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神様の手紙と店長の手紙2
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「これで大体読んだかな」
~~魔法について、この世界には魔法がある。
魔法は大きく三つに分かれている。
生活魔法、攻撃防御魔法、治癒魔法だ。
生活魔法は生きていく上で必要な魔法で、これは魔法属性に適性がなく魔力を殆ど持たない人間でも使用できる魔法だけれど、個人の能力に左右されるので、殆ど使えない人も存在する。
生活魔法:水(水を出せる)、火(火を点けられる)、浄化(任意の場所を綺麗に出来る)
攻撃防御魔法:適性の属性のみ使用可能。卯月君の場合は全部使える。
治癒魔法:怪我、病気を治療する。
攻撃防御魔法と治癒魔法は魔法発動の為の詠唱が必要。詠唱は魔法本を読むことで習得できるが、魔法は魔法本無でも習得は出来る。
例として火の玉という攻撃魔法は、相手に火炎の玉を投げつけるイメージで発動出来るが、詠唱の方が初心者は簡単に発動出来る。
初心者の魔法発動は、イメージをより鮮明に思い描くことで発動しやすくなる。~~
手紙を読み進めていくうちに、神様は過保護だなと感じた。
元々自分世界の住民に親切な神様なのだろうか、それなら納得だけれどこれが俺の寿命を奪ったせいだとしたら、なんだか申し訳なくなってきてしまう。
「俺、我儘言ったのになあ」
俺の残っていた寿命を奥さんにあげて欲しいと言って、それが叶えられないなら意味が無い的なことを言って神様を困らせた。
元々神様と人間の俺の考えが違っていて当たり前だけど、俺は自分が神様の世界に生きて自分が幸せになるよりも奥さんが元気になって店長とずっと仲良く暮らしてくれた方が良かったと今でも思っている。
だから、神様がどれだけ親切にしてくれても、心のどこかでそう思ってしまう自分がいる。
「ごめんなさい。神様、俺本当我儘だね。神様、こんなに親切にしてくれてるのに」
神様、ありがとうと思うのに、本当は違う事を叶えて欲しかったと思ってしまう俺は、神様に償いなんてしてもら
「ちゃんと生きよう。頑張って生きたら来世は店長と奥さんの子供に生まれてこれるかもしれないもんな」
魂とか、来世とか、神様とか何も信じてなかったけれど、神様は存在すると分かったし来世もきっとあるんだろう。
だから一生懸命生きて、来世は頑張って神様にお願いするんだ。
二人の子供に生まれ変わらせて欲しいって。
「よし、その為にも頑張って生きよう。まずは持ってるものの確認だな」
神様がくれた防具と武器をまず取り出す。
防具って何だろうと思ったら、子供の俺のサイズの皮の胸当てと皮のすね当てだった。それよりごつい皮の鎧もあったけど、着けてみたらちょっと重いし大きかった。もしかしたら少し成長した時様なのかもしれない。
「武器はナイフと、短剣と、普通の剣。俺使い方分からないぞ」
とりあえず剣を両手で持って、学校の剣道部のやつらがやっていた素振りを思い出して振ってみる。
「うーん、これで会ってるのかな分かんないな」
剣をアイテムボックスにしまい、短剣だけホルダーに入れて腰のベルトに取り付ける。
咄嗟に使えるかどうか自信ないけれど、用意しておくに越したことは無いと思う。
「これで一応何かあった時の用意は終わりかな。次は貴重品? お金関係と大事な物が確認できる。大事なもの?」
カテゴリーの貴重品のリストを見ると、金貨、銀貨、銅貨とありそれぞれ枚数が書いてあった。そして、びっくりするものが一つ。
「店長と奥さんからの手紙? 未開封?」
店長と奥さんから誕生日の度に送られたカードは別にまとまっていた。
それじゃなく、未開封の手紙、なんだこれ。
「手紙、いつ?」
アイテム名を選ぶと、説明が出てきたんだ。
~~魔法について、この世界には魔法がある。
魔法は大きく三つに分かれている。
生活魔法、攻撃防御魔法、治癒魔法だ。
生活魔法は生きていく上で必要な魔法で、これは魔法属性に適性がなく魔力を殆ど持たない人間でも使用できる魔法だけれど、個人の能力に左右されるので、殆ど使えない人も存在する。
生活魔法:水(水を出せる)、火(火を点けられる)、浄化(任意の場所を綺麗に出来る)
攻撃防御魔法:適性の属性のみ使用可能。卯月君の場合は全部使える。
治癒魔法:怪我、病気を治療する。
攻撃防御魔法と治癒魔法は魔法発動の為の詠唱が必要。詠唱は魔法本を読むことで習得できるが、魔法は魔法本無でも習得は出来る。
例として火の玉という攻撃魔法は、相手に火炎の玉を投げつけるイメージで発動出来るが、詠唱の方が初心者は簡単に発動出来る。
初心者の魔法発動は、イメージをより鮮明に思い描くことで発動しやすくなる。~~
手紙を読み進めていくうちに、神様は過保護だなと感じた。
元々自分世界の住民に親切な神様なのだろうか、それなら納得だけれどこれが俺の寿命を奪ったせいだとしたら、なんだか申し訳なくなってきてしまう。
「俺、我儘言ったのになあ」
俺の残っていた寿命を奥さんにあげて欲しいと言って、それが叶えられないなら意味が無い的なことを言って神様を困らせた。
元々神様と人間の俺の考えが違っていて当たり前だけど、俺は自分が神様の世界に生きて自分が幸せになるよりも奥さんが元気になって店長とずっと仲良く暮らしてくれた方が良かったと今でも思っている。
だから、神様がどれだけ親切にしてくれても、心のどこかでそう思ってしまう自分がいる。
「ごめんなさい。神様、俺本当我儘だね。神様、こんなに親切にしてくれてるのに」
神様、ありがとうと思うのに、本当は違う事を叶えて欲しかったと思ってしまう俺は、神様に償いなんてしてもら
「ちゃんと生きよう。頑張って生きたら来世は店長と奥さんの子供に生まれてこれるかもしれないもんな」
魂とか、来世とか、神様とか何も信じてなかったけれど、神様は存在すると分かったし来世もきっとあるんだろう。
だから一生懸命生きて、来世は頑張って神様にお願いするんだ。
二人の子供に生まれ変わらせて欲しいって。
「よし、その為にも頑張って生きよう。まずは持ってるものの確認だな」
神様がくれた防具と武器をまず取り出す。
防具って何だろうと思ったら、子供の俺のサイズの皮の胸当てと皮のすね当てだった。それよりごつい皮の鎧もあったけど、着けてみたらちょっと重いし大きかった。もしかしたら少し成長した時様なのかもしれない。
「武器はナイフと、短剣と、普通の剣。俺使い方分からないぞ」
とりあえず剣を両手で持って、学校の剣道部のやつらがやっていた素振りを思い出して振ってみる。
「うーん、これで会ってるのかな分かんないな」
剣をアイテムボックスにしまい、短剣だけホルダーに入れて腰のベルトに取り付ける。
咄嗟に使えるかどうか自信ないけれど、用意しておくに越したことは無いと思う。
「これで一応何かあった時の用意は終わりかな。次は貴重品? お金関係と大事な物が確認できる。大事なもの?」
カテゴリーの貴重品のリストを見ると、金貨、銀貨、銅貨とありそれぞれ枚数が書いてあった。そして、びっくりするものが一つ。
「店長と奥さんからの手紙? 未開封?」
店長と奥さんから誕生日の度に送られたカードは別にまとまっていた。
それじゃなく、未開封の手紙、なんだこれ。
「手紙、いつ?」
アイテム名を選ぶと、説明が出てきたんだ。
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