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「あなたは神殿には属していないのですね」
前世の無宗教だった私ならともかく、この世界は信仰心が強い。
亡くなっても神殿に弔われないという決心はかなりのものだろう。だけどエイマールの考えはなんなのだろう。
ちょっと私、真面目に考えないといけないのではないのだろうか。
「死後の安らぎなどなくても、怖くもない。神の園に行けないくらいどうでもいい」
「そうですか」
エイマールは、恐ろしい事に真顔でこんなことをさらりと言い放つ。
私が前世を思い出す前なら、それは恐ろしい考えだと思っただろうし、思い出した今は死後の世界は違う意味で存在してると知ってしまったから、やはり恐ろしいと思う。
神の園に本当に魂が行くのか分からなくても、生まれ変わりというのは私のようにあるのだから。
死は終わりではないのかもしれないのだ。
「あなたは怖いですか。聖女の家系でも神殿は脅威なのでしょうか」
「脅威かどうかは分かりかねますわ。そもそも神の教えは、人程度が語っていいものではないと思いますし」
彼は淡々と私に問うけれど、私はそうとしか言いようがない。
なんだろう、この緊張感。
こんなの私が旦那様と迎える初夜よりも恐ろしい。
彼が私を見る目が恐ろしいのだ。
「聖女は神の教えを頑なに守る者でしょう。違いますか」
彼は私に問いを向けている様で、その実決闘を挑んでいる様に思う。
なんで決闘???
え、原作にこんな場面を考えさせるシーンは無かったわよね????
「それはどうなのでしょう」
私は曖昧に答えをはぐらかしながら、気弱な女性を演じつつ微笑む。
この世界、女性は教養が無い方がいいと思われている。女性の価値に教養は含まれていない程度の男尊女卑だ。
旦那様とエイマールの考えが、この世界の常識と同じかどうかは分からない。ただ、エイマールには憎まれている様に感じる。
旦那様から表情が見えない角度にいるのを良いことに、彼は私を鋭い目つきで見ている。でも、私を憎んでいる理由が分からない。
国だろうか? でも両国は暫く戦らしきものもしていないし、国力は私の祖国よりこちらの国が上だ。
それでは私の家だろうか、聖女に思うところがあるのかもしれない。それなら納得はいく。聖女の血を受け継ぐ家について思う所がある人は少なからず存在する。
血なんて、受け継いだ本人にはどうすることも出来ないと思うけれど、そこにこだわる人は一定数いるから仕方ないと諦めるしかない。
その諦めるしかない人の中にエイマールも含まれるのだろうか。なにせこの人は、神殿を出ている人間なのだから可能性があるならそれしかない。
「私は聖女の理に縛られていますから、神殿に縛られていなくても癒やす人は選べません。私が治癒するのは、治癒の魔法を使える方が神の教えを守り癒やすのとは全く異なるのですから」
この国には、聖女のことがどのように伝わっているのか分からないけれど、母国の王家程詳しくはないだろう。
秘密ではないのだから、話しておいた方が良いような気がしてきた。
この国に嫁ぐ前でも、母国でもこの件は誤解している貴族が多く、家の格等関係ないだろうと言われる事が多かったのだ。
初夜の時旦那様の傷を治せたのは、神の前で夫婦の誓いをしたからだと思う。
自信はない、私自身半分思い込みなのだと思っていたからだ。
ああ、前世の記憶を取り戻すなら、原作のすべてを一緒に思い出しだかった。……なんて、心の叫びは神様から無視されている気がするけれど、私は私なりに頑張るしかない。
「理とは」
神様への不満を渡しは聖女の理と表現した。それをエイマールは理解したのか私に問いて来る。
この人は冷静だと思う。私には悪感情を持っているようだけれど、それでも私に理由を問うだけの理性は持っているように見える。
「あなたは聖女の伝説をご存知ですか?」
原作にはなかった、少なくとも私は知らないエイマールとのやり取りを私はしている。
それを理解して、私は慎重に言葉を探す。
「それは勿論、私も元々は神殿に属していましたから」
「最期も伝わっていますか?」
何を言いたいのだろうと疑問に思っている顔のエイマールに、私は言葉を選び尋ねる。
彼は聖女の伝説の真実を知らないだろう。
そもそも、聖女、彼女の最後を知っている人間等、エーレン家の者以外誰もいないと私は知っている。
「最期? あなたの国のエーレン家の男性と結婚して子宝に恵まれて幸せに生きたと」
「それは途中です。最期は他国の王に攫われて手遅れの病を治せと脅された。それを治療出来なかった聖女は悪い魔女だと言われて処刑された」
そこまで話すと、エイマールはポカンと口を開けた。
これで気がついたのなら、彼はかなりこの国について勉強していると言える。
反対に旦那様は何を言っているのか分からないという顔をしているけれど、実際はどうだろう。
私には判断できない。
「まさか……聖女はこの国で処刑された?」
「聖女は死ぬ前に誓いました。私は何度も生まれ変わる。癒せるのは家族と親族、そして自分と同等または下のものだけ。それ以外は癒やさない。まして自分を殺した国の血を継ぐ者等千回生まれ変わっても癒やさないと」
すでに神話的な扱いの聖女の言葉が本当だと、エーレン家の血を受け継ぐ人間と母国の王族は知っている。
なぜ他国に攫われた聖女の最後の言葉を知っているかといえば、聖女になるとその時の場面を夢に見るからだ。
聖女は生まれ変わるのだ、本当に。
一人が受け継ぐのではなく、魂が分かれるのかそれとも増えるのか、聖女が同時期に何人も出る時もある。
「それは本当に?」
「私、というかエーレン家の者は王族を治療出来ません。多分貴族も」
聖女の今わの際の願いは、私の母国ではそれなりに広まっている。それでも王家と私の家との確執はあった。
聖女の癒しの力は万能、でも聖女の家よりも格上の王家の者を聖女の血を引く者は治せない。
母国の王は、それが悔しくて私と彼の婚約を無理矢理にまとめたのだ。
格上の家でも、家族なら癒せる。だから私と王子を婚約させた。
聖女の血を王家の血に混ぜるために、でもそれを王子自身が無い物にしてしまったのだ。
「エーレン家は伯爵家では」
「エーレン家は貴族です。でも聖女は平民の生まれなんです。だから家族と親族以外の貴族を治せません。自分より下というのはつまり治癒対象は平民のみ。つまり、貴族は治せないのです」
祖国では平民の子供でも知っている事実。
エーレン家の者は、貴族を癒せない。
家族なら別、だがそれ以外は平民以外癒せない。
聖女となってもそれは同じ。
聖女の理に縛られている、それがエーレン家の者達なのだから。
前世の無宗教だった私ならともかく、この世界は信仰心が強い。
亡くなっても神殿に弔われないという決心はかなりのものだろう。だけどエイマールの考えはなんなのだろう。
ちょっと私、真面目に考えないといけないのではないのだろうか。
「死後の安らぎなどなくても、怖くもない。神の園に行けないくらいどうでもいい」
「そうですか」
エイマールは、恐ろしい事に真顔でこんなことをさらりと言い放つ。
私が前世を思い出す前なら、それは恐ろしい考えだと思っただろうし、思い出した今は死後の世界は違う意味で存在してると知ってしまったから、やはり恐ろしいと思う。
神の園に本当に魂が行くのか分からなくても、生まれ変わりというのは私のようにあるのだから。
死は終わりではないのかもしれないのだ。
「あなたは怖いですか。聖女の家系でも神殿は脅威なのでしょうか」
「脅威かどうかは分かりかねますわ。そもそも神の教えは、人程度が語っていいものではないと思いますし」
彼は淡々と私に問うけれど、私はそうとしか言いようがない。
なんだろう、この緊張感。
こんなの私が旦那様と迎える初夜よりも恐ろしい。
彼が私を見る目が恐ろしいのだ。
「聖女は神の教えを頑なに守る者でしょう。違いますか」
彼は私に問いを向けている様で、その実決闘を挑んでいる様に思う。
なんで決闘???
え、原作にこんな場面を考えさせるシーンは無かったわよね????
「それはどうなのでしょう」
私は曖昧に答えをはぐらかしながら、気弱な女性を演じつつ微笑む。
この世界、女性は教養が無い方がいいと思われている。女性の価値に教養は含まれていない程度の男尊女卑だ。
旦那様とエイマールの考えが、この世界の常識と同じかどうかは分からない。ただ、エイマールには憎まれている様に感じる。
旦那様から表情が見えない角度にいるのを良いことに、彼は私を鋭い目つきで見ている。でも、私を憎んでいる理由が分からない。
国だろうか? でも両国は暫く戦らしきものもしていないし、国力は私の祖国よりこちらの国が上だ。
それでは私の家だろうか、聖女に思うところがあるのかもしれない。それなら納得はいく。聖女の血を受け継ぐ家について思う所がある人は少なからず存在する。
血なんて、受け継いだ本人にはどうすることも出来ないと思うけれど、そこにこだわる人は一定数いるから仕方ないと諦めるしかない。
その諦めるしかない人の中にエイマールも含まれるのだろうか。なにせこの人は、神殿を出ている人間なのだから可能性があるならそれしかない。
「私は聖女の理に縛られていますから、神殿に縛られていなくても癒やす人は選べません。私が治癒するのは、治癒の魔法を使える方が神の教えを守り癒やすのとは全く異なるのですから」
この国には、聖女のことがどのように伝わっているのか分からないけれど、母国の王家程詳しくはないだろう。
秘密ではないのだから、話しておいた方が良いような気がしてきた。
この国に嫁ぐ前でも、母国でもこの件は誤解している貴族が多く、家の格等関係ないだろうと言われる事が多かったのだ。
初夜の時旦那様の傷を治せたのは、神の前で夫婦の誓いをしたからだと思う。
自信はない、私自身半分思い込みなのだと思っていたからだ。
ああ、前世の記憶を取り戻すなら、原作のすべてを一緒に思い出しだかった。……なんて、心の叫びは神様から無視されている気がするけれど、私は私なりに頑張るしかない。
「理とは」
神様への不満を渡しは聖女の理と表現した。それをエイマールは理解したのか私に問いて来る。
この人は冷静だと思う。私には悪感情を持っているようだけれど、それでも私に理由を問うだけの理性は持っているように見える。
「あなたは聖女の伝説をご存知ですか?」
原作にはなかった、少なくとも私は知らないエイマールとのやり取りを私はしている。
それを理解して、私は慎重に言葉を探す。
「それは勿論、私も元々は神殿に属していましたから」
「最期も伝わっていますか?」
何を言いたいのだろうと疑問に思っている顔のエイマールに、私は言葉を選び尋ねる。
彼は聖女の伝説の真実を知らないだろう。
そもそも、聖女、彼女の最後を知っている人間等、エーレン家の者以外誰もいないと私は知っている。
「最期? あなたの国のエーレン家の男性と結婚して子宝に恵まれて幸せに生きたと」
「それは途中です。最期は他国の王に攫われて手遅れの病を治せと脅された。それを治療出来なかった聖女は悪い魔女だと言われて処刑された」
そこまで話すと、エイマールはポカンと口を開けた。
これで気がついたのなら、彼はかなりこの国について勉強していると言える。
反対に旦那様は何を言っているのか分からないという顔をしているけれど、実際はどうだろう。
私には判断できない。
「まさか……聖女はこの国で処刑された?」
「聖女は死ぬ前に誓いました。私は何度も生まれ変わる。癒せるのは家族と親族、そして自分と同等または下のものだけ。それ以外は癒やさない。まして自分を殺した国の血を継ぐ者等千回生まれ変わっても癒やさないと」
すでに神話的な扱いの聖女の言葉が本当だと、エーレン家の血を受け継ぐ人間と母国の王族は知っている。
なぜ他国に攫われた聖女の最後の言葉を知っているかといえば、聖女になるとその時の場面を夢に見るからだ。
聖女は生まれ変わるのだ、本当に。
一人が受け継ぐのではなく、魂が分かれるのかそれとも増えるのか、聖女が同時期に何人も出る時もある。
「それは本当に?」
「私、というかエーレン家の者は王族を治療出来ません。多分貴族も」
聖女の今わの際の願いは、私の母国ではそれなりに広まっている。それでも王家と私の家との確執はあった。
聖女の癒しの力は万能、でも聖女の家よりも格上の王家の者を聖女の血を引く者は治せない。
母国の王は、それが悔しくて私と彼の婚約を無理矢理にまとめたのだ。
格上の家でも、家族なら癒せる。だから私と王子を婚約させた。
聖女の血を王家の血に混ぜるために、でもそれを王子自身が無い物にしてしまったのだ。
「エーレン家は伯爵家では」
「エーレン家は貴族です。でも聖女は平民の生まれなんです。だから家族と親族以外の貴族を治せません。自分より下というのはつまり治癒対象は平民のみ。つまり、貴族は治せないのです」
祖国では平民の子供でも知っている事実。
エーレン家の者は、貴族を癒せない。
家族なら別、だがそれ以外は平民以外癒せない。
聖女となってもそれは同じ。
聖女の理に縛られている、それがエーレン家の者達なのだから。
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