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これからのこと
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「あの、ニルスさんどうしてそこに俺も?」
ゲルトさんに一目惚れしてたんだと自覚したばかりだから、そりゃ同じ町に住めたら嬉しいに決まっている。
でも、俺がゲルトさんを好きだなんてニルスさんは気が付いていない筈だ。
え、気が付いてないよね? 丸わかりだったりしないよね?
不安になりながら、ニルスさんに尋ねると答えは簡単だった。
「グリームの町に私の息子の商会があるから、もしもウヅキ君が冒険者を始めた後、冒険者ではなく商売人になりたいと考えた時に力になれるかもしれないのが一点、後こちらの方が私達には重要だと思うんじゃがな」
「はい」
「グリームの町には私とマリアの家があるんじゃよ。今までは行商で他の町へ行くことも多かったが、暫くはのんびりと暮らすのもいいかと思っていたところなんじゃ。だから、私達の家でウヅキ君も暮らしてくれたら嬉しいんじゃがな」
ニルスさんの話しに俺は目を見開く。
俺がニルスさんとマリアさんの家に? そんなの、そんなのっていいの?
冒険者登録して、何件か依頼を受けたらお別れしないといけないんだって思ってたのに。
嬉しくって、耳がピンッて立った。
嬉しくって、しっぽもピンと立った後左右に大きく揺れ始めた。
「嫌ではないみたいだのう」
俺の反応を見て、ニルスさんが笑い始める。
笑われて恥ずかしかったけれど嫌な笑い方じゃなくて
こういう笑い方、店長もよくしていたなって思い出した。
でも、俺の立場を考えたら素直に喜んでいい話じゃないと気がついたんだ。
「どうしたのかの」
「あの。嫌ではないですけど。凄く凄く嬉しいんですけれど、でも迷惑なんじゃないですか? お二人の生活に俺みたいなのが入り込むなんて。だって俺、だって俺怪しい子だと自分でも分かってます」
一緒に住みたいけど、商売している人の家に俺みたいな不審者がいて迷惑にならないんだろうか。
「迷惑なんてある筈がないじゃろう。数日過ごしただけでウヅキ君が素直ないい子だと分かっておるし、一緒に住めたらきっと毎日が楽しい。それにゲルト君も下宿しておるから四人暮らしじゃよ」
「四人暮らし」
「そうじゃよ」
「でも、俺。こんなとこに一人でいる不審者ですよ。出会ったばかりだし、俺は帰る故郷もないし、親もいないし、そんなのと一緒に暮らすなんていいんですか。迷惑じゃないですか、俺迷惑掛けるの嫌です」
言いながら落ち込んできた。
この世界の戸籍事情が分からないけれど、俺孤児扱いになるのかなあ。
冒険者としてお金を稼げるなら、どこの町に住んでもどこに行っても大丈夫なんだろうか。
神様、俺にこの国の常識も教えて欲しかったよ。
「不審者だなんて自分を言うものではないじゃろう。私はウヅキ君よりだいぶ長く生きた年寄りだから、ウヅキ君が信用出来る子だと分かっておるつもりじゃよ」
「そうよ、ウヅキ君。不安な気持ちは分かるけれど、一緒に暮らしましょう」
黙って話を聞いていたマリアさんも、俺と暮らそうと言ってくれる。
「良いんですか?」
「勿論」
「じゃあ、下宿させて下さい。お金、あの家賃とか食費とか払います。払う……あっ!」
ど、どうしよう。
俺、ずっとただ食いしてた。
「どうしたのウヅキ君」
「お、お金っ! ご飯食べさせて貰ってたのに、材料代とか俺気にしてなくて、ごめんなさいっ」
慌てて首から下げて服の中にしまっていた、革製の巾着型マジックバッグを引っ張り出す。
なんでこんな小さい、俺の手のひらより小さい巾着に物が沢山入るのか謎だけど、確かに中には色々入っている。
「ウヅキ君、それはもしかしてマジックバッグかのう?」
「まあ」
「お金、銅貨だけど入ってるから、え、マジックバッグ?」
「ウヅキ君は、それがマジックバッグだって知らなかったんじゃな」
「え、あの、あの」
ニルスさんが驚いた様に俺を見ているけれど、俺は驚き過ぎてそれどころじゃなかった。
マジックバッグの中身が増えている?
俺がアイテムボックスからこっちに移したのは、お金と回復薬と傷薬、あとはパンを五個とナイフ一本だけだった筈なのに、その他に服と下着と手拭い他にも色々入ってる。お金全部入ってない? あれ、アイテムボックスの方にも同じ位お金が入ってる?
マジックバッグに増えていた物、一番驚いたのは手紙だ。
なんだろ、神様からの手紙じゃないし店長と奥さんからのものでもない。
卯月の母親からの手紙
「嘘っ」
母さんが残したのは『お前は一人で生きな』という走り書きだけだった。
慌てて手紙を取り出し、食い入るように読む。
手紙はこの世界仕様なのか、ザラザラした手触りの悪い紙にインク? で書かれた走書きの様な読みにくい字だったけれど、文字は確かに母さんのものだった。
卯月
名前を呼んだことすら殆ど無いのに、お前はなんであたしを母親だと思うんだろうね。
お前が生まれてすぐ、あの人はあたしがいらなくなった。
お前に罪なんか何もないのに、あたしはあんたに八つ当たりしかしてこなかった。
ヒドイ言葉を吐いて、機嫌が悪けりゃ殴るのも当たり前にやってた。最低の母親だったとわかってる。
何度お前を産んで後悔したと言ったか。
何度お前を殺し掛けたか。
あたしは適当に生きてきて、一人で適当に死んでいくんだと諦めてたけれど、それなのにお前はバカみたいにあたしを見捨てずにいたんだもんねえ。
本当にバカな子だと思うよ。
あのさ、あの人、お前の父親がさ、借金作ったらしいんだ。
あたしは自分が作った分は漸く支払ってやれやれって時に、ヤバイところから借りた金返さずに逃げたらしいんだっってさ。
あの人があたしをいらないって言って捨てたのにねえ。
なった覚えのない借金の保証人に、あたしがなってたんだって信じらんない話さ。
だけど、あの人がいなくなったからあたしが払わないといけないんだってさ。
幸いあたしはまだそれなりに若くて、子供一人産んでても体型も崩れてなくて、使えるらしいんだ。
だから、あたしはこの体で金を返すよ。
不幸なことに、お前はあの人に似て顔だけはいいから。
一緒にいたらお前もマキゾイになっちゃうのよ。
あたしの子に生まれてずっと不幸だったのに、ワケありな子供を弄びたい変態ジジイに我が子を好き勝手されるなんてさ、さすがのあたしもさせられないよ。
だから、あたし一人で返すって決めたんだよ。
良い母親じゃなかったね、ごめん。
最低最悪な親でごめん。
段々あの人にそっくりになっていくお前が憎くて憎くてたまらなかった。
お前は何一つ悪くないって知ってた。
一人になると暴力を振るったことを後悔する癖に、お前が目の前にいると憎くてたまらなくなるんだ。
お前を死にそうな目に合わせて、傷めつけたくてたまらなくって、その衝動を抑えられなくなるんだ。
どれだけ後悔しても、止められなかった。
謝っても仕方ないけれど、ごめん。
もしやり直せるなら、今度は間違えないで優しい母親になってお前を愛したいよ。
無理な話だけどね。
だからこれはせめてものお詫びだ。
お前の事は守るよ、お前にあいつらの手が行かない様に守るよ。
だから、お前はあたしを忘れて、生きていけ。
お前は親なんて最初からいなかったんだよ。
だから、お前とはもうサヨナラだ。
長い手紙は、一枚目はクシャクシャな皺だらけでここまで書いてあった。
皺のないもう一枚、そこに書かれていたのは見覚えのある『お前は一人で生きな』
「母さん……」
涙が溢れて、ぽたぽたと膝に落ちた。
「ウヅキ君?」
「か、母さ、母さん」
なんで神様がこの手紙を入れていたのか分からない。
だって俺は一枚目の手紙の存在を知らなかったんだ。
「母さん、そんなのない、だって」
涙が止まらない。
こんな手紙読みたくなかった。
手紙で母さんに謝られても、俺は母さんに文句を言う事も許すことも出来ないじゃないか。
「母さん、母さん」
大事な話をニルスさん達としていたのに、俺はそれどころじゃなくなって、泣き続けてしまったんだ。
ゲルトさんに一目惚れしてたんだと自覚したばかりだから、そりゃ同じ町に住めたら嬉しいに決まっている。
でも、俺がゲルトさんを好きだなんてニルスさんは気が付いていない筈だ。
え、気が付いてないよね? 丸わかりだったりしないよね?
不安になりながら、ニルスさんに尋ねると答えは簡単だった。
「グリームの町に私の息子の商会があるから、もしもウヅキ君が冒険者を始めた後、冒険者ではなく商売人になりたいと考えた時に力になれるかもしれないのが一点、後こちらの方が私達には重要だと思うんじゃがな」
「はい」
「グリームの町には私とマリアの家があるんじゃよ。今までは行商で他の町へ行くことも多かったが、暫くはのんびりと暮らすのもいいかと思っていたところなんじゃ。だから、私達の家でウヅキ君も暮らしてくれたら嬉しいんじゃがな」
ニルスさんの話しに俺は目を見開く。
俺がニルスさんとマリアさんの家に? そんなの、そんなのっていいの?
冒険者登録して、何件か依頼を受けたらお別れしないといけないんだって思ってたのに。
嬉しくって、耳がピンッて立った。
嬉しくって、しっぽもピンと立った後左右に大きく揺れ始めた。
「嫌ではないみたいだのう」
俺の反応を見て、ニルスさんが笑い始める。
笑われて恥ずかしかったけれど嫌な笑い方じゃなくて
こういう笑い方、店長もよくしていたなって思い出した。
でも、俺の立場を考えたら素直に喜んでいい話じゃないと気がついたんだ。
「どうしたのかの」
「あの。嫌ではないですけど。凄く凄く嬉しいんですけれど、でも迷惑なんじゃないですか? お二人の生活に俺みたいなのが入り込むなんて。だって俺、だって俺怪しい子だと自分でも分かってます」
一緒に住みたいけど、商売している人の家に俺みたいな不審者がいて迷惑にならないんだろうか。
「迷惑なんてある筈がないじゃろう。数日過ごしただけでウヅキ君が素直ないい子だと分かっておるし、一緒に住めたらきっと毎日が楽しい。それにゲルト君も下宿しておるから四人暮らしじゃよ」
「四人暮らし」
「そうじゃよ」
「でも、俺。こんなとこに一人でいる不審者ですよ。出会ったばかりだし、俺は帰る故郷もないし、親もいないし、そんなのと一緒に暮らすなんていいんですか。迷惑じゃないですか、俺迷惑掛けるの嫌です」
言いながら落ち込んできた。
この世界の戸籍事情が分からないけれど、俺孤児扱いになるのかなあ。
冒険者としてお金を稼げるなら、どこの町に住んでもどこに行っても大丈夫なんだろうか。
神様、俺にこの国の常識も教えて欲しかったよ。
「不審者だなんて自分を言うものではないじゃろう。私はウヅキ君よりだいぶ長く生きた年寄りだから、ウヅキ君が信用出来る子だと分かっておるつもりじゃよ」
「そうよ、ウヅキ君。不安な気持ちは分かるけれど、一緒に暮らしましょう」
黙って話を聞いていたマリアさんも、俺と暮らそうと言ってくれる。
「良いんですか?」
「勿論」
「じゃあ、下宿させて下さい。お金、あの家賃とか食費とか払います。払う……あっ!」
ど、どうしよう。
俺、ずっとただ食いしてた。
「どうしたのウヅキ君」
「お、お金っ! ご飯食べさせて貰ってたのに、材料代とか俺気にしてなくて、ごめんなさいっ」
慌てて首から下げて服の中にしまっていた、革製の巾着型マジックバッグを引っ張り出す。
なんでこんな小さい、俺の手のひらより小さい巾着に物が沢山入るのか謎だけど、確かに中には色々入っている。
「ウヅキ君、それはもしかしてマジックバッグかのう?」
「まあ」
「お金、銅貨だけど入ってるから、え、マジックバッグ?」
「ウヅキ君は、それがマジックバッグだって知らなかったんじゃな」
「え、あの、あの」
ニルスさんが驚いた様に俺を見ているけれど、俺は驚き過ぎてそれどころじゃなかった。
マジックバッグの中身が増えている?
俺がアイテムボックスからこっちに移したのは、お金と回復薬と傷薬、あとはパンを五個とナイフ一本だけだった筈なのに、その他に服と下着と手拭い他にも色々入ってる。お金全部入ってない? あれ、アイテムボックスの方にも同じ位お金が入ってる?
マジックバッグに増えていた物、一番驚いたのは手紙だ。
なんだろ、神様からの手紙じゃないし店長と奥さんからのものでもない。
卯月の母親からの手紙
「嘘っ」
母さんが残したのは『お前は一人で生きな』という走り書きだけだった。
慌てて手紙を取り出し、食い入るように読む。
手紙はこの世界仕様なのか、ザラザラした手触りの悪い紙にインク? で書かれた走書きの様な読みにくい字だったけれど、文字は確かに母さんのものだった。
卯月
名前を呼んだことすら殆ど無いのに、お前はなんであたしを母親だと思うんだろうね。
お前が生まれてすぐ、あの人はあたしがいらなくなった。
お前に罪なんか何もないのに、あたしはあんたに八つ当たりしかしてこなかった。
ヒドイ言葉を吐いて、機嫌が悪けりゃ殴るのも当たり前にやってた。最低の母親だったとわかってる。
何度お前を産んで後悔したと言ったか。
何度お前を殺し掛けたか。
あたしは適当に生きてきて、一人で適当に死んでいくんだと諦めてたけれど、それなのにお前はバカみたいにあたしを見捨てずにいたんだもんねえ。
本当にバカな子だと思うよ。
あのさ、あの人、お前の父親がさ、借金作ったらしいんだ。
あたしは自分が作った分は漸く支払ってやれやれって時に、ヤバイところから借りた金返さずに逃げたらしいんだっってさ。
あの人があたしをいらないって言って捨てたのにねえ。
なった覚えのない借金の保証人に、あたしがなってたんだって信じらんない話さ。
だけど、あの人がいなくなったからあたしが払わないといけないんだってさ。
幸いあたしはまだそれなりに若くて、子供一人産んでても体型も崩れてなくて、使えるらしいんだ。
だから、あたしはこの体で金を返すよ。
不幸なことに、お前はあの人に似て顔だけはいいから。
一緒にいたらお前もマキゾイになっちゃうのよ。
あたしの子に生まれてずっと不幸だったのに、ワケありな子供を弄びたい変態ジジイに我が子を好き勝手されるなんてさ、さすがのあたしもさせられないよ。
だから、あたし一人で返すって決めたんだよ。
良い母親じゃなかったね、ごめん。
最低最悪な親でごめん。
段々あの人にそっくりになっていくお前が憎くて憎くてたまらなかった。
お前は何一つ悪くないって知ってた。
一人になると暴力を振るったことを後悔する癖に、お前が目の前にいると憎くてたまらなくなるんだ。
お前を死にそうな目に合わせて、傷めつけたくてたまらなくって、その衝動を抑えられなくなるんだ。
どれだけ後悔しても、止められなかった。
謝っても仕方ないけれど、ごめん。
もしやり直せるなら、今度は間違えないで優しい母親になってお前を愛したいよ。
無理な話だけどね。
だからこれはせめてものお詫びだ。
お前の事は守るよ、お前にあいつらの手が行かない様に守るよ。
だから、お前はあたしを忘れて、生きていけ。
お前は親なんて最初からいなかったんだよ。
だから、お前とはもうサヨナラだ。
長い手紙は、一枚目はクシャクシャな皺だらけでここまで書いてあった。
皺のないもう一枚、そこに書かれていたのは見覚えのある『お前は一人で生きな』
「母さん……」
涙が溢れて、ぽたぽたと膝に落ちた。
「ウヅキ君?」
「か、母さ、母さん」
なんで神様がこの手紙を入れていたのか分からない。
だって俺は一枚目の手紙の存在を知らなかったんだ。
「母さん、そんなのない、だって」
涙が止まらない。
こんな手紙読みたくなかった。
手紙で母さんに謝られても、俺は母さんに文句を言う事も許すことも出来ないじゃないか。
「母さん、母さん」
大事な話をニルスさん達としていたのに、俺はそれどころじゃなくなって、泣き続けてしまったんだ。
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