう」
確かに村で野菜などを収穫する時に使いそうな大きな籠は、町の人の好みではないのかもしれない。
それを考えると、ちょっと可愛い感じでリビングなんかに置いても違和感がない小ぶりな籠とか、蓋つきの籠とかいいかな。
母さんと杏が百均で売っている籠に手を加えてパンを入れたり、ドライフラワーを飾ったりしてた。よし、そういう傾向のものにしよう。
「ええ。是非やってみてください。見本、小さなものですが作りますから」
「何から何までありがとう。助かるよ」
「お待たせしました。ジュンさんこちらで枚数は足りそうですか」
「ありがとうございます」
ハイドさんが持って来てくれた紙とインクと羽ペンを受け取ると、さっそくレシピを書き始める。
トマトソースと、ホワイトソース。シチュー。すいとん。ジャガイモのガレット。生パスタ。
「ジュンさんは綺麗な文字を書かれますね」
「そんなことありませんよ。トムさん取り合えず、これを読んでみて分からない文字とかないか確認してもらえますか」
「あぁ」
トムさんに書き上がったレシピを読んで貰っている間、次のレシピを書き始める。
その横でハイドさんは、ケントさんに契約の説明を始めていた。
「ケントさん、こちらが契約書です。今回八人同時の契約ですので纏めて名前と年齢が書いてあります」
「はい」
「こちらが契約日。明日の日付です。契約満了日は五年後の日付です。ここまでで気になる事がありましたら遠慮なくおっしゃって下さい」
契約書は本格的な物みたいだ。
これで人の人生が変わるのかと思うと、少しドキドキする。
冷たいなと自分でも思うけど、奴隷になるしかない人生を変えてあげたいとまでは思わない。
俺がハイドさんにお金を払うのは簡単な話だ。でも、お金を払ってその後どうするのかと考えても俺は彼女達の面倒を見る事は出来ないし。魔力を与えて魔法使いにするとか、ポイントを付与して能力を上げてとかは思わない。
キョーナと会う前に彼女達と親しくなっていたら違ったんだろうか。
それともキョーナが特別なんだろうか。
なんか分からない。
「明日奴隷契約を行う際、奴隷となる彼女達の行動を決める事になります。こちらを決めていただけますか」
「行動。はい。主の方は衣、食、住ですね」
「はい。奴隷の衣食住を主であるケントさんが負担する代わりに、彼女達の行動に制限等を掛ける事ができます。衣、食、住それぞれの負担に対して、制限は三つずつしていできます」
「分かりましたが、俺は奴隷を雇うのは初めてですから何をしていしたらいいのか分かりません。ハイドさんが必要と思う事を教えて貰うことは出来ますか。それを聞いて必要かどうか考えます」
「そうですね」
あ、ハイドさん達の話に集中してしまってレシピを書く手が止まってた。
失敗、失敗。ええと次は砂糖なしクレープにしよう。これに焼いた野菜とか、肉とか巻いて食べる。
料理レシピを取った時試しに作った料理だ。
「まず、主の許可なく敷地内を出ていかない事、また指定された場所から出ていかない事。次に主または主に準ずる人の命令及び指示に従う事。ただし生命維持が難しいまたは人間の尊厳を害する行為はこれに含まれない。主またはそれに準ずる人に嘘をつかない事。主やそれに準ずる人の命、財産、信用を損なう行動をしない。奴隷の仲間を害したり貶めたりしない。労働について手を抜かず誠心誠意行う。他人を害したり貶めたりしない。盗みや悪事を働かない。大体この辺りが必要かと思います。勿論これが決定ではありませんので、ケントさんとトムさんでご相談下さい。数が少ない事は支障ありませんが、精霊との契約上零では行えません」
「はい。あの、この契約を破った際の罰は」
「程度にもよります。例えば主を害したり貶めたりしないとしているのに、奴隷が主を故意に死なせた場合、その奴隷は精霊の裁きにより死亡しますが怪我をさせただけの場合、本人も同じ怪我を追う、もしくは痛みを感じる等があります。その他も体に激痛がはしる等がありますが、どの契約違反をした場合でも少しずつ寿命が減っていきますので、数を重ねると解放奴隷になる迄に寿命が尽きてしまいます。また、敷地を出ていかないという契約を破った場合は、本人が奴隷契約をした際に精霊に解放奴隷になるまで奴隷として主の為に身を粉にし、誠意を持って働くという誓いを立てますので、これも違反した事になり、精霊の呪いを受けてしまいます」
精霊の呪い。なんか凄い話になってきたな。
「ああ、それは見たことがあります。逃亡して丸一日経つと精霊の呪いが出るのですよね」
「ええ。ただしこれは奴隷となる本人は知りません。伝えようとしても契約に携わった人間は話す事が出来ません。解放奴隷になった時初めて知る事なのです」
「それではハイドさんの言われた内容で契約します」
「よろしいのですか」
「契約の内容は彼女達の前で読み上げる事が出来るんですよね。俺は自分の契約の時、解放奴隷になる日付を言われただけでしたが、彼女達の前で契約を読み上げれば余程の事がない限りそれを破る事はないでしょう。つまり、彼女達が精霊と交わす誓いを破る事もない」
ああ、そうか。精霊との契約を破った場合のペナルティを教えることは出来ないから、それに近い内容を契約する。それを守る事イコール精霊との契約を守る事になるんだ。
「ご承知かと思いますが、衣食住を与えない場合それ相応の罰があります。最低限守れば問題はありませんが」
「そうですね。でも最低限が分かりませんから、出来る限りの事は致します。余所様のお嬢さんをお預かりするんですから」
ケントさんはどこまでも善人だな。自分がされて辛かった事はしたくないんだろうな。あの女に聞かせてやりたいよ、全く。
さてと、レシピも大体書けたかな。
「トムさんどうですか。分からない事とかありますか」
「このカッテージチーズってなんだ? レモンは分かるし酢も分かるんだか」
「ああ。そうですね。じゃあこれから作ってみましょうか。レモンってありますか」
「夏に収穫したのがあるが、あれは酸っぱいから他の果物の搾り汁と合わせて飲む位しか使い道ないぞ」
「大丈夫ですよ。お酢もありますか」
やっぱりこの辺りでは、チーズは作ってないんだなあ。
チーズはここから北の方の地方では作ってるんだよな。たしかヨーグルトも作ってた筈だ。
なんだろう、牛も山羊も育てていて乳も飲んでるのにそういう方向に行かない理由があるのかな。
「あるよ。あんまり好きじゃないけど。マヨネーズもどき作る時に使う程度だな」
チーズは作っていないけど、マヨネーズはある不思議。
なんか料理関係に偏りがあるきがするんだけど、なんでなんだろう。
気軽によその地域に行けるわけじゃないのは分かるけど、それでももう少し広まっても良さそうなんだけどなあ。
まあ、この辺りは貧乏な村が多いから食で贅沢しようとかは考えるまでいかないのかもしれないな。
チーズだって加工に回せる余裕が無ければ全部売ろうとするだろう。
「じゃあパンを焼く準備するついでに一回作ってみましょうか。ハイドさん失礼して台所に行っても」
「ええ、どうぞ。私はケントさんとお話ししていますので」
「キョーナ、行くぞ」
「はい」
先に台所に向かったトムさんの後を付いて、俺とキョーナは台所に向かった。
「簡単な物なら勿論作れるぞ。あんな感じの奴だ」
「ああ。台所にもありましたね。丈夫で使い易そうですよね」
トムさんが指差したのは、棚の上にある大きな籠だった。
少し太めの蔓で編んだ持ち手付きの籠だ。台所にも似たようなのがあって野菜が入っていた。
「さとうきびもどきの繊維は丈夫ですし扱い易いです。繊維を縦に裂くのも簡単ですから細くも太くも容易に出来ると思います。いくつか見本を作ってギルドに持って行ったらどうですかね」
俺がトムさんの牛を見つけた事でこの牧場に来ることになり、トムさんは奴隷を八人も一度に買う事になってしまった。
広い牧場でやることはいくらでもありそうだけど、金貨六十四枚なんて大金を使わせてしまった原因は俺にもある気がして、なんだか凄く後ろめたい。
知らなければさとうきびもどきは、甘い汁を出すけどすぐに腐るやっかいな植物だったし。ケントさんの具合はずっと悪いままだったろう。紫毒蜂の毒は人間の治癒力では治らないから、あのまま無理を続けたら亡くなってしまう可能性も高かったけど、それとこれとは別だ。
女性でも作業が出来て、且つ少しでも収入が増える方法を考えたい。
「そうだな。野菜の収穫が減る冬の時期に蔓で編んだ籠を作って売ろうとしたんだが、あまり人気がなくてな。繊維を細くして編んだら町の人も気に入って買ってくれるかもしれないよな。よし、やってみよう」
確かに村で野菜などを収穫する時に使いそうな大きな籠は、町の人の好みではないのかもしれない。
それを考えると、ちょっと可愛い感じでリビングなんかに置いても違和感がない小ぶりな籠とか、蓋つきの籠とかいいかな。
母さんと杏が百均で売っている籠に手を加えてパンを入れたり、ドライフラワーを飾ったりしてた。よし、そういう傾向のものにしよう。
「ええ。是非やってみてください。見本、小さなものですが作りますから」
「何から何までありがとう。助かるよ」
「お待たせしました。ジュンさんこちらで枚数は足りそうですか」
「ありがとうございます」
ハイドさんが持って来てくれた紙とインクと羽ペンを受け取ると、さっそくレシピを書き始める。
トマトソースと、ホワイトソース。シチュー。すいとん。ジャガイモのガレット。生パスタ。
「ジュンさんは綺麗な文字を書かれますね」
「そんなことありませんよ。トムさん取り合えず、これを読んでみて分からない文字とかないか確認してもらえますか」
「あぁ」
トムさんに書き上がったレシピを読んで貰っている間、次のレシピを書き始める。
その横でハイドさんは、ケントさんに契約の説明を始めていた。
「ケントさん、こちらが契約書です。今回八人同時の契約ですので纏めて名前と年齢が書いてあります」
「はい」
「こちらが契約日。明日の日付です。契約満了日は五年後の日付です。ここまでで気になる事がありましたら遠慮なくおっしゃって下さい」
契約書は本格的な物みたいだ。
これで人の人生が変わるのかと思うと、少しドキドキする。
冷たいなと自分でも思うけど、奴隷になるしかない人生を変えてあげたいとまでは思わない。
俺がハイドさんにお金を払うのは簡単な話だ。でも、お金を払ってその後どうするのかと考えても俺は彼女達の面倒を見る事は出来ないし。魔力を与えて魔法使いにするとか、ポイントを付与して能力を上げてとかは思わない。
キョーナと会う前に彼女達と親しくなっていたら違ったんだろうか。
それともキョーナが特別なんだろうか。
なんか分からない。
「明日奴隷契約を行う際、奴隷となる彼女達の行動を決める事になります。こちらを決めていただけますか」
「行動。はい。主の方は衣、食、住ですね」
「はい。奴隷の衣食住を主であるケントさんが負担する代わりに、彼女達の行動に制限等を掛ける事ができます。衣、食、住それぞれの負担に対して、制限は三つずつしていできます」
「分かりましたが、俺は奴隷を雇うのは初めてですから何をしていしたらいいのか分かりません。ハイドさんが必要と思う事を教えて貰うことは出来ますか。それを聞いて必要かどうか考えます」
「そうですね」
あ、ハイドさん達の話に集中してしまってレシピを書く手が止まってた。
失敗、失敗。ええと次は砂糖なしクレープにしよう。これに焼いた野菜とか、肉とか巻いて食べる。
料理レシピを取った時試しに作った料理だ。
「まず、主の許可なく敷地内を出ていかない事、また指定された場所から出ていかない事。次に主または主に準ずる人の命令及び指示に従う事。ただし生命維持が難しいまたは人間の尊厳を害する行為はこれに含まれない。主またはそれに準ずる人に嘘をつかない事。主やそれに準ずる人の命、財産、信用を損なう行動をしない。奴隷の仲間を害したり貶めたりしない。労働について手を抜かず誠心誠意行う。他人を害したり貶めたりしない。盗みや悪事を働かない。大体この辺りが必要かと思います。勿論これが決定ではありませんので、ケントさんとトムさんでご相談下さい。数が少ない事は支障ありませんが、精霊との契約上零では行えません」
「はい。あの、この契約を破った際の罰は」
「程度にもよります。例えば主を害したり貶めたりしないとしているのに、奴隷が主を故意に死なせた場合、その奴隷は精霊の裁きにより死亡しますが怪我をさせただけの場合、本人も同じ怪我を追う、もしくは痛みを感じる等があります。その他も体に激痛がはしる等がありますが、どの契約違反をした場合でも少しずつ寿命が減っていきますので、数を重ねると解放奴隷になる迄に寿命が尽きてしまいます。また、敷地を出ていかないという契約を破った場合は、本人が奴隷契約をした際に精霊に解放奴隷になるまで奴隷として主の為に身を粉にし、誠意を持って働くという誓いを立てますので、これも違反した事になり、精霊の呪いを受けてしまいます」
精霊の呪い。なんか凄い話になってきたな。
「ああ、それは見たことがあります。逃亡して丸一日経つと精霊の呪いが出るのですよね」
「ええ。ただしこれは奴隷となる本人は知りません。伝えようとしても契約に携わった人間は話す事が出来ません。解放奴隷になった時初めて知る事なのです」
「それではハイドさんの言われた内容で契約します」
「よろしいのですか」
「契約の内容は彼女達の前で読み上げる事が出来るんですよね。俺は自分の契約の時、解放奴隷になる日付を言われただけでしたが、彼女達の前で契約を読み上げれば余程の事がない限りそれを破る事はないでしょう。つまり、彼女達が精霊と交わす誓いを破る事もない」
ああ、そうか。精霊との契約を破った場合のペナルティを教えることは出来ないから、それに近い内容を契約する。それを守る事イコール精霊との契約を守る事になるんだ。
「ご承知かと思いますが、衣食住を与えない場合それ相応の罰があります。最低限守れば問題はありませんが」
「そうですね。でも最低限が分かりませんから、出来る限りの事は致します。余所様のお嬢さんをお預かりするんですから」
ケントさんはどこまでも善人だな。自分がされて辛かった事はしたくないんだろうな。あの女に聞かせてやりたいよ、全く。
さてと、レシピも大体書けたかな。
「トムさんどうですか。分からない事とかありますか」
「このカッテージチーズってなんだ? レモンは分かるし酢も分かるんだか」
「ああ。そうですね。じゃあこれから作ってみましょうか。レモンってありますか」
「夏に収穫したのがあるが、あれは酸っぱいから他の果物の搾り汁と合わせて飲む位しか使い道ないぞ」
「大丈夫ですよ。お酢もありますか」
やっぱりこの辺りでは、チーズは作ってないんだなあ。
チーズはここから北の方の地方では作ってるんだよな。たしかヨーグルトも作ってた筈だ。
なんだろう、牛も山羊も育てていて乳も飲んでるのにそういう方向に行かない理由があるのかな。
「あるよ。あんまり好きじゃないけど。マヨネーズもどき作る時に使う程度だな」
チーズは作っていないけど、マヨネーズはある不思議。
なんか料理関係に偏りがあるきがするんだけど、なんでなんだろう。
気軽によその地域に行けるわけじゃないのは分かるけど、それでももう少し広まっても良さそうなんだけどなあ。
まあ、この辺りは貧乏な村が多いから食で贅沢しようとかは考えるまでいかないのかもしれないな。
チーズだって加工に回せる余裕が無ければ全部売ろうとするだろう。
「じゃあパンを焼く準備するついでに一回作ってみましょうか。ハイドさん失礼して台所に行っても」
「ええ、どうぞ。私はケントさんとお話ししていますので」
「キョーナ、行くぞ」
「はい」
先に台所に向かったトムさんの後を付いて、俺とキョーナは台所に向かった。
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