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番外編
愚かな恋だった(第一王子視点)
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「お前には失望した、婚約の意味も責任も分からぬとは。お前の妃となる為にコーデリアがどれだけ努力し続けたか、聖女である彼女が年若い令嬢の楽しみを一切無くし国の為お前の妃になろうとしていたというのに、王家に生まれ王太子となるべく育ったお前がそれを理解出来なかったとは。お前にはこの国の王子として生きる資格はない。お前は死ぬまで離宮にて謹慎し、コーデリアの人生を台無しにした罪を反省しつづけよ。生涯、外へ出ることあいならぬ」
父上はそう言うと、虫けらでも追い払うように私を部屋から追い出した。
「殿下」
一礼し部屋を出て息を吐くと、私の顔色を窺うように廊下に控えていた侍従は小さな声を上げた。
「もう、そう呼ぶな。私は生涯謹慎となった身だ」
「そんな」
私が幼い頃から仕えてくれていた男だ、彼はいくつだったろうか。
以前から焦げ茶色の髪に白いものが数本見えていたが、ここ数日で増えたように思う。
「失礼致します。お部屋に戻らずこのまま馬車にお乗りください。私がご案内致します」
「そうか、部屋に戻る資格もないのだな」
婚約者だったコーデリアが、愚かな私の恋を実らせる為自ら毒を飲もうとしたのは十日程前のことだった。
婚約者がいながら別の女性と思いを躱していた私は、コーデリアとの婚約破棄を計画し卒業を祝う夜会で彼女に罪をきせ、それを理由に婚約破棄しようとしていた。
「殿下」
「お前は連れては行かぬ。父上、陛下にはお前の今後を頼むから、そのつもりでいてくれ」
「いいえ、私がお仕えしているのは殿下のみです。それにこんな老いぼれ等どの場所でも不要でしょう」
「馬鹿なことを、私はお前の言葉に耳を貸さず愚行を繰り返していたというのに」
この侍従とコーデリアだけが私に言い続けた。
彼女から離れよと、正しくない行いだと。
婚約者がいる身でと言われても、私と彼女の仲を妬んでいるのだと信じ込んでいたのに。
「私がもっと強くお止めするべきでした」
項垂れる侍従と共に父付きの騎士に先導され、不自然な程に人気の無い廊下を歩き続けた。
歩き続ける内に見慣れない場所に出たと気がついたのは、だいぶ時間が過ぎてからだった。
俯いて歩いていたから気が付かなかった。
俯いて歩くなど、そんなこと今まで生きてきて一度も無かった。
「ここは」
「第一王子殿下は病に倒れ離宮にて静養されるのです。ですから人知れず王宮を出ていただかなくてはなりません」
騎士は無表情で私に告げる。
その言葉に辺りを見渡したがやはり見覚えはなかった、私は王宮にこんな殺風景な場所があるとは知らなかった。
王宮はどこもかしこも派手な装飾がされているものと思い込んでいた私には信じられない程、飾りも何もない頑丈だけが取り柄の様な扉を開き、騎士は下級貴族が使いそうな馬車を指さした。
「あちらにお乗りください」
「そうか」
短き人生で一度も使ったことがない扉から外に出で、生涯暮らすのたと信じていた王宮を出る。
それもこれも愚かな自分の行いのせいで。
「兄上」
「イシュト」
体重を掛けるだけでギシリと音がなる馬車に乗りこむと、思いがけない人物が座っていた。
陛下に謁見するにあたり、質素な服に着替えさせられた私とは違い豪奢な服を着た弟は機嫌良さ気に自分の向いの座席を指さした。
「座ってください兄上、使用人は兄上の隣でいいですね」
「ああ、勿論だ」
何か言いたげな侍従を手で制し、腰を下ろすとすぐに馬車が動き始めた。
「せめて最後くらいは兄上を見送ろうかと」
「そうか」
離宮までは馬車で半日の距離だが、そこまでは一緒には来ないだろう。
せいぜい王宮の門を出るまで、その程度の辛抱だ。
「可哀想にコーデリア嬢は暫くは社交界に顔は出せないでしょうね、当然新たな婚約者等探せない。婚期を逃したも同然ですよ、無能な元婚約者のせいでね」
無能と言われても何も言い返せない。
王家から婚約破棄されても聖女なのだから問題はないと、やってもいない罪を捏造し婚約破棄しようとしていたのだから。
私は本当に考えなしだったのだ。
「お前が婚約すればいい、好きだったんだろう?」
弟は昔からコーデリアに懐いていた。
私があの完璧な笑顔を苦手にし、親しくなれずにいた隣で弟は私には見せない優し気な笑顔をコーデリアに向けていたのだ。
私は一度もそんな笑顔をコーデリアに向けられなかった。
あの笑顔が胡散臭いと思ってしまった。彼女が聖女だと判明しても、彼女を妻に出来る自分は幸せだと思えなかったのだ。
今思えば理由が分からない、分からないけれど私は彼女を嫌悪していたのだ。
「はっ。お目出度い頭は相変わらずですね。病を理由に婚約を退いた令嬢と王太子が婚約出来る筈ないではありませんか。それに、私にも一応婚約者はいるんですよ。不本意ですがね」
驚いた。
策略が得意なこの弟なら、自分の婚約を速やかに解消し彼女と婚約を結ぶのだろうと思っていたのだ。
「そもそも彼女にはすでに酷い断られ方をしましたよ」
「酷い断られ方?」
「ええ、仮に自分を望むなら秘した立場で私に仕えると、その代わり家と弟を許して欲しいとね」
なんていう。
秘した立場というのは、愛人という事だ。
聖女で、すべての貴族令嬢の憧れとなる彼女が家と弟を守る代わりに尊厳を捨てようとするとは、衝撃だった。
「お前はまさか、彼女を日陰者にするつもりか」
彼女は聖女だ。
それを私が、そうしようとしていたくせに弟が彼女を日陰者にするのは許せなかった。
「まさか、彼女は聖女ですよ。その肩書通りに清らかな思いを持つ彼女には陽の光だけが似合うのです。いくら私が彼女を欲していても、彼女に日の下を歩けない様な目には合わせられません」
まさかの答えに目を見開いた。
弟は残虐な考え方をする男だ。
敵対派閥はこれから弟の動向に怯え、眠れぬ夜を過ごすことだろう。
コーデリアの家も例外では無い筈だし、私が離宮にやられる理由の半分はこの弟の入れ知恵だろう。
「彼女の家は私の派閥に入ります。あの父親は好きではありませんが、有能ですから片腕として使いますよ。そうして私の子と彼女の子を将来婚姻させるのです」
「それは」
「彼女が結婚するのは早くても四、五年先でしょう。女の子なら幾ら下でも問題はありませんからね。後は私が早く息子を授かる様にするだけですよ。私の子供の婚姻、その為に彼女には恩を売らないといけませんから、彼女の弟は平民には落とさずにどこかに婿入りさせることで妥協しましょう。勿論数年は反省が必要ですけれどね」
この男はやはり残虐だ。
コーデリアの娘が王家に嫁いだとしたら、考えたくない未来が待っているかもしれない。だが、私にはそれをどうすることも出来ない。
「お前の息子が生まれたら、私は病死するのだろうから私には関係ない未来だな」
「そうですねえ。あの女狐に子が生まれても邪魔されないように気を付けなければなりませんが」
女狐?
「兄上を誑かしたあの女ですよ。兄上について離宮で暮らすか、金持ち老人の後添いになるかと聞いたら、まさかねえ、贅沢な暮らしが出来るなら老人でもいいと即答でした」
まさか、まさか、まさか。
「兄上も馬鹿なことをしたものだ、コーデリア嬢を気に入らなかったとはいえ、あんな女狐に騙されるとは」
そんな筈無い。
彼女は俺が平民でも同じように愛すると、そう誓ってくれたんだから。
「嘘だっ!」
「ふふふ。兄上を愛する者などいないのですよ。さて、私の見送りはここまでです。兄上、どうぞお元気で」
馬車が停まり弟は軽い別れの挨拶を残して出て行った。
「そんな彼女は私に永遠を誓ってくれた。王子だろうと平民だろうと変わらずに私を愛すると」
再び動き出した馬車は、私を絶望の館に連れて行った。
十年近くその館で過ごした私は、愛する人が老人の後添いとして贅沢の限りを尽くしている噂を聞きながら過ごし、コーデリアがある貴族の子息を婿に取り一男一女を儲けたと知った。
そのコーデリアの娘は、当然の様に弟の子供の婚約者になった。
コーデリアの娘はどんな生涯を歩むのだろう。
せめて苦しい日々だけは過ごさずにすむといい。私が歪めてしまったコーデリアの人生、その人生の煽りを受けたその娘が生涯笑って生きていける様に。
弟から贈られた毒杯を一息に飲みながら、私はそれだけを願ったのだった。
父上はそう言うと、虫けらでも追い払うように私を部屋から追い出した。
「殿下」
一礼し部屋を出て息を吐くと、私の顔色を窺うように廊下に控えていた侍従は小さな声を上げた。
「もう、そう呼ぶな。私は生涯謹慎となった身だ」
「そんな」
私が幼い頃から仕えてくれていた男だ、彼はいくつだったろうか。
以前から焦げ茶色の髪に白いものが数本見えていたが、ここ数日で増えたように思う。
「失礼致します。お部屋に戻らずこのまま馬車にお乗りください。私がご案内致します」
「そうか、部屋に戻る資格もないのだな」
婚約者だったコーデリアが、愚かな私の恋を実らせる為自ら毒を飲もうとしたのは十日程前のことだった。
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「殿下」
「お前は連れては行かぬ。父上、陛下にはお前の今後を頼むから、そのつもりでいてくれ」
「いいえ、私がお仕えしているのは殿下のみです。それにこんな老いぼれ等どの場所でも不要でしょう」
「馬鹿なことを、私はお前の言葉に耳を貸さず愚行を繰り返していたというのに」
この侍従とコーデリアだけが私に言い続けた。
彼女から離れよと、正しくない行いだと。
婚約者がいる身でと言われても、私と彼女の仲を妬んでいるのだと信じ込んでいたのに。
「私がもっと強くお止めするべきでした」
項垂れる侍従と共に父付きの騎士に先導され、不自然な程に人気の無い廊下を歩き続けた。
歩き続ける内に見慣れない場所に出たと気がついたのは、だいぶ時間が過ぎてからだった。
俯いて歩いていたから気が付かなかった。
俯いて歩くなど、そんなこと今まで生きてきて一度も無かった。
「ここは」
「第一王子殿下は病に倒れ離宮にて静養されるのです。ですから人知れず王宮を出ていただかなくてはなりません」
騎士は無表情で私に告げる。
その言葉に辺りを見渡したがやはり見覚えはなかった、私は王宮にこんな殺風景な場所があるとは知らなかった。
王宮はどこもかしこも派手な装飾がされているものと思い込んでいた私には信じられない程、飾りも何もない頑丈だけが取り柄の様な扉を開き、騎士は下級貴族が使いそうな馬車を指さした。
「あちらにお乗りください」
「そうか」
短き人生で一度も使ったことがない扉から外に出で、生涯暮らすのたと信じていた王宮を出る。
それもこれも愚かな自分の行いのせいで。
「兄上」
「イシュト」
体重を掛けるだけでギシリと音がなる馬車に乗りこむと、思いがけない人物が座っていた。
陛下に謁見するにあたり、質素な服に着替えさせられた私とは違い豪奢な服を着た弟は機嫌良さ気に自分の向いの座席を指さした。
「座ってください兄上、使用人は兄上の隣でいいですね」
「ああ、勿論だ」
何か言いたげな侍従を手で制し、腰を下ろすとすぐに馬車が動き始めた。
「せめて最後くらいは兄上を見送ろうかと」
「そうか」
離宮までは馬車で半日の距離だが、そこまでは一緒には来ないだろう。
せいぜい王宮の門を出るまで、その程度の辛抱だ。
「可哀想にコーデリア嬢は暫くは社交界に顔は出せないでしょうね、当然新たな婚約者等探せない。婚期を逃したも同然ですよ、無能な元婚約者のせいでね」
無能と言われても何も言い返せない。
王家から婚約破棄されても聖女なのだから問題はないと、やってもいない罪を捏造し婚約破棄しようとしていたのだから。
私は本当に考えなしだったのだ。
「お前が婚約すればいい、好きだったんだろう?」
弟は昔からコーデリアに懐いていた。
私があの完璧な笑顔を苦手にし、親しくなれずにいた隣で弟は私には見せない優し気な笑顔をコーデリアに向けていたのだ。
私は一度もそんな笑顔をコーデリアに向けられなかった。
あの笑顔が胡散臭いと思ってしまった。彼女が聖女だと判明しても、彼女を妻に出来る自分は幸せだと思えなかったのだ。
今思えば理由が分からない、分からないけれど私は彼女を嫌悪していたのだ。
「はっ。お目出度い頭は相変わらずですね。病を理由に婚約を退いた令嬢と王太子が婚約出来る筈ないではありませんか。それに、私にも一応婚約者はいるんですよ。不本意ですがね」
驚いた。
策略が得意なこの弟なら、自分の婚約を速やかに解消し彼女と婚約を結ぶのだろうと思っていたのだ。
「そもそも彼女にはすでに酷い断られ方をしましたよ」
「酷い断られ方?」
「ええ、仮に自分を望むなら秘した立場で私に仕えると、その代わり家と弟を許して欲しいとね」
なんていう。
秘した立場というのは、愛人という事だ。
聖女で、すべての貴族令嬢の憧れとなる彼女が家と弟を守る代わりに尊厳を捨てようとするとは、衝撃だった。
「お前はまさか、彼女を日陰者にするつもりか」
彼女は聖女だ。
それを私が、そうしようとしていたくせに弟が彼女を日陰者にするのは許せなかった。
「まさか、彼女は聖女ですよ。その肩書通りに清らかな思いを持つ彼女には陽の光だけが似合うのです。いくら私が彼女を欲していても、彼女に日の下を歩けない様な目には合わせられません」
まさかの答えに目を見開いた。
弟は残虐な考え方をする男だ。
敵対派閥はこれから弟の動向に怯え、眠れぬ夜を過ごすことだろう。
コーデリアの家も例外では無い筈だし、私が離宮にやられる理由の半分はこの弟の入れ知恵だろう。
「彼女の家は私の派閥に入ります。あの父親は好きではありませんが、有能ですから片腕として使いますよ。そうして私の子と彼女の子を将来婚姻させるのです」
「それは」
「彼女が結婚するのは早くても四、五年先でしょう。女の子なら幾ら下でも問題はありませんからね。後は私が早く息子を授かる様にするだけですよ。私の子供の婚姻、その為に彼女には恩を売らないといけませんから、彼女の弟は平民には落とさずにどこかに婿入りさせることで妥協しましょう。勿論数年は反省が必要ですけれどね」
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「そうですねえ。あの女狐に子が生まれても邪魔されないように気を付けなければなりませんが」
女狐?
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まさか、まさか、まさか。
「兄上も馬鹿なことをしたものだ、コーデリア嬢を気に入らなかったとはいえ、あんな女狐に騙されるとは」
そんな筈無い。
彼女は俺が平民でも同じように愛すると、そう誓ってくれたんだから。
「嘘だっ!」
「ふふふ。兄上を愛する者などいないのですよ。さて、私の見送りはここまでです。兄上、どうぞお元気で」
馬車が停まり弟は軽い別れの挨拶を残して出て行った。
「そんな彼女は私に永遠を誓ってくれた。王子だろうと平民だろうと変わらずに私を愛すると」
再び動き出した馬車は、私を絶望の館に連れて行った。
十年近くその館で過ごした私は、愛する人が老人の後添いとして贅沢の限りを尽くしている噂を聞きながら過ごし、コーデリアがある貴族の子息を婿に取り一男一女を儲けたと知った。
そのコーデリアの娘は、当然の様に弟の子供の婚約者になった。
コーデリアの娘はどんな生涯を歩むのだろう。
せめて苦しい日々だけは過ごさずにすむといい。私が歪めてしまったコーデリアの人生、その人生の煽りを受けたその娘が生涯笑って生きていける様に。
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