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1 始まり
スタート地点で立ち止まる 2
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最初に出会った魔物はゴブリンだった。
反射なんてスキルが俺に付いてる事を知らなかったから、無防備にゴブリンの前に飛び出した。
何匹いたのか分からないが、ゴブリン達は突然現れた俺に驚きすぐさま襲いかかって来た。
「あれ? こいつら攻撃が下手なのか? 物凄く弱いのか?」
ゴブリンはアニメとかラノベとかでは弱いイメージで書かれるけど、一匹一匹の攻撃が弱くてもまとまった数が襲ってきたらさすがに致命傷になるだろう。
そう考えた俺は、襲ってくるゴブリン達の前で武器もなく突っ立ってるだけだった。なのに怪我ひとつしない。
最初はゴブリンが馬鹿すぎて俺に攻撃が当っていないのかと思っていた。
『ウギャァァ!!』
目の前でゴブリンの悲鳴が響いた。血飛沫をあげ倒れていくゴブリン。状況に理解がついていけず倒れたそいつを俺は呆然と見下ろした。
自滅? 何でこいつ倒れたんだ? 仲間の攻撃が当たったのか?
そうとしか思えない不審さでゴブリンは倒れている。
興奮しすぎて味方を攻撃したのか? そんな馬鹿な。
『ウギャァァ!!』
ヒュンと風が鳴って、俺の体を何かが悲鳴と共に通り抜けた。そのすぐ後に頭上からゴブリンが降ってきた。
『死んでる、なんで?』
気がつけば、周囲には何体ものゴブリンの遺体が出来上がっていた。
『どういうことだ』
襲われたのは理解できた、というよりも襲って欲しくてゴブリンの集団の中に飛び込んだのだ。それが勝手に自滅したのだ。
『これも不死のせいなのか?』
自分でも死ねない、魔物でも同じ?
気がついて、あの女の底意地の悪さに吐き気がした。
どうやっても俺を生かしたいらしい。しかも自力で、三年命を繋がせたい様だ。
『自分でも魔物でも死ねないのか、どうしても生きなきゃいけないのか』
寂しい、苦しい。
知っている人が誰もいない地で、地球ではない場所で生きていかなきゃいけない。
『三年後、たった三年だ』
そしたらすぐに命を絶とう。
家族にも杏にも二度と会えないけど、せめて魂になってあの世界に帰りたい。
そう決心して俺は、砂を噛むような気持ちでこの世界で生きていたんだ。
「なんか俺、馬鹿すぎて涙が出てくる」
ゴツゴツした根っ子を枕に、一回目の転生時の手帳を読んだらため息が出た。
この世界での記憶が無いのはどれも同じだけど、一番最初は更に酷かった。
記憶が無くても微妙に体が覚えているというか、ゲームで言うところの『若干強くてニューゲーム、ただし持ち越し出来る物は所持してるポイントが足りなくてほぼゼロです』的な感じだ。
記憶は、ポイントが足りなくて持ち越せない。
アイテムも同じ、レベルはデフォルトで最初は1からスタート。
だけど今思えば、二回目からはなんとなく身体能力が高かったり、その土地その土地の性質を分かっていたり地形を体が覚えている感じだった。
当時の俺は、ここなんか知ってる気がする、こういうの既視感ていうのか? なんて呑気に考えていた。
二回目以降も間抜けだけど、最初は本当にダメダメだった。
ゴブリンの死骸を見る度に気持ち悪くなるし、オークの攻撃を受けた反動でよろけて川に落ちたりもしたし、冒険者登録の時は、冒険物のお約束とばかりに程度の低い冒険者に絡まれて決闘するはめになった。
「そういえばスリにもあったんだ。なんか、俺って本当に馬鹿だわ。自分にがっかりだ」
過去のここでの生活を思い出し、地味にへこむ。
記憶が無かったとはいえ、馬鹿すぎるし呑気すぎる。
「こういうのも一種の黒歴史だよなあ」
パラパラとページをめくっていくうち手帳を破り捨てたくなってきた。中身を読むのがどうにも辛い、自分の馬鹿っぷりに嫌気がさし現実逃避したくなる。
「駄目だ。恥ずかしすぎて続きが読めない」
手帳を閉じて無限収納に放り込むと、頭をかきむしる。
「これは俺じゃないって思えばいいのかもしれないけど。駄目だろこれ、術の名前叫ぶとかなんだよそれ」
魔法は、詠唱しないと発動しないから仕方ない。
俺はレベルが上がってからは殆ど無詠唱だったけど、魔法を覚えたての頃は真面目に長々と詠唱をしていた。
詠唱は消費魔力を抑え、魔法の威力を増大させるために必要なのだ。それは分かっているけど、何だかなあという気持ちになるのは仕方ない。
「駄目だもう寝よう。過去を振り返る必要なんか無いし、寝よう。寝よう」
眠くはないけど無理矢理目を閉じて、スリープの魔法が使えることを思い出した。物理的な攻撃がなければ何時間か寝続ける。
自分に掛けても聞くんだろうか? 疑問に思いながら対象者を自分にと思いながらスリープの魔法を発動した。
「は」
回復系の魔法じゃないのに自分に掛けられた。
これで時間潰しが出来る。
良い発見だなと笑いながら、俺は意識を手放した。
************************************
「はあぁ、暇だなあ。また寝るかなあ」
この世界に来て二週間がたった。何もせずに大木の根っ子のあたりでゴロゴロしていた俺は、すっかり暇をもて余していた。
「予想はしてたけど、水すらいらないんだなぁ」
暇過ぎて仕方なかった俺の二週間は、手帳を読む、スリープの魔法で寝る。また手帳を読む。それでも暇なので自分のステータスをノートに書き写したり、持っていた勉強道具の中にあった参考書読んだりして、最後はまたスリープの魔法を使って就寝。そんな生活だった。
その間、水も食べ物も口にしていない。
食べなきゃ死ねるかと思ったけど、甘かった。
空腹を感じたのは最初だけ、喉の渇きも今は感じない。
いたって普通。不死の呪いは完璧すぎる。
意地張って食べずにいても死ねないし、意地張ってもあの女の掌の上で俺は踊らされているだけ。それはもう理解している。
食べても食べなくてもどうでもいいや、そういう気持ちにはなってきていた。
無限収納には食材が山と入っているし、調理の道具も入っているから大抵の物は作れる。だけど、生きる気力が無いと食に対する欲求もわかないものらしい。
結果、俺は飲まず食わずの生活を続けていた。
「前回までは普通に腹が減ってたと思うんだよな。今の身体能力に関係するのかな?」
恥ずかしい感覚にも慣れて、読めるようになってきた手帳。
その中で、腹が減ったとか情けない事を書いている日があったから記憶違いではない筈だった。
「確かこの辺に、あった。三回目の転生、リーファを怒らせて食事抜きにされたんだ」
三回目の転生で一緒に旅をしたリーファという女の子は気性が激しくて、俺とケンカばかりしてした。
リーファを怒らせると食事を作ってくれないのだ。
どこかに食べにいけばいいだけなんだけど、それをやるとリーファを更に怒らせる事になるので、俺はグーグー鳴るお腹を水を飲んでなだめるしかなかったのだ。
「あいつは気が強いというか、懐かしいな」
過去の転生で関わった人を思い出しても懐かしいという感情がおきるだけだった。
もう一度会いたい。会えなくて寂しい辛いとは不思議と思わなかった。
「そういえば、リーファを助けたのって……」
パラパラと手帳を捲り、他の転生の手帳も見る。
「三回目、転生して十八日目、四回目も五回目も、おいっなんだこれ」
全部の手帳を見る。
転生してから行動は違っているのに、これだけは共通したエピソード。
「転生して十八日目に盗賊に襲われた子供を助けてる。これだけは全部同じ」
助けてる子供の性別や年齢は違うのに、助けた日にちは同じ。
盗賊を退治して、怪我で死にかけた子供を覚えたばかりの回復魔法で助けるのだ。
ここで俺が助けないと、子供は死んでしまうだろう。それほどの怪我だった。
「今回もそうなのか? でも」
この場所で三年過ごすと決めたのだ。
この世界の人間には関わらない。
面倒に巻き込まれるのも嫌だ。
だけど。
助けられる筈の命が、俺のせいで消えてしまうんだ俺のせいで。
反射なんてスキルが俺に付いてる事を知らなかったから、無防備にゴブリンの前に飛び出した。
何匹いたのか分からないが、ゴブリン達は突然現れた俺に驚きすぐさま襲いかかって来た。
「あれ? こいつら攻撃が下手なのか? 物凄く弱いのか?」
ゴブリンはアニメとかラノベとかでは弱いイメージで書かれるけど、一匹一匹の攻撃が弱くてもまとまった数が襲ってきたらさすがに致命傷になるだろう。
そう考えた俺は、襲ってくるゴブリン達の前で武器もなく突っ立ってるだけだった。なのに怪我ひとつしない。
最初はゴブリンが馬鹿すぎて俺に攻撃が当っていないのかと思っていた。
『ウギャァァ!!』
目の前でゴブリンの悲鳴が響いた。血飛沫をあげ倒れていくゴブリン。状況に理解がついていけず倒れたそいつを俺は呆然と見下ろした。
自滅? 何でこいつ倒れたんだ? 仲間の攻撃が当たったのか?
そうとしか思えない不審さでゴブリンは倒れている。
興奮しすぎて味方を攻撃したのか? そんな馬鹿な。
『ウギャァァ!!』
ヒュンと風が鳴って、俺の体を何かが悲鳴と共に通り抜けた。そのすぐ後に頭上からゴブリンが降ってきた。
『死んでる、なんで?』
気がつけば、周囲には何体ものゴブリンの遺体が出来上がっていた。
『どういうことだ』
襲われたのは理解できた、というよりも襲って欲しくてゴブリンの集団の中に飛び込んだのだ。それが勝手に自滅したのだ。
『これも不死のせいなのか?』
自分でも死ねない、魔物でも同じ?
気がついて、あの女の底意地の悪さに吐き気がした。
どうやっても俺を生かしたいらしい。しかも自力で、三年命を繋がせたい様だ。
『自分でも魔物でも死ねないのか、どうしても生きなきゃいけないのか』
寂しい、苦しい。
知っている人が誰もいない地で、地球ではない場所で生きていかなきゃいけない。
『三年後、たった三年だ』
そしたらすぐに命を絶とう。
家族にも杏にも二度と会えないけど、せめて魂になってあの世界に帰りたい。
そう決心して俺は、砂を噛むような気持ちでこの世界で生きていたんだ。
「なんか俺、馬鹿すぎて涙が出てくる」
ゴツゴツした根っ子を枕に、一回目の転生時の手帳を読んだらため息が出た。
この世界での記憶が無いのはどれも同じだけど、一番最初は更に酷かった。
記憶が無くても微妙に体が覚えているというか、ゲームで言うところの『若干強くてニューゲーム、ただし持ち越し出来る物は所持してるポイントが足りなくてほぼゼロです』的な感じだ。
記憶は、ポイントが足りなくて持ち越せない。
アイテムも同じ、レベルはデフォルトで最初は1からスタート。
だけど今思えば、二回目からはなんとなく身体能力が高かったり、その土地その土地の性質を分かっていたり地形を体が覚えている感じだった。
当時の俺は、ここなんか知ってる気がする、こういうの既視感ていうのか? なんて呑気に考えていた。
二回目以降も間抜けだけど、最初は本当にダメダメだった。
ゴブリンの死骸を見る度に気持ち悪くなるし、オークの攻撃を受けた反動でよろけて川に落ちたりもしたし、冒険者登録の時は、冒険物のお約束とばかりに程度の低い冒険者に絡まれて決闘するはめになった。
「そういえばスリにもあったんだ。なんか、俺って本当に馬鹿だわ。自分にがっかりだ」
過去のここでの生活を思い出し、地味にへこむ。
記憶が無かったとはいえ、馬鹿すぎるし呑気すぎる。
「こういうのも一種の黒歴史だよなあ」
パラパラとページをめくっていくうち手帳を破り捨てたくなってきた。中身を読むのがどうにも辛い、自分の馬鹿っぷりに嫌気がさし現実逃避したくなる。
「駄目だ。恥ずかしすぎて続きが読めない」
手帳を閉じて無限収納に放り込むと、頭をかきむしる。
「これは俺じゃないって思えばいいのかもしれないけど。駄目だろこれ、術の名前叫ぶとかなんだよそれ」
魔法は、詠唱しないと発動しないから仕方ない。
俺はレベルが上がってからは殆ど無詠唱だったけど、魔法を覚えたての頃は真面目に長々と詠唱をしていた。
詠唱は消費魔力を抑え、魔法の威力を増大させるために必要なのだ。それは分かっているけど、何だかなあという気持ちになるのは仕方ない。
「駄目だもう寝よう。過去を振り返る必要なんか無いし、寝よう。寝よう」
眠くはないけど無理矢理目を閉じて、スリープの魔法が使えることを思い出した。物理的な攻撃がなければ何時間か寝続ける。
自分に掛けても聞くんだろうか? 疑問に思いながら対象者を自分にと思いながらスリープの魔法を発動した。
「は」
回復系の魔法じゃないのに自分に掛けられた。
これで時間潰しが出来る。
良い発見だなと笑いながら、俺は意識を手放した。
************************************
「はあぁ、暇だなあ。また寝るかなあ」
この世界に来て二週間がたった。何もせずに大木の根っ子のあたりでゴロゴロしていた俺は、すっかり暇をもて余していた。
「予想はしてたけど、水すらいらないんだなぁ」
暇過ぎて仕方なかった俺の二週間は、手帳を読む、スリープの魔法で寝る。また手帳を読む。それでも暇なので自分のステータスをノートに書き写したり、持っていた勉強道具の中にあった参考書読んだりして、最後はまたスリープの魔法を使って就寝。そんな生活だった。
その間、水も食べ物も口にしていない。
食べなきゃ死ねるかと思ったけど、甘かった。
空腹を感じたのは最初だけ、喉の渇きも今は感じない。
いたって普通。不死の呪いは完璧すぎる。
意地張って食べずにいても死ねないし、意地張ってもあの女の掌の上で俺は踊らされているだけ。それはもう理解している。
食べても食べなくてもどうでもいいや、そういう気持ちにはなってきていた。
無限収納には食材が山と入っているし、調理の道具も入っているから大抵の物は作れる。だけど、生きる気力が無いと食に対する欲求もわかないものらしい。
結果、俺は飲まず食わずの生活を続けていた。
「前回までは普通に腹が減ってたと思うんだよな。今の身体能力に関係するのかな?」
恥ずかしい感覚にも慣れて、読めるようになってきた手帳。
その中で、腹が減ったとか情けない事を書いている日があったから記憶違いではない筈だった。
「確かこの辺に、あった。三回目の転生、リーファを怒らせて食事抜きにされたんだ」
三回目の転生で一緒に旅をしたリーファという女の子は気性が激しくて、俺とケンカばかりしてした。
リーファを怒らせると食事を作ってくれないのだ。
どこかに食べにいけばいいだけなんだけど、それをやるとリーファを更に怒らせる事になるので、俺はグーグー鳴るお腹を水を飲んでなだめるしかなかったのだ。
「あいつは気が強いというか、懐かしいな」
過去の転生で関わった人を思い出しても懐かしいという感情がおきるだけだった。
もう一度会いたい。会えなくて寂しい辛いとは不思議と思わなかった。
「そういえば、リーファを助けたのって……」
パラパラと手帳を捲り、他の転生の手帳も見る。
「三回目、転生して十八日目、四回目も五回目も、おいっなんだこれ」
全部の手帳を見る。
転生してから行動は違っているのに、これだけは共通したエピソード。
「転生して十八日目に盗賊に襲われた子供を助けてる。これだけは全部同じ」
助けてる子供の性別や年齢は違うのに、助けた日にちは同じ。
盗賊を退治して、怪我で死にかけた子供を覚えたばかりの回復魔法で助けるのだ。
ここで俺が助けないと、子供は死んでしまうだろう。それほどの怪我だった。
「今回もそうなのか? でも」
この場所で三年過ごすと決めたのだ。
この世界の人間には関わらない。
面倒に巻き込まれるのも嫌だ。
だけど。
助けられる筈の命が、俺のせいで消えてしまうんだ俺のせいで。
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